201 / 209
第四章 熾天魔王編
戦鎚聖騎士と聖女魔王、最後の決戦に挑む
しおりを挟む
「でも今までそんな凄い者は現れなかった。魔王の刻印とか聖女の聖痕がこの時代まで受け継がれてきたのがその証拠です」
「ええ、その通りですね聖女ミカエラ。ですがこれまでも兆候はあったでしょう。貴女のお仲間であるダーリア、ティーナ、イレーネが魔王となったことが何よりの証しですよ」
「成る程。じゃあルシエラはどうなんですか?」
修道女はミカエラの問いかけに答えずに二体の悪魔少女人形を登場させた。良く似ているが細部が違うので家族とか姉妹とかだろうか? そんな悪魔少女人形は見た目だけは心が温まる可愛らしいもみ合い押し合いの末に一体が勝利する。
そんな勝利した方の悪魔少女人形を修道女は手に取り、ミカエラの方へと放り投げた。ミカエラは落とさずに掴み取り、目を輝かせながらもう一方の人形も寄越すよう要求する。修道女はしょうがないとばかりに敗者側の人形もミカエラにあげた。
「余は貴女の登場を歓迎します。刻印の魔王、聖痕の聖女、紋章の勇者を退けてここまでやってきた聖女魔王ミカエラのことを余は千年以上もの間ずっと待っていたのですから!」
修道女が歓喜の声を上げながら手を上げると、修道服は光の粒子となってその正体を見せる。聖女の祭服のようでありながらもっと豪華でもっと神々しく、同時にもっと禍々しい。そんな相反する要素を兼ね備えた儀礼用の服となった。
顕になった美貌を一言で言い表すなら魔性。人では決して到達し得ない魅力があり、人々は讃え、敬服し、彼女を全てに優先したくなるだろう。ここまで来るともはや見惚れるどころか危機感が湧いてくるな。
そして、何よりの特徴は彼女の背後の光輪。この前ミカエラが正体を表した時のような、しかしミカエラのとは異なり光の翼が生えているような輝きが展開されている。素人の俺が見ても分かる。アレは単なる装飾じゃなくて武装なのだと。
大天使の降臨。これが一番しっくりくる表現だろう。
「もはやこんな傀儡は要りません。聖女ミカエラが冥法魔王となるはずだったルシエラを下した際に準備した代役に過ぎませんから」
修道女だった者はこれまで一言も発しないどころか微動だにしなかった教皇を小突く。するとたちまちに教皇の身体は灰となり、塵となり、散っていった。彼女が言ったように役目を終えてすぐ退場するかのように。
教皇を裏で操り、歴史の真実を知り、大天使としての姿を表した存在。
その正体はもはや考えるまでもないだろう。
そう、彼女こそが全ての元凶であり主犯であり発端である……、
「さあ、人類の救済はすぐそこまで迫っています! この余、魔王アズラーイーラ自らが最後の審判をしてあげましょう!」
――初代魔王である熾天魔王なのだから。
俺とミカエラは自然に戦闘態勢に入っていた。いつものように俺が前衛でミカエラが後衛。俺は盾を前に出して戦鎚を構え、ミカエラは権杖を手にする。一般的な聖女と聖騎士の在り方そのままだ。
「じゃあまずは挨拶代わりにこれを差し上げます」
アズラーイーラは軽く手を振り上げる。何気ない動作なんだが俺にはまるで死神が大鎌を振り上げたようにしか思えないほど濃厚な死の気配を感じ取った。正直今までにないぐらいぞっとしたし悲鳴をあげそうになった。
「っ!? ミカエラ、俺の後ろから離れるなよ!」
「アズラーイール」
「レジストフェイタリティ!」
アズラーイーラが腕を振るう仕草をした途端、身体に衝撃が走り抜けた。痛みとか苦しみは一切無い。まるで生命力がごっそりと奪われた、そんな脱力感に襲われたのだ。足を踏ん張って膝をつかなかったのは褒めてほしいぐらいだ。
アズラーイール、確かつい最近ミカエラから聞いたな。デスナイトといった高位のアンデッド系魔物が放つ即死攻撃。原理は魂への直接攻撃だったか。対策は直接攻撃にも耐えうる強靭な魂を持っているか、もしくは魂そのもので防御するか、だ。
「即死耐性付与の闘気術、ですか。関心関心。見事な盾役ですよ聖騎士ニッコロ。聖騎士にと推薦した余も鼻が高いです」
「そりゃどうも。開幕から即死攻撃ぶっぱなしてくる容赦の無さは勘弁してほしかったんですがね」
「あら、言ったでしょう。これはほんの挨拶代わりだって。お次はこれですよ」
「おいおい、マジかよ……」
アズラーイーラ後方のヘイローが輝き出した。俺達の方へと手がかざされる。相反して手のひらの前で収束されるのはほんの僅かな、それこそ蛍の光のような儚い粒ばかりだ。けれどヤバいと俺の本能が警鐘を鳴らしまくってくる。
「アセンションウェーブ」
「フォースシールドぉ!」
「セイントフィールド!」
アズラーイーラの手のひらが光ったかと思ったら辺り一帯が眩しくなった。光に包まれてると分かったのは直後に凄まじい衝撃を盾で受けてから。ミカエラが張った光の障壁で少しは緩和されてるんだろうけど、まるで嵐の中に飛び込んだみたいだ。
膨大な光が通り抜ける。どうやら俺もミカエラも無事なようで安心した。しかし俺とミカエラの周囲が抉れて何も残っていない。後ろの壁も跡形もない状況からもどれほど凄まじい威力の攻撃をされたかが自ずと知れた。
「さすがは我が騎士! 素晴らしい盾役ぶりですよ!」
「ミカエラも防御ありがとうな。アレがなかったら多分駄目だった」
「余の知らない奇跡でしたが何とかなりましたね。この調子でいきましょう」
「ああ、勿論だ」
気を取り直して俺は武器防具を構え直す。
一方の攻撃をしのがれたアズラーイーラは歓喜に沸きながら拍手喝采してきた。
「素晴らしい! すーばーらーしーいー! やはり余の見立ては間違っていなかった! さあ、続けていきますよ!」
「来ますよニッコロさん!」
こうして俺達の聖地巡礼の旅最後の戦いが幕を開けた。
「ええ、その通りですね聖女ミカエラ。ですがこれまでも兆候はあったでしょう。貴女のお仲間であるダーリア、ティーナ、イレーネが魔王となったことが何よりの証しですよ」
「成る程。じゃあルシエラはどうなんですか?」
修道女はミカエラの問いかけに答えずに二体の悪魔少女人形を登場させた。良く似ているが細部が違うので家族とか姉妹とかだろうか? そんな悪魔少女人形は見た目だけは心が温まる可愛らしいもみ合い押し合いの末に一体が勝利する。
そんな勝利した方の悪魔少女人形を修道女は手に取り、ミカエラの方へと放り投げた。ミカエラは落とさずに掴み取り、目を輝かせながらもう一方の人形も寄越すよう要求する。修道女はしょうがないとばかりに敗者側の人形もミカエラにあげた。
「余は貴女の登場を歓迎します。刻印の魔王、聖痕の聖女、紋章の勇者を退けてここまでやってきた聖女魔王ミカエラのことを余は千年以上もの間ずっと待っていたのですから!」
修道女が歓喜の声を上げながら手を上げると、修道服は光の粒子となってその正体を見せる。聖女の祭服のようでありながらもっと豪華でもっと神々しく、同時にもっと禍々しい。そんな相反する要素を兼ね備えた儀礼用の服となった。
顕になった美貌を一言で言い表すなら魔性。人では決して到達し得ない魅力があり、人々は讃え、敬服し、彼女を全てに優先したくなるだろう。ここまで来るともはや見惚れるどころか危機感が湧いてくるな。
そして、何よりの特徴は彼女の背後の光輪。この前ミカエラが正体を表した時のような、しかしミカエラのとは異なり光の翼が生えているような輝きが展開されている。素人の俺が見ても分かる。アレは単なる装飾じゃなくて武装なのだと。
大天使の降臨。これが一番しっくりくる表現だろう。
「もはやこんな傀儡は要りません。聖女ミカエラが冥法魔王となるはずだったルシエラを下した際に準備した代役に過ぎませんから」
修道女だった者はこれまで一言も発しないどころか微動だにしなかった教皇を小突く。するとたちまちに教皇の身体は灰となり、塵となり、散っていった。彼女が言ったように役目を終えてすぐ退場するかのように。
教皇を裏で操り、歴史の真実を知り、大天使としての姿を表した存在。
その正体はもはや考えるまでもないだろう。
そう、彼女こそが全ての元凶であり主犯であり発端である……、
「さあ、人類の救済はすぐそこまで迫っています! この余、魔王アズラーイーラ自らが最後の審判をしてあげましょう!」
――初代魔王である熾天魔王なのだから。
俺とミカエラは自然に戦闘態勢に入っていた。いつものように俺が前衛でミカエラが後衛。俺は盾を前に出して戦鎚を構え、ミカエラは権杖を手にする。一般的な聖女と聖騎士の在り方そのままだ。
「じゃあまずは挨拶代わりにこれを差し上げます」
アズラーイーラは軽く手を振り上げる。何気ない動作なんだが俺にはまるで死神が大鎌を振り上げたようにしか思えないほど濃厚な死の気配を感じ取った。正直今までにないぐらいぞっとしたし悲鳴をあげそうになった。
「っ!? ミカエラ、俺の後ろから離れるなよ!」
「アズラーイール」
「レジストフェイタリティ!」
アズラーイーラが腕を振るう仕草をした途端、身体に衝撃が走り抜けた。痛みとか苦しみは一切無い。まるで生命力がごっそりと奪われた、そんな脱力感に襲われたのだ。足を踏ん張って膝をつかなかったのは褒めてほしいぐらいだ。
アズラーイール、確かつい最近ミカエラから聞いたな。デスナイトといった高位のアンデッド系魔物が放つ即死攻撃。原理は魂への直接攻撃だったか。対策は直接攻撃にも耐えうる強靭な魂を持っているか、もしくは魂そのもので防御するか、だ。
「即死耐性付与の闘気術、ですか。関心関心。見事な盾役ですよ聖騎士ニッコロ。聖騎士にと推薦した余も鼻が高いです」
「そりゃどうも。開幕から即死攻撃ぶっぱなしてくる容赦の無さは勘弁してほしかったんですがね」
「あら、言ったでしょう。これはほんの挨拶代わりだって。お次はこれですよ」
「おいおい、マジかよ……」
アズラーイーラ後方のヘイローが輝き出した。俺達の方へと手がかざされる。相反して手のひらの前で収束されるのはほんの僅かな、それこそ蛍の光のような儚い粒ばかりだ。けれどヤバいと俺の本能が警鐘を鳴らしまくってくる。
「アセンションウェーブ」
「フォースシールドぉ!」
「セイントフィールド!」
アズラーイーラの手のひらが光ったかと思ったら辺り一帯が眩しくなった。光に包まれてると分かったのは直後に凄まじい衝撃を盾で受けてから。ミカエラが張った光の障壁で少しは緩和されてるんだろうけど、まるで嵐の中に飛び込んだみたいだ。
膨大な光が通り抜ける。どうやら俺もミカエラも無事なようで安心した。しかし俺とミカエラの周囲が抉れて何も残っていない。後ろの壁も跡形もない状況からもどれほど凄まじい威力の攻撃をされたかが自ずと知れた。
「さすがは我が騎士! 素晴らしい盾役ぶりですよ!」
「ミカエラも防御ありがとうな。アレがなかったら多分駄目だった」
「余の知らない奇跡でしたが何とかなりましたね。この調子でいきましょう」
「ああ、勿論だ」
気を取り直して俺は武器防具を構え直す。
一方の攻撃をしのがれたアズラーイーラは歓喜に沸きながら拍手喝采してきた。
「素晴らしい! すーばーらーしーいー! やはり余の見立ては間違っていなかった! さあ、続けていきますよ!」
「来ますよニッコロさん!」
こうして俺達の聖地巡礼の旅最後の戦いが幕を開けた。
0
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
レベルが上がらずパーティから捨てられましたが、実は成長曲線が「勇者」でした
桐山じゃろ
ファンタジー
同い年の幼馴染で作ったパーティの中で、ラウトだけがレベル10から上がらなくなってしまった。パーティリーダーのセルパンはラウトに頼り切っている現状に気づかないまま、レベルが低いという理由だけでラウトをパーティから追放する。しかしその後、仲間のひとりはラウトについてきてくれたし、弱い魔物を倒しただけでレベルが上がり始めた。やがてラウトは精霊に寵愛されし最強の勇者となる。一方でラウトを捨てた元仲間たちは自業自得によるざまぁに遭ったりします。※小説家になろう、カクヨムにも同じものを公開しています。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる