162 / 209
第四章 熾天魔王編
聖女魔王、魔王として天啓聖女達を相手する
しおりを挟む
「は? 魔王? 聖女がか? おいおい冗談だろ」
「ドナテッロはちょっと黙ってて。ミカエラ……今までずっとわたし達を騙してきたの!?」
「騙してませんよ。聞かれなかったから答えなかっただけです」
ラファエラは全く予備動作無しで光の刃を放ってきた。防御しようと盾を構えたが直後にミカエラが光の刃を放って迎撃。俺達とラファエラ達の中間位置で散る光の粒子。互いの刃はぶつかりあって相殺された。
ラファエラは怒りと憎しみで顔を険しくした。端正な顔立ちなのに台無しだな。ここまで激情は学院時代を通して見たことがない。聖女としての使命がそうさせるのか、それともこれまで歩んだ足跡が彼女を変化させたのか。
一方のミカエラは涼しげな表情を見せる。微笑を湛える彼女はラファエラ達勇者一行がどんな感情を向けてこようが全く意に介さない。人類に救いの手を差し伸べる聖女としての慈愛や慈悲は微塵たりとも感じなかった。
「魔王ミカエラ! この聖女ラファエラが貴女を討つ!」
「うーん、ラファエラは魔王をご所望ですか。分かりました。このところ道中何も無くて退屈でしたし、少し付き合ってあげましょう」
ミカエラが前へと歩み出る。俺が止めようとするもミカエラはいつもの様子で「少し遊ぶだけですよ」と言って止まらない。
そうして勇者一行と対峙したミカエラの雰囲気は聖女のものではなくなった。
この一体全てを覆い尽くさんばかりの存在感、威圧感。紛れもなく魔王のものだ。
「よくぞここまで来た、と褒めてあげます」
「……!?」
しばらくの沈黙が流れ、ミカエラはおもむろに口を開く。
声の大きさは変わっていなかったが、その声は透き通るように広く届く。
「邪神軍、悪魔軍、妖魔軍、魔獣軍、邪精霊軍、超竜軍、そして魔影軍。いずれも一軍で人類圏を攻め滅ぼせるだけの軍事力を持っていました。それらを全て討ち果たして余の前にいることは称賛に値します」
「……そうね。経緯はどうあれ残るは魔王の貴女だけよ」
「ええ。聖痕を持つ聖女ラファエラが命をとして討ち果たすべき相手、魔王は今目の前にいます。周りに配下の者はおらず、余の守護者はこちらのニッコロだけ。またと無い機会でしょうね」
そう言うが、ミカエラは突然権杖を俺へと放り投げ、祭服を脱ぎ始めた。更にはあろうことか下着までも脱いで俺へと押し付けてくる。対峙するラファエラ達も一体何してるんだと困惑しているようだった。
そうして生まれたての状態にまでなったミカエラは、力ある言葉を発した。
「デモンズメタモルフォーゼ」
ミカエラが闇を纏う。手先や足先から変化していく。
青紫色の肌、鋭い爪、結膜が黒くて角膜が赤い瞳、純白の髪、頭から生える歪な四本の角。纏うは露出度が高い闇の衣。手にするは全ての光を飲み込む漆黒の闇で作られた杖。背中に展開される六枚の黒い翼を模した魔法陣。
魔王ミカエラ、ここに降臨――。
魔王としてのミカエラは、全てを惹きつける魔性の魅力を伴っていた。
しかしあえて言わせてもらう。それでもミカエラはミカエラもままだ、と。
あの顔、あの身体つき、どれも俺の知るミカエラだ。
魔王でも聖女でも変わらない。それが分かっただけでも価値がある。
「では相手しましょう。どこからでもどうぞ」
変身を終えたミカエラは静かに相手の出方を待つ。
ラファエラ達は警戒して迂闊に手を出せないようだ。
それでは埒が明かない、と弓聖オリンピアが後列から矢を射る。
「いっ……!?」
直後、膝をついたのはなんとオリンピアの方だった。
彼女の肩の後ろには矢が突き刺さっている。それもオリンピアが射た筈の矢が。
一体何があった? 俺ははっきりと見えたわけじゃないが、オリンピアの矢が途中で穴に入り込んだ気がしたんだが。思わずティーナの方を見ると、彼女は口元を撫でながら深く考え込んでいた。
「おそらく時空魔法の一種だな。矢の進路にワームホールを開いて取り込み、弓聖の後ろに出口を開いたんだ」
「そんなの咄嗟に出来るもんなのか?」
「うちは楽勝でもミカエラはどうかな。彼女のことだから自動的に発動するよう予め仕掛けてたんじゃないか?」
「えぐいな。これで弓聖は無力化したも同然か」
単に弓を射ただけじゃなく何かしらを施してたらしく、オリンピアの顔色が悪い。青ざめて大量の汗を流し始める。グローリアが矢を抜いてラファエラがハイヒーリングの奇跡をかけた。
その間、賢聖コルネリアが前に出て魔法の術式を構築しだす。複雑に展開される魔法陣の大きさからも相当な威力が込められていそうだな。一方のミカエラは何もしない。ただコルネリアの魔法陣の完成を眺めるばかりだった。
「インファーナルフレイム!」
「ファイヤーボール」
コルネリアとミカエラ双方が放った火炎が空中で激突して爆発する。
俺の記憶が確かならインファーナルフレイムの方がファイヤーボールより遥かに高い火力だった筈なんだがな。それで相殺されたってことは、コルネリアとミカエラでは相当な実力差があるってことじゃないか?
「フローズンオーブ!」
「フリーズブリット」
「チェーンライトニング!」
「ショックボルト」
「ミキサーハリケーン!」
「ウィンドダード」
コルネリアは続けざまに大魔法を連発するものの、ミカエラの同属性魔法で全て打ち消されてしまう。ミカエラにはそよ風や火の粉一つすら及ばない。見てから初級魔法余裕でした、とでも言えよう。
「はあっ、はあっ。そ、そんな……」
大魔法の連発は身体に大きな負担だったようで、コルネリアは息を上げて膝を付いた。脂汗がにじみ出て心臓を掴むように胸を押さえる。なおも大魔法を行使しようとして……魔法陣が途中で霧散する。
「ドナテッロはちょっと黙ってて。ミカエラ……今までずっとわたし達を騙してきたの!?」
「騙してませんよ。聞かれなかったから答えなかっただけです」
ラファエラは全く予備動作無しで光の刃を放ってきた。防御しようと盾を構えたが直後にミカエラが光の刃を放って迎撃。俺達とラファエラ達の中間位置で散る光の粒子。互いの刃はぶつかりあって相殺された。
ラファエラは怒りと憎しみで顔を険しくした。端正な顔立ちなのに台無しだな。ここまで激情は学院時代を通して見たことがない。聖女としての使命がそうさせるのか、それともこれまで歩んだ足跡が彼女を変化させたのか。
一方のミカエラは涼しげな表情を見せる。微笑を湛える彼女はラファエラ達勇者一行がどんな感情を向けてこようが全く意に介さない。人類に救いの手を差し伸べる聖女としての慈愛や慈悲は微塵たりとも感じなかった。
「魔王ミカエラ! この聖女ラファエラが貴女を討つ!」
「うーん、ラファエラは魔王をご所望ですか。分かりました。このところ道中何も無くて退屈でしたし、少し付き合ってあげましょう」
ミカエラが前へと歩み出る。俺が止めようとするもミカエラはいつもの様子で「少し遊ぶだけですよ」と言って止まらない。
そうして勇者一行と対峙したミカエラの雰囲気は聖女のものではなくなった。
この一体全てを覆い尽くさんばかりの存在感、威圧感。紛れもなく魔王のものだ。
「よくぞここまで来た、と褒めてあげます」
「……!?」
しばらくの沈黙が流れ、ミカエラはおもむろに口を開く。
声の大きさは変わっていなかったが、その声は透き通るように広く届く。
「邪神軍、悪魔軍、妖魔軍、魔獣軍、邪精霊軍、超竜軍、そして魔影軍。いずれも一軍で人類圏を攻め滅ぼせるだけの軍事力を持っていました。それらを全て討ち果たして余の前にいることは称賛に値します」
「……そうね。経緯はどうあれ残るは魔王の貴女だけよ」
「ええ。聖痕を持つ聖女ラファエラが命をとして討ち果たすべき相手、魔王は今目の前にいます。周りに配下の者はおらず、余の守護者はこちらのニッコロだけ。またと無い機会でしょうね」
そう言うが、ミカエラは突然権杖を俺へと放り投げ、祭服を脱ぎ始めた。更にはあろうことか下着までも脱いで俺へと押し付けてくる。対峙するラファエラ達も一体何してるんだと困惑しているようだった。
そうして生まれたての状態にまでなったミカエラは、力ある言葉を発した。
「デモンズメタモルフォーゼ」
ミカエラが闇を纏う。手先や足先から変化していく。
青紫色の肌、鋭い爪、結膜が黒くて角膜が赤い瞳、純白の髪、頭から生える歪な四本の角。纏うは露出度が高い闇の衣。手にするは全ての光を飲み込む漆黒の闇で作られた杖。背中に展開される六枚の黒い翼を模した魔法陣。
魔王ミカエラ、ここに降臨――。
魔王としてのミカエラは、全てを惹きつける魔性の魅力を伴っていた。
しかしあえて言わせてもらう。それでもミカエラはミカエラもままだ、と。
あの顔、あの身体つき、どれも俺の知るミカエラだ。
魔王でも聖女でも変わらない。それが分かっただけでも価値がある。
「では相手しましょう。どこからでもどうぞ」
変身を終えたミカエラは静かに相手の出方を待つ。
ラファエラ達は警戒して迂闊に手を出せないようだ。
それでは埒が明かない、と弓聖オリンピアが後列から矢を射る。
「いっ……!?」
直後、膝をついたのはなんとオリンピアの方だった。
彼女の肩の後ろには矢が突き刺さっている。それもオリンピアが射た筈の矢が。
一体何があった? 俺ははっきりと見えたわけじゃないが、オリンピアの矢が途中で穴に入り込んだ気がしたんだが。思わずティーナの方を見ると、彼女は口元を撫でながら深く考え込んでいた。
「おそらく時空魔法の一種だな。矢の進路にワームホールを開いて取り込み、弓聖の後ろに出口を開いたんだ」
「そんなの咄嗟に出来るもんなのか?」
「うちは楽勝でもミカエラはどうかな。彼女のことだから自動的に発動するよう予め仕掛けてたんじゃないか?」
「えぐいな。これで弓聖は無力化したも同然か」
単に弓を射ただけじゃなく何かしらを施してたらしく、オリンピアの顔色が悪い。青ざめて大量の汗を流し始める。グローリアが矢を抜いてラファエラがハイヒーリングの奇跡をかけた。
その間、賢聖コルネリアが前に出て魔法の術式を構築しだす。複雑に展開される魔法陣の大きさからも相当な威力が込められていそうだな。一方のミカエラは何もしない。ただコルネリアの魔法陣の完成を眺めるばかりだった。
「インファーナルフレイム!」
「ファイヤーボール」
コルネリアとミカエラ双方が放った火炎が空中で激突して爆発する。
俺の記憶が確かならインファーナルフレイムの方がファイヤーボールより遥かに高い火力だった筈なんだがな。それで相殺されたってことは、コルネリアとミカエラでは相当な実力差があるってことじゃないか?
「フローズンオーブ!」
「フリーズブリット」
「チェーンライトニング!」
「ショックボルト」
「ミキサーハリケーン!」
「ウィンドダード」
コルネリアは続けざまに大魔法を連発するものの、ミカエラの同属性魔法で全て打ち消されてしまう。ミカエラにはそよ風や火の粉一つすら及ばない。見てから初級魔法余裕でした、とでも言えよう。
「はあっ、はあっ。そ、そんな……」
大魔法の連発は身体に大きな負担だったようで、コルネリアは息を上げて膝を付いた。脂汗がにじみ出て心臓を掴むように胸を押さえる。なおも大魔法を行使しようとして……魔法陣が途中で霧散する。
1
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる