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第二章 焦熱魔王編
【閑話】死霊聖騎士、悪魔大公を討伐する
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ガブリエッラと対峙した悪魔辺境伯は炎の腕前に自信があったらしく、火炎魔法を駆使してきた。ただし事ある度にいかに自分が偉大で人間が取るに足らないかを喋り倒すので、ガブリエッラはやがて笑顔を消した。
「うるさいわね……少し黙ったらどう?」
突然、悪魔辺境伯の動きが止まった。指一本動かす事も、呼吸をすることも、魔法を発動させることすら出来ない。何が起きたのかと血眼で原因を探り、一つ異常を見つけた。見つけてしまった。ガブリエッラの影が自分へと伸びていることに。
何故聖女が暗黒の力を使ってくる? それも悪魔貴族たる自分が身動き取れないほどの強力な技をどうして人間の聖女が? そして悪魔辺境伯は一つの可能性に思い当たり、この戦いになった時点で自分の命運が尽きていたことを悟った。
「魔影傀儡縛。本当、悪魔は単細胞で馬鹿ね。こんな簡単な手にすぐ引っかかる」
「……! ……!!」
「束縛を強めれば、ほら。魔力の循環も心臓の鼓動も止まってしまう。命が尽きるまでの短い間をせいぜい楽しみなさい」
「……!? ……」
悪魔辺境伯は悪魔軍長を自称する正統派首魁を恨みながら息絶えた。口車に乗らずに大人しく新たな魔王に従っていればよかったのだ、と後悔して。
フランチェスカは悪魔公爵と対峙した。悪魔公爵は天変地異とも思われるほどの強大な魔法を発動させて早々に取るに足らない虫けらを消し飛ばそうとしたが、煙の中から出てきたのは傷どころかドレスに綻び一つすら無いフランチェスカだった。
悪魔公爵は次々と極大魔法を発動させる。一つ一つが人間の都市を壊滅させるほどの威力を持つが、フランチェスカには一切届かない。むしろ退屈だと言いたげに扇を仰いであくびを噛み締めていた。
「何なのですかその埃を巻き上げるだけで全く優雅じゃない攻撃は。こんなんだから貴方は情勢を見誤って魔王軍を追放されたのですわ」
「何だと!? 貴様、言わせておけば……!」
「これ以上悪魔公爵を名乗る者が醜態を晒すのは見るに耐えないので、このわたくし自らが粛清して差し上げますわ!」
フランチェスカに魔法が届かなかったのは空間を歪曲させて迫る攻撃を全く別の位相にずらしてしまう歪曲式波動壁という技の効果らしい。そしてフランチェスカが指をくいっと上げただけで悪魔公爵を上空に打ち上げたのは噴出式波動砲という技だそうだ。
悪魔公爵、ここでようやくフランチェスカの正体に気づく。自分が全く歯が立たない波動の使い手など一人しか考えられなかった。そして、その者に歯向かった自分がいかに愚かだったかを悔やんだが、もはや手遅れだった。
「お、お許しください! 私めでしたら必ずは貴女様のお役に立てますから――!」
「はっ、役立たずの小物悪魔など必要ありませんわ。死になさい!」
フランチェスカが放ったのは全てを消し飛ばす放射式波動砲という技。波動の奔流に飲み込まれた悪魔公爵は絶望と後悔に支配されながらこの世から姿を消すことになった。
正統派悪魔軍長たる悪魔大公と対峙したのはヴィットーリオとルシエラだったが、ルシエラからは一切直接攻撃はしなかった。せいぜい悪魔大公の攻撃を妨害するぐらいで、攻めは専らヴィットーリオに任せっきりだった。
ヴィットーリオは自分が生前より格段に強くなっていることに驚いた。身体能力は勿論のこと反応速度も桁違いで、自分の理想通りに動けるようになった。前なら昏倒していただろう一撃も正面から難なく受け止められ、切り替えせた。
「さすがねヴィットーリオ。元からあれだけ出来る子だったけれど、デスナイトになって潜在能力が覚醒したのかしら?」
「凄い凄い! あの偉そうだったおじさんと互角に戦えてる!」
「やりますわね。ルシエラが目をつけたのもうなづけますわ」
早々に悪魔貴族に勝ったガブリエッラ達は観戦を決め込む。取るに足らない人間風情を押しきれない事実に悪魔大公は怒り心頭だが、他の面々が早々に敗れたことで屈辱を味わい、大悪魔たる誇りを傷つけられる。
「おのれぇぇ! こうなれば貴様らまとめて消し飛ばしてくれるわ!」
「そんなこと、させない!」
ヴィットーリオは闘気術と同じ要領で暗黒闘気術を発動、大技発動の予備動作に移った悪魔大公の腹部へ斬りかかった。避けきれずに胸元と顔に傷を付けられる悪魔大公は、己の血が滴り落ちるのを指で拭い、怒りに支配された。
しかし、冷静さを失ったことでかえって悪魔大公はヴィットーリオに付け入る隙を与えてしまった。元々ヴィットーリオの長所はその目の良さと状況の見極め、そして切り替えの早さにある。感情的に動く輩など彼の敵ではない。
「みんな! 俺に力を貸してくれ!」
「いいわよ! 受け取りなさい!」
「あらあら。ついにあの大技を見せてくれるのね」
「へえ! 面白そうなことしてるじゃん!」
「いいですわよ! 貴方の決め技、とくと見せていただきましょう!」
ヴィットーリオの剣にパーティーメンバーからの想いが集っていく。これこそ彼が習得する最も強力な技で、しかし最も使い勝手の悪い技だ。何せ味方の思いを結集させないと発動出来ない上に溜めの時間が長くて、完全にロマン技だからな。
「ブレイブブレードぉっ!」
「ば、馬鹿なあぁぁぁっっ!!」
しかし、人間相手に不利になって動揺する悪魔大公相手には充分すぎた。ヴィットーリオの剣から放たれた極光の斬撃は悪魔大公の身体を抜け、彼を真っ二つに斬り裂いたのだった。
ここに新たな伝説が生まれた。
聖女ガブリエッラとその一行は悪魔軍を撃退し、悪魔貴族達を討伐したのだ。
ヴィットーリオの名も歴史に刻まれることになる。偉大なる騎士として。
……不思議なことに、ルシエラの名は一切記録に残っていない。
「うるさいわね……少し黙ったらどう?」
突然、悪魔辺境伯の動きが止まった。指一本動かす事も、呼吸をすることも、魔法を発動させることすら出来ない。何が起きたのかと血眼で原因を探り、一つ異常を見つけた。見つけてしまった。ガブリエッラの影が自分へと伸びていることに。
何故聖女が暗黒の力を使ってくる? それも悪魔貴族たる自分が身動き取れないほどの強力な技をどうして人間の聖女が? そして悪魔辺境伯は一つの可能性に思い当たり、この戦いになった時点で自分の命運が尽きていたことを悟った。
「魔影傀儡縛。本当、悪魔は単細胞で馬鹿ね。こんな簡単な手にすぐ引っかかる」
「……! ……!!」
「束縛を強めれば、ほら。魔力の循環も心臓の鼓動も止まってしまう。命が尽きるまでの短い間をせいぜい楽しみなさい」
「……!? ……」
悪魔辺境伯は悪魔軍長を自称する正統派首魁を恨みながら息絶えた。口車に乗らずに大人しく新たな魔王に従っていればよかったのだ、と後悔して。
フランチェスカは悪魔公爵と対峙した。悪魔公爵は天変地異とも思われるほどの強大な魔法を発動させて早々に取るに足らない虫けらを消し飛ばそうとしたが、煙の中から出てきたのは傷どころかドレスに綻び一つすら無いフランチェスカだった。
悪魔公爵は次々と極大魔法を発動させる。一つ一つが人間の都市を壊滅させるほどの威力を持つが、フランチェスカには一切届かない。むしろ退屈だと言いたげに扇を仰いであくびを噛み締めていた。
「何なのですかその埃を巻き上げるだけで全く優雅じゃない攻撃は。こんなんだから貴方は情勢を見誤って魔王軍を追放されたのですわ」
「何だと!? 貴様、言わせておけば……!」
「これ以上悪魔公爵を名乗る者が醜態を晒すのは見るに耐えないので、このわたくし自らが粛清して差し上げますわ!」
フランチェスカに魔法が届かなかったのは空間を歪曲させて迫る攻撃を全く別の位相にずらしてしまう歪曲式波動壁という技の効果らしい。そしてフランチェスカが指をくいっと上げただけで悪魔公爵を上空に打ち上げたのは噴出式波動砲という技だそうだ。
悪魔公爵、ここでようやくフランチェスカの正体に気づく。自分が全く歯が立たない波動の使い手など一人しか考えられなかった。そして、その者に歯向かった自分がいかに愚かだったかを悔やんだが、もはや手遅れだった。
「お、お許しください! 私めでしたら必ずは貴女様のお役に立てますから――!」
「はっ、役立たずの小物悪魔など必要ありませんわ。死になさい!」
フランチェスカが放ったのは全てを消し飛ばす放射式波動砲という技。波動の奔流に飲み込まれた悪魔公爵は絶望と後悔に支配されながらこの世から姿を消すことになった。
正統派悪魔軍長たる悪魔大公と対峙したのはヴィットーリオとルシエラだったが、ルシエラからは一切直接攻撃はしなかった。せいぜい悪魔大公の攻撃を妨害するぐらいで、攻めは専らヴィットーリオに任せっきりだった。
ヴィットーリオは自分が生前より格段に強くなっていることに驚いた。身体能力は勿論のこと反応速度も桁違いで、自分の理想通りに動けるようになった。前なら昏倒していただろう一撃も正面から難なく受け止められ、切り替えせた。
「さすがねヴィットーリオ。元からあれだけ出来る子だったけれど、デスナイトになって潜在能力が覚醒したのかしら?」
「凄い凄い! あの偉そうだったおじさんと互角に戦えてる!」
「やりますわね。ルシエラが目をつけたのもうなづけますわ」
早々に悪魔貴族に勝ったガブリエッラ達は観戦を決め込む。取るに足らない人間風情を押しきれない事実に悪魔大公は怒り心頭だが、他の面々が早々に敗れたことで屈辱を味わい、大悪魔たる誇りを傷つけられる。
「おのれぇぇ! こうなれば貴様らまとめて消し飛ばしてくれるわ!」
「そんなこと、させない!」
ヴィットーリオは闘気術と同じ要領で暗黒闘気術を発動、大技発動の予備動作に移った悪魔大公の腹部へ斬りかかった。避けきれずに胸元と顔に傷を付けられる悪魔大公は、己の血が滴り落ちるのを指で拭い、怒りに支配された。
しかし、冷静さを失ったことでかえって悪魔大公はヴィットーリオに付け入る隙を与えてしまった。元々ヴィットーリオの長所はその目の良さと状況の見極め、そして切り替えの早さにある。感情的に動く輩など彼の敵ではない。
「みんな! 俺に力を貸してくれ!」
「いいわよ! 受け取りなさい!」
「あらあら。ついにあの大技を見せてくれるのね」
「へえ! 面白そうなことしてるじゃん!」
「いいですわよ! 貴方の決め技、とくと見せていただきましょう!」
ヴィットーリオの剣にパーティーメンバーからの想いが集っていく。これこそ彼が習得する最も強力な技で、しかし最も使い勝手の悪い技だ。何せ味方の思いを結集させないと発動出来ない上に溜めの時間が長くて、完全にロマン技だからな。
「ブレイブブレードぉっ!」
「ば、馬鹿なあぁぁぁっっ!!」
しかし、人間相手に不利になって動揺する悪魔大公相手には充分すぎた。ヴィットーリオの剣から放たれた極光の斬撃は悪魔大公の身体を抜け、彼を真っ二つに斬り裂いたのだった。
ここに新たな伝説が生まれた。
聖女ガブリエッラとその一行は悪魔軍を撃退し、悪魔貴族達を討伐したのだ。
ヴィットーリオの名も歴史に刻まれることになる。偉大なる騎士として。
……不思議なことに、ルシエラの名は一切記録に残っていない。
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