46 / 209
第一章 勇者魔王編
聖女魔王、その悲願を告白する
しおりを挟む
「ご苦労さまです、ドゥルジ、ゾーエ。用事を済ませたらまた教国連合領地に戻ります」
「畏まりました。その間、反逆者達の粛清は進めていきます」
「ええ、うるさく飛び回らないよう徹底的に駆除しておいてくださいね」
「御意に」
反逆者、正統派を名乗る連中のことか。ヴェロニカを初めとしてかなりの数がなおも正統後継者を指示しているのがこのやり取りからも伺える。魔王軍の統一が終わったら時こそ再び人類は災厄に見舞われることだろう。
「魔王様ー。そちらの方は聖女になった魔王様の聖騎士ですかー?」
「そうです! ニッコロさんは余を盾となって守る我が騎士です」
「食べちゃってもい――」
「――消滅させますよ?」
「いやーん怖ーい。冗談ですって。じゃあ手合わせ願うのはー?」
「んー。今は駄目です。後でならニッコロさんが良いって言えば、ですかね」
ミカエラ、今一瞬背筋が凍るぐらい低く唸るような声を出さなかったか? 斜め後ろにいた俺にはミカエラの表情は伺いしれなかったが、ドゥルジと呼ばれた蝿女が恐怖で表情を引きつらせた辺り、俺には想像もし得ない顔をしてたんだろう。
それと、何ちゃっかりとんでもない約束してるんだ。こんな湖の水が全部スライムになったような大きさしたゾーエに俺が勝てるわけないだろ。魔法が使えない俺にとっては高位のスライムは相性最悪なんだよ。打撃が効かないからな。
「それとーグリセルダちゃんからの報告聞きましたよー。鎧の魔王を復活させたらしいですねー。勇者イレーネの肉体を乗っ取ったんだとかー」
「自称ですけどね。実は勇者イレーネが魔王に洗脳されて悪堕ちしただけかもしれませんし」
「次に向かわれる聖地は焦熱の魔王縁の地と聞いていますが、道中は――」
「あー、ちょっとちょっと。報告と雑談は後です後! 用事が先です」
「あらーごめんなさいー」
「では報告書をまとめますので、後ほど目を通していただければ」
ドゥルジとゾーエはそれぞれミカエラに道を譲り、俺達はその間を通って先へと進む。ゾーエの言った通り進行方向には誰もおらず、広大な廊下にはミカエラと俺だけがいた。
「ドゥルジは魔王直轄軍長です。旧邪神軍の幹部でしたが、あの軍は正統派だったので余が魔王に就任した時に解体、大規模に粛清して、何割かを余の直属にしました」
「旧邪神軍」
「ゾーエはスライム軍長ですね。旧悪魔軍っていう正統派の最大派閥を解体したのに伴って新たに組織しました」
「旧悪魔軍」
情報過多だな。頭の片隅にだけ入れておいて、しばらくは忘れていていいだろう。
それにしても掃討だと粛清だの、ミカエラは魔王になってから反対派勢力を尽く潰してきたんだな。ミカエラとは学院時代からの付き合いだが、そんな容赦ない真似をするなんてとても考えられない。
もしかして、聖女として振る舞うミカエラは単に演じているだけで、本当のミカエラは世の中に伝わる他の魔王と同じく、人の心が分からない、人とは相容れない存在なんだろうか?
「そんなことないですよ」
「またそうやって人の心を読む。本当は読心術なんて嘘なんじゃないか?」
「ニッコロさんの顔に書いてますよ。嫌ならお面でも被ってみてはどうですか?」
「やなこった。息苦しくなるだけだ」
「逆ですよ。魔王としての余はそう振る舞っているだけで、聖女としての余の方が素なんです」
「……そうなのか」
廊下を抜けた先に広がっていたのは庭園だった。聖地では日光が降り注ぐ昼間なのにそこは月が輝く闇夜で、様々な色の薔薇が月光で照らされていた。あまりにも美しく幻想的な光景に思わず息を呑む。
薔薇園の狭い通路を抜けた先にあったのは、薔薇の中に埋もれた透明な箱だった。その中ではミカエラに良く似た、年齢も近いだろう可愛らしい少女が眠るように横たわっている。それはまるで、棺が安置されているようだ。
「紹介します。彼女は余の妹、ルシエラです」
「あー、道理でミカエラと似てるわけだ」
「そして、魔王の正統後継者として魔王刻印を持って生まれ、余と魔王継承の儀で戦い、余がこの手で殺しました」
「……!」
正統派、と名乗る連中はこのルシエラを魔王にしたがっていたのか。そしてミカエラがルシエラを倒してしまったことを認められないでいるわけか。そう思うと何だか哀れなものだ。
そして、自らの手で妹を殺めてしまったミカエラの心境は想像を絶するだろう。現に隣の彼女は今にも泣きそうなほど悲痛な顔をしていた。権杖を握る手も力がこもって腕が振るえるほどだった。
「余が頑張ってきたのはルシエラだけには誇れるお姉ちゃんでありたかっただけだったのに、凄いよって言われたかっただけなのに……! 余は、ルシエラに何も出来なかった!」
俺は今ここで初めて本当のミカエラを知ったような気がした。
これがミカエラが抱える闇で、ミカエラの思いの根底で、今に繋がる出発点だ。
ミカエラは棺を優しく撫でた。とても愛おしそうに。浮かべる表情は愛する妹を安心させるように慈愛に満ち溢れている。しかしとても寂しさと物悲しさも同時に感じさせて、儚い印象も覚えた。
「余が聖女になったのは人を救いたいんじゃありません。ルシエラを蘇らせたいんです。すれ違ってばかりでしたけど、余の大切な家族なんです……」
「死者蘇生の奇跡、リザレクションを習得して、か」
魔法には死者を蘇らせる術がない。あくまで俺の知る限りでは、だが、魔王にまで上り詰めたミカエラが聖女となったことからも、強大な魔力があれど人生を終えた者を呼び戻すのは奇跡にすがる他ないのか。
道理で聖地巡礼だとか救済だとか理由をつけて旅をするわけだ。聖女としての経験を多く積んで、少しでも早く境地に至りたいんだろう。聖地に留まってぬくぬく人々の希望の象徴してたらいつまでかかることやら、だもんな。
「余は、ルシエラと仲直り出来るでしょうか?」
「ミカエラなら楽勝だろ。誰ともすぐ仲良くなれるんだからさ」
「余を軽蔑してますか? こんな自分勝手な動機で聖女になってしまっていて」
「それこそ今更だろ。人のため、なんて純粋な自己犠牲だって結局は自分が満たされたいからだし」
今にも消えてしまいそうだったからか、俺は思わずミカエラの肩を抱いていた。ミカエラも俺の胴体に腕を回し、俺に寄り掛かる。
こんな華奢で小さな身体をしてるくせに、背負ってる思いが大きすぎる。少しでも肩代わり……いや、そんなみみっちい事は言わない。ミカエラごと抱えて突き進むぐらいじゃないとな。
「ごめんなさい。もう少しこのままでいいですか? すぐに元に戻りますから……」
「たまにはいいさ。俺なんかで良ければな」
「ニッコロさんがいいんですよ、我が騎士」
「何で俺がミカエラの目に留まったかもそのうち教えてくれな」
暫くの間、俺達は静かにその場に居続けた。
そして新たな聖地に向けての旅が始まる。
そこで何が待ち受けているにせよ、俺はミカエラと共にいる。
「畏まりました。その間、反逆者達の粛清は進めていきます」
「ええ、うるさく飛び回らないよう徹底的に駆除しておいてくださいね」
「御意に」
反逆者、正統派を名乗る連中のことか。ヴェロニカを初めとしてかなりの数がなおも正統後継者を指示しているのがこのやり取りからも伺える。魔王軍の統一が終わったら時こそ再び人類は災厄に見舞われることだろう。
「魔王様ー。そちらの方は聖女になった魔王様の聖騎士ですかー?」
「そうです! ニッコロさんは余を盾となって守る我が騎士です」
「食べちゃってもい――」
「――消滅させますよ?」
「いやーん怖ーい。冗談ですって。じゃあ手合わせ願うのはー?」
「んー。今は駄目です。後でならニッコロさんが良いって言えば、ですかね」
ミカエラ、今一瞬背筋が凍るぐらい低く唸るような声を出さなかったか? 斜め後ろにいた俺にはミカエラの表情は伺いしれなかったが、ドゥルジと呼ばれた蝿女が恐怖で表情を引きつらせた辺り、俺には想像もし得ない顔をしてたんだろう。
それと、何ちゃっかりとんでもない約束してるんだ。こんな湖の水が全部スライムになったような大きさしたゾーエに俺が勝てるわけないだろ。魔法が使えない俺にとっては高位のスライムは相性最悪なんだよ。打撃が効かないからな。
「それとーグリセルダちゃんからの報告聞きましたよー。鎧の魔王を復活させたらしいですねー。勇者イレーネの肉体を乗っ取ったんだとかー」
「自称ですけどね。実は勇者イレーネが魔王に洗脳されて悪堕ちしただけかもしれませんし」
「次に向かわれる聖地は焦熱の魔王縁の地と聞いていますが、道中は――」
「あー、ちょっとちょっと。報告と雑談は後です後! 用事が先です」
「あらーごめんなさいー」
「では報告書をまとめますので、後ほど目を通していただければ」
ドゥルジとゾーエはそれぞれミカエラに道を譲り、俺達はその間を通って先へと進む。ゾーエの言った通り進行方向には誰もおらず、広大な廊下にはミカエラと俺だけがいた。
「ドゥルジは魔王直轄軍長です。旧邪神軍の幹部でしたが、あの軍は正統派だったので余が魔王に就任した時に解体、大規模に粛清して、何割かを余の直属にしました」
「旧邪神軍」
「ゾーエはスライム軍長ですね。旧悪魔軍っていう正統派の最大派閥を解体したのに伴って新たに組織しました」
「旧悪魔軍」
情報過多だな。頭の片隅にだけ入れておいて、しばらくは忘れていていいだろう。
それにしても掃討だと粛清だの、ミカエラは魔王になってから反対派勢力を尽く潰してきたんだな。ミカエラとは学院時代からの付き合いだが、そんな容赦ない真似をするなんてとても考えられない。
もしかして、聖女として振る舞うミカエラは単に演じているだけで、本当のミカエラは世の中に伝わる他の魔王と同じく、人の心が分からない、人とは相容れない存在なんだろうか?
「そんなことないですよ」
「またそうやって人の心を読む。本当は読心術なんて嘘なんじゃないか?」
「ニッコロさんの顔に書いてますよ。嫌ならお面でも被ってみてはどうですか?」
「やなこった。息苦しくなるだけだ」
「逆ですよ。魔王としての余はそう振る舞っているだけで、聖女としての余の方が素なんです」
「……そうなのか」
廊下を抜けた先に広がっていたのは庭園だった。聖地では日光が降り注ぐ昼間なのにそこは月が輝く闇夜で、様々な色の薔薇が月光で照らされていた。あまりにも美しく幻想的な光景に思わず息を呑む。
薔薇園の狭い通路を抜けた先にあったのは、薔薇の中に埋もれた透明な箱だった。その中ではミカエラに良く似た、年齢も近いだろう可愛らしい少女が眠るように横たわっている。それはまるで、棺が安置されているようだ。
「紹介します。彼女は余の妹、ルシエラです」
「あー、道理でミカエラと似てるわけだ」
「そして、魔王の正統後継者として魔王刻印を持って生まれ、余と魔王継承の儀で戦い、余がこの手で殺しました」
「……!」
正統派、と名乗る連中はこのルシエラを魔王にしたがっていたのか。そしてミカエラがルシエラを倒してしまったことを認められないでいるわけか。そう思うと何だか哀れなものだ。
そして、自らの手で妹を殺めてしまったミカエラの心境は想像を絶するだろう。現に隣の彼女は今にも泣きそうなほど悲痛な顔をしていた。権杖を握る手も力がこもって腕が振るえるほどだった。
「余が頑張ってきたのはルシエラだけには誇れるお姉ちゃんでありたかっただけだったのに、凄いよって言われたかっただけなのに……! 余は、ルシエラに何も出来なかった!」
俺は今ここで初めて本当のミカエラを知ったような気がした。
これがミカエラが抱える闇で、ミカエラの思いの根底で、今に繋がる出発点だ。
ミカエラは棺を優しく撫でた。とても愛おしそうに。浮かべる表情は愛する妹を安心させるように慈愛に満ち溢れている。しかしとても寂しさと物悲しさも同時に感じさせて、儚い印象も覚えた。
「余が聖女になったのは人を救いたいんじゃありません。ルシエラを蘇らせたいんです。すれ違ってばかりでしたけど、余の大切な家族なんです……」
「死者蘇生の奇跡、リザレクションを習得して、か」
魔法には死者を蘇らせる術がない。あくまで俺の知る限りでは、だが、魔王にまで上り詰めたミカエラが聖女となったことからも、強大な魔力があれど人生を終えた者を呼び戻すのは奇跡にすがる他ないのか。
道理で聖地巡礼だとか救済だとか理由をつけて旅をするわけだ。聖女としての経験を多く積んで、少しでも早く境地に至りたいんだろう。聖地に留まってぬくぬく人々の希望の象徴してたらいつまでかかることやら、だもんな。
「余は、ルシエラと仲直り出来るでしょうか?」
「ミカエラなら楽勝だろ。誰ともすぐ仲良くなれるんだからさ」
「余を軽蔑してますか? こんな自分勝手な動機で聖女になってしまっていて」
「それこそ今更だろ。人のため、なんて純粋な自己犠牲だって結局は自分が満たされたいからだし」
今にも消えてしまいそうだったからか、俺は思わずミカエラの肩を抱いていた。ミカエラも俺の胴体に腕を回し、俺に寄り掛かる。
こんな華奢で小さな身体をしてるくせに、背負ってる思いが大きすぎる。少しでも肩代わり……いや、そんなみみっちい事は言わない。ミカエラごと抱えて突き進むぐらいじゃないとな。
「ごめんなさい。もう少しこのままでいいですか? すぐに元に戻りますから……」
「たまにはいいさ。俺なんかで良ければな」
「ニッコロさんがいいんですよ、我が騎士」
「何で俺がミカエラの目に留まったかもそのうち教えてくれな」
暫くの間、俺達は静かにその場に居続けた。
そして新たな聖地に向けての旅が始まる。
そこで何が待ち受けているにせよ、俺はミカエラと共にいる。
21
お気に入りに追加
98
あなたにおすすめの小説

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が親離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる