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二学期
ニヴォーズ①・もうすぐ誕生日
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「ねえジャンヌ、悪いんだけれどこの日休み貰っていいかな?」
「はあ?」
昼も肌寒くなり始めたある日、わたしはジャンヌに思い切って休みを取りたいって願い出た。一応オルレアン家の従者は前もって申し出ればある程度休暇に融通が利いた筈。家政婦長のマダム・マヌエラに申請すれば良い話なんだけれど、一応ジャンヌが仕える主だしね。
で、クロードさんが積木細工で作ったカレンダーで休みたい日を指し示したらジャンヌは笑みを消してわたしを睨みつけてきた。その眼差しには憎しみと怒りすら宿っている。たった一日休むぐらい問題ないって想定したわたしが甘かったのか?
「カトリーヌ、この日休んでどうするつもり?」
「学園から直帰して家族と一緒に過ごそうかなって考えてる」
「どうして?」
「いや、この日だけはどうしてもそうしたいから」
今にも両手を伸ばしてわたしの首筋を締め上げんばかりにジャンヌの目は据わっている。けれどここで怖気づいて負けるわけにはいかない。いつもオルレアン邸から帰宅したら妹達も両親も床に就いている現状、この日は絶対に早く帰りたいって意思を示さないと。
「前の日ならいいわ。次の日でも構わない。けれどこの日だけは駄目よ」
「それじゃあ意味が無い。何で駄目なの? 理由を教えてよ」
「カトリーヌ。この日がどれだけ重要な日か分かっているの?」
「? いや、全く」
ジャンヌがカレンダーを乱暴に指し示したせいで危うくテーブルの上でばらけ落ちる所だった。
はて、重要な日? 心当たりが全く無い。
確かにその日はオルレアン家主催で盛大な晩餐会を催すとは聞いているけれど他家から臨時で使用人を雇うとも伺っている。別にわたし一人がいなくなったって問題ないぐらい人手があるのだけれど。ちなみにその晩餐会、どんな目的で開かれるかはさっぱりだったりする。
「……じゃあ逆に聞くけれど、どんな理由で休みたいのか言ってみなさい」
「休暇理由? じゃあ聞いて驚いちゃってね」
そう、その日は不肖このわたし、大人への階段をまた一歩登るのです。
「なんとわたしの誕生日なのです!」
だからその日は家族と団欒して過ごしたいのよね。もしかしたらささやかでも祝ってもらえるかもしれない。最近うちの家ははぶりが良いからケーキは高望みだとしても七面鳥ぐらいは想像してもいいでしょう。大人になったら誕生日とかどうでもいいんだけれど、子供の時は嬉しいもの。
と喜んでいたらジャンヌは一瞬更に憤怒を、そして殺意すら宿らせてわたしを凝視し、次には全ての感情を失わせた。そして仮面のように張り付かせた微笑みをさせて徐に立ち上がり、わたしの頬を撫でてくる。
「ねえカトリーヌ。その誕生日ってどう定義したの?」
「どうって、お母さんからこの日が誕生日だからって教えてもらったから?」
「ふぅん、成程。ではその日はカトリーヌがあの家に授けられた日なのかしら?」
「えっ?」
言われてみたら確かに疑問が湧く。わたしはマダム・ルイーズの手でオルレアン家から連れ去られてお母さんの手に渡った。お母さんはわたしの生誕日を把握するにはいつ公爵家からの追手が来るか分からない切羽詰った状況でマダム・ルイーズから聞くしかない。赤子のわたしを包んだ布に手紙でも挟んでいたのかしらね?
ジャンヌは微笑んだままもう片方の手も伸ばしてわたしの反対側の頬に添えてきた。正直恐怖を感じたので離れたかった。けれどジャンヌを拒絶したくはなかったし、何より今のジャンヌがふとした拍子で体勢を崩して身体をぶつけるなんてしたら……想像もしたくない。
「もう一度聞くけれど、その日はオルレアン家……いえ、私にとってどれほど重要な日なのか分かっているの?」
「ジャンヌにとって?」
オルレアン家ではなくジャンヌ個人ときたか。誕生日を迎えるわたしを引き留める程の大事となるとそれこそジャンヌにまつわる祝い事でもなければ……。
「あ」
「あら、やっと気づいたのかしら?」
待て。わたしの誕生日と同日にジャンヌの祝い事が?
ジャンヌはこれでもかってぐらいにっこりとほほ笑んで、両方の頬をつねり上げてくる。思った以上に頬が伸びるし痛いしでたまらないというか本当に痛いんですけれど!
「私達は双子姉妹でしょう。カトリーヌの誕生日は私の誕生日なんだけれど?」
「ふぇっ!?」
言われてみれば確かにそうだった! その発想は無かったわ正直。
と言うのも『双子座』ではプレイヤーの分身であるメインヒロインにだけ誕生日を設定していないのよね。そして必然的に実はメインヒロインの双子の姉である悪役令嬢もその弊害を受けて誕生日が設定されていない。だから私の知識でもジャンヌの誕生日だけは空欄なんだ。
しかしそれは困った。ジャンヌの誕生日を祝うために夜会が開かれるんだとしたら私用で抜けるわけにいかない。と言うかお父様の事だからわたしの生誕祭も兼ねてくるような気がしてならない。当然休暇申請は却下される可能性が極めて高い。
「……どうしよう? お母さん達にその日は絶対に休むって言っちゃった」
「そんなの簡単じゃないの。カトリーヌの家族も招待してあげる」
「わたしの家族をそんな場違いな世界に呼ばないでお願い」
「あら、やっぱり駄目?」
わたしの頬から手を離したジャンヌは再びソファーに優雅な仕草で腰を下ろした。そして新たに生じた悩みを一発で解決する、しかし結構とんでもない妙案を口にした。当然却下である。社交界に平民を連れてくるなんてしたら笑い者になりかねない。そんな目には絶対に遭わせたくない。
……仕方がない。ここは少し妥協するしかない。ジャンヌの生誕祭には参加する。その準備もオルレアン家の従者として行う。けれど後片付けは悪いけれど他の同僚達に任せてわたしは早退させてもらう。そうすれば帰宅は夜遅くだけれどまだ家族全員起きている筈だ。
「ジャンヌの誕生日を祝う、わたしも誕生日も祝われる。両方こなせば万事解決かな」
「会の主賓が早抜けするなんてお父様が許してくださるかしら?」
「許してもらわなくたってそうする。さすがにこればかりは譲れないから」
「……分かったわ。私からもお父様方にお願いしてみましょう」
それは助かる。わたし一人の我儘なら聞き入れてもらえなくてもジャンヌが後ろ盾になったら全然効力が違う。こうなったらマダム・マヌエラに申請する前にお母様も味方に引き入れておくべきかもしれない。
にしても貴族の社交界かぁ、夏の宮廷舞踏会以来かな。あの時は学園の成績優秀者枠で特別参加したのだけれど、今回のオルレアン家主催ジャンヌ生誕祝い会は間違いなく王国の権威が集結してくるでしょう。場違いにも程がある。何とかわたしは他のみんなと一緒に裏方を……。
「カトリーヌ。まさか従者として配膳係をこなそうとか思っていないでしょうね?」
「どうして分かったの!?」
「カトリーヌも参加するに決まってるじゃないの。お母様が用意して下さった公爵令嬢に相応しいドレスと宝飾品を身に付けて、化粧して、髪を整えて、唇に口紅を引いてね」
そんなの全然メインヒロインっぽくない! メインヒロインはいくら時折お姫様に化けるって言ってももっと庶民に近い素朴さがある普通の女の子なのに。そんなんじゃあまるで本物の貴族令嬢じゃあないか。いや、実際そうなってしまっているんだけれどさ。
「うええ、ジャンヌは幼い頃から貴族の方々にご挨拶しているからいいかもしれないけれど、わたしからしたら知らない方々ばかりだよ?」
「大丈夫よ。参加するだろう方々の何割かが学園在校生の関係者だし、他もほとんどがこの前の宮廷舞踏会で顔を見せているわ。私と瓜二つのカトリーヌは良くも悪くも目を惹いたから、覚えてもらえている筈よ」
「何か参加が大前提になっているんだけれど?」
「諦めなさい。それともカトリーヌはお母様に誕生日を祝わせないつもり?」
うぐっ、それを言われてしまったらぐうの音も出ない。何せお母様にとっては今まで失っていた愛娘を祝う初めての機会。背を向けるなんてありえない。
……潔く観念するしかないか。どう扱われるのかはもう想像もつかない。
「それにしてもカトリーヌの家で誕生日祝い、ねえ」
「今までずっと一緒に過ごしてきたんだから当然だよ」
あ、何か嫌な予感がする。絶対に何か悪巧みしている笑みを浮かべているし。
「ねえ、オルレアン家での夜会が終わったら私もそっちに行っていい?」
もう今年の誕生日は大忙しになりそうね。
「はあ?」
昼も肌寒くなり始めたある日、わたしはジャンヌに思い切って休みを取りたいって願い出た。一応オルレアン家の従者は前もって申し出ればある程度休暇に融通が利いた筈。家政婦長のマダム・マヌエラに申請すれば良い話なんだけれど、一応ジャンヌが仕える主だしね。
で、クロードさんが積木細工で作ったカレンダーで休みたい日を指し示したらジャンヌは笑みを消してわたしを睨みつけてきた。その眼差しには憎しみと怒りすら宿っている。たった一日休むぐらい問題ないって想定したわたしが甘かったのか?
「カトリーヌ、この日休んでどうするつもり?」
「学園から直帰して家族と一緒に過ごそうかなって考えてる」
「どうして?」
「いや、この日だけはどうしてもそうしたいから」
今にも両手を伸ばしてわたしの首筋を締め上げんばかりにジャンヌの目は据わっている。けれどここで怖気づいて負けるわけにはいかない。いつもオルレアン邸から帰宅したら妹達も両親も床に就いている現状、この日は絶対に早く帰りたいって意思を示さないと。
「前の日ならいいわ。次の日でも構わない。けれどこの日だけは駄目よ」
「それじゃあ意味が無い。何で駄目なの? 理由を教えてよ」
「カトリーヌ。この日がどれだけ重要な日か分かっているの?」
「? いや、全く」
ジャンヌがカレンダーを乱暴に指し示したせいで危うくテーブルの上でばらけ落ちる所だった。
はて、重要な日? 心当たりが全く無い。
確かにその日はオルレアン家主催で盛大な晩餐会を催すとは聞いているけれど他家から臨時で使用人を雇うとも伺っている。別にわたし一人がいなくなったって問題ないぐらい人手があるのだけれど。ちなみにその晩餐会、どんな目的で開かれるかはさっぱりだったりする。
「……じゃあ逆に聞くけれど、どんな理由で休みたいのか言ってみなさい」
「休暇理由? じゃあ聞いて驚いちゃってね」
そう、その日は不肖このわたし、大人への階段をまた一歩登るのです。
「なんとわたしの誕生日なのです!」
だからその日は家族と団欒して過ごしたいのよね。もしかしたらささやかでも祝ってもらえるかもしれない。最近うちの家ははぶりが良いからケーキは高望みだとしても七面鳥ぐらいは想像してもいいでしょう。大人になったら誕生日とかどうでもいいんだけれど、子供の時は嬉しいもの。
と喜んでいたらジャンヌは一瞬更に憤怒を、そして殺意すら宿らせてわたしを凝視し、次には全ての感情を失わせた。そして仮面のように張り付かせた微笑みをさせて徐に立ち上がり、わたしの頬を撫でてくる。
「ねえカトリーヌ。その誕生日ってどう定義したの?」
「どうって、お母さんからこの日が誕生日だからって教えてもらったから?」
「ふぅん、成程。ではその日はカトリーヌがあの家に授けられた日なのかしら?」
「えっ?」
言われてみたら確かに疑問が湧く。わたしはマダム・ルイーズの手でオルレアン家から連れ去られてお母さんの手に渡った。お母さんはわたしの生誕日を把握するにはいつ公爵家からの追手が来るか分からない切羽詰った状況でマダム・ルイーズから聞くしかない。赤子のわたしを包んだ布に手紙でも挟んでいたのかしらね?
ジャンヌは微笑んだままもう片方の手も伸ばしてわたしの反対側の頬に添えてきた。正直恐怖を感じたので離れたかった。けれどジャンヌを拒絶したくはなかったし、何より今のジャンヌがふとした拍子で体勢を崩して身体をぶつけるなんてしたら……想像もしたくない。
「もう一度聞くけれど、その日はオルレアン家……いえ、私にとってどれほど重要な日なのか分かっているの?」
「ジャンヌにとって?」
オルレアン家ではなくジャンヌ個人ときたか。誕生日を迎えるわたしを引き留める程の大事となるとそれこそジャンヌにまつわる祝い事でもなければ……。
「あ」
「あら、やっと気づいたのかしら?」
待て。わたしの誕生日と同日にジャンヌの祝い事が?
ジャンヌはこれでもかってぐらいにっこりとほほ笑んで、両方の頬をつねり上げてくる。思った以上に頬が伸びるし痛いしでたまらないというか本当に痛いんですけれど!
「私達は双子姉妹でしょう。カトリーヌの誕生日は私の誕生日なんだけれど?」
「ふぇっ!?」
言われてみれば確かにそうだった! その発想は無かったわ正直。
と言うのも『双子座』ではプレイヤーの分身であるメインヒロインにだけ誕生日を設定していないのよね。そして必然的に実はメインヒロインの双子の姉である悪役令嬢もその弊害を受けて誕生日が設定されていない。だから私の知識でもジャンヌの誕生日だけは空欄なんだ。
しかしそれは困った。ジャンヌの誕生日を祝うために夜会が開かれるんだとしたら私用で抜けるわけにいかない。と言うかお父様の事だからわたしの生誕祭も兼ねてくるような気がしてならない。当然休暇申請は却下される可能性が極めて高い。
「……どうしよう? お母さん達にその日は絶対に休むって言っちゃった」
「そんなの簡単じゃないの。カトリーヌの家族も招待してあげる」
「わたしの家族をそんな場違いな世界に呼ばないでお願い」
「あら、やっぱり駄目?」
わたしの頬から手を離したジャンヌは再びソファーに優雅な仕草で腰を下ろした。そして新たに生じた悩みを一発で解決する、しかし結構とんでもない妙案を口にした。当然却下である。社交界に平民を連れてくるなんてしたら笑い者になりかねない。そんな目には絶対に遭わせたくない。
……仕方がない。ここは少し妥協するしかない。ジャンヌの生誕祭には参加する。その準備もオルレアン家の従者として行う。けれど後片付けは悪いけれど他の同僚達に任せてわたしは早退させてもらう。そうすれば帰宅は夜遅くだけれどまだ家族全員起きている筈だ。
「ジャンヌの誕生日を祝う、わたしも誕生日も祝われる。両方こなせば万事解決かな」
「会の主賓が早抜けするなんてお父様が許してくださるかしら?」
「許してもらわなくたってそうする。さすがにこればかりは譲れないから」
「……分かったわ。私からもお父様方にお願いしてみましょう」
それは助かる。わたし一人の我儘なら聞き入れてもらえなくてもジャンヌが後ろ盾になったら全然効力が違う。こうなったらマダム・マヌエラに申請する前にお母様も味方に引き入れておくべきかもしれない。
にしても貴族の社交界かぁ、夏の宮廷舞踏会以来かな。あの時は学園の成績優秀者枠で特別参加したのだけれど、今回のオルレアン家主催ジャンヌ生誕祝い会は間違いなく王国の権威が集結してくるでしょう。場違いにも程がある。何とかわたしは他のみんなと一緒に裏方を……。
「カトリーヌ。まさか従者として配膳係をこなそうとか思っていないでしょうね?」
「どうして分かったの!?」
「カトリーヌも参加するに決まってるじゃないの。お母様が用意して下さった公爵令嬢に相応しいドレスと宝飾品を身に付けて、化粧して、髪を整えて、唇に口紅を引いてね」
そんなの全然メインヒロインっぽくない! メインヒロインはいくら時折お姫様に化けるって言ってももっと庶民に近い素朴さがある普通の女の子なのに。そんなんじゃあまるで本物の貴族令嬢じゃあないか。いや、実際そうなってしまっているんだけれどさ。
「うええ、ジャンヌは幼い頃から貴族の方々にご挨拶しているからいいかもしれないけれど、わたしからしたら知らない方々ばかりだよ?」
「大丈夫よ。参加するだろう方々の何割かが学園在校生の関係者だし、他もほとんどがこの前の宮廷舞踏会で顔を見せているわ。私と瓜二つのカトリーヌは良くも悪くも目を惹いたから、覚えてもらえている筈よ」
「何か参加が大前提になっているんだけれど?」
「諦めなさい。それともカトリーヌはお母様に誕生日を祝わせないつもり?」
うぐっ、それを言われてしまったらぐうの音も出ない。何せお母様にとっては今まで失っていた愛娘を祝う初めての機会。背を向けるなんてありえない。
……潔く観念するしかないか。どう扱われるのかはもう想像もつかない。
「それにしてもカトリーヌの家で誕生日祝い、ねえ」
「今までずっと一緒に過ごしてきたんだから当然だよ」
あ、何か嫌な予感がする。絶対に何か悪巧みしている笑みを浮かべているし。
「ねえ、オルレアン家での夜会が終わったら私もそっちに行っていい?」
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