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夏季休暇
フリュクティドール⑪・静養中のひと時
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午後のジャンヌと王太子殿下は買い物を楽しんだりしていた。前にも思い返したおぼえがあるけれど、公爵令嬢と王太子はわざわざ市場に足を運ばずともその道の職人を呼び出せば済む話。買い物をする行為そのものを目的とした散策と言い換えていい。
わたしが目にするのは淑女の模範と讃えるべきジャンヌの姿だった。それは私が思い描いていた数多の貴族令嬢が尊敬する公爵令嬢ジャンヌそのもので、今まで悪役令嬢とかメインヒロインとか関係無く付き合ってきたわたしから見ると違和感を禁じ得なかった。
日が沈み始めた頃にジャンヌ達は離宮へと戻っていく。馬車が正門をくぐっていく様子を確認してからわたしは商店街まで戻って早めの夕食を済ませた。髪を束ねて大きめの帽子の中に入れたり公爵家と関わる前までの普段着を身にしているおかげで、特に容姿については言及されなかった。
夜も更けると何台かの馬車が離宮より出発、王国南部の地方を納める辺境伯のお屋敷へと向かった。王家の方々を迎える盛大な夜会を開くらしく、周辺地域の有力者も次々と辺境伯のお屋敷へと入っていく。
わたしは街中の教会の塔に昇り、遠目で辺境伯のお屋敷の様子を眺めている。夜目が利くのはこういう時便利だよね。あいにくどのような会話が繰り広げられて、演奏家が何の曲目を奏でているかまでは分からないけれど。
さすがは王国南部屈指の権力者が開いた夜会だけあって集まる方々の服装も用意された食事の数々も豪華絢爛。けれどそんな多数の人が集う場であっても目立っていたのはやはりと言うか王太子殿下とジャンヌだった。美男美女の組み合わせはやっぱり絵になるものね。
ジャンヌは夏季休暇前の宮廷舞踏会の時のように挨拶に伺う方々と笑顔で言葉を交わしていた。他愛ない冗談を聞けば笑う仕草を取り、何か悩みがありそうな方には親身になって話を聞き、少しは目を外し過ぎな者には少しきつく窘めて。国を支える未来の王妃を体現させていた。
そんなジャンヌの様子を見つめる国王陛下と思われし厳格さと優しさを併せ持った顔をさせた方と美女のまま上手く老けた王妃様が何やら声を潜めて話し合う。多分二人の将来について意見を交わしているんだろう。既に二人が夫婦になるまでに一年を切っているのだから。
「……こう考えるとメインヒロインが王太子様と同行する展開って結構無茶苦茶だなぁ」
公爵令嬢を蔑ろにしてメインヒロインを同行させた王太子殿下のなんたる神経の図太さか! 静養へ出立する際に王太子殿下はメインヒロインを紹介するのだけれど、本当我ながら国王ご夫妻はよく笑顔で迎えたものね。辺境伯閣下とか絶対微妙な反応だったでしょうね。
それにしても王太子殿下は本当にジャンヌへ好意を抱いているようで、この一日中彼女への優しさで満ち溢れていたと言って過言ではなかった。紳士的に振舞う以上の気遣いを感じたぐらいだ。ただジャンヌは恥ずかしがる様子も無く平然と受け止めていたようだったけれど。哀れ。
良い時間になると夜会もお開きになって、王家の方々も馬車で離宮へと戻られた。『双子座』だと普通はこれでおやすみなさいになり次の日になるのだけれど、これまでの選択次第で夜の特殊イベントが発生する。それを見届けるべくわたしは離宮の内部に侵入、庭からその様子を眺める。
「王太子殿下、踏み込んでくださるかな……?」
この後ちょっと胸が高鳴る展開が起こるのだけれど、受ける相手はメインヒロインではなくジャンヌ。とは言え本来の婚約者である悪役令嬢からも遠ざかっている彼女が示す反応は正直予想が付かない。
乙女ゲーム上では攻略対象の好感度を一定値まで上昇させたご褒美。けれど実際にジャンヌはどう受け止めるのかな?
「それにしても……夜の間だけ五感が研ぎ澄まされるのって結構便利だよね」
ジャンヌに割り当てられた客室の窓にはカーテンがかけられていたけれど、カーテン越しでもジャンヌがクロードさんの手で寝巻に着替える様子が確認出来る。あと締め切られている窓越しでも意識すれば二人の会話がわずかに耳に入ってくるし。
就寝の支度を終える直前、ジャンヌの部屋に扉をノックする音が鳴り響く。クロードさんが応対すると、部屋に迎え入れられたのは他でもない王太子殿下だった。満を持しての登場にわたしは思わずぐっと拳を握りしめてしまった。
「それではお休みなさいませ、お嬢様」
クロードさんはジャンヌに促された後、軽く会釈をして退室した。これで室内は王太子殿下とジャンヌの二人きりになる。ジャンヌは自らの手で水差しからカップに水を注いで王太子殿下へと差し出した。王太子殿下はそれをあおるように一気に飲み干す。
「ジャンヌ」
「はい、何でしょうか王太子殿下?」
「よしてくれ。前も言っただろう、私を呼ぶなら名前でと」
「そうでしたね、シャルル殿下」
「出来れば二人きりの時は敬称も抜いてもらいたいのだけれど?」
「お望みならそう致しますよ、シャルル」
ジャンヌは殿方を迎え入れても平然とした様子で手にした本をめくっていた。……嗚呼、これが昼間で多くの人の目があったなら王太子殿下へと身体を向けて彼の顔を見詰めつつ話を伺っただろうに。今のジャンヌは読書のついでに聞いてやるって雰囲気しか出していなかった。
そんなジャンヌの態度にもめげずに王太子殿下は彼女を見つめ続け、やや前のめりになりつつ続ける。
「今日は私に付き合ってくれてありがとう。楽しかったかい?」
「ええ、目新しい事ばかりでとても充実した一日を送れました。全てはシャルルのおかげです」
「それは良かった。今日は辺境伯にも君を紹介出来て良かったよ」
「もし王太子妃となるのでしたら以後長いお付き合いとなりますから、私もお会い出来て良かったと思います」
もしも、とあくまで可能性に過ぎない点を強調したように聞こえたのはわたしの気のせいだろうか? 王太子殿下はそこから話を膨らませようとはしないで、一旦間を置いた。軽く深呼吸をしてから真摯にジャンヌへ視線を送る。
「ジャンヌ、君は最初に出会った時に私を愛するつもりはないって言ったよね」
「事細かには覚えておりませんけれど、確かにそのような言葉を口にした覚えはあります」
「それから愛さなくても良い、婚約を破棄しても受け入れる、とも言ったよね」
「今もその考えに変わりはありませんよ、シャルル」
ジャンヌはテーブルに置いた水を入れたカップを手に取ろうとして、その前にシャルルに掴まれた。さすがのジャンヌも意外だったようで、驚いた様子でシャルルを見つめ返す。
「それから君は私に寄り添おうとしたり、逆に背を向けて他の殿方と親しく語り合ったり。散々私を試してきたね」
「まあ、そのように殿下を弄ぶ不敬を働く令嬢など見切りを付けてもよろしかったのに」
「そうしようと考えが浮かぶ間際に君はいつも甘く囁いてきたじゃあないか。そうやって君はずっと私の心を掴んで離さなかったんだ」
「……そうだったんですか?」
ジャンヌからしたら予想外だと思う。何せこれまでずっと誰もが望む王太子殿下に相応しい婚約者であろうとするジャンヌは否定され続けて、御心を弄ぶささやかな復讐をまき散らしつつ離れようとしたら手を掴まれたのだから。
「前まではそんな関係が続いてもいいんじゃあないかって考えていたんだ。……彼女が現れるまでは」
彼女、即ちわたしか。
『双子座』ではどなたのルートを選んでも必ずメインヒロインの味方だった彼は、明らかにわたしを快く思っていない様子だった。憎しみではなさそうで……強いて言い表すなら嫉妬、だろうか? いつもジャンヌの傍にいるようになったわたしに嫉妬しているんだ。
……事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものだ。本来王太子殿下の御心を奪うメインヒロインに悪役令嬢が嫉妬するのに。王太子殿下の御心を掴んだままの公爵令嬢にメインヒロインが忌々しく思うならまだ話が分かる。悪役令嬢とメインヒロインが仲良しになって王太子殿下が嫉妬するってどんな展開だよ、って私だって猛烈に思うもの。
「君はわたしに見せつけるようにカトリーヌ嬢と親しくなっていったね」
「ええ。此度の彼女はとっても気になったもので、つい」
「私からジャンヌを奪うのか、と恨んだ覚えもある。けれど彼女はそんな思い悩む私の背中を後押ししてくれた。今回君を誘えたのもカトリーヌ嬢のおかげなんだ」
「それを仰るなら私も彼女からシャルルと付き合えと助言を受けていますよ。お互い様です」
いやそこは打ち明けなくてもいいでしょう。極力攻略対象と接点を持ちたくないままだし、王太子殿下だって例外じゃあないもの。
「君は義務や義理で私の傍にいるのかもしれない。けれど……私は違う」
「……シャルル?」
ジャンヌとシャルル、二人の男女の視線が絡み合った。
「ジャンヌ。私は君を心から愛しているよ」
わたしが目にするのは淑女の模範と讃えるべきジャンヌの姿だった。それは私が思い描いていた数多の貴族令嬢が尊敬する公爵令嬢ジャンヌそのもので、今まで悪役令嬢とかメインヒロインとか関係無く付き合ってきたわたしから見ると違和感を禁じ得なかった。
日が沈み始めた頃にジャンヌ達は離宮へと戻っていく。馬車が正門をくぐっていく様子を確認してからわたしは商店街まで戻って早めの夕食を済ませた。髪を束ねて大きめの帽子の中に入れたり公爵家と関わる前までの普段着を身にしているおかげで、特に容姿については言及されなかった。
夜も更けると何台かの馬車が離宮より出発、王国南部の地方を納める辺境伯のお屋敷へと向かった。王家の方々を迎える盛大な夜会を開くらしく、周辺地域の有力者も次々と辺境伯のお屋敷へと入っていく。
わたしは街中の教会の塔に昇り、遠目で辺境伯のお屋敷の様子を眺めている。夜目が利くのはこういう時便利だよね。あいにくどのような会話が繰り広げられて、演奏家が何の曲目を奏でているかまでは分からないけれど。
さすがは王国南部屈指の権力者が開いた夜会だけあって集まる方々の服装も用意された食事の数々も豪華絢爛。けれどそんな多数の人が集う場であっても目立っていたのはやはりと言うか王太子殿下とジャンヌだった。美男美女の組み合わせはやっぱり絵になるものね。
ジャンヌは夏季休暇前の宮廷舞踏会の時のように挨拶に伺う方々と笑顔で言葉を交わしていた。他愛ない冗談を聞けば笑う仕草を取り、何か悩みがありそうな方には親身になって話を聞き、少しは目を外し過ぎな者には少しきつく窘めて。国を支える未来の王妃を体現させていた。
そんなジャンヌの様子を見つめる国王陛下と思われし厳格さと優しさを併せ持った顔をさせた方と美女のまま上手く老けた王妃様が何やら声を潜めて話し合う。多分二人の将来について意見を交わしているんだろう。既に二人が夫婦になるまでに一年を切っているのだから。
「……こう考えるとメインヒロインが王太子様と同行する展開って結構無茶苦茶だなぁ」
公爵令嬢を蔑ろにしてメインヒロインを同行させた王太子殿下のなんたる神経の図太さか! 静養へ出立する際に王太子殿下はメインヒロインを紹介するのだけれど、本当我ながら国王ご夫妻はよく笑顔で迎えたものね。辺境伯閣下とか絶対微妙な反応だったでしょうね。
それにしても王太子殿下は本当にジャンヌへ好意を抱いているようで、この一日中彼女への優しさで満ち溢れていたと言って過言ではなかった。紳士的に振舞う以上の気遣いを感じたぐらいだ。ただジャンヌは恥ずかしがる様子も無く平然と受け止めていたようだったけれど。哀れ。
良い時間になると夜会もお開きになって、王家の方々も馬車で離宮へと戻られた。『双子座』だと普通はこれでおやすみなさいになり次の日になるのだけれど、これまでの選択次第で夜の特殊イベントが発生する。それを見届けるべくわたしは離宮の内部に侵入、庭からその様子を眺める。
「王太子殿下、踏み込んでくださるかな……?」
この後ちょっと胸が高鳴る展開が起こるのだけれど、受ける相手はメインヒロインではなくジャンヌ。とは言え本来の婚約者である悪役令嬢からも遠ざかっている彼女が示す反応は正直予想が付かない。
乙女ゲーム上では攻略対象の好感度を一定値まで上昇させたご褒美。けれど実際にジャンヌはどう受け止めるのかな?
「それにしても……夜の間だけ五感が研ぎ澄まされるのって結構便利だよね」
ジャンヌに割り当てられた客室の窓にはカーテンがかけられていたけれど、カーテン越しでもジャンヌがクロードさんの手で寝巻に着替える様子が確認出来る。あと締め切られている窓越しでも意識すれば二人の会話がわずかに耳に入ってくるし。
就寝の支度を終える直前、ジャンヌの部屋に扉をノックする音が鳴り響く。クロードさんが応対すると、部屋に迎え入れられたのは他でもない王太子殿下だった。満を持しての登場にわたしは思わずぐっと拳を握りしめてしまった。
「それではお休みなさいませ、お嬢様」
クロードさんはジャンヌに促された後、軽く会釈をして退室した。これで室内は王太子殿下とジャンヌの二人きりになる。ジャンヌは自らの手で水差しからカップに水を注いで王太子殿下へと差し出した。王太子殿下はそれをあおるように一気に飲み干す。
「ジャンヌ」
「はい、何でしょうか王太子殿下?」
「よしてくれ。前も言っただろう、私を呼ぶなら名前でと」
「そうでしたね、シャルル殿下」
「出来れば二人きりの時は敬称も抜いてもらいたいのだけれど?」
「お望みならそう致しますよ、シャルル」
ジャンヌは殿方を迎え入れても平然とした様子で手にした本をめくっていた。……嗚呼、これが昼間で多くの人の目があったなら王太子殿下へと身体を向けて彼の顔を見詰めつつ話を伺っただろうに。今のジャンヌは読書のついでに聞いてやるって雰囲気しか出していなかった。
そんなジャンヌの態度にもめげずに王太子殿下は彼女を見つめ続け、やや前のめりになりつつ続ける。
「今日は私に付き合ってくれてありがとう。楽しかったかい?」
「ええ、目新しい事ばかりでとても充実した一日を送れました。全てはシャルルのおかげです」
「それは良かった。今日は辺境伯にも君を紹介出来て良かったよ」
「もし王太子妃となるのでしたら以後長いお付き合いとなりますから、私もお会い出来て良かったと思います」
もしも、とあくまで可能性に過ぎない点を強調したように聞こえたのはわたしの気のせいだろうか? 王太子殿下はそこから話を膨らませようとはしないで、一旦間を置いた。軽く深呼吸をしてから真摯にジャンヌへ視線を送る。
「ジャンヌ、君は最初に出会った時に私を愛するつもりはないって言ったよね」
「事細かには覚えておりませんけれど、確かにそのような言葉を口にした覚えはあります」
「それから愛さなくても良い、婚約を破棄しても受け入れる、とも言ったよね」
「今もその考えに変わりはありませんよ、シャルル」
ジャンヌはテーブルに置いた水を入れたカップを手に取ろうとして、その前にシャルルに掴まれた。さすがのジャンヌも意外だったようで、驚いた様子でシャルルを見つめ返す。
「それから君は私に寄り添おうとしたり、逆に背を向けて他の殿方と親しく語り合ったり。散々私を試してきたね」
「まあ、そのように殿下を弄ぶ不敬を働く令嬢など見切りを付けてもよろしかったのに」
「そうしようと考えが浮かぶ間際に君はいつも甘く囁いてきたじゃあないか。そうやって君はずっと私の心を掴んで離さなかったんだ」
「……そうだったんですか?」
ジャンヌからしたら予想外だと思う。何せこれまでずっと誰もが望む王太子殿下に相応しい婚約者であろうとするジャンヌは否定され続けて、御心を弄ぶささやかな復讐をまき散らしつつ離れようとしたら手を掴まれたのだから。
「前まではそんな関係が続いてもいいんじゃあないかって考えていたんだ。……彼女が現れるまでは」
彼女、即ちわたしか。
『双子座』ではどなたのルートを選んでも必ずメインヒロインの味方だった彼は、明らかにわたしを快く思っていない様子だった。憎しみではなさそうで……強いて言い表すなら嫉妬、だろうか? いつもジャンヌの傍にいるようになったわたしに嫉妬しているんだ。
……事実は小説よりも奇なり、とはよく言ったものだ。本来王太子殿下の御心を奪うメインヒロインに悪役令嬢が嫉妬するのに。王太子殿下の御心を掴んだままの公爵令嬢にメインヒロインが忌々しく思うならまだ話が分かる。悪役令嬢とメインヒロインが仲良しになって王太子殿下が嫉妬するってどんな展開だよ、って私だって猛烈に思うもの。
「君はわたしに見せつけるようにカトリーヌ嬢と親しくなっていったね」
「ええ。此度の彼女はとっても気になったもので、つい」
「私からジャンヌを奪うのか、と恨んだ覚えもある。けれど彼女はそんな思い悩む私の背中を後押ししてくれた。今回君を誘えたのもカトリーヌ嬢のおかげなんだ」
「それを仰るなら私も彼女からシャルルと付き合えと助言を受けていますよ。お互い様です」
いやそこは打ち明けなくてもいいでしょう。極力攻略対象と接点を持ちたくないままだし、王太子殿下だって例外じゃあないもの。
「君は義務や義理で私の傍にいるのかもしれない。けれど……私は違う」
「……シャルル?」
ジャンヌとシャルル、二人の男女の視線が絡み合った。
「ジャンヌ。私は君を心から愛しているよ」
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