自称無能で無価値で無意味な義妹はやっぱ優秀だと思うんだけど
女公爵が亡くなったフィールディング公爵家では当主代理が愛人とその娘達を新たな家族として迎え入れる。正当な後継者である公爵令嬢ミッシェルは次第に父や継母に虐げられていき、立場を悪くする。そして運命の日、彼女は婚約者である王太子から婚約破棄を言い渡されるのだった。そして王太子は当主代理と愛人の娘であるポーラを自分の妃にすることを宣言する。しかし、ご満悦な二人は知らない。それは自分が無能で無価値で無意味だと証明したいミッシェルの策略の内だと。そして傍から婚約破棄騒動を眺めるポーラの姉かつミッシェルの義姉であるジュリーは素直に思った。面倒くさいからコイツ等に関わりたくない、と。
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名詞誤りは直しておきます。
ミッシェル本人がどう思っていようが彼女は『女公爵の娘』ではなく『初代大統領』として歴史に名を残すこととなるでしょう。
完結までお付き合いいただきありがとうございます。
あえて合衆国(これ誤訳らしいですね)としたのは、本作は息抜きなのでそこまで舞台背景を煮詰めてないせいだったりします。
全部自分の力で成り上がったものの、ミッシェルは「その才能も母から受け継いだものでは?」との葛藤を抱えたまま、という裏設定があったりなかったり。
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そうなんでしたっけ? もともとの「Viscount」にはそういった意味が無いので、「子」なのはたまたまだと思ってました。
ミッシェルは母から恵んでもらったことには何ら興味がないので、あとはもう好き勝手するだけでしょう。結果はいかに?
結局のところミッシェルもまた自分勝手だったんですよね。巻き込まれたジュリーにとってはたまったものではありませんが。
ミッシェルがこのまま破滅しようとそれはそれで母親の期待通りにならなかったので良しとするのでしょう。いっときは我が身を汚そうとまでしてましたからね。
裏設定として、ミッシェルが寂しくなって母親に甘えたがって突撃→頭突きが女公爵の心臓震盪を引き起こして心肺停止したのが死因、なんてことも考えてました。しかもミッシェルがそれを意図的に引き起こした=ミッシェルが暗殺したのです。
作中で描写するかはまだ決めてません。
その辺りの追加の教育を王太子が受ける必要がある点を加味してもやっていける、とポーラは見込んでいるようです。
父親が分家筋の公爵家一族なので、一応継承はできます。
女公爵のたった一つの敗因は自分を過信しすぎた点につきます。
自分こそ公爵という貴族筆頭として国を担っていくに相応しい、という自負から周りを全く信用してなかったがために、その自分が急死する未来を全く思い描いてなかったわけです。
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…まさか異母妹様の新たな恋人とか…
異母妹は異世界恋愛ものでよく見かけるビッ◯ヒロインとは違って恋愛なし打算まみれの成り上がり思考なので、もう一人の兄弟には興味無いでしょうね。
弟あたりの設定はあまり活かしきれませんでしたね。
長編ならもっと深堀するのですが、あくまでスランプ中の息抜きで書いてる短編なのでそのあたりはカットしてます。
父親こと貴族様にはもっと惨めな目にあってもらいます。お楽しみに。
第二王子あたりもいる設定にはしてますが、主人公のジュリーには関係ないので描写してません。
ミッシェルにとっても第二王子なんて眼中にありませんから。
結局王太子も自分こそが悲劇の主役だ、との勘違いがあったのでしょう。
もしくは傷ついたから傷つけてもいい、とどこか思っていたのかもしれません。
どのみちそんな王太子の心境もミッシェルやポーラにとっては計算のうちだったのでしょうが。
種馬という点だけ鑑みるなら女公爵も男を見る目があったようですね。
三姉妹が各々何を到達点と見据えているか、それは次回以降明らかになっていきます。
確かに公爵代行が正しいですね。直しておきます。
トレヴァーは王太子としての公人のみとなる未来が嫌なようです。トレヴァーという私人も大事にしたいのでポーラを求めたわけで。
結局一人いなくなったところで代わりは登場するものですからね。傑物でもないかぎりは。
宰相にとってはピーターとクリフォード、または別の兄弟があとを継ごうが構わない、優秀であればいい、というスタンスなので。そうした能力と実績だけ見て情が一切無いので、いずれはしっぺ返しにあいそうですね。
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