落ちこぼれの陰陽師の落ちこぼれた楽園

ペグ(ニート)

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第12話 後始末

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「話は変わるけどさ」
さんは
「いや、唐鳥さんを泣かせないで下さいよ‼」

いや、そもそも俺は光さん(あきら)に泣かされて無いし、と言うか氷鬼の事で泣いてたんだけどな。

光さんは抗議している氷鬼を無視して話を続ける。

「君たち、陰陽師とその他もろもろぶっ飛ばしたよね」

冷や汗がタラリと垂れる、ヤベいくらクソでも日本を守ってる陰陽師をぶっ飛ばしたら、さすがにお咎めなしって訳にもいかないもんな、溜め息をつく。

「いや、お咎めは無いよ」

え!?こいつ考えていることも読めるのかよ、もうエスパーって呼ぼう。

「エスパーとか変な名前付けないでよ」

こいつもう陰陽師辞めて超能力者になれよ、状況が飲み込めない氷鬼は首を傾げた、うん凄くかわいい。

「唐鳥君てもしかしてロリコン?」

え、俺ってロリコンだったの?いやまあ氷鬼を凄くかわいいって思うよ、でもさ凄くかわいい子が俺の近くに居てくれるんだよ、その子をかわいいって思うだけなら別にロリコンでは無いよね?高速で頭を回転させて俺がロリコンでは無いはずと言う論理を組み立てた。

頭を覗いたのだろう光さんが引いていたが、そんなことは気にしない、だって俺には氷鬼が居るから。

「うんまあ、良いんじゃない、話は戻るけどさ、君たちがぶっ飛ばした陰陽師が式神を置いたまま失踪したから、残された式神達よろしくね、じゃあ」

そう言うと光さんは消えて後には人形の紙が三枚落ちていた。

「またかよ、そういえば氷鬼あのここに連れて来たあの女性はどうなの?」

「まだ寝てますけどもう少しで元気になりますよ」

「そうかそれは良かった」

あのクソ陰陽師にアザを付けられていた多分彼女は式神だろう。

クソ陰陽師は式神を化け物だと思ってかわいそうとも思わずに暴行をできるみたいだが、同族の人間に暴行をするのは少しだけためらうみたいだから。

「氷鬼、そのまま彼女の看病をしてやれ」

この式神達を起こすか。

床に落ちていた人形の紙を見つめた。
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