muro - 使われたい男、使う男 -

川谷雅史

　川谷雅史かわたにまさしは、エンタメや飲食系などのWebメディアを発信する会社に勤める三十六歳の男だ。企画を取りまとめ進行管理をするポジションだが、何かと忙しい部署なので外注ライターとのやりとりをすることもある。

「じゃあ代田くん、今回の記事もいつもの感じでよろしくお願いします」
「はい、こちらこそよろしくお願いします」

　代田律貴は元々会社に勤めていた後輩で、独立してフリーライターになった今も会社の仕事を多くこなしてくれている。少し面倒な打ち合わせが必要な企画の記事でも社内に来てもらうハードルが低く、非常に仕事がやりやすい外注クリエイターだった。

「この前のイベントの記事、かなり数字取れてていい感じですよ。ありがとう」
「ほんとですか。良かったです」

　元後輩とはいえ、川谷と代田は特に親しくしていた訳ではない。川谷は代田のことを地味で愛想のない、とっつきにくい奴だと思っていた。今もこうして褒めてもおどおどするだけでにこりともしない、可愛げのない奴、とまで思っている。
　ただ、仕事をする上で愛想も可愛げも必要のないものだ。代田が優秀であることは理解している。だから今日も当たり障りなく、必要最低限のドライでビジネスライクな関係に変わりなかった。


　川谷はタチ専門のバイだ。ただあまり恋愛には興味がない。付き合ってきたのは女性だけだが、セフレなら男女両方いた。
　恋愛ができないという訳ではないが、この歳になると惚れた腫れたなんぞは面倒だと思っていた。

　そこで川谷がハマったのが壁尻屋だった。風俗好きの同僚から冗談半分で紹介されたのだが、利用してみるとその手軽にセックスだけを味わえるところが気に入った。
　それに、川谷は少しサドっ気もある。身動きが取れず一方的に犯される身体を見ていると興奮したし、それを望んでやっているという明確な合意が目に見えるというのが良い。

「居た。今日もお世話になりますねー」

　川谷は基本的には使えるならどの尻穴でもよかったのだが、今まで使った中で気に入ったのはやはり人気ナンバーワンのキャストの穴だった。

　自由に使える備え付けのローションをとろりと垂らせば、それだけで尻がぴくん♡と反応した。それを穴の中にぐちゃぐちゃと塗り込めば、そのアナルは嬉しそうにきゅん♡きゅん♡と指に絡みついてきた。

（相変わらずとんでもねえエロ穴……♡もうランプも3になってるのに、まだ犯されたいのかよ。……ったく、どんなド淫乱が入ってるんだか）

　ぬちゅっ♡ぬち♡くちゅ♡……ずっ♡ずちゅうぅぅ……っ♡♡
　川谷は指で慣らすのもそこそこに自らの手で勃起させたちんぽをゆっくり挿入する♡押し進めるのに合わせて、その身体はぴくんと跳ねて腰をくねらせる。

「は……はぁ……っ、はーー………きもちい……」

　ぶっちゅ♡ずちゅっ♡ずっぽ♡ずっぽ♡ぐちゅ♡ばちゅッ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぱちゅ♡ぐじゅんッ♡
　既に出来上がっているケツまんこのナカは熱くて、挿れられたちんぽにしがみついて離さない。何度も奥深くを刺激してやると、ぶるぶる……っ♡びくんっ！♡♡ビクッビクッ♡と痙攣してメスイキする♡