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一緒にお風呂
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屋敷でアカツキが使う浴室は広く、獣人の大きな体でもまだまだ余裕がある。綺麗な洗い場と円型の広々とした浴槽を、ひよりは初めて目にした。
「ん……っ、アカツキさま、ひとりで洗えますから……っ」
「私がしたいんだよ」
豊かに泡立つソープで身体を包まれて、その大きな手で隅々まで洗われるひより。身体の敏感なところにまでその手は届き、まさぐられて甘い声が抑えられない。
「ん、ふ……♡ぅ……ッ、ん…………っ♡」
「かわいい声が風呂だとよく響くね。気持ちいいかい?」
「あっ、は……ッ♡ん、きもち、いいです……♡んぅ…………っ♡♡」
ぬるぬる♡じゅくじゅく♡と、泡の滑らかさと手つきの柔らかさでシンプルな心地よさと性的な快感が揃って身体を包み込む。浴室のあたたかな湯気を含んだ空気の中で優しい愛撫をされていると、思わず頭がぼうっとしてくる。
「さあ、身体を流して湯に浸かろうか」
「はい……」
シャワーを浴びせられると泡に隠されていた裸体があらわになり、とても恥ずかしい。つい手で大事なところを隠す仕草をすると、アカツキは「隠さないで」と手を引き隠せないようにした。
湯船はとてもあたたかくて、ふたりで入っても自由に手足を伸ばせるくらいに広々としている。
「……今日は、お帰りが早かったのですね」
「うん。このところ忙しくしていた仕事がようやくひと段落してね」
「そうなんですね。毎日疲れていらっしゃるご様子でしたので、少し心配しておりました」
「ひよりが私の心配をしてくれるなんて、嬉しいね。しかしまったく、とにかくたくさんの人に会わなくちゃならないことばかりで流石に疲れたよ」
アカツキは多くの工場や施設を取り仕切る立場として、現場の労働者や取引先などと接する仕事が多かった。性根は内向的であまり騒がしいところは苦手なアカツキはこのところはずっと気疲れしていたのだった。
だからこそ癒しが欲しいとアカツキは思う。
「ひよりに触れられなくて、すごく寂しかった……」
「そ、そうですか」
「ひよりは?寂しくはなかったか?」
「ぼ、ぼくは…………」
ひよりは、あんなにも手酷く犯されたというのに、アカツキのことを嫌いにはなれずにいた。実際、屋敷での暮らしは実家で虐げられて満足に食うことも寝ることも叶わなかったことを思えば、夢のような生活だった。それに感謝はしているし、アカツキが社会貢献度の高い仕事をしている立派な人だとも知ってしまった。
……それに、しばらくの間触れられなかったことによって、既にひより自身がアカツキとの行為を心のどこかで期待してしまっている事実に、気付きたくはなかったけれど気付いてしまった。
極めつけは、この目だ。アカツキがひよりを見つめるその熱を孕んだ視線がひよりを惑わせる。愛おしさと支配欲が混じりあったものが滲んだ熱い瞳に、ひよりは囚われそうになる……。
「……わから、ないです」
「そう?じゃあ、こことか……こことか、触ってほしくはならなかった……?」
「んっ……♡ゃ、やだっ、ぁ……♡」
湯の中で乳首や尻を撫でられ、耳元をぺろりと舐められた。優しい触れ方は背中がぞくぞくして、身体の奥底までもが熱くなっていくようだった。
「自分で触ったりはしなかった?」
「……っしてない、です……ッ、そんなこと……っ♡」
「ねえ、ひより……私にひよりのかわいいところ見せて……?ひよりが自分で触っているところが見たいなあ……♡」
「はっ、ぁ……っ♡あ…………ん………」
アカツキに触れられてすっかり身体が熱くなってしまったところで、その手は離れていってしまう。火照った身体を持て余した状況でそんなことをねだられれば、素直にそうしたくなってしまう。
「ん……っ、アカツキさま、ひとりで洗えますから……っ」
「私がしたいんだよ」
豊かに泡立つソープで身体を包まれて、その大きな手で隅々まで洗われるひより。身体の敏感なところにまでその手は届き、まさぐられて甘い声が抑えられない。
「ん、ふ……♡ぅ……ッ、ん…………っ♡」
「かわいい声が風呂だとよく響くね。気持ちいいかい?」
「あっ、は……ッ♡ん、きもち、いいです……♡んぅ…………っ♡♡」
ぬるぬる♡じゅくじゅく♡と、泡の滑らかさと手つきの柔らかさでシンプルな心地よさと性的な快感が揃って身体を包み込む。浴室のあたたかな湯気を含んだ空気の中で優しい愛撫をされていると、思わず頭がぼうっとしてくる。
「さあ、身体を流して湯に浸かろうか」
「はい……」
シャワーを浴びせられると泡に隠されていた裸体があらわになり、とても恥ずかしい。つい手で大事なところを隠す仕草をすると、アカツキは「隠さないで」と手を引き隠せないようにした。
湯船はとてもあたたかくて、ふたりで入っても自由に手足を伸ばせるくらいに広々としている。
「……今日は、お帰りが早かったのですね」
「うん。このところ忙しくしていた仕事がようやくひと段落してね」
「そうなんですね。毎日疲れていらっしゃるご様子でしたので、少し心配しておりました」
「ひよりが私の心配をしてくれるなんて、嬉しいね。しかしまったく、とにかくたくさんの人に会わなくちゃならないことばかりで流石に疲れたよ」
アカツキは多くの工場や施設を取り仕切る立場として、現場の労働者や取引先などと接する仕事が多かった。性根は内向的であまり騒がしいところは苦手なアカツキはこのところはずっと気疲れしていたのだった。
だからこそ癒しが欲しいとアカツキは思う。
「ひよりに触れられなくて、すごく寂しかった……」
「そ、そうですか」
「ひよりは?寂しくはなかったか?」
「ぼ、ぼくは…………」
ひよりは、あんなにも手酷く犯されたというのに、アカツキのことを嫌いにはなれずにいた。実際、屋敷での暮らしは実家で虐げられて満足に食うことも寝ることも叶わなかったことを思えば、夢のような生活だった。それに感謝はしているし、アカツキが社会貢献度の高い仕事をしている立派な人だとも知ってしまった。
……それに、しばらくの間触れられなかったことによって、既にひより自身がアカツキとの行為を心のどこかで期待してしまっている事実に、気付きたくはなかったけれど気付いてしまった。
極めつけは、この目だ。アカツキがひよりを見つめるその熱を孕んだ視線がひよりを惑わせる。愛おしさと支配欲が混じりあったものが滲んだ熱い瞳に、ひよりは囚われそうになる……。
「……わから、ないです」
「そう?じゃあ、こことか……こことか、触ってほしくはならなかった……?」
「んっ……♡ゃ、やだっ、ぁ……♡」
湯の中で乳首や尻を撫でられ、耳元をぺろりと舐められた。優しい触れ方は背中がぞくぞくして、身体の奥底までもが熱くなっていくようだった。
「自分で触ったりはしなかった?」
「……っしてない、です……ッ、そんなこと……っ♡」
「ねえ、ひより……私にひよりのかわいいところ見せて……?ひよりが自分で触っているところが見たいなあ……♡」
「はっ、ぁ……っ♡あ…………ん………」
アカツキに触れられてすっかり身体が熱くなってしまったところで、その手は離れていってしまう。火照った身体を持て余した状況でそんなことをねだられれば、素直にそうしたくなってしまう。
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