ないものねだりはズルですか
「もう誰も、振り向いてくれない。」
社長令嬢だが腫れ物扱いされ続ける中、逃れようと公立高校へ編入した真知音葉。感覚がいちいち現実離れしている音葉に飽き飽きしながらも世話を焼いてくれる一人の美青年は何か抱えているものがあるみたいで?
「…振り向いてくれないなら、前に立てばいいんじゃねぇの。」
と見せかけ、王道恋愛だけで終わらない。
関われば関わるほど忘れたかった背後に隠れた事件が浮かび上がる。
「8年『も』前?…『たった』8年だよ」
誰が嘘つきで誰が正直者で誰が他人で誰が身内か。
「…貴方はまだ、愛されてるよ。」
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