カルトをもとめて三千里

ささそじ

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破間君は笑みをこぼしながら、肩をこついた奴の右脇腹へ膝を一発。さらに顔面に膝をもう一発。
二発くらったやつから、血と嘔吐物の混じった液体で床が汚れる。固形物はそいつが食したモノなのか歯なのか嘔吐物と血でよくわからない。

「こいつは俺が警察に届けておく!」

殴られた奴の友人と思しき奴らの一人が、サンセツコンを振り回し接近してきた。
肘でガードをした破間君はそのまま相手を押し倒し、肘で相手の首元を抑えつけそのまま落とした。
残りの奴へ破間君は

「お前っ!お前もこいつら運んで行くの手伝えるよな?」

一番がたいがよくトライバルでキメテルやつは半べそである。
僕はそのあと周りの客に謝りながら、後の処理を社会人ぽく終えた。
取られた清掃代は、後に”あいつら”に請求するらしい。
僕らは再度連絡を取り合うと約束し、別れた。三人の輩は破間君に連行されていった。

翌日僕は、二日酔いなのかただ気力が無さすぎるかわからないが、
翌日に控える月曜日が怖くて落ち着く事ができなかった。破間君みたいな人と過ごしてる事すら幸せにおもえてくる。そうだ、誰か友達よんどかないと!

破間君のところへ行くまでの4週間は、友人数名に声をかけ同行してもらえることになった。
森宇尾、社、なぜか僕には女性の友達が多い。彼女達から言わせると僕は中性っぽいらしい。男友達からは異様に羨ましがられる。そして驚かれる。体関係が一切無いからだ。彼女達からしたら全くムラムラ気が起きないらしい…。確かに男性から声はかけられる機会が多いような………

四週間後、例の友人達と破間君のもとへ。定刻通り万住のロータリーまで今ではよく目にするTESLA社の自動運転車で出迎えてくれた。

「お前は相変わらずだな。女友達。」

破間君は言った。

「こっちが森宇尾で、こっちが社。」

森宇尾は、ぱっと見で凝視、通り過ぎてさらに二度見する程の美貌の持ち主だ。
そして社はあまり売れていないアイドルユニットに属している。しかし某有名事務所所属もあってか、一応芸能人風オーラをはなっていてかわいい系の女子だ。

「どうもお誘い感謝だっ!」

成人だが言葉使いが若干アウトだ。かわいさでなんとかカバーできている。

「こちらこそサンキュー!マインドブローインッ!」

破魔君が例のやつで返答した。森宇尾も横で真似てる。何をやっても可愛い。
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