タイトル：転生ワールドでギルド結成！ ～最強仲間と歩む異世界冒険譚～

第一章：異世界転生と最初の仲間

第十話：空からの急襲！ 竜の力の暴走

山を登り始めてしばらくすると、突然、上空から轟音が響いた。

「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ！！！」

「えっ！？」

俺が空を見上げた瞬間、巨大な影がこちらに向かって急降下してきた。

「ちょ、ちょっと！ なんか落ちてくるんだけど！？」

ドゴォォォォン！！！

大地が揺れるほどの衝撃とともに、俺たちの目の前に何かが墜落する。

土煙が晴れると、そこには──

「うぅぅ……また失敗しちゃった……」

そこには、銀色の髪を持つ少女が座り込んでいた。彼女は竜のような角を持ち、背中には小さな翼。

「あ、あの……ごめんなさい！ ちょっと飛ぶ練習してたら、バランス崩しちゃって……」

「いや、謝る前に、まず状況を整理させてくれ……」

「……あなたが"暴走ドラゴン"ってやつ？」

リリアが警戒しながら剣を握る。

「え！？ わ、私、暴走してないです！！ ……たぶん……」

「たぶんってなんだよ！」

「えっと、自己紹介します！ 私はルゥ・ドラグニアです！ まだまだ未熟だけど、一人前のドラゴンになるために修行中なんです！」

「なるほど……」

つまり、"暴走ドラゴン"というのは、単に彼女が飛ぶのに失敗して暴れまわっていただけなのか？

「えへへ……よかったら、みんなと一緒に旅してもいいですか？」

「……いやいや、さすがにそんな簡単には──」

ゴゴゴゴゴ……！！

突如として地響きが鳴り、背後の岩山が崩れ始めた。

「えっ……もしかして、私が落ちた衝撃で……？」

「お前のせいかよぉぉぉぉ！？」

ドゴォォォン！！！

突然、崩れた岩の中から、巨大な魔物が姿を現した。

"魔岩竜ゴルドリクス"──全長10メートルを超える岩で覆われたドラゴン型の魔物。

「こ、これはヤバいわね……」

「まさか、こんなところにこんな大物がいたなんて……！」

「えっと……もしかして……怒ってます……？」

ルゥが申し訳なさそうに言った瞬間──

「グォォォォォッ！！！」

魔岩竜ゴルドリクスが、俺たちに向かって突進してきた。

「ちょ、ルゥ！ お前、戦えるのか！？」

「えぇぇ！？ まだ修行中だから、強い相手はちょっと……！」

「マジかよ！」

「だ、大丈夫です！ ……たぶん！！」

「お前、たぶんって言うなぁぁぁ！！」

こうして、俺たちは未熟なドラゴン娘を巻き込んで、災害級の戦いに突入することになった──！