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第3章:それぞれの未来へ
第39話:それぞれの歩幅で
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俺たちが屋上で再会してから、またしばらくの時間が経った。
季節は夏本番を迎え、太陽が容赦なく照りつける。
それでも俺は、暑さに負けず仕事に打ち込んでいた。
出版社の仕事は想像以上に大変だったが、充実していた。
特に最近は、新人作家の原稿を読む機会が増え、自分でも文章を書いてみようかと思うことが増えていた。
蓮が生きていたら、俺が文章を書こうとしていることに驚いただろうな、なんて考える。
そんなある日、玲奈から久しぶりに連絡があった。
「ねえ、今度の週末、時間ある?」
「あるけど、何かあんのか?」
「陽菜の展示会。もうすぐ始まるんだけど、みんなで見に行かない?」
展示会――そういえば、前に話していたっけ。
陽菜はあの日からずっと準備を進めていた。
俺は即答した。
「行くよ」
玲奈も「じゃあ、駅で待ち合わせしよう」と言って、俺たちは久々に集まることになった。
季節は夏本番を迎え、太陽が容赦なく照りつける。
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「ねえ、今度の週末、時間ある?」
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