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21 ぐるんぐるん
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ふれあい広場で魚たちに餌をあげたり、ミケが望んでいたヒトデやイソギンチャクとも触れ合えた後で、俺たちは一度水族館の外に出た。
競歩大会をやったおかげか身体はすっかり温まり、借りていたストールを初橋さんに返す。
初橋さんは俺の顔色を見てほっと安心したような表情をした。
「カシノ! 次はあれに乗りたいだす!」
建物の外に広がっている小さめの遊園地を歩いていると、エヤが一つのアトラクションを興奮気味に指差した。
エヤが見ているのは、大きなタイヤのような円型のボートに乗って激流下りをするアトラクションだ。曲がりくねった水路を進みながら、急斜面を滑り降りたりする。
水に囲まれ、果敢にも突き進むそれは簡単に言えば、イルカショーよりも濡れるアトラクションだった。
「……あれに乗るの?」
指をさして、思わず狼狽える。
折角温まって来たのに、こんな確実に濡れるアトラクションに乗るのか。
冬ということもあってか、他のアトラクションと比べても列が極端に短い。それはそうだろう。皆、わざわざ寒い思いをしにいかないものだ。
まるで真夏のような今日のプランに俺は思わず苦笑する。
「ぐるんぐるんしてて楽しそうだす!」
エヤはまさに川下りをしてくるボートを見つめながら息を荒げた。
「叫び声が聞こえる……」
急斜面を下ったボートに乗っているのは五人組の学生らしき人たちだった。彼らはレインポンチョを着て、襲い来る水しぶきとスリルに甲高い声を上げていた。
「われも乗りたい。なんであんなに叫ぶのか知りたい」
こんなところで悪魔らしいことを言わないで欲しいんだけども。
でもまぁレインコートを借りればどうにかなるか?
さっきのイルカショーで一度びしょ濡れになった俺は戸惑いながらもそこまで抵抗感はなくなっていた。
ホットドリンクでも飲めば何とかなるだろう。
「よし、分かった。ただしポンチョは着るように」
アトラクションの乗車券とポンチョを買おうと財布を取り出す。
「初橋さんはどうしますか?」
無理強いをするつもりはない。初橋さんの方を振り返ると、彼女は次に姿を現したボートを見上げて少し考える素振りを見せる。ボートからまた叫び声が上がったところで、初橋さんはキリッと表情に力を込めた。
「乗ります。お供させてください!」
まるで出陣する戦士みたいだ。
なんだかゲームの中で見る彼女の姿と重なって、思わず声を出して笑ってしまった。
ポンチョをエヤとミケにコートの上から着せて八人乗りのボートに乗り込む。
空いているせいかグループごとに乗ることが出来てしまい、四人で貸し切りのボートとなった。
エヤとミケは体重が軽いからそこまで重量がかからなくてスピードも出ないだろうと思っていたけど、そんな期待なんて虚しく、アトラクションは誰にでもスリル体験をもたらすように完璧に設計されていた。
激しく打ちつける波と水の流れに振り回されるボートはティーカップのようにくるくると回転し、容赦なく傾斜を下っていく。
当然水はボートの中に侵入してくる。ポンチョを着ていなかったら本当にプールに入ったみたいにびしょ濡れになっていたことだろう。
コースを滑り終えて降車口に戻ってきたボートから降りると、ポンチョに溜まった水がどばーっと地面に落ちていった。いやこれ水量多すぎだろ。
エヤとミケは乗っている間からずっときゃあきゃあ言って盛り上がっていたが、俺はこのアトラクションを作った人のライドへの執念に少し畏怖を感じた。
びしょ濡れになったポンチョを絞り、買った時に貰った袋へとしまい込む。買った時よりも重くなってしまったのはもはや仕方がないことだった。
初橋さんはストールを取り出し自分の身体を包み込んでいる。
やっぱり寒かったよな。
辺りを見回してどこか温まれる場所はないかと探していると、エヤとミケがある方向をじーっと見つめている。
どうしたのかと同じ方向を見ると、飲料を販売しているワゴンが視界に入ってきた。
掲げられたのぼりには”ホットチョコレート”の文字。
たぶん、チョコレートという言葉に惹かれていたのだと思う。
だけどこの二人は、いざという時に必要なことを教えてくれる。
「初橋さん、ちょっと一回温まりましょうか」
ホットチョコレートを売っているワゴンを示すと、彼女は色が薄くなってしまった唇を綻ばせて微笑んだ。
次にやって来たのは特別展示室だった。
ここを抜けた先にイベント企画のクラゲの展示エリアがある。
ホットチョコレートを飲んで温まった俺たちは、クラゲを見る前に他の部屋と比べたら少し冷気を感じる展示室へと入った。
展示室は他のエリアよりも狭い造りで、中には丸いガラスがいくつも並んでいる。
離れて見ているとただの水が入った水槽でしかなくて、何の生物もいないみたいに見えた。
でも近づいてみると、その丸いガラスの向こうには肉眼で見るには困難な生き物がふよふよと揺蕩っているのが分かる。
特殊なガラスを使っているおかげでルーペなしでも存在が確認できるのはありがたい。
ガラス窓を覗き込み、背伸びをしてどうにか見ようとしているエヤの肩を支えた。
「……クリオネ? この小さいのがそうなんだすか?」
エヤはむー、と頬を膨らませて目を丸くする。
「そうだよ。寒い地域に住んでいるんだって」
「ふうぅぅうん」
透けるような身体に赤い特徴的な目印が目立つ。翼足を動かして遊泳する姿からは、天使や妖精と言われるのも頷ける。
後ろを見ると、ミケは水族館に飽きてしまったのか、クリオネよりも初橋さんとゲームの話をしている方が楽しいようで、水槽には目もくれずに話に夢中になっていた。
「……天使?」
「ん?」
エヤに意識を戻すと、エヤはガラス窓の横に書いてあるクリオネの説明を見上げている。
「これ、羽みたいだし、泳ぐ姿が流氷の天使って呼ばれてるんだってさ」
「…………なるほどだす」
エヤはもう一度クリオネをじーっと見つめて、天使の羽のような翼足が動くさまを観察する。
愛らしいその姿をじっくりと追いかけた後で、エヤは得意げな表情で笑う。
「んふふふ。こんにちはだす、クリオネ。エヤも天使なんだすよ」
「…………え? 天使?」
エヤのあいさつの後に続く声に、ばっと後ろを振り返る。すると話の区切りがついたのか、傍まで来ていた初橋さんがきょとんとした顔をしてこちらを見ていた。
「えっ……あ……っ、それは…………」
まだクリオネを見ているエヤと初橋さんを交互に見ながら、ぎくりと心臓が縮こまっていく。
まさかこんなところで襤褸が出てしまうとは。
エヤに他意はないものの、真面目に受け止めたら正直まともではないことを言っていた。
幸いにも他に人は少ないからと油断していたが、よりによって初橋さんに聞かれるなんて。
無駄に動揺する俺は、良い反応が思いつかなくて頬を掻く。
「ふふふ。エヤちゃん、確かに天使みたいですもんね」
「あっ……そ、そうなんですよ……みんながそう言うもので……」
「あ、もちろんミケちゃんも、天使みたいだよ」
「……われはあく……っ」
「ありがとうございます。初橋さん。良かったなぁ、ミケ、エヤ」
初橋さんの親切な言葉に正体をバラしそうになったミケの口を抑え、ぺこりと頭を下げる。
ようやく水槽から目を離したエヤは、誉め言葉には敏感みたいでぱあっと瞳を明るくして初橋さんに向かってはにかんだ。
「次の部屋に行こうだすっ、ノトチャン。今度はエヤとお話ししようだすっ」
「うんっ」
エヤが気を良くして初橋さんの手を引いて離れていくと、ミケが俺のことを恨めしげに見上げる。
「われは悪魔だよ?」
「それは分かってるよ。ごめんな」
小さな悪魔の睨みに口止めしたことが申し訳なくなってきた。でもせっかく初橋さんが上手いこと解釈してくれたのにややこしいことにはしたくなかった。
「…………むぅ」
ミケは俺のそんな打算に気づいているのだろう。唇を尖らせて息を吐いた。
「天使じゃないもん……」
ぽつりと蚊の鳴くような声を出すと、ずんずんと隣のエリアに向かって歩いていく。
「ミケ、待って。クラゲのところは人が多いから……」
「大丈夫だもん。はぐれない」
ミケはピタリと立ち止まって俺の方を見ると、それだけ言ってまた歩き出した。
「…………悪いことしたな」
俺にとって天使も悪魔も未知の存在で線引きすらも曖昧でよく分かっていない。
だけどミケたちにとっては明確な違いがあるのかもしれない。
そんなことすら知らないから、無意識のうちに彼女たちのことを傷つけてしまうのかもしれないな。
上手く立ち回れないばっかりに無神経なことをしてしまったと反省し、小さな背中の後ろをそっと見守るように追いかけた。
競歩大会をやったおかげか身体はすっかり温まり、借りていたストールを初橋さんに返す。
初橋さんは俺の顔色を見てほっと安心したような表情をした。
「カシノ! 次はあれに乗りたいだす!」
建物の外に広がっている小さめの遊園地を歩いていると、エヤが一つのアトラクションを興奮気味に指差した。
エヤが見ているのは、大きなタイヤのような円型のボートに乗って激流下りをするアトラクションだ。曲がりくねった水路を進みながら、急斜面を滑り降りたりする。
水に囲まれ、果敢にも突き進むそれは簡単に言えば、イルカショーよりも濡れるアトラクションだった。
「……あれに乗るの?」
指をさして、思わず狼狽える。
折角温まって来たのに、こんな確実に濡れるアトラクションに乗るのか。
冬ということもあってか、他のアトラクションと比べても列が極端に短い。それはそうだろう。皆、わざわざ寒い思いをしにいかないものだ。
まるで真夏のような今日のプランに俺は思わず苦笑する。
「ぐるんぐるんしてて楽しそうだす!」
エヤはまさに川下りをしてくるボートを見つめながら息を荒げた。
「叫び声が聞こえる……」
急斜面を下ったボートに乗っているのは五人組の学生らしき人たちだった。彼らはレインポンチョを着て、襲い来る水しぶきとスリルに甲高い声を上げていた。
「われも乗りたい。なんであんなに叫ぶのか知りたい」
こんなところで悪魔らしいことを言わないで欲しいんだけども。
でもまぁレインコートを借りればどうにかなるか?
さっきのイルカショーで一度びしょ濡れになった俺は戸惑いながらもそこまで抵抗感はなくなっていた。
ホットドリンクでも飲めば何とかなるだろう。
「よし、分かった。ただしポンチョは着るように」
アトラクションの乗車券とポンチョを買おうと財布を取り出す。
「初橋さんはどうしますか?」
無理強いをするつもりはない。初橋さんの方を振り返ると、彼女は次に姿を現したボートを見上げて少し考える素振りを見せる。ボートからまた叫び声が上がったところで、初橋さんはキリッと表情に力を込めた。
「乗ります。お供させてください!」
まるで出陣する戦士みたいだ。
なんだかゲームの中で見る彼女の姿と重なって、思わず声を出して笑ってしまった。
ポンチョをエヤとミケにコートの上から着せて八人乗りのボートに乗り込む。
空いているせいかグループごとに乗ることが出来てしまい、四人で貸し切りのボートとなった。
エヤとミケは体重が軽いからそこまで重量がかからなくてスピードも出ないだろうと思っていたけど、そんな期待なんて虚しく、アトラクションは誰にでもスリル体験をもたらすように完璧に設計されていた。
激しく打ちつける波と水の流れに振り回されるボートはティーカップのようにくるくると回転し、容赦なく傾斜を下っていく。
当然水はボートの中に侵入してくる。ポンチョを着ていなかったら本当にプールに入ったみたいにびしょ濡れになっていたことだろう。
コースを滑り終えて降車口に戻ってきたボートから降りると、ポンチョに溜まった水がどばーっと地面に落ちていった。いやこれ水量多すぎだろ。
エヤとミケは乗っている間からずっときゃあきゃあ言って盛り上がっていたが、俺はこのアトラクションを作った人のライドへの執念に少し畏怖を感じた。
びしょ濡れになったポンチョを絞り、買った時に貰った袋へとしまい込む。買った時よりも重くなってしまったのはもはや仕方がないことだった。
初橋さんはストールを取り出し自分の身体を包み込んでいる。
やっぱり寒かったよな。
辺りを見回してどこか温まれる場所はないかと探していると、エヤとミケがある方向をじーっと見つめている。
どうしたのかと同じ方向を見ると、飲料を販売しているワゴンが視界に入ってきた。
掲げられたのぼりには”ホットチョコレート”の文字。
たぶん、チョコレートという言葉に惹かれていたのだと思う。
だけどこの二人は、いざという時に必要なことを教えてくれる。
「初橋さん、ちょっと一回温まりましょうか」
ホットチョコレートを売っているワゴンを示すと、彼女は色が薄くなってしまった唇を綻ばせて微笑んだ。
次にやって来たのは特別展示室だった。
ここを抜けた先にイベント企画のクラゲの展示エリアがある。
ホットチョコレートを飲んで温まった俺たちは、クラゲを見る前に他の部屋と比べたら少し冷気を感じる展示室へと入った。
展示室は他のエリアよりも狭い造りで、中には丸いガラスがいくつも並んでいる。
離れて見ているとただの水が入った水槽でしかなくて、何の生物もいないみたいに見えた。
でも近づいてみると、その丸いガラスの向こうには肉眼で見るには困難な生き物がふよふよと揺蕩っているのが分かる。
特殊なガラスを使っているおかげでルーペなしでも存在が確認できるのはありがたい。
ガラス窓を覗き込み、背伸びをしてどうにか見ようとしているエヤの肩を支えた。
「……クリオネ? この小さいのがそうなんだすか?」
エヤはむー、と頬を膨らませて目を丸くする。
「そうだよ。寒い地域に住んでいるんだって」
「ふうぅぅうん」
透けるような身体に赤い特徴的な目印が目立つ。翼足を動かして遊泳する姿からは、天使や妖精と言われるのも頷ける。
後ろを見ると、ミケは水族館に飽きてしまったのか、クリオネよりも初橋さんとゲームの話をしている方が楽しいようで、水槽には目もくれずに話に夢中になっていた。
「……天使?」
「ん?」
エヤに意識を戻すと、エヤはガラス窓の横に書いてあるクリオネの説明を見上げている。
「これ、羽みたいだし、泳ぐ姿が流氷の天使って呼ばれてるんだってさ」
「…………なるほどだす」
エヤはもう一度クリオネをじーっと見つめて、天使の羽のような翼足が動くさまを観察する。
愛らしいその姿をじっくりと追いかけた後で、エヤは得意げな表情で笑う。
「んふふふ。こんにちはだす、クリオネ。エヤも天使なんだすよ」
「…………え? 天使?」
エヤのあいさつの後に続く声に、ばっと後ろを振り返る。すると話の区切りがついたのか、傍まで来ていた初橋さんがきょとんとした顔をしてこちらを見ていた。
「えっ……あ……っ、それは…………」
まだクリオネを見ているエヤと初橋さんを交互に見ながら、ぎくりと心臓が縮こまっていく。
まさかこんなところで襤褸が出てしまうとは。
エヤに他意はないものの、真面目に受け止めたら正直まともではないことを言っていた。
幸いにも他に人は少ないからと油断していたが、よりによって初橋さんに聞かれるなんて。
無駄に動揺する俺は、良い反応が思いつかなくて頬を掻く。
「ふふふ。エヤちゃん、確かに天使みたいですもんね」
「あっ……そ、そうなんですよ……みんながそう言うもので……」
「あ、もちろんミケちゃんも、天使みたいだよ」
「……われはあく……っ」
「ありがとうございます。初橋さん。良かったなぁ、ミケ、エヤ」
初橋さんの親切な言葉に正体をバラしそうになったミケの口を抑え、ぺこりと頭を下げる。
ようやく水槽から目を離したエヤは、誉め言葉には敏感みたいでぱあっと瞳を明るくして初橋さんに向かってはにかんだ。
「次の部屋に行こうだすっ、ノトチャン。今度はエヤとお話ししようだすっ」
「うんっ」
エヤが気を良くして初橋さんの手を引いて離れていくと、ミケが俺のことを恨めしげに見上げる。
「われは悪魔だよ?」
「それは分かってるよ。ごめんな」
小さな悪魔の睨みに口止めしたことが申し訳なくなってきた。でもせっかく初橋さんが上手いこと解釈してくれたのにややこしいことにはしたくなかった。
「…………むぅ」
ミケは俺のそんな打算に気づいているのだろう。唇を尖らせて息を吐いた。
「天使じゃないもん……」
ぽつりと蚊の鳴くような声を出すと、ずんずんと隣のエリアに向かって歩いていく。
「ミケ、待って。クラゲのところは人が多いから……」
「大丈夫だもん。はぐれない」
ミケはピタリと立ち止まって俺の方を見ると、それだけ言ってまた歩き出した。
「…………悪いことしたな」
俺にとって天使も悪魔も未知の存在で線引きすらも曖昧でよく分かっていない。
だけどミケたちにとっては明確な違いがあるのかもしれない。
そんなことすら知らないから、無意識のうちに彼女たちのことを傷つけてしまうのかもしれないな。
上手く立ち回れないばっかりに無神経なことをしてしまったと反省し、小さな背中の後ろをそっと見守るように追いかけた。
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