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深い森の中、黒髪の近衛騎士が一歩踏み出す。
「さぁ、レティシア様こちらへ」
レティシアに扮したシルヴィアと距離を詰めていき、後数歩というところで剣を引き抜き呟いた。
「申し訳ありませんレティシア様。貴女は悪くありませんが……。私が駆けつけた時には既に貴女は絶命して間に合わなかった」
その言葉にシルヴィアは身構え、緊張が走った。
駆け付けた時には賊に殺された事にして、この男は自分の手でシルヴィアを殺すつもりなのだ。
黒髪の近衛騎士が剣を振り上げる。シルヴィアは動かない。
「お覚悟を」
その時……。
「グアァッ……!!」
騎士が呻き声を上げて倒れ込んだ。シルヴィアが倒れた騎士を確認すると、矢が剣を握る方の腕に突き刺さっていた。
「あああ!!」
もがき苦しむ騎士だが、どうやら起き上がる事が出来ないらしいが、念のためシルヴィアは徐々に後ずさった。
「お怪我はありませんか……!?」
突然現れた声の方向の草むらに目を向けると、クロスボウを手にした、近衛騎士小隊長のアルベルト。女騎士クリスティーナ、その他にも三人の近衛騎士。そしてギルバート王太子の近衛騎士団団長であり、シルヴィアの夫、アレクセルの姿がそこにはあった。
(だ、だだだだだ旦那様~!!!??)
「さぁ、レティシア様こちらへ」
レティシアに扮したシルヴィアと距離を詰めていき、後数歩というところで剣を引き抜き呟いた。
「申し訳ありませんレティシア様。貴女は悪くありませんが……。私が駆けつけた時には既に貴女は絶命して間に合わなかった」
その言葉にシルヴィアは身構え、緊張が走った。
駆け付けた時には賊に殺された事にして、この男は自分の手でシルヴィアを殺すつもりなのだ。
黒髪の近衛騎士が剣を振り上げる。シルヴィアは動かない。
「お覚悟を」
その時……。
「グアァッ……!!」
騎士が呻き声を上げて倒れ込んだ。シルヴィアが倒れた騎士を確認すると、矢が剣を握る方の腕に突き刺さっていた。
「あああ!!」
もがき苦しむ騎士だが、どうやら起き上がる事が出来ないらしいが、念のためシルヴィアは徐々に後ずさった。
「お怪我はありませんか……!?」
突然現れた声の方向の草むらに目を向けると、クロスボウを手にした、近衛騎士小隊長のアルベルト。女騎士クリスティーナ、その他にも三人の近衛騎士。そしてギルバート王太子の近衛騎士団団長であり、シルヴィアの夫、アレクセルの姿がそこにはあった。
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