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2章 ヴィランズLOVE!?
37話
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……なんなんだあの女は。
クラスの自分の席で彼女に悩まされるレオン。
一番俺に対して怒ってそうなのになんで。
まさか許して欲しいだなんて思ってるのか!?
許すわけがないだろ! ……でっでもあんな事になったのは俺の責任だし……
あの2日間の記憶が俺にはない。
レイラのよく良く考えれば偽物動画を見て寝込んでお見舞いに来たアイリの目を見たらそこから記憶がなくて……いつの間にか大変なことになっていた。
アイリのやつがあんなに酷いやつだったとは思わなかった……だが彼女をあんな風にしたのは俺だ。俺の軽はずみの行動で全ては壊れたんだ。
そのせいで俺は王室から追放され現在平民として暮らしてる。
王子として生活していたせいで生まれた妬みや嫉みのせいで現在地獄のような目にあっている。
「……またか」
鞄を漁ったら教科書がまた消えている。
今日で何回目だよ。
しかも7時間目の授業を盗むなんて……本当に性格が悪い。
いや性格が悪かったのは俺だ。
その報いを受けているんだ。
……あの女のような人格だったら俺はこんな目に遭わなかったのかな。
「ぶぇっくしょい!」
「うわっ汚っ。アカネレディならもっと綺麗にクシャミしなさいよ。はいティッシュ」
「うー」
レイラから受け取って鼻をかむ。
……誰か噂でもしてるのかな。
なんだか嫌な予感がするぞ。
「アカネ移動授業だ一緒に行こう」
「そうねエリオット一緒に行きましょう」
二人はそう言うとお互いの顔を見合わせニコッと笑い合う。
……なんだか凄い火花が散ってるように見えるのは私の気のせいだよね?
「それじゃあねアカネまた後で会いましょ。……エリオット後で中庭で会いましょ」
そう言って彼女は科学教室に入っていった。
「ねぇエリオット。レイラに何したのさ」
「うん? さーなんだろね分かんないやあはは」
上手い具合にはぐらかされた。
彼の顔を見つめながら教室に入ると瞬く間に囲まれた。
「エリオット様! 一緒に座りましょ!」
「エリオット様! 僕と一緒に学びませんか!」
男女問わず大人気なエリオット。
……人気者なんだよね彼なのになんか私が独り占めしてるみたいで申し訳ない。
そう思った私はすうっと空気と同化してその輪の間から抜けていく。
「悪いけど僕は……アカネとって居ないし!」
エリオットに小さくごめんと謝って私は後ろの方の席に行く。
この前の後ろの端の席、前の方に行ったらエリオットLove軍団に何か言われそうだから後ろでじっとしていよう。
と思って例の席に座ろうとしたらそこにはもう誰かが座っていた。
……誰かって言ってもここに居るのはあいつしかいないんだけれども。
「……あ」
頬杖をついてぼーっとしていた彼は私を見て慌てる様子を見せる。
そんな怯えなくても……はいはいどこかに行きますから安心してくださいな。
うん? でも待て彼何も持ってきてなくないか?
教科書もノートもない。
……分かってる分かってるよ、ここで自分の心に従ったら面倒事に巻き込まれるって。
でもね、そんなリスクを恐れる理性より自分の正しさを信じる本能を優先することだってあるのさ。
「……ねぇ教科書忘れたの? 良ければ貸してあげよっか? なぁに遠慮は要らないよ君と私の仲じゃないか」
「そっそれって……!」
何かを言われる前にすっと隣りに座る私。
彼からの驚きの眼差しが私に刺さるのでニコッと笑って直ぐに前を見る。
そしたら皆と話し合ってるエリオットの姿が見えた。
こっちに気づいた彼は私に手を振って直ぐに目を逸らして彼らと会話を続ける。
「エリオット様どこ見てるんですか?」
「……いや何も。それより授業はどこまで進んでいるのかな僕初めてだから教えてくれない?」
「はい! 勿論です!」
「……ちっ落ちぶれ王子のくせになんで彼女に……でもそれが……やっぱり素敵な人だな」
「どうしたんですかエリオット様」
「別に! 何でもないよ! いやぁ君は本当に優しいね! 僕の良き友人として今度家に来ないかい?」
「うっ嬉しいです!」
男子生徒の嬉しそうな声がこっちにまで聞こえてきた。
何をさっきまで話してたかはわかんないけど彼よっぽど嬉しかったんだなぁ……
「……授業を始める号令係号令」
おじいちゃん先生が教室に入り急に静かになる教室。
そして始まる7時間目。
自分の行動に後悔はないとりあえず笑って過ごせば何とかなる……よね?
クラスの自分の席で彼女に悩まされるレオン。
一番俺に対して怒ってそうなのになんで。
まさか許して欲しいだなんて思ってるのか!?
許すわけがないだろ! ……でっでもあんな事になったのは俺の責任だし……
あの2日間の記憶が俺にはない。
レイラのよく良く考えれば偽物動画を見て寝込んでお見舞いに来たアイリの目を見たらそこから記憶がなくて……いつの間にか大変なことになっていた。
アイリのやつがあんなに酷いやつだったとは思わなかった……だが彼女をあんな風にしたのは俺だ。俺の軽はずみの行動で全ては壊れたんだ。
そのせいで俺は王室から追放され現在平民として暮らしてる。
王子として生活していたせいで生まれた妬みや嫉みのせいで現在地獄のような目にあっている。
「……またか」
鞄を漁ったら教科書がまた消えている。
今日で何回目だよ。
しかも7時間目の授業を盗むなんて……本当に性格が悪い。
いや性格が悪かったのは俺だ。
その報いを受けているんだ。
……あの女のような人格だったら俺はこんな目に遭わなかったのかな。
「ぶぇっくしょい!」
「うわっ汚っ。アカネレディならもっと綺麗にクシャミしなさいよ。はいティッシュ」
「うー」
レイラから受け取って鼻をかむ。
……誰か噂でもしてるのかな。
なんだか嫌な予感がするぞ。
「アカネ移動授業だ一緒に行こう」
「そうねエリオット一緒に行きましょう」
二人はそう言うとお互いの顔を見合わせニコッと笑い合う。
……なんだか凄い火花が散ってるように見えるのは私の気のせいだよね?
「それじゃあねアカネまた後で会いましょ。……エリオット後で中庭で会いましょ」
そう言って彼女は科学教室に入っていった。
「ねぇエリオット。レイラに何したのさ」
「うん? さーなんだろね分かんないやあはは」
上手い具合にはぐらかされた。
彼の顔を見つめながら教室に入ると瞬く間に囲まれた。
「エリオット様! 一緒に座りましょ!」
「エリオット様! 僕と一緒に学びませんか!」
男女問わず大人気なエリオット。
……人気者なんだよね彼なのになんか私が独り占めしてるみたいで申し訳ない。
そう思った私はすうっと空気と同化してその輪の間から抜けていく。
「悪いけど僕は……アカネとって居ないし!」
エリオットに小さくごめんと謝って私は後ろの方の席に行く。
この前の後ろの端の席、前の方に行ったらエリオットLove軍団に何か言われそうだから後ろでじっとしていよう。
と思って例の席に座ろうとしたらそこにはもう誰かが座っていた。
……誰かって言ってもここに居るのはあいつしかいないんだけれども。
「……あ」
頬杖をついてぼーっとしていた彼は私を見て慌てる様子を見せる。
そんな怯えなくても……はいはいどこかに行きますから安心してくださいな。
うん? でも待て彼何も持ってきてなくないか?
教科書もノートもない。
……分かってる分かってるよ、ここで自分の心に従ったら面倒事に巻き込まれるって。
でもね、そんなリスクを恐れる理性より自分の正しさを信じる本能を優先することだってあるのさ。
「……ねぇ教科書忘れたの? 良ければ貸してあげよっか? なぁに遠慮は要らないよ君と私の仲じゃないか」
「そっそれって……!」
何かを言われる前にすっと隣りに座る私。
彼からの驚きの眼差しが私に刺さるのでニコッと笑って直ぐに前を見る。
そしたら皆と話し合ってるエリオットの姿が見えた。
こっちに気づいた彼は私に手を振って直ぐに目を逸らして彼らと会話を続ける。
「エリオット様どこ見てるんですか?」
「……いや何も。それより授業はどこまで進んでいるのかな僕初めてだから教えてくれない?」
「はい! 勿論です!」
「……ちっ落ちぶれ王子のくせになんで彼女に……でもそれが……やっぱり素敵な人だな」
「どうしたんですかエリオット様」
「別に! 何でもないよ! いやぁ君は本当に優しいね! 僕の良き友人として今度家に来ないかい?」
「うっ嬉しいです!」
男子生徒の嬉しそうな声がこっちにまで聞こえてきた。
何をさっきまで話してたかはわかんないけど彼よっぽど嬉しかったんだなぁ……
「……授業を始める号令係号令」
おじいちゃん先生が教室に入り急に静かになる教室。
そして始まる7時間目。
自分の行動に後悔はないとりあえず笑って過ごせば何とかなる……よね?
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