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1章 町娘はストーリーを変える
25話
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「……見ろ! 急に婚約者とあの子が消えたと思ったらまた現れたぞ!?」
「しかも婚約者の方泣いてないか!?」
驚きが隠せない招待客達。
「……かっ確保ー! あの少女を捕らえよ!」
一人の兵士が私に向かって叫ぶ。
するとそこら辺の兵士がわらわらと動き出す。
……仕方ないよね、あんなに大暴れしたんだもん。
言いたいことも言ったし私は満足。
ただもう少し……皆といたかったな。
「やめんか馬鹿者!」
私が遺言的なことを思った瞬間この国の王様が声をはりあげた。
「全く! 今の出来事をみて彼女が悪人と思えるのか!? 悪人だったのはレオンとレオンの連れてきた女だ! お前の目は節穴か!?」
「もっ申し訳ありません! 陛下!」
兵士は王様に土下座をしその場をしのぐ。
「下がれ! そしてどけ!」
そして私にどしどしと近づいてきた。
「……済まなかった我が愚息が。君はとても勇気と正義感がある子だな。君の活躍は誇れるものだ……」
「……ありがとうございます。王様」
怖いことを言われるかと思って身構えたらなんか褒められた。
びっくりしたから、ぎこちなく笑ってしまった。
「名をなんという」
「秋下明音です」
「……そうか」
王様小さく呟いてレオンが持っていたマイクを奪い取りこう叫んだ。
「我が国民達よ! アキノシタ・アカネに敬意を示せ! この国の見えない悪に立ち向かったその勇気ある行動を讃えよ!」
言葉を聞いた国民は「うおおおおお!」と歓声を上げる。
「レオン! 貴様は飛んだ恥を晒しおって! ……お前は王家追放だ! 一生私の前に顔見せるな!」
「そっそんな! 俺はただ!」
……可哀想……じゃないか。
彼も彼女に利用されたと言えレイラを苦しめてきた。
王として有るまじき行動を取ってたから仕方ないのかも……でもやっぱりやりすぎたかな彼に関しては。
「アイリ・ハートフィールド! お前は国外追放だ! 王家に恥をかかせあろう事か一般市民を陥れようとした! 貴族として有るまじき行為だ!」
「あああああ! あんまりよおおおお! 許さない! 許さないわ! アキノシタ・アカネぇぇええええ!」
「ひいっ!?」
彼女は泣きながら私に襲いかかってきた。
まだそんな気力あんのこの人!?
ちょっとまって! 戦闘態勢がとれてない!
「彼女を捕らえよ! この国の若き英雄を守るのだ!」
騎士団長が叫ぶと兵士達は暴れる彼女を押さえつけこの会場からつまみ出した。
こうして断罪イベントは終わりを迎え、悪役にはきちんと罰が与えられたのであった。
「しかも婚約者の方泣いてないか!?」
驚きが隠せない招待客達。
「……かっ確保ー! あの少女を捕らえよ!」
一人の兵士が私に向かって叫ぶ。
するとそこら辺の兵士がわらわらと動き出す。
……仕方ないよね、あんなに大暴れしたんだもん。
言いたいことも言ったし私は満足。
ただもう少し……皆といたかったな。
「やめんか馬鹿者!」
私が遺言的なことを思った瞬間この国の王様が声をはりあげた。
「全く! 今の出来事をみて彼女が悪人と思えるのか!? 悪人だったのはレオンとレオンの連れてきた女だ! お前の目は節穴か!?」
「もっ申し訳ありません! 陛下!」
兵士は王様に土下座をしその場をしのぐ。
「下がれ! そしてどけ!」
そして私にどしどしと近づいてきた。
「……済まなかった我が愚息が。君はとても勇気と正義感がある子だな。君の活躍は誇れるものだ……」
「……ありがとうございます。王様」
怖いことを言われるかと思って身構えたらなんか褒められた。
びっくりしたから、ぎこちなく笑ってしまった。
「名をなんという」
「秋下明音です」
「……そうか」
王様小さく呟いてレオンが持っていたマイクを奪い取りこう叫んだ。
「我が国民達よ! アキノシタ・アカネに敬意を示せ! この国の見えない悪に立ち向かったその勇気ある行動を讃えよ!」
言葉を聞いた国民は「うおおおおお!」と歓声を上げる。
「レオン! 貴様は飛んだ恥を晒しおって! ……お前は王家追放だ! 一生私の前に顔見せるな!」
「そっそんな! 俺はただ!」
……可哀想……じゃないか。
彼も彼女に利用されたと言えレイラを苦しめてきた。
王として有るまじき行動を取ってたから仕方ないのかも……でもやっぱりやりすぎたかな彼に関しては。
「アイリ・ハートフィールド! お前は国外追放だ! 王家に恥をかかせあろう事か一般市民を陥れようとした! 貴族として有るまじき行為だ!」
「あああああ! あんまりよおおおお! 許さない! 許さないわ! アキノシタ・アカネぇぇええええ!」
「ひいっ!?」
彼女は泣きながら私に襲いかかってきた。
まだそんな気力あんのこの人!?
ちょっとまって! 戦闘態勢がとれてない!
「彼女を捕らえよ! この国の若き英雄を守るのだ!」
騎士団長が叫ぶと兵士達は暴れる彼女を押さえつけこの会場からつまみ出した。
こうして断罪イベントは終わりを迎え、悪役にはきちんと罰が与えられたのであった。
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