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1章 町娘はストーリーを変える
9話
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「アカネー移動教室よ」
「待ってレイラ。トイレしてきたい」
「分かったわ一緒について行くわ」
「……? いや、別についてこなくなって」
「馬鹿ねトイレなんていじめの格好の場じゃない。そんな危ないところに一人行かせられないわ!」
そう言われたのでついてきてもらった。
トイレに入ると女子の怖い目線が刺さる。
どうやら……うちのクラス以外の女子は全部敵だと考え方が良さそうね。
殺気立てた目を見ればわかる、こいつら私をいじめてやろうとしているってことが!
くそう! ゲーム内より酷いぞこれ!
「アカネ入るわよ」
トイレの個室に入ったらレイラまで入ってきた。
スカートを下ろし始めてたから急いでドアを閉めて追い出した。
だが彼女はドアノブをガチャガチャして開けようとしてる。
「ちょっと!? トイレする所まで入らなくていいから! 恥ずかしいって!」
「恥ずかしがらなくてもいいのよ女の子なんだし。気にしないで耳を目も閉ざすから!」
「いやいや!? 十分恥ずかしいわ! 馬鹿なの!? レイラってアホの子なの!? お願いだから入ってこないで! 漏れちゃう! 早くトイレしないと女子として有るまじき姿を晒しちゃうって!」
その会話を聞いてドン引きするいじめっ子達。
個室越しだが「ええっ」という声が聞こえてくる。
「レイラ大丈夫だから! 皆あんたにドン引きして何もしてこないから!ああああ! 入ってくるな! お嬢様のすることじゃなあああああい!」
結局トイレに入られてしまった。
……どういう友情イベントですかこれ。
というか百合イベじゃん。
こんなイベント求めてないよ……
「全く恥ずかしがり屋よ、減るもんじゃないでしょ。それに虐められなかったんだから」
「レイラって恥じらいがないの!? 貴方立派なレディでしょ!」
「立派なレディってのはね人々を常に助けるものなのよ」
レイラはふふんと得意げにそう言った。
ちょっとこの悪役令嬢アホの子だよ。
トイレの前にいるだけで人よけになるのになんで入ってきてるんですか。
優しいのは分かるけどそのせいでポンコツになってるよ。
「いたっ! どこ見て歩いてんのこの平民!」
歩いてたら目の前から女生徒がぶつかってきた。
よくあるヤンキーの戦法。
でも彼女たちもよく見てなかったんだろう。
「サイテー、平民のくせに何貴族にぶつかってんの?」
「……誰が平民ですって?」
「へっ!? レイラ様!? ……もっもしかして!?」
ご名答。
君がぶつかったのはレイラだ。
私にぶつかろうとした瞬間彼女は私を押して場所を変えたのだ。
突進しようとして目を瞑ってたから私にぶつかったって思い込んだんだろうな。
「そんなはずは! だって私は平民をロックオンして……」
「残念ね親衛隊! アカネをいじめるなんていい度胸してるじゃない! このことはレオン様に伝えさせるわ! 覚悟する事ね!」
「「ひぃっ! お許しください!」」
「行くわよアカネ」
「うっうん!」
次から次へと親衛隊の攻撃は続く。
だがしかしレイラがそれを次々と蹴散らしていく。
ポンコツとか言ってごめん滅茶苦茶頼りになります。
そして午前の授業が終わりお昼になった。
「アカネご飯行きましょ!」
「うん!」
「私達もご一緒しても?」
「あっ、セイラさんメアリーさんミキさん!」
今日の朝に私の机を拭いてくれた女生徒達が仲間になりたそうにこちらを見ている。
「もちろんよ! 食べましょみんな!」
レイラはそれを快く承諾した。
今の彼女の姿を全姫物語プレイヤーに見せてあげたい。
絶対椅子から転げ落ちるわ。
食堂に行って楽しそうにご飯を食べる私達。
びっくりしている人はいるがそんなのは話していたら気にならない。
「……あれは」
「どうされましたレオン様」
おっ、主人公ズもやってきたぞ。
君たちは早くレイラの見えないところでイチャイチャしなさい。
そして私に平穏な暮らしをくれ!
私らの食事なんて見つめてないで早くどっかいけ!
幸せそうなレイラの顔が見えるなら、悲しい顔をさせる原因は早くどっかに行った行った!
「……本当だいい笑顔だな」
「……レオン……様?」
「何でもない。行くぞアイリ」
「……はい」
気持ちが通じたのかどっかに行った彼ら。
帰り際に凄いアイリからの怖い視線があったけど気のせいだよね!?
「待ってレイラ。トイレしてきたい」
「分かったわ一緒について行くわ」
「……? いや、別についてこなくなって」
「馬鹿ねトイレなんていじめの格好の場じゃない。そんな危ないところに一人行かせられないわ!」
そう言われたのでついてきてもらった。
トイレに入ると女子の怖い目線が刺さる。
どうやら……うちのクラス以外の女子は全部敵だと考え方が良さそうね。
殺気立てた目を見ればわかる、こいつら私をいじめてやろうとしているってことが!
くそう! ゲーム内より酷いぞこれ!
「アカネ入るわよ」
トイレの個室に入ったらレイラまで入ってきた。
スカートを下ろし始めてたから急いでドアを閉めて追い出した。
だが彼女はドアノブをガチャガチャして開けようとしてる。
「ちょっと!? トイレする所まで入らなくていいから! 恥ずかしいって!」
「恥ずかしがらなくてもいいのよ女の子なんだし。気にしないで耳を目も閉ざすから!」
「いやいや!? 十分恥ずかしいわ! 馬鹿なの!? レイラってアホの子なの!? お願いだから入ってこないで! 漏れちゃう! 早くトイレしないと女子として有るまじき姿を晒しちゃうって!」
その会話を聞いてドン引きするいじめっ子達。
個室越しだが「ええっ」という声が聞こえてくる。
「レイラ大丈夫だから! 皆あんたにドン引きして何もしてこないから!ああああ! 入ってくるな! お嬢様のすることじゃなあああああい!」
結局トイレに入られてしまった。
……どういう友情イベントですかこれ。
というか百合イベじゃん。
こんなイベント求めてないよ……
「全く恥ずかしがり屋よ、減るもんじゃないでしょ。それに虐められなかったんだから」
「レイラって恥じらいがないの!? 貴方立派なレディでしょ!」
「立派なレディってのはね人々を常に助けるものなのよ」
レイラはふふんと得意げにそう言った。
ちょっとこの悪役令嬢アホの子だよ。
トイレの前にいるだけで人よけになるのになんで入ってきてるんですか。
優しいのは分かるけどそのせいでポンコツになってるよ。
「いたっ! どこ見て歩いてんのこの平民!」
歩いてたら目の前から女生徒がぶつかってきた。
よくあるヤンキーの戦法。
でも彼女たちもよく見てなかったんだろう。
「サイテー、平民のくせに何貴族にぶつかってんの?」
「……誰が平民ですって?」
「へっ!? レイラ様!? ……もっもしかして!?」
ご名答。
君がぶつかったのはレイラだ。
私にぶつかろうとした瞬間彼女は私を押して場所を変えたのだ。
突進しようとして目を瞑ってたから私にぶつかったって思い込んだんだろうな。
「そんなはずは! だって私は平民をロックオンして……」
「残念ね親衛隊! アカネをいじめるなんていい度胸してるじゃない! このことはレオン様に伝えさせるわ! 覚悟する事ね!」
「「ひぃっ! お許しください!」」
「行くわよアカネ」
「うっうん!」
次から次へと親衛隊の攻撃は続く。
だがしかしレイラがそれを次々と蹴散らしていく。
ポンコツとか言ってごめん滅茶苦茶頼りになります。
そして午前の授業が終わりお昼になった。
「アカネご飯行きましょ!」
「うん!」
「私達もご一緒しても?」
「あっ、セイラさんメアリーさんミキさん!」
今日の朝に私の机を拭いてくれた女生徒達が仲間になりたそうにこちらを見ている。
「もちろんよ! 食べましょみんな!」
レイラはそれを快く承諾した。
今の彼女の姿を全姫物語プレイヤーに見せてあげたい。
絶対椅子から転げ落ちるわ。
食堂に行って楽しそうにご飯を食べる私達。
びっくりしている人はいるがそんなのは話していたら気にならない。
「……あれは」
「どうされましたレオン様」
おっ、主人公ズもやってきたぞ。
君たちは早くレイラの見えないところでイチャイチャしなさい。
そして私に平穏な暮らしをくれ!
私らの食事なんて見つめてないで早くどっかいけ!
幸せそうなレイラの顔が見えるなら、悲しい顔をさせる原因は早くどっかに行った行った!
「……本当だいい笑顔だな」
「……レオン……様?」
「何でもない。行くぞアイリ」
「……はい」
気持ちが通じたのかどっかに行った彼ら。
帰り際に凄いアイリからの怖い視線があったけど気のせいだよね!?
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