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19 戦闘で叫ぶのってちょっとかっこいいよね
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「はい、という訳でダンジョンです暗いから気をつけましょうね~トラップは盗賊のスキルで確認できるので見つけたらアッシュよろしく」
「言われなくてもわかってるよ」
アッシュを先頭にし、アルミナ、エリー、ロンド、私の順番で並んで中に入る。
ちなみにスキルというのは、職業によって使える魔力が要らない魔法だ。
冒険者登録する時に教えてもらった。
職業登録も一種の魔法で、人体に強制的に魔法を使えるようにする魔法というものらしい。
考えた人すげぇー。
ちなみに私のスキルは、身体強化。
·····非常に微妙である。
「サオリ、大丈夫か?」
「全然!!」
ビクビクしながら歩く私に気を使ってくれたロンド君。
「ロンド君ごめんね! 助っ人に来てくれたのにこんな大変な事に巻き込んじゃって」
「大丈夫だ、トラブルはイヴ様で慣れてる」
「その気持ち、大変分かります」
近くにいたエリーが深く頷いてる。
流石、破天荒な主をもつ従者コンビ。
「いくら勇者の末裔とはいえ、あんな事言われたら大変だろう」
「うっ、うん。·····正直言って凄く嫌。だって私期待されるほど強くないし、命かけて戦うなんて怖いもん。でっ、でも! 強くなって、魔王倒せたら超絶かっこいいなー·····なんて。虐めてたやつ見返せたら滅茶苦茶気持ちいいかなーなんて·····」
指をいじいじしながら話したら、ロンド君は私に微笑みかけた。
「サオリ、自分の好きなように頑張って、俺も応援してるよ」
私の頭から湯気がボンと出る。
きゃー! なにこれ!? さっ、流石アイドル! すっごい神々しい! こりゃ、女の子に刺されますわ!
「くぉら! 音楽家! 我らが勇者をその顔で甘やかすな!」
「おい、騒ぐな先頭! 集中しろ! 私らの安全はお前に掛かってんだぞ!」
「サオリぃ! イケメンに惚れて旅辞めますとか、この人の為に戦いますとか言うなよ! やめろ、まじで俺の勇者像が壊れる」
「·····言わないよ、つーかどこのお花畑よ。アッシュぅ、変な想像してないでちゃんとしてよね」
ため息を着く私とそれを見て微笑ましそうにする従者コンビ。
「あっそうだ、皆の戦闘力聞くの忘れてた、先頭から順に発表していけ」
唐突にそんなことを言うアルミナ様。
ちょっと待って、貴方それ私が恥ずかしいやつじゃないですか。
「俺は得意なのは体術全般、武器は小型ナイフと万能ロープ。魔法は使えん」
「おお、王道の盗賊スタイル。つぎ私な、私の職業は聖騎士で戦闘スタイルは剣でフルボッコ。魔法は火の魔法が使える。魔力量はかなり有る、自称最強の姫だよろしく」
「自称じゃねーだろ! あんた!」
「褒めてくれてありがとう、だが集中しろ、はい次エリー」
「私は職業は暗殺者と従者。武器は刀類と銃。一応魔法は使えますが武器強化の魔法と身体強化の魔法しか使えません」
王都主従コンビ強すぎだろ·····なんで勇者の力分け与えれないんだ·····絶対私より彼女達を勇者にした方がいい。
「はい次ロンド職業は知ってるからそれ以外よろしこ」
「俺は、楽器や音を武器にする魔法が使える。あと剣術は得意だ」
「戦う音楽家かぁ·····流石イヴのとこの音楽家だ、じゃサオリ大きな声で言ってみよう」
「バカにすんなアルミナ! なんも使えねーよバーカ!」
少し涙目になって叫んだ。
「いや! ちょい待て! お前さん、エレイン婆ちゃんとアレギラ姐さんの訓練受けてるだろ! そこら辺のぽっとで勇者よりは強いと思うぞ!?」
「だってぇ! アッシュのパンチ受けられなかったんだよ!?」
「そりゃ、おまっ、こいつは盗賊だから! 体術に全振りの盗賊だから! それに剣さえ手に入れれば最強の技が使えるようになるんだから、諦めんなよ!」
「今の私は雑魚です、皆さん期待しないでください·····一応モンスターは狩れます参考まで、武器はひのきのぼうです·····」
「おい最後! 真面目にやれ! 刃物は持ってるだろ!」
「ごめんなさい、サバイバルナイフ持ってます。これでモンスター解体しました」
「はい、皆さんそれなりに戦えるってことでね、モンスター来ても大丈夫だね! うん!」
「てなわけで、モンスター反応だ皆気張ってけよ」
「「「「って! いきなりか!!」」」」
冷静にアッシュがそう言った後直ぐに襲いかかってくるモンスターの大群。
ダンジョンねずみに、土竜に、アクロバットに、酒乱蛇。
気持ち悪いモンスター達が一斉に攻撃してくる。
それに対し、我々はかっこよく武器を取りだして、反撃する。
「フレイムソード!」
「トリックムーブ!」
「ジャック・ザ・ワールド!!」
「ストリング・コンソール!」
皆がかっこよく技名を叫ぶ中、私は1人ナイフで切り刻む。
くっそー! 早く私も技が欲しい!!
孤独感を感じながらも初戦闘は終了し、再び奥へと進む。
とりあえず、なんでもいいから、強くなりたい。
切実にそう思った。
「言われなくてもわかってるよ」
アッシュを先頭にし、アルミナ、エリー、ロンド、私の順番で並んで中に入る。
ちなみにスキルというのは、職業によって使える魔力が要らない魔法だ。
冒険者登録する時に教えてもらった。
職業登録も一種の魔法で、人体に強制的に魔法を使えるようにする魔法というものらしい。
考えた人すげぇー。
ちなみに私のスキルは、身体強化。
·····非常に微妙である。
「サオリ、大丈夫か?」
「全然!!」
ビクビクしながら歩く私に気を使ってくれたロンド君。
「ロンド君ごめんね! 助っ人に来てくれたのにこんな大変な事に巻き込んじゃって」
「大丈夫だ、トラブルはイヴ様で慣れてる」
「その気持ち、大変分かります」
近くにいたエリーが深く頷いてる。
流石、破天荒な主をもつ従者コンビ。
「いくら勇者の末裔とはいえ、あんな事言われたら大変だろう」
「うっ、うん。·····正直言って凄く嫌。だって私期待されるほど強くないし、命かけて戦うなんて怖いもん。でっ、でも! 強くなって、魔王倒せたら超絶かっこいいなー·····なんて。虐めてたやつ見返せたら滅茶苦茶気持ちいいかなーなんて·····」
指をいじいじしながら話したら、ロンド君は私に微笑みかけた。
「サオリ、自分の好きなように頑張って、俺も応援してるよ」
私の頭から湯気がボンと出る。
きゃー! なにこれ!? さっ、流石アイドル! すっごい神々しい! こりゃ、女の子に刺されますわ!
「くぉら! 音楽家! 我らが勇者をその顔で甘やかすな!」
「おい、騒ぐな先頭! 集中しろ! 私らの安全はお前に掛かってんだぞ!」
「サオリぃ! イケメンに惚れて旅辞めますとか、この人の為に戦いますとか言うなよ! やめろ、まじで俺の勇者像が壊れる」
「·····言わないよ、つーかどこのお花畑よ。アッシュぅ、変な想像してないでちゃんとしてよね」
ため息を着く私とそれを見て微笑ましそうにする従者コンビ。
「あっそうだ、皆の戦闘力聞くの忘れてた、先頭から順に発表していけ」
唐突にそんなことを言うアルミナ様。
ちょっと待って、貴方それ私が恥ずかしいやつじゃないですか。
「俺は得意なのは体術全般、武器は小型ナイフと万能ロープ。魔法は使えん」
「おお、王道の盗賊スタイル。つぎ私な、私の職業は聖騎士で戦闘スタイルは剣でフルボッコ。魔法は火の魔法が使える。魔力量はかなり有る、自称最強の姫だよろしく」
「自称じゃねーだろ! あんた!」
「褒めてくれてありがとう、だが集中しろ、はい次エリー」
「私は職業は暗殺者と従者。武器は刀類と銃。一応魔法は使えますが武器強化の魔法と身体強化の魔法しか使えません」
王都主従コンビ強すぎだろ·····なんで勇者の力分け与えれないんだ·····絶対私より彼女達を勇者にした方がいい。
「はい次ロンド職業は知ってるからそれ以外よろしこ」
「俺は、楽器や音を武器にする魔法が使える。あと剣術は得意だ」
「戦う音楽家かぁ·····流石イヴのとこの音楽家だ、じゃサオリ大きな声で言ってみよう」
「バカにすんなアルミナ! なんも使えねーよバーカ!」
少し涙目になって叫んだ。
「いや! ちょい待て! お前さん、エレイン婆ちゃんとアレギラ姐さんの訓練受けてるだろ! そこら辺のぽっとで勇者よりは強いと思うぞ!?」
「だってぇ! アッシュのパンチ受けられなかったんだよ!?」
「そりゃ、おまっ、こいつは盗賊だから! 体術に全振りの盗賊だから! それに剣さえ手に入れれば最強の技が使えるようになるんだから、諦めんなよ!」
「今の私は雑魚です、皆さん期待しないでください·····一応モンスターは狩れます参考まで、武器はひのきのぼうです·····」
「おい最後! 真面目にやれ! 刃物は持ってるだろ!」
「ごめんなさい、サバイバルナイフ持ってます。これでモンスター解体しました」
「はい、皆さんそれなりに戦えるってことでね、モンスター来ても大丈夫だね! うん!」
「てなわけで、モンスター反応だ皆気張ってけよ」
「「「「って! いきなりか!!」」」」
冷静にアッシュがそう言った後直ぐに襲いかかってくるモンスターの大群。
ダンジョンねずみに、土竜に、アクロバットに、酒乱蛇。
気持ち悪いモンスター達が一斉に攻撃してくる。
それに対し、我々はかっこよく武器を取りだして、反撃する。
「フレイムソード!」
「トリックムーブ!」
「ジャック・ザ・ワールド!!」
「ストリング・コンソール!」
皆がかっこよく技名を叫ぶ中、私は1人ナイフで切り刻む。
くっそー! 早く私も技が欲しい!!
孤独感を感じながらも初戦闘は終了し、再び奥へと進む。
とりあえず、なんでもいいから、強くなりたい。
切実にそう思った。
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