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0「天使に出会ったのだ……」

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 それはある冬の日のことだった。

 王都の貴族が主催した舞踏会から帰ってきた我が主――――ブルーム・セレネイド公爵の顔を見て、執事ノクス・ガードナーは眉を顰めた。
 何故なら、悪魔に魂でも抜かれたかのようにぼけーっとしているのだ。普段から眉間に皺を寄せ難しい顔をしている堅物眼鏡な彼からは到底考えられない表情である。

(無理矢理舞踏会へ行かせたのが不味かったかな……?)

 ブルームは社交嫌い故に、今年で二八歳になるというのにおかげで浮いた話の一つも無い。それで名のある貴族として未来の為に跡取りを考えて貰いたく、執事として意見したついでに幼馴染としてお節介を焼いただけなのだが。
 玄関から一歩も動こうとせずほげーっとしたままの主人へ歩み寄り、ノクスは声を掛けた。

「お帰りなさいませ。顔色が優れないようですが……舞踏会で何か?」
「ああ……」

 一応意識はちゃんとあるようで短いながらも返事があった。それでも心ここにあらずといった様子だ。
 髪と同じ青色の双眸はどこかずっと遠くを見たまま彼は着ていたコートを脱ぐ。それからポツリとこんなことを呟いた。

「……天使に出会ってしまった」

 ノクスはコートを受け取ろうとして――落としかけた。
 今思ったことを正直に言おう。何言ってんだこのおっさん。

「……熱はない」

 思わず空いた手で主の額に触れ熱を確かめてしまっていた。
 極めて冷静なトーンで突っ込まれ、ノクスは『失礼致しました』と手を引っ込める。
 そのままブルームが静かに歩き始めたので、ノクスもその後に続いて共に彼の部屋へと向かう。
 玄関入ってすぐの階段を上がり三階、南側の奥へ。その道中はとても静かだった。
 いや、元々主は無口なのでいつも静かなのだが、今は不気味な静けさを感じる。先ほどの『天使』発言が効いているのだ。

(だって……天使なんて単語似合わないしねぇ?)

 熱も無いし、彼は至って正常なのだろう。だからこそ衝撃が凄まじかったのだが。
 一体何があったのか、ノクスは歩きながら考える。

(確か今日の舞踏会の主催は……フランベルグ家だったな)

 フランベルグ伯爵家は長く続く商家でローゼリア王国の経済を支える名門貴族の一つだ。現当主のサニーズが陽気かつ社交的な性格をしているので度々舞踏会が開催されている。
 また非常に愛妻家であることでも有名だ。舞踏会へ行けば仲睦まじく寄り添い見つめ合う姿をもれなく見ることが出来る。

 何度かフランベルグ家から舞踏会に招待されていたのだが、我らがブルームは社交嫌い故に全く参加したことがない。

 フランベルグ家が開く舞踏会はそれはそれは豪華絢爛だと聞く。名のある演奏家たちを招き、各地の名産を取り寄せふんだんに使った自慢の料理の数々で客をもてなす。ローゼリア王国各地から貴族という貴族が集まるので、出会いの場にうってつけなのだ。実際フランベルグ家の舞踏会がきっかけで縁を結んだ家がたくさんある。

 だからこそ三十路を目前にした今無理矢理行かせた。……のだが、ここだけの話で言えば、堅物な彼なので縁を持って帰って来ることなど期待していなかったノクスであった。

 しかし――――。

(天使、と言ったからには何か出会いがあったってことだよね)

 つまり、とうとう恋をしたということだ。悪魔ではなく天使に魂を抜かれるとは……これは予想外の成果だった。

「……さて、二人きりだ。ブルーム、舞踏会の話を聞かせてくれないかい?」

 シンプルな装飾が施された部屋。扉を閉めてしまえば誰にも見られることは無い。幼馴染のノクスとして彼と話すことが出来る。ノクスは入室して早々革張りのソファに身を預けるようにして座り込んだブルームに向かって尋ねた。
 ブルームはというとぽけーっと口を開け、天井をぼんやりと見つめている。
 さて、一体どんな話が飛び出すのかと思えば。

「天使に会ったのだ……」
「いや、それはもういいから」
「天使というのは本当にいるのだな……」
「ブルーム、聞いてる?」

 ブルームは聞いていなかった。独り言のように『天使が』『天使で』『天使だった』と繰り返す。一人自分の世界に引きこもっているようだ。

 これは重症だと、ノクスは嘆息した。とりあえず彼の意識を取り戻してやろうと茶を淹れてやることにする。
 どうせ慣れぬ社交の場に疲れ果てて帰ってくるだろうから、部屋に予め準備をしておいて良かった。そうしてノクスは紅茶を用意しながら彼の独り言を聞き流す。

「まるで太陽のような笑顔だった……あの笑顔は見るものを幸せにする力がある……」
「…………」
「風に揺れる花のように波打った金糸の髪は私を照らす太陽だ。澄んだ青空のような大きな瞳に見つめられてから、私の心はざわついて」
「――――ってちょっと待った! まさか天使って、フランベルグ伯爵家の御令嬢ソルフィオーラ様ですか?」
「……そうだが?」

 途中で聞き流せなくなって問うてみれば、さも当然のように返される。
 ソルフィオーラ・フランベルグ。寄りにもよって攻略難度が高い相手に惚れたもんだとノクスは額を抱えた。

 緩やかに波打つ髪は美しき黄金色。
 晴れやかに澄み渡る青空のような瞳。
 目鼻立ちがはっきりした顔に浮かぶ笑顔は太陽のごとく見る者の心を明るく照らす。
 そして歩く姿は大輪の花のように可憐である。

 ブルームが呟いた表現と同様の評価がローゼリア王国の貴族間で出回っており、普段から情報収集を欠かさないノクスの耳にもそれは届いていた。だからすぐにピンと来たのだ。
 先月一六の誕生日を迎えたと同時に社交界デビューして以来、彼女との縁談を希望する者が殺到している程の美女。
 爵位としてはこちらが上であるので縁談を申し込めば聞いてもらえる可能性は大いにあるものの、正直言ってしまうとブルームよりも条件の良い相手はたくさんいるし国王の元へ彼女の噂が届けば是非姫にと声がかかる可能性だってある。そうなればブルームが不利になることは目に見えた。

 それに――眉間に皺を寄せ冷たい雰囲気を纏う彼は『不機嫌な蒼月ブルームーン』と呼ばれている。太陽と呼ばれる彼女とは正反対だ。

「それはまた……大変な相手に恋したもんだね」

 だからノクスは正直な感想を述べた。年齢も一回り離れているし、フランベルグ家も縁談を受けるならもっと若く将来有望な若手貴族を選ぶだろうから。
 ブルームが天井を見上げていた視線を真正面に座るノクスへと向ける。そして小首を傾げながら、ぽつり。

「……恋?」

 まるでそんなものは知らないと言った口振りである。彼の反応から考えられる事実にノクスはソファからずり落ちそうになった。

「あれだけ天使天使連呼しておきながら自覚してなかったんですか!」
「……自覚? 何をだ」
「恋だよ、恋! ソルフィオーラ様に恋なさったんじゃないんですか!?」

 ――どんだけ鈍いんだこの人! 我が主ながら恋愛方面の疎さに涙が出そうだ。こんなことなら、月に一回女日照り解消に娼館行かせるついでに恋愛指南を受けさせれば良かったと後悔しかけたノクスだった。

「恋……をした? この私が、誰に」
「だからソルフィオーラ様にだよ!」

 あまりに砕けた物言いが過ぎるとお決まりのように『仮にも主に向かってその言い方はなんだ』と突っ込んでくるのに、天使に魂を抜かれたブルームからそんな言葉は返ってこない。それどころかノクスの指摘を『私がソルフィオーラ嬢に恋……?』と反芻している。
 ……かと思えばぴしりと身体を硬め、みるみるうちにブルームの顔が真っ赤に染まっていった。

「え、ちょっと何少年のように顔を赤くしちゃってるんですか」
「私が……ソルフィオーラ嬢に、恋! そうか、これが恋というものなのか……」
「今頃自覚したんですか、さすがにちょっと鈍すぎるんじゃないかブルーム……」

 呆れ混じりに溜め息を吐きながらノクスは茶器の載ったトレイをテーブルまで運ぶ。
 間近で見る彼の顔はセレネイド家領地の特産品である林檎のように赤かった。
 今頃恋心を自覚して恥ずかしくなってしまったのだろう。恋愛事に不慣れなのだからそれも仕方ないか。

「私はこれからどうすればいいのだ……?」
「え? 縁談申し込まないの?」
「私が? 誰にだ?」
「ソルフィオーラ様以外に誰かいるのかよ!」

 ブルームのお惚け具合につい強めに突っ込んでしまう。不慣れとはいえ、恋をしたのならまずはその相手に近づきたいと思うものなのだが、やはり恋愛指南は必要だったとノクスはがっくりと肩を落とした。

「……とりあえず、お茶でも飲んで落ち着きなよ……」
「そうだな……いただこう」

 ブルームの前にカップを並べ、とぷとぷと紅茶を注ぐ。
 湯気と共に立ち昇る香りはミント。疲れた時、気分を変えたいときに彼が好んで飲むのがミントティーだった。
 茶を注がれカップを持ち口元へ運んだブルームはまず香りを楽しみ『……うむ』と頷いてから口をつける。そして一口飲むとふぅーと深く息を吐く。

「……落ち着くな」

 そう呟きながら湯気でレンズが曇った眼鏡を外すブルーム。やはり動揺していたようで、いつもは飲む前に眼鏡を外しているのにそれを忘れていたようだ。

「……うん、いつもの感じに戻ったね」
「ああ。しかし……どうしたものだろうか」

 静かにカップを置いたブルームは、開いた膝の上に肘を置き顔の前で手を組むと難しい表情をして悩み始める。普段の彼と同じく、眉間に皺が寄せられた。

「だがしかし、あんな可憐な少女と私なんかでは不釣り合いだろうな……」
「いや、見た目で言えばブルームもなかなかだし似合わないってことは……ないんじゃないかな」
「だがしかし、彼女はまだ一六だろう。私なんかと一回りも違うじゃないか……」
「まあ……歳の差は縮めようがないけど、歳が離れた夫婦もいるわけだし」
「だがしかし……あんなに美しいのだ、男が放っておかないだろう。私なんかよりもいい相手がきっといる……」
「……恋したブルームは面倒になるんだな」

 『だがしかし』と繰り返すブルームは、『でもでもだって』と恋に悩むうら若き乙女のようだった。フォローの言葉を返してもことごとくネガティブな答えが返って来る。
 しかし一度冷静になってみれば、ブルーム自身も相手と自分の状況を理解しているようだ。ノクスも思ったことを次々と口にしている。
 不利な部分もあるが申し込んでみれば承諾される可能性もないわけじゃない。

「ダメ元でも申し込んでみたらいいんじゃないかな?」
「……む、だがしかし断られたら」
「でも自分から動かなきゃ始まらないよ」

 万が一を恐れるのも無理はない。ノクスもその気持ちは分かる。
 ブルームは眉間の皺を増やししばし無言で考える。顔の前で組んだ手に顎を乗せ、表情を険しくして。傍から見れば恋に悩んでる表情には見えないが、これが普段の彼の顔だ。
 長い沈黙の後、表情が僅かに和らいでブルームは言った。

「………………いや、やめておこう。私のこの感情が何かの間違いかもしれないしな」

 ――――いやいやいや、こんなにも乙女らしく悩んでおいて間違いというのはないでしょうが! と思ってもノクスは口に出さなかった。
 本人も初めての恋を自覚したばかりで戸惑っているわけだし、あまりこちらがせっついてもよくないだろう。

「まあ、ゆっくり考えたらいいんじゃないかな。でも一応言っておくけど、彼女の評判は貴族界中に知れ渡っている。行動するなら早い方がいいからね」
「……ああ、そうだな。今日は疲れた、私はもう休む。お前も下がっていいぞ」
「かしこまりました、旦那様」

 ブルームの顔に主人らしさが戻ったのでノクスもそれに合わせて恭しくお辞儀をした。
 茶のおかわりももういいと言うので、カップを下げ茶器の載ったトレイを持って傍を離れる。

「ごゆっくりとお休みくださいませ」

 退室前にそう言い添え、静かにドアを閉めた。主の部屋を後にし、廊下を歩きながらノクスは今後の事を思う。

 何かあれば二人の時にきっと相談してくれるだろう。できればブルームの初めての恋を応援し成就させてあげたい。
 それには彼がしっかりと自身に芽生えた感情を認識し、これが間違いではなく本物だと思えるのを待ってあげるべきだ。それまで自分は見守ってあげよう。熱いシャワーを浴び一晩寝ればきっと余裕も生まれる。

 果たして一夜明け、ブルームは何を想うのか。

 そうして翌朝、彼を起こしに来たノクスが見たのは昨日よりも物憂げな主人の顔だった。

 どこか心ここにあらずで、朝食の間も移動の時も仕事中も、いつも眉間に皺を刻んでいる彼はぼんやりしていて部下が話しかけても『……ああ』と気のない返事。心配になった部下の若い男が『どこか体調が優れないのかもしれません』とわざわざ家に伝書鳩を飛ばして来たほどだ。

 それを聞いたブルームは反省し、表情を正しいつものように振る舞おうとするが気づくとぼんやりしている。それでもミスをしないのが我が主人、流石である。
 見かねたノクスが『縁談を申し込まずとも手紙を送ってみては?』と進言してみたが、返って来る答えは『いや、いい』の一言。しかも長い長い沈黙の後でだ。

 そうこうしてるうちにきっと数ある縁談の中から話が纏まり、きそろそろ婚約発表でも行われるのではないかと回って来る情報に気を配っていたノクスであったが、三ヶ月が過ぎ半年が経ってもフランベルグ家の令嬢が誰それと結婚するという話は一切上がらなかった。
 それどころか、例の舞踏会以後社交の場に姿を見せていないという。
 もしや何かの病気かと考えたが、そうではないらしく町に買い物へ出かけている姿が目撃されている。

 そんなこんなで早くも二年が過ぎた。

 相変わらずブルームは時々切なげに遠くを見てぼんやりしていたし、フランベルグ家からも令嬢が婚約したという発表は出ていない。

 いい加減じれったくなったノクスは行動に出ることにした。
 書状をしたため、フランベルグ家に使いを出し届けさせたのだ。

 ――――我が主ブルーム・セレネイド公爵が令嬢との結婚を所望していると。

 すると、どうだろう。使いの者は帰って来て早々興奮気味にこう言ったのだ。

「旦那様との縁談を、快諾されました!」

 ノクスはそれを聞いた主の顔をちらり覗き見る。
 緩みそうになる表情を彼はぎりぎりと堪えているせいで、口元がぷるぷると震えていた。
 そんな幼馴染の顔をノクスはこれまで見たことが無かった。

 フランベルグ家の令嬢との婚約はすぐに発表した。あの太陽のように美しい御令嬢がとうとう婚約! しかもそれを射止めたのがあの不機嫌な蒼月だと聞いては一体いつ出会ったのか、どうやって口説き落としたのだと下世話な噂がしばらく飛び交った。

 結婚は三か月後。

 早くしたい、待ち切れないというブルームとソルフィオーラの思いが一致しての日取りとなった。
 ありがたいことに向こうもこの婚姻に乗り気の模様であった。

 その間はそわそわと待ち遠しく。
 花嫁を迎える準備に勤しみ、待ち望んだその日がついに訪れ不機嫌だった蒼月の元に黄金の太陽がやって来る。

 季節は陽射しが暖かな春へと移ろうとしていた。
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