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成人の儀
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「大いなる精霊よ。
これより、彼女の成人の儀を開始します。
空の真上にきた陽光が木の間を通って彼を照らす。その場に凛としたオルトゥルスの声が響いている。
彼の言葉はまじないのように大樹へヒューレシアの心へと染み込んでいく。
膝を折り祈るように手を組み、ヒューレシアは静かに彼の言葉を聞いていた。
「ヒューレシア」
オルトゥルスに呼ばれヒューレシアは立ち上がる。それから大樹の根本に歩み寄り、そこにある空洞に手を入れた。
予め教えられた手順。これから成人の儀をやると伝えられた後、熊男が教えてくれた。
六年越し……本当なら六年前にやっていた成人の儀。ヒューレシアの精霊が目覚めた今、次にやるのは成長すること。これはヒューレシアとその精霊が一人前になるための大切な儀式だと、熊男は語った。
少しずつ自分がボスコ族であることを自覚しつつあったヒューレシアは、成長のため……そして記憶のために、成人の儀を受けることに決めた。
空洞の中には硬い感触があった。指先に触れたそれを掴み取り出すと、それは見事な装飾が施された短刀。持ち手に紋様が彫り込まれ、刃には縦に並んだ赤青黄緑――四色の石が嵌め込まれている。ずっとそこに納められていただろうに、その刀身は鋭く磨き込まれまるで鏡のよう。そこにヒューレシアの紫水晶の瞳がくっきりと写っている。
ヒューレシアは下がる前に軽く膝を曲げ、大樹に一礼する。
それから誓約を言葉にする。
「私の名は、ヒューレシア。無事に成人の儀をやり遂げます」
顔を上げ、一歩下がる。
振り返り、今度はそこに立つ二人――熊男とオルトゥルスを見る。
熊男に視線を合わせると、彼は微笑み返してくれる。
オルトゥルスを見ると、彼も穏やかな表情でこちらを見ていた。やはり、あの少年の面影がある。
(この儀式を終えたとき、私はどう変わるんだろう……)
少しだけ怖い気持ちが芽生える。だがやると決めたのは自分。これが記憶を思い出すための最後の希望だからと……
ヒューレシアは目を閉じ一度深く息を吐くと、右手に持っている短刀の先を左手の人差し指に軽く押し付けた。
ちくり、と僅かな痛みの後で刃先を退けると、ぷくりと赤い粒が膨らんだ。
血を落とさないようにまずオルトゥルスの前に立った。そして左人差し指の血を彼の額に付ける。その血は『導き役』の証。
次は熊男。彼には両頬に左人差し指を押し付ける。それは『守り役』の証。
再び二人の前に立ち、短刀をオルトゥルスへと渡す。受け取ったオルトゥルスはそれを自らの左人差し指の先に刃を押し付けた。それからヒューレシアの前に立ち額へ自身の血をつける。
それが終わるとオルトゥルスは熊男に短刀を渡した。受け取った熊男もオルトゥルスのように左人差し指に刃を押し付け、ヒューレシアの前へ。彼はヒューレシアの両頬に血をつけていく。
そして短刀がヒューレシアの手元に返された。
――――この流れをボスコ族は『血分け』と呼んでいる。
無事にやり遂げることを誓約とした者は、導き役と守り役の二人へ、この先は自分は一切の血を流すことなく儀式を終える――その誓いの証を残す。
証を受けた二人は、同じように自らの血を分ける。
導き役は正しい導きを、守り役は健やかな守りを。
半人前の一人が無事に一人前となれるよう、一人前の二人が導き守るための約束をする。
それから三人は黙って移動する。ここから暫く一切の会話は禁止。半人前が試練を受けるのに余計なものが耳に入ってはいけないという考えからである。
平穏な森の空気がヒューレシアを包む。
鳥たちのさえずりに水牛の鳴き声。それから木々のざわめき。自然の音楽だ、黙っているとそれらが大きく響くように感じる。
これから試練を受け、それを経て自身と精霊がようやく成人として認められるという。今向かっているのはそれをする場所だ。
試練がどんなものなのかは知らない。それ故この先何が待ち受けているのかとても不安だった。だが……
前を歩く、導きの細く逞しい背中がある。
後ろを歩く、守りの優しい眼差しがある。
――――守られている。そう思わせる陣形に不安は徐々に消えていった。
歩き続けてどれくらい経っただろう。しばらくして前を歩くオルトゥルスが立ち止まった。後ろに続くヒューレシアも足を止め、続けて背後で熊男も立ち止まった気配があった。
そこは霧に包まれた境界線だった。
何か見えない膜でも張られているかのように、不自然な形で霧が止められている。その向こうは何も見えないほどの濃さ。
この先はあの、|濃霧__のうむ__#の森だ。
オルトゥルスがヒューレシアの方を振り返り、こくりと頷く。
この中に入れということらしい。ヒューレシアはゆっくりと彼の前に出ると、おずおずとそこに手を伸ばしてみた。
ぽわん……何か不思議な感触がする。やはりここには何か張られている……?
ヒューレシアはそこへ飛び込む前に熊男の顔を見ておこうと後ろを振り返る。
だが、熊男はいなかった。確かに気配はあったのに。
(え……?)
驚く間もなく、オルトゥルスに背中を押されヒューレシアは霧の中へと入らされた。
今までいた自然あふれる豊かな森の景色はなく、ただ不気味な静寂に包まれた恐ろしい森が広がるそこへ。
消えていた不安が一気に込み上げる。
怖い、という感情がヒューレシアの心を支配し始める。
「――――ひっ」
すっと褐色の腕が顔の横から出てきて、ヒューレシアはつい驚く。細く逞しいそれは――オルトゥルスのものだと気づきほっと胸をなでおろす。
その腕はヒューレシアを抱きしめた。霧の向こうと隔たれた背中から熊男とは違うぬくもりを感じる。
「ここからはお前一人だ、ヒューレシア」
「え……?」
それは残酷にも聞こえる宣告。オルトゥルスの凛とした声が耳元を通り過ぎ霧に消えた。
しかし続けられた言葉は優しく、ヒューレシアを導くためのしるべとなるよう思いを込められた彼の凛々しい声だった。
「ここからの導きは精霊に託す。この森のどこかでお前を待つ守り役を探すんだ。己の足で大地を踏みしめ歩け。精霊が導く”声”を聞けなければこの森は歩けない。……しっかり声を聴いてやれよ、|ヒューシャ__・・・・__#」
オルトゥルスの声が、抱きしめていた腕が解かれ、背後に吸い込まれるように離れていく。
(今、ヒューシャって……!)
ヒューレシアは振り返る。だがそこには霧の壁しかない。
見えない向こう側から声が掛かる。凛々しいオルトゥルスの声だ。
「アイツはずっとお前を待ってる」
「……あの、どうして」
「それは記憶を取り戻してから聞いてやれ」
「……ねぇ、なんで、族長じゃないの……?」
「……」
「わたしの、せい?」
「……」
ずっと気になっていたことだ。霧の向こうへ問い掛けるが返事はない。オルトゥルスはもうこの場を離れてしまったのだろうか。静かな空気が不安にさせる。苦しい思いが込み上げて、ヒューレシアは俯き胸元を握りしめた。
「――――約束」
ようやく返ってきた一言に、ヒューレシアは顔を上げた。そして頭の奥で何かが弾けた。ぱりんとガラスか何かが割れるようなそんな感覚。
それはずっと奥に追いやられていた記憶の扉を閉じていた鍵が弾けた音だ。
ガチャリとその扉が開かれて、そこから欠片ばかりだった記憶をつなぎ合わせていく。
『――――ヒューシャ?』
『……ヒューシャ』
響きの違う、懐かしい呼び名。
ああ、違う。全く違う。どうして、気づいてあげられなかったんだろう。
『ヒューシャが成人したら、俺と婚姻の儀をしよう』
あの日交わした約束。
そうだ、この約束にはまだ続きがあった。
『俺はずっと――――』
彼は私との約束を守ってくれていたのだ。
私が帰ってくると信じて。
「……ありがとう、オルトゥルス」
逞しい彼の同じく頼もしい弟。きっと彼にも苦労を掛けた。彼がしただろう決断の後を背負ってくれたオルトゥルスにに向かって礼を告げる。
それを受け、向こう側で彼が笑った気配がした。
「バーカ、早く行ってやれよ」
照れを帯びた優しい声。
ヒューレシアは小さく笑い、それから駆け出した。
霧の向こうにいる――自分をずっと見守ってくれていた守り人が待つ場所を目指して。
記憶の扉はほぼ開かれ、記憶のピースは揃った。
ただ一つだけ埋められていないのは、彼の名前だけ――――
これより、彼女の成人の儀を開始します。
空の真上にきた陽光が木の間を通って彼を照らす。その場に凛としたオルトゥルスの声が響いている。
彼の言葉はまじないのように大樹へヒューレシアの心へと染み込んでいく。
膝を折り祈るように手を組み、ヒューレシアは静かに彼の言葉を聞いていた。
「ヒューレシア」
オルトゥルスに呼ばれヒューレシアは立ち上がる。それから大樹の根本に歩み寄り、そこにある空洞に手を入れた。
予め教えられた手順。これから成人の儀をやると伝えられた後、熊男が教えてくれた。
六年越し……本当なら六年前にやっていた成人の儀。ヒューレシアの精霊が目覚めた今、次にやるのは成長すること。これはヒューレシアとその精霊が一人前になるための大切な儀式だと、熊男は語った。
少しずつ自分がボスコ族であることを自覚しつつあったヒューレシアは、成長のため……そして記憶のために、成人の儀を受けることに決めた。
空洞の中には硬い感触があった。指先に触れたそれを掴み取り出すと、それは見事な装飾が施された短刀。持ち手に紋様が彫り込まれ、刃には縦に並んだ赤青黄緑――四色の石が嵌め込まれている。ずっとそこに納められていただろうに、その刀身は鋭く磨き込まれまるで鏡のよう。そこにヒューレシアの紫水晶の瞳がくっきりと写っている。
ヒューレシアは下がる前に軽く膝を曲げ、大樹に一礼する。
それから誓約を言葉にする。
「私の名は、ヒューレシア。無事に成人の儀をやり遂げます」
顔を上げ、一歩下がる。
振り返り、今度はそこに立つ二人――熊男とオルトゥルスを見る。
熊男に視線を合わせると、彼は微笑み返してくれる。
オルトゥルスを見ると、彼も穏やかな表情でこちらを見ていた。やはり、あの少年の面影がある。
(この儀式を終えたとき、私はどう変わるんだろう……)
少しだけ怖い気持ちが芽生える。だがやると決めたのは自分。これが記憶を思い出すための最後の希望だからと……
ヒューレシアは目を閉じ一度深く息を吐くと、右手に持っている短刀の先を左手の人差し指に軽く押し付けた。
ちくり、と僅かな痛みの後で刃先を退けると、ぷくりと赤い粒が膨らんだ。
血を落とさないようにまずオルトゥルスの前に立った。そして左人差し指の血を彼の額に付ける。その血は『導き役』の証。
次は熊男。彼には両頬に左人差し指を押し付ける。それは『守り役』の証。
再び二人の前に立ち、短刀をオルトゥルスへと渡す。受け取ったオルトゥルスはそれを自らの左人差し指の先に刃を押し付けた。それからヒューレシアの前に立ち額へ自身の血をつける。
それが終わるとオルトゥルスは熊男に短刀を渡した。受け取った熊男もオルトゥルスのように左人差し指に刃を押し付け、ヒューレシアの前へ。彼はヒューレシアの両頬に血をつけていく。
そして短刀がヒューレシアの手元に返された。
――――この流れをボスコ族は『血分け』と呼んでいる。
無事にやり遂げることを誓約とした者は、導き役と守り役の二人へ、この先は自分は一切の血を流すことなく儀式を終える――その誓いの証を残す。
証を受けた二人は、同じように自らの血を分ける。
導き役は正しい導きを、守り役は健やかな守りを。
半人前の一人が無事に一人前となれるよう、一人前の二人が導き守るための約束をする。
それから三人は黙って移動する。ここから暫く一切の会話は禁止。半人前が試練を受けるのに余計なものが耳に入ってはいけないという考えからである。
平穏な森の空気がヒューレシアを包む。
鳥たちのさえずりに水牛の鳴き声。それから木々のざわめき。自然の音楽だ、黙っているとそれらが大きく響くように感じる。
これから試練を受け、それを経て自身と精霊がようやく成人として認められるという。今向かっているのはそれをする場所だ。
試練がどんなものなのかは知らない。それ故この先何が待ち受けているのかとても不安だった。だが……
前を歩く、導きの細く逞しい背中がある。
後ろを歩く、守りの優しい眼差しがある。
――――守られている。そう思わせる陣形に不安は徐々に消えていった。
歩き続けてどれくらい経っただろう。しばらくして前を歩くオルトゥルスが立ち止まった。後ろに続くヒューレシアも足を止め、続けて背後で熊男も立ち止まった気配があった。
そこは霧に包まれた境界線だった。
何か見えない膜でも張られているかのように、不自然な形で霧が止められている。その向こうは何も見えないほどの濃さ。
この先はあの、|濃霧__のうむ__#の森だ。
オルトゥルスがヒューレシアの方を振り返り、こくりと頷く。
この中に入れということらしい。ヒューレシアはゆっくりと彼の前に出ると、おずおずとそこに手を伸ばしてみた。
ぽわん……何か不思議な感触がする。やはりここには何か張られている……?
ヒューレシアはそこへ飛び込む前に熊男の顔を見ておこうと後ろを振り返る。
だが、熊男はいなかった。確かに気配はあったのに。
(え……?)
驚く間もなく、オルトゥルスに背中を押されヒューレシアは霧の中へと入らされた。
今までいた自然あふれる豊かな森の景色はなく、ただ不気味な静寂に包まれた恐ろしい森が広がるそこへ。
消えていた不安が一気に込み上げる。
怖い、という感情がヒューレシアの心を支配し始める。
「――――ひっ」
すっと褐色の腕が顔の横から出てきて、ヒューレシアはつい驚く。細く逞しいそれは――オルトゥルスのものだと気づきほっと胸をなでおろす。
その腕はヒューレシアを抱きしめた。霧の向こうと隔たれた背中から熊男とは違うぬくもりを感じる。
「ここからはお前一人だ、ヒューレシア」
「え……?」
それは残酷にも聞こえる宣告。オルトゥルスの凛とした声が耳元を通り過ぎ霧に消えた。
しかし続けられた言葉は優しく、ヒューレシアを導くためのしるべとなるよう思いを込められた彼の凛々しい声だった。
「ここからの導きは精霊に託す。この森のどこかでお前を待つ守り役を探すんだ。己の足で大地を踏みしめ歩け。精霊が導く”声”を聞けなければこの森は歩けない。……しっかり声を聴いてやれよ、|ヒューシャ__・・・・__#」
オルトゥルスの声が、抱きしめていた腕が解かれ、背後に吸い込まれるように離れていく。
(今、ヒューシャって……!)
ヒューレシアは振り返る。だがそこには霧の壁しかない。
見えない向こう側から声が掛かる。凛々しいオルトゥルスの声だ。
「アイツはずっとお前を待ってる」
「……あの、どうして」
「それは記憶を取り戻してから聞いてやれ」
「……ねぇ、なんで、族長じゃないの……?」
「……」
「わたしの、せい?」
「……」
ずっと気になっていたことだ。霧の向こうへ問い掛けるが返事はない。オルトゥルスはもうこの場を離れてしまったのだろうか。静かな空気が不安にさせる。苦しい思いが込み上げて、ヒューレシアは俯き胸元を握りしめた。
「――――約束」
ようやく返ってきた一言に、ヒューレシアは顔を上げた。そして頭の奥で何かが弾けた。ぱりんとガラスか何かが割れるようなそんな感覚。
それはずっと奥に追いやられていた記憶の扉を閉じていた鍵が弾けた音だ。
ガチャリとその扉が開かれて、そこから欠片ばかりだった記憶をつなぎ合わせていく。
『――――ヒューシャ?』
『……ヒューシャ』
響きの違う、懐かしい呼び名。
ああ、違う。全く違う。どうして、気づいてあげられなかったんだろう。
『ヒューシャが成人したら、俺と婚姻の儀をしよう』
あの日交わした約束。
そうだ、この約束にはまだ続きがあった。
『俺はずっと――――』
彼は私との約束を守ってくれていたのだ。
私が帰ってくると信じて。
「……ありがとう、オルトゥルス」
逞しい彼の同じく頼もしい弟。きっと彼にも苦労を掛けた。彼がしただろう決断の後を背負ってくれたオルトゥルスにに向かって礼を告げる。
それを受け、向こう側で彼が笑った気配がした。
「バーカ、早く行ってやれよ」
照れを帯びた優しい声。
ヒューレシアは小さく笑い、それから駆け出した。
霧の向こうにいる――自分をずっと見守ってくれていた守り人が待つ場所を目指して。
記憶の扉はほぼ開かれ、記憶のピースは揃った。
ただ一つだけ埋められていないのは、彼の名前だけ――――
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