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「僕はずっと君だけを見てきたよ。僕の妃となるのは君以外考えられないから、他の婚約者候補なんて全て断らせてきたのに」
「えっ?」
「君が僕の部屋で待っていると・・・・・・聞いたときには・・・・・・・飛び上がるくらい嬉しかったのに。君が合鍵を使うなんて、幼い頃以降なかったから」
「私がレグルス様のお部屋にいると、気付いていらしたのですか!?」
「ふふ、どうして気付いていないと? 君を護らせるために影を付けていたからに決まっているじゃない?」
「し、知りませんでしたわ!?」

 前世の自分でも知らなかった裏設定がレグルスの口から語られ、戸惑いを隠せない。
 設定資料集も読み込むくらいゲームのファンだったというのに、こんな設定があったとは知らなかったのだ。

 ──確かに最有力婚約者候補と言われている割には他の候補者なんて影も形も登場しなかったし、幼い頃途轍もなく広い城の庭園で迷子になったときも、知らないおじさまに声を掛けられたときも、この世で最も苦手としているあの口に出すのもおぞましい黒い物体が目の前に現れたときも、ステラの危機にはいつだってタイミングを見計らったかのようにレグルスが駆けつけてくれた。
 それはきっとレグルスがステラにつけてくれたという影のおかげなのだろう。

「安心して、今は正真正銘君と僕の二人きりだから。この部屋には僕たち以外誰もいないから、君が僕にしようとしたことは誰も知らないから」
「そ、そうですの……あ、では私はこれで……」

 この重罪がレグルス本人以外に知られていないのはよかった。
 だが、先ほどから目は据わったままなのに口元にだけは笑みを浮かべているレグルスに居心地の悪さを感じている。
 身を捩ってレグルスの下から抜け出そうとするが、ステラは頭上で手首を絡め取られた状態にあった。そして彼に組み敷かれている状態とも言える。
 ──形勢逆転というやつだ。

「どうか僕に教えてくれるかな? ──僕を見ているようで見ていなかった君の瞳には、一体誰が映っていたのか。ねぇ、私の愛しき星マイ・スティリア?」

 妖艶な響きが耳元に落とされた。


☆*:.。. ☆ .。.:*☆


「あっ、あぁン! れ、ぐるす、さまぁ……っ」
「おやおや、昔のように『レギス』と呼んで欲しいと言っているのに。なかなか聞いてもらえないとは、君はなんて意地悪なんだろうね。マイ・スティリア」
「あァッ、あぁああっ!」

 ──意地悪なのはあなたのほうだ。
 ステラの耳の中に捻じ込まれたレグルスの舌が耳を舐り回し、ステラの中に入り込んだレグルスの指が膣内を弄ぶ。
 ぐちゅぐちゅという音が脳内からも下からも鮮明に響き渡るほど同時に責め立てられながら、もう何度目か分からない絶頂を迎える。
 頭の中が真っ白に弾け、意識が飛びそうになったところを快楽によって引き戻される──先ほどからそれの繰り返しだ。

「も、おねが、レギス……っも、もう、とめて……っああッ!」
「何をかな、マイ・スティリア」
「ン、ぁあああっ! も、イカせ、ないでぇ……っ!」

 レグルスと形勢が逆転して以降、ステラはレグルスの手によってあっという間に蕩かされてしまっていた。
 自身で考えた通り、ホルターネックのおかげでいとも簡単に乳房は外気に晒され、そして散々乳首を舐られたおかげで未だにジンジンと熱い感触が残っている。
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