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オマケ

宝箱コレクションNo.1 鳥のイヤリング

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「黄色い花」~「日課」くらいの話です。
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新しい婚約者のジェイは、会うたびに手土産をくれる。ちょっとしたアクセサリーとかハンカチとか、美味しくて可愛いお菓子とか。

もらった物は、食べ物以外はジェイからの贈り物専用の箱を用意して入れている。だって、その箱を開けるだけでとても幸せな気持ちになれるから。

なんて素敵。


この小さな鳥のイヤリングは、彼が初めて贈ってくれたアクセサリーだ。

「こういうのは、好きだろうか」

躊躇いながらも手渡してくれたのは、赤と緑の派手な色の鳥を模した、金属のイヤリングだった。
繊細な細い鎖にユラユラ揺れる様が可愛らしい。

「素敵ですね」

と受け取ると、彼はほっとしたように息を吐いた。

「きっと君に似合うと思って」

そんなことを言われたら、身につけない訳にはいかない。正直、普段はつけない感じの物だけれど、どうにかしなければ。
彼が帰った後すぐにマリーに相談して、それに合うドレスを用意してもらった。

次に会う時につけて行ったら、すぐに気づいてくれて褒めてくれた。

「思った通りだ。よく似合う」

目を細めてじっと見つめられて、しばらくドキドキが止まらなかった。

◇  ◇  ◇

そんな感じにひとつひとつ思い出を反芻しながら見ていれば、嫌なことなど頭から消えていってしまう。
この箱は、私にとってまさに宝箱なのだ。

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