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爆裂業雷の純白魔女
第18話 「これが、ナンバー2か……もうあいつ一人でいいんじゃね?」(たぶん一人で大丈夫)
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「回復と強化魔法かけたからとりあえず今のところ死人は出てないっと。よかったよかった。間に合って。じゃ、お次は援護射撃でもしますかね」
彼女は両手を広げ、周囲に十数個程の魔力の籠った球体を作り出す。その姿はまるで魔王が勇者パーティーに全体攻撃を仕掛けるが如く、圧倒的な数、圧倒的な魔力を集めた絶望の塊を展開している魔王のようだった。
「ロックオン。まとめて吹っ飛んじゃえ!! と、言いたいところだけど味方まで吹っ飛んじゃうからまず、一度切りの絶対防御。で、よし! 改めてロックオン! そして、指向性爆雷!!」
魔力の球体から稲妻がそれぞれにロックオンした敵に向かって落ちていく。稲妻の閃光が敵に届いた瞬間、爆発する。その魔法は稲妻の衝撃と爆裂魔法の衝撃の二重のダメージを負わせられる。雷の速度で敵に届く魔法。
だが、この魔法も当然、彼女にとってはただ苦手な魔法を適当に組み合わせただけの合成魔法に過ぎなかった。そんな魔法であっても彼女の魔法攻撃力は異常といえるものであった。
彼女放った同時複数のピンポイント爆撃。その威力が壮絶で、直撃した敵は即死か辛うじて生きているモンスターしかいない。その爆雷に巻き込まれたモンスターも雷撃の着弾点に近いものは即死。離れていても爆風で吹き飛ばされた。
味方は彼女の防御魔法に守られて風圧を感じること無く、その光景を目に焼き付けられていた。彼女が今、高笑いでもして敵を見下せばさぞ悪党に見えるだろう。
「アーッハッハッハァ! アーッハッハッハッ! 弱い。弱すぎる。あー、気持ちいい」
彼女はウルフィリア平原でのちまちまと一体見つけては能力を測って、強ければ消して弱ければ放置、という面倒臭い仕事をしていたせいか鬱憤が溜まっていた。あー、気持ちいい。最高。ストレス発散になるわー。
そんなストレス発散魔法でしかない彼女の攻撃は戦況をひっくり返すものだった--。
---
「人間をやめずに人間を超えろ……か。悪魔と契約しちまったあたしはもう無理なのかもね」
「シエラは! まだ! 人間!
……だ、だから--」
「!! っと、すまねぇ。そうだよな。ノルン、ありがとよ」
普段は大人しく性格で口数が少ないノルンが声を荒げてシエラを否定する。ノルンがここまで過剰に反応するのも無理もない。シエラは幼い頃に悪魔と契約し、力を手にしたからだ。
シエラには3つ下の可愛い妹と仲の良い両親がいた。父親はブドウ畑を栽培・収穫をする仕事をして、母親はそのブドウを卸売していた。シエラは学園に通いながらだったが、シエラと妹は両親の仕事を両親の負担を少しでも減らせるようにと自ら進んで手伝っていた。
そんな家族円満な日々を過ごしていたある日のこと。この日、学園が筆記テストの期間中のため昼過ぎに終わり、いつもより早く家に帰っていた。
シエラが学園から帰ってきていつものように明るく「ただいまー!」と挨拶をしながら家のドアを開けたら両親の死体があった。
シエラは子供ながらもそれが死体だということもそれが両親だということも瞬時に理解してしまった。と、同時に妹がそこに無いことに安堵し、そして焦った。妹はどこにいるのかと。いや、まだ生きているかわからないからもしかしたら正しく言うならばどこにあるのか、と。そんな焦り。
シエラは真っ先に2階の寝室に向かった。妹は次の歳で学園に通う年齢。まだ幼い。なら、妹は上で昼寝でもしている頃だろうと思い、シエラは階段を必死の形相で駆け上がり部屋に入った。
--契約スルカ?
そう幼い妹に問いかける異形の悪魔がいた。悪魔はシエラに気付いた途端、目の色を変え、妹を殺した。腕……のようなところから鋭利な何かが伸びて妹の心臓を貫いてた。その後、何をしたのかシエラには分からなかったが妹の頭が首から床に転がり落ちた。
--契約スルカ?
悪魔の問いかけはシエラにされていた。シエラの目の前には絶望しかなかった。シエラは泣き叫ぶ前にはもう生きることを諦めていた。
--契約スルカ?
無慈悲に悪魔が問いかける。そして悪魔がシエラにゆっくりと近付いて行く。シエラは立ち尽くしたまま何も反応しなければ自分も殺してくれるだろうと考えていた。
--契約すれば、力が手に入り、そして私を殺せる。……復讐できる。さぁ、契約を。
シエラは思わず顔を上げた。普通だったら、シエラが普通の女の子だったら両親の死体を見た時には腰を抜かして尻餅を着いて、漏らして吐きながら泣いていたことだろう。ましてや妹を殺された瞬間を見れば気絶でもしていたのだろうか。
シエラはそうはならなかった。ただ殺された事実を受け入れ、どうしようもないことも理解し、ただただ絶望していた。
シエラの家族愛が大きすぎるが故だった。シエラは両親を愛し、そして妹も大好きだった。シエラが生きる理由、生きてる理由が無くなる程に。だが……。
その殺された家族の復讐が出来るのならシエラはどんな力だろうと誰の力だろうと家族を殺した相手を殺せるのならば、シエラは家族を殺した悪魔にだって契約できる。
--契約セイリツ……ダ。
シエラはその言葉を聞いた直後、悪魔に殴りかかろうとしたが、拳を振り上げ前に一歩足を出した瞬間に力が抜け前のめりに倒れ込んだ。シエラの意識が無くなっていく。シエラの視界がボヤけ、その途絶ゆく意識の中でシエラは人間の声の呟きを耳にした。
--これでやっとわたしは……
シエラの意識が回復した時には組織の人に介抱されていた。その後、そのまま組織に拾われ悪魔と契約して手に入れた力も使いこなせるようになっていた。
悪魔の力は純粋に肉体強化と魔力強化。だが、能力を全て引き出すと契約したと同じ悪魔になってしまう。能力の一部を引き出す分には身体的影響は何もないが、殺人衝動に駆り立てられるようになる。それも能力を引き出せば出す程、より強力なものに。
能力を50%くらい引き出すと肉体的にも影響が出始め、体の一部が悪魔の形に変化する。能力の使用を解除すれば肉体も精神も元に戻る。ただそれは精神が悪魔の力に呑まれていなければの話。殺人衝動は悪魔の精神。その衝動を抑えられなければ能力を無理矢理全て引き出し、その身が悪魔になる。
現状、シエラは戦闘時は35%までなら能力を引き出し続けられ、瞬間的になら70%まで引き出せるようになった。
そして組織のミッションで偶然組んだノルンと出合い、ノルンもまたシエラと似たような境遇だったため二人は意気投合し、すぐに仲良くなった。ただシエラは無意識にノルンを死んだ妹と重ねて見てしまうことがある。ノルンはノルンでシエラをたまに別の誰かと重ねて見てしまっていた。
そんな二人の関係。それでも数年間ペアとして組織でやってきた二人は互いに互いを必要とし、互いを思いやってきた。
その関係が今、二人の死という形で終わろうとしていた。
「マルチデリーターはあたしのこと分かって……いや、見抜いていたからあんなこと言ったのかな」
シエラは脇腹に大きな風穴を空けて頭をノルンの膝の上に乗せていた。見るからに瀕死の重傷。だが、悪魔の力を60%以上引き出し、体の作りを変えて生きながろうとしていた。
「……うん。きっと、そう。……だから、いや、だけど! ――ッ!」
ノルンは自分の下唇を血が流れ落ちる程噛んで悔しさを堪えていた。今の状況じゃ何も出来ない。何もしてあげられない。亀のように殻に閉じ籠って『軍勢の攻撃を防ぐことしか』今の彼女には出来ない。
奇襲。それも地面から突如現れ、息つく暇もない程に洗練された連携をとられ、フラッシュバンという近代武器も使われた。強烈な音と光に包まれた瞬間にシエラは攻撃をくらい、ノルンはフラッシュバンの光を偶然見ていなかったため、シエラのカバーに入れた。
間一髪でシエラに防御魔法を展開し、シエラへの追撃の攻撃を防げた。その後、自身の周囲に防御魔法を展開して今に至る。
「ノルン。あんたは、逃げな。あたしを置いていけば、逃げ切れるだろう」
「……それは嫌。シエラと居られなくなる」
「じゃあ、やっぱり、能力を80……いや、90%まで引きだ--」
「それはダメ!! 今でさえ、こんな、姿に」
「ああ、90まで引き出したらきっともう戻れないかもな。……けどな、あたしはノルンを守りたいんだ。たとえ、人をやめるとこになっても」
「……ッ!」
「それにさ、マルチデリーターが言ってたじゃん。『もしそうなったら斬る』って。だから、あたしが悪魔になってもあたしが誰かを殺す前にあたしを殺してくれるって信じてる」
シエラは体を起こし、少しづつ能力を引き出していく。徐々に肉体が変化していき、ノルンは俯いて涙を流していた。
「もうそろそろで70%までいく。瞬間的には今まで使ってきたけど、これ以上やるのは初めてだな」
ノルンがシエラの手を掴む。シエラは振り向きノルンの顔を見る。
「シエラは、大丈夫! きっと戻れる! だからお願い、帰ってきて!」
「ああ、心配すんな。だからもう泣くな」
シエラは覚悟を決め、能力を更に引き出そうとしたその時--!
その覚悟は無駄になる! まぁ、いい意味でね。
彼女は両手を広げ、周囲に十数個程の魔力の籠った球体を作り出す。その姿はまるで魔王が勇者パーティーに全体攻撃を仕掛けるが如く、圧倒的な数、圧倒的な魔力を集めた絶望の塊を展開している魔王のようだった。
「ロックオン。まとめて吹っ飛んじゃえ!! と、言いたいところだけど味方まで吹っ飛んじゃうからまず、一度切りの絶対防御。で、よし! 改めてロックオン! そして、指向性爆雷!!」
魔力の球体から稲妻がそれぞれにロックオンした敵に向かって落ちていく。稲妻の閃光が敵に届いた瞬間、爆発する。その魔法は稲妻の衝撃と爆裂魔法の衝撃の二重のダメージを負わせられる。雷の速度で敵に届く魔法。
だが、この魔法も当然、彼女にとってはただ苦手な魔法を適当に組み合わせただけの合成魔法に過ぎなかった。そんな魔法であっても彼女の魔法攻撃力は異常といえるものであった。
彼女放った同時複数のピンポイント爆撃。その威力が壮絶で、直撃した敵は即死か辛うじて生きているモンスターしかいない。その爆雷に巻き込まれたモンスターも雷撃の着弾点に近いものは即死。離れていても爆風で吹き飛ばされた。
味方は彼女の防御魔法に守られて風圧を感じること無く、その光景を目に焼き付けられていた。彼女が今、高笑いでもして敵を見下せばさぞ悪党に見えるだろう。
「アーッハッハッハァ! アーッハッハッハッ! 弱い。弱すぎる。あー、気持ちいい」
彼女はウルフィリア平原でのちまちまと一体見つけては能力を測って、強ければ消して弱ければ放置、という面倒臭い仕事をしていたせいか鬱憤が溜まっていた。あー、気持ちいい。最高。ストレス発散になるわー。
そんなストレス発散魔法でしかない彼女の攻撃は戦況をひっくり返すものだった--。
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「人間をやめずに人間を超えろ……か。悪魔と契約しちまったあたしはもう無理なのかもね」
「シエラは! まだ! 人間!
……だ、だから--」
「!! っと、すまねぇ。そうだよな。ノルン、ありがとよ」
普段は大人しく性格で口数が少ないノルンが声を荒げてシエラを否定する。ノルンがここまで過剰に反応するのも無理もない。シエラは幼い頃に悪魔と契約し、力を手にしたからだ。
シエラには3つ下の可愛い妹と仲の良い両親がいた。父親はブドウ畑を栽培・収穫をする仕事をして、母親はそのブドウを卸売していた。シエラは学園に通いながらだったが、シエラと妹は両親の仕事を両親の負担を少しでも減らせるようにと自ら進んで手伝っていた。
そんな家族円満な日々を過ごしていたある日のこと。この日、学園が筆記テストの期間中のため昼過ぎに終わり、いつもより早く家に帰っていた。
シエラが学園から帰ってきていつものように明るく「ただいまー!」と挨拶をしながら家のドアを開けたら両親の死体があった。
シエラは子供ながらもそれが死体だということもそれが両親だということも瞬時に理解してしまった。と、同時に妹がそこに無いことに安堵し、そして焦った。妹はどこにいるのかと。いや、まだ生きているかわからないからもしかしたら正しく言うならばどこにあるのか、と。そんな焦り。
シエラは真っ先に2階の寝室に向かった。妹は次の歳で学園に通う年齢。まだ幼い。なら、妹は上で昼寝でもしている頃だろうと思い、シエラは階段を必死の形相で駆け上がり部屋に入った。
--契約スルカ?
そう幼い妹に問いかける異形の悪魔がいた。悪魔はシエラに気付いた途端、目の色を変え、妹を殺した。腕……のようなところから鋭利な何かが伸びて妹の心臓を貫いてた。その後、何をしたのかシエラには分からなかったが妹の頭が首から床に転がり落ちた。
--契約スルカ?
悪魔の問いかけはシエラにされていた。シエラの目の前には絶望しかなかった。シエラは泣き叫ぶ前にはもう生きることを諦めていた。
--契約スルカ?
無慈悲に悪魔が問いかける。そして悪魔がシエラにゆっくりと近付いて行く。シエラは立ち尽くしたまま何も反応しなければ自分も殺してくれるだろうと考えていた。
--契約すれば、力が手に入り、そして私を殺せる。……復讐できる。さぁ、契約を。
シエラは思わず顔を上げた。普通だったら、シエラが普通の女の子だったら両親の死体を見た時には腰を抜かして尻餅を着いて、漏らして吐きながら泣いていたことだろう。ましてや妹を殺された瞬間を見れば気絶でもしていたのだろうか。
シエラはそうはならなかった。ただ殺された事実を受け入れ、どうしようもないことも理解し、ただただ絶望していた。
シエラの家族愛が大きすぎるが故だった。シエラは両親を愛し、そして妹も大好きだった。シエラが生きる理由、生きてる理由が無くなる程に。だが……。
その殺された家族の復讐が出来るのならシエラはどんな力だろうと誰の力だろうと家族を殺した相手を殺せるのならば、シエラは家族を殺した悪魔にだって契約できる。
--契約セイリツ……ダ。
シエラはその言葉を聞いた直後、悪魔に殴りかかろうとしたが、拳を振り上げ前に一歩足を出した瞬間に力が抜け前のめりに倒れ込んだ。シエラの意識が無くなっていく。シエラの視界がボヤけ、その途絶ゆく意識の中でシエラは人間の声の呟きを耳にした。
--これでやっとわたしは……
シエラの意識が回復した時には組織の人に介抱されていた。その後、そのまま組織に拾われ悪魔と契約して手に入れた力も使いこなせるようになっていた。
悪魔の力は純粋に肉体強化と魔力強化。だが、能力を全て引き出すと契約したと同じ悪魔になってしまう。能力の一部を引き出す分には身体的影響は何もないが、殺人衝動に駆り立てられるようになる。それも能力を引き出せば出す程、より強力なものに。
能力を50%くらい引き出すと肉体的にも影響が出始め、体の一部が悪魔の形に変化する。能力の使用を解除すれば肉体も精神も元に戻る。ただそれは精神が悪魔の力に呑まれていなければの話。殺人衝動は悪魔の精神。その衝動を抑えられなければ能力を無理矢理全て引き出し、その身が悪魔になる。
現状、シエラは戦闘時は35%までなら能力を引き出し続けられ、瞬間的になら70%まで引き出せるようになった。
そして組織のミッションで偶然組んだノルンと出合い、ノルンもまたシエラと似たような境遇だったため二人は意気投合し、すぐに仲良くなった。ただシエラは無意識にノルンを死んだ妹と重ねて見てしまうことがある。ノルンはノルンでシエラをたまに別の誰かと重ねて見てしまっていた。
そんな二人の関係。それでも数年間ペアとして組織でやってきた二人は互いに互いを必要とし、互いを思いやってきた。
その関係が今、二人の死という形で終わろうとしていた。
「マルチデリーターはあたしのこと分かって……いや、見抜いていたからあんなこと言ったのかな」
シエラは脇腹に大きな風穴を空けて頭をノルンの膝の上に乗せていた。見るからに瀕死の重傷。だが、悪魔の力を60%以上引き出し、体の作りを変えて生きながろうとしていた。
「……うん。きっと、そう。……だから、いや、だけど! ――ッ!」
ノルンは自分の下唇を血が流れ落ちる程噛んで悔しさを堪えていた。今の状況じゃ何も出来ない。何もしてあげられない。亀のように殻に閉じ籠って『軍勢の攻撃を防ぐことしか』今の彼女には出来ない。
奇襲。それも地面から突如現れ、息つく暇もない程に洗練された連携をとられ、フラッシュバンという近代武器も使われた。強烈な音と光に包まれた瞬間にシエラは攻撃をくらい、ノルンはフラッシュバンの光を偶然見ていなかったため、シエラのカバーに入れた。
間一髪でシエラに防御魔法を展開し、シエラへの追撃の攻撃を防げた。その後、自身の周囲に防御魔法を展開して今に至る。
「ノルン。あんたは、逃げな。あたしを置いていけば、逃げ切れるだろう」
「……それは嫌。シエラと居られなくなる」
「じゃあ、やっぱり、能力を80……いや、90%まで引きだ--」
「それはダメ!! 今でさえ、こんな、姿に」
「ああ、90まで引き出したらきっともう戻れないかもな。……けどな、あたしはノルンを守りたいんだ。たとえ、人をやめるとこになっても」
「……ッ!」
「それにさ、マルチデリーターが言ってたじゃん。『もしそうなったら斬る』って。だから、あたしが悪魔になってもあたしが誰かを殺す前にあたしを殺してくれるって信じてる」
シエラは体を起こし、少しづつ能力を引き出していく。徐々に肉体が変化していき、ノルンは俯いて涙を流していた。
「もうそろそろで70%までいく。瞬間的には今まで使ってきたけど、これ以上やるのは初めてだな」
ノルンがシエラの手を掴む。シエラは振り向きノルンの顔を見る。
「シエラは、大丈夫! きっと戻れる! だからお願い、帰ってきて!」
「ああ、心配すんな。だからもう泣くな」
シエラは覚悟を決め、能力を更に引き出そうとしたその時--!
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