アイテムボックスで異世界蹂躙~ただし、それ以外のチートはない~

PENGUIN

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アイテムボックスで魔王城蹂躙偏

アイテムボックスはこう使う④~ドラゴン蹂躙~

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-アイテムボックス-

 アイテムボックスは手元や自分の周り展開できないわけではない。考えてみればわかること。

 それは他の人間や生き物、道具を使えば自分の周辺以外にもアイテムボックスは展開することがどきるということ。

 さらには複数人、複数ヵ所からアイテムボックスからアイテムを取り出すことが考えられる。



 つまり、『座標を決めて複数ヶ所にアイテムボックスを展開できるということ』

-------------------



 ドラゴンの血の雨もドラゴンの死体も肉片も嘆き声も全てこの渓谷の谷底に落ちた。俺はレッドドラゴンの素材を回収すべく、このにアイテムボックスを展開。谷底にあるを回収。

 アイテムボックスに収納出来ない物はしてから収納する。もちろん、弾き飛ばして。

 まだ息のあったドラゴンの首が俺達の高度まで上がって来た。肉片や血まで舞い上がる。俺達は再び血を浴びる。

 しばらくすると血も肉片も下から上がって来なくなり、谷底にあるアイテムを回収し終わったかなっと思った所で空が暗くなる。傘のように展開していたアイテムボックスは意味をなしていなかったからすぐにしまっていた。

「トゥ、トゥルーレッド…」

 レヴが上空を見上げ呟く。




 ドラゴンという種族は親になるまでに子同士で殺し合う。他種族にも喧嘩を吹っ掛け殺し合う。最終的に数匹になるが生き残るメスの数が少ないため、オス同士で殺し合う。

 残ったドラゴン同士がつがいとなり、更に成長し、親となる。そして長い歳月を経てドラゴン本来の…力を手にしたドラゴンはトゥルードラゴンと呼ばれる。


 今、まさにそのトゥルードラゴンが俺達の頭上に滞空している。空に陸があるのかと錯覚するほどに巨大な図体ずうたいをしている。レヴは完全にガクブルモードになり、全身ドラゴンの血で真っ赤で血が滴り落ちるがそれに混ざって漏らしてる。


「物理攻撃も魔法攻撃もあのトゥルーレッドの魔法障壁を突破出来ないと傷一つ付けられない。そんなのは現実的じゃない。可能性があるとすれば固有能力だけ。でも、無理よあんなの。魔王様以外にあんなのにかなう相手なんていない。」

 ツッコミのレヴが解説に回ってしまう程の相手。俺は思わず笑みがこぼれる。


「レヴ。もう一度言う」

「?」

 レヴはキョトン顔で俺を見る。そして俺は右腕を挙げ、てのひらも広げる。






























「これが俺の力だ」


 掌を握り締めると同時にトゥルーレッドドラゴンをアイテムボックスに押し込んだ。

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