アイテムボックスで異世界蹂躙~ただし、それ以外のチートはない~

PENGUIN

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アイテムボックスでダンジョン蹂躙

帰り道で蹂躙♪

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 俺とレヴはダンジョンの外に出た。外は日が傾き始めていて、空が赤みがかっている。

 俺がアイテムボックスにレヴをしまってまた空から帰ろうかと思ったがその前にダンジョン入口近くの茂みから人が6人わらわらと出てきた。
 これが山賊ってやつか?っと思ったがどうやら様子が違う。服装がやたらと『キラキラ』していた。無駄にキラキラした装飾がほどこされた鎧を着て、無駄にキラキラした装飾が柄にされている直剣を腰にさして、無駄にキラキラした盾を腕に装備しているキラキラ集団だった。


 キラ…キラ。


「おまえだな。こいつをすり替えたのは。」

 集団の内のキラキラの一人がチョーカーをポケットから出し、見せつけながらぶっきらぼうに言う。良く見たらただのチョーカーではなく奴隷の首輪だ。まぁ、なんとなくわかってはいたが…。俺は立ち止まり、無言を貫く。

「フ、黙りか…。」

 男の視線がレヴに向けられ、広角を上げた。正しくはレヴのを見て、だが。

「そいつに使ったのか?…随分とが良いのを捕まえたな。…どこで捕った?そいつをくれれば今回のことは無かったことにしてやる。…いや待て、おしいな。無かったことどころか、仲間にならないか?俺から推薦してやろう。の良い商品を提供してくれる存在は価値があるからな。」

 流石は奴隷商の遣いだ。『奴隷の首輪』をしているやつは全て『商品』として見ているのだろう。男は話を続ける。

「手荒な真似はしたくはない。…だが、うちの商売道具をこうもやすやすと盗られるとうちの信用が落ちるんでな。」

 後ろのキラキラした男達は俺達を、囲むようにぞろぞろと動き出す。俺の後ろにいるレヴは「はぁ、また…か。どうして私ってこう、運ないんだろう。…次の上司はまともであって欲しいなぁ。無理だろうなぁ。」とかなんとか俯《うつむ》きぶつくさ呟いている。いや、諦めんなよ、あと俺はまともだ。


「答えを聞かせてもらおうか。」

 俺達を完全に取り囲み、脅してくる。武器は抜いていないが、すぐ抜けるよう手を添えている。




























 男達が血を吹き出し絶命する。俺は死体共をアイテムボックスに回収した。



 うん?何言ってるかわからないって?答は単純。男達が俺のアイテムボックスの範囲内に入って来たからを収納しようとしただけだ。

 
 ---結果。内臓が弾け飛んぶ。


 人間の心臓・肺・肝臓・胃・腸などの臓器や肋骨・背骨が弾け飛んだだけだ。まぁ、普通に考えてそれらの臓器が弾ければ死ぬ。死体は回収できる。それだけだ。


「レヴ、帰るか」

「ふふぇ?」

 レヴが間抜けな声を上げ、顔を上げる。俺はレヴも回収し、空からギルドへ向かう。




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