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第50話●祭事
しおりを挟むとりあえずテキ屋さんにお店をいっぱい出してもらうだけでお祭り気分が満開になった。
王城前の広場にたくさんの露店が立ち並んでいる。
元々の露天商とは相談して区画を分けた様でこれといった混乱はない様だ。
流石に手慣れている。
中央には舞台が設けられいろいろな芸人が芸を披露している。
魔獣っ娘達が大喜びで買い食いをして歩いている。
「この国には神獣や精霊がたくさんいるし。」
「アラステアカトネやジュノツマルヤが来臨するエルバート・サイツインガーがすぐそばにある。」
「その上ケルビムまで降臨するんだから毎日のように祭事をしていてもおかしくない。」
組合長がやる気満々で語る。
この露店商集団「大祭組」と言うのは大昔に存在したドルツリア大神国と言う統一国家の大王が政治と祭事を分離した時に祭事を任された一族の末裔という事だ。
組合長は毎月の1のつく日に出店しに来ると言っていた。
「毎日でも構わないけど。」と言うと、祭事をするのはここだけじゃないしちゃんとハレの日とケの日は作らないと生活にメリハリがなくなってつまらなくなってしまうらしい。
毎日ダラダラしていたから来てくれて良かったかもしれない。
王様のベランダから広場を見下ろす。
何にもない辺境の荒野だったのに、賑やかな都市になった。
魔獣っ娘達も楽しく暮らしている。
彼女達はここが俺がいていい場所だって思わせてくれる。
こんな国ロストヒストリーワールドにはなかったんだけどな?
まあゲームのエンドロール後の異世界って事でいいか。
いろんなことがあって終わることのない日々。
アイゼイヤが広場で叫んでいる。
「王様ー。おうさまー。なんか来た。」
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