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第44話●決戦1
しおりを挟む空族達が使っている魔導飛機搭載の転移陣を使ってビッカース皇国の皇都上空に奇襲をかける。
皇都も障壁を張ってはいたけれどアウザーラの咆哮で吹き飛ぶ。
アンドロイドがターフメの位置をサーチする。
「ターフメを見つけたけれどどうやらテイムされているみたい。」
「テイマーは見つかる?」
「無理ねマーカーされてないし。」
「どうしよう、全部吹き飛ばす?」
アウザーラが言う。
バリバリと雷魔法が走る。
フルアーマーの騎士が現れた。
「お前達に戦略とか戦術と言う考えはないのか?いきなり皇宮の上空にやって来てどうするのだ?」
確かに。周りは皇軍でいっぱい、完全に包囲されてしまった。
ただそれはアレイン達が普通の軍隊だったらの話しだ。
核爆弾を兵士が取り囲んでも全く意味がない。
ザウアーラだけでも過剰戦力なのにヒナやアイゼイヤがいる。
「お前はその魔獣を当てにしている様だが?」
ヒナが苦しみ始める。
ザウアーラとアイゼイヤも同じだ。
そんな一度にこのレベルの魔獣をテイム出来るテイマーがいるのか?
それとも皇国にはたくさんのテイマーがいるのか?
錐揉み状態でヒナともに落下するアレインをアンドロイドが掴む。
騎士が高笑いしている。
「今頃、お前の国も面白い事になっているぞ。」
ヒナ達は皇宮の中庭に落下する。
足枷?ヒュドラなのでどこにつけられているのかよくわからない枷をつけられてターフメがのたうっている。
ヒナやザウアーラも同じ。
「お前達の所の魔獣は全然言う事を聞かないな。」
黒いローブを纏ったいかにも悪者風の男が言う。
「お前今、私のことを悪者とか思っただろう?この黒いローブは制服だし、私は公務員だからな。国の仕事をしているだけだぞ。」
「なんかすっごく言い訳っぽい。」
アンドロイドが冷たく言い放つ。
「国の仕事だから悪い事じゃないって?思考停止もいい所ね。現にテイマーなら可愛くてたまらないはずの魔獣達を苦しめてんじゃない。」
「うーっ、うるさい。俺は公務員だし、これで家族を養ってんの。」
「この状態を奥さんや子供に見せられるのかしら?」
うーむ、アンドロイド強いなぁ。
「なに感心してんのよ王様、あんたもよ。」
えーっ、俺?
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