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第5話●さらになんかでた
しおりを挟むヒナの羽毛にくるまってうつらうつらしている。
昨日は調子にのって大浴場を作ったからね。
ヒナのおやつのサンドワームが地面を掘り返しているうちに温泉を掘り当てちゃったんだ。
それなら、やっぱり浴槽が必要でしょう。
とはいえ何かものを作ったりするスキルはない。
レベルの高さに任せた力仕事で穴を掘り、岩を並べてどんどん湧いてくる温泉を堰き止めただけだ。
魔獣っ娘達は何をしているのか分からない様だけど手頃な岩を集めてくれる。
久しぶりの風呂でなんだか生き返ったようだ。
クリーンの生活魔法とはちょっと違う。
アレインが温泉から出ると魔獣っ娘達が入ってきて遊んでいた様だけどアレインはその頃はくたびれて大きめの石コロを枕にして寝ていた。
多分ヒナが地面に転がっているアレインを拾って羽毛でくるんでくれたんだろう。
ベッドでも作らないとなとは思うが不器用だしなー。
だいたいこの子達は姿こそ人化して女の子になっているがレベルも高いし長寿命で既に人間の寿命の何倍も生きて来た強者達だ。
全く手がかからない。
そして、何がいるのかもさっぱりわからない。
むしろ面倒見られている。
うーむ。
「王様ーっ。なんかでた。」
エイベルが走って来る。
ヒナが人化したのでアレインは羽毛から地面に転がる。
「なんだエイベル。とりあえずその持っているものを置きなよ。」
「あのコンビニの奥の壁を壊したらこんなのがいっぱい落ちてた。」
また壊したのか?
まあ別に全く問題ないし、楽しいのならどんどんやっちゃえって感じだ。
これはゴーレムではない。
人形をしてはいるがこの異世界の素材やテクノロジーで作られている訳ではない。
アンドロイドとかロボットの類いだ。
電池が切れているのかな?動かない。
でも、あのコンビニの時代にここまで高度なアンドロイドは出来上がっていないし?。
「アイゼイヤは?」
「これの動くやつと遊んでいるよ。
「動くやつ?遊んでいる?」
エイベルに連れられて現場に行く。
コンビニがある洞窟のさらに奥に行く300mぐらいだろうか?
きゃあきゃあ、ドタバタと騒いでいる。
コンビニを見つけた時と同じぐらいの大きさの穴が空いている。
洞窟の奥にかたまったアンドロイド達が半泣きになってレーザー銃を撃ちまくっている。
そしてそれを笑いながら飛び跳ねて避けているアイゼイヤをはじめとした魔獣っ娘達。
「やめーっ。」
そう言ってやると本当に止めた。
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