転生勇者の異世界見聞録

yahimoti

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第99話 月祭り3

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三人の王女達は最近ではアリシアとクリムロンタと力を合わせてゴーレムと言うかもはやアンドロイドと言った方がいい様なものの開発をやっている。

自分で判断して動けるようにセンサーや頭脳となる魔法回路の組み立てをしているらしい。

そのくらいの魔法回路となるとミスリルを金箔の様に薄くしたものに回路を描きそれを縮小して重ね合わせて立体的に描いて行く。

途方もない作業なので将来的には自動的に回路を描いて行く魔道具が必要になるだろう。

「ところでこのゴーレムは何ができるのじゃ。」

と聞くとアリシアは目を輝かせて

「カーテシーと挨拶ができるわ。ちゃんと相手が誰だかを認識して。すごいでしょう。」

ルチアナは今は帝国に帰っている。

魔法回路に詳しい技術者と相談をしに行ったらしい。

明日にはまた来るのじゃろう。

帝国は見事に技術立国を果たした。

洗濯機、冷蔵庫、掃除機の白物魔道具はもはや家庭の必需品になった。

さらに部屋を暖めたり冷やしたりする装置や音楽を記録する魔道具も発売間近だそうだ。

転移陣の簡易化で旅行も気軽に出来る様になって、いろいろなツアーが販売出来るようになって、地方の産業も増えた。

転移陣が普及して人や情報の伝達は早く便利になった。

獣人族の里の水が新鮮なままどこでも使えるようになったので王都にもフエツの街にもうどん屋が出来た。

近頃はエルフの蕎麦屋も出来た。

帝国は製紙や印刷技術も向上させた。

おかげで本や漫画が一般人にまで行き渡る様になった。

大聖女エリミリア様プロデュースの文学や漫画、ライトノベルが大ヒットしているらしい。

ムートやリル、アサン達はこの頃は漫画を読んでごろごろしている。

レティシアは漫画を描いている。

「ねえねえ、魔国の月祭りに行こうよ。」

とムートが言う。

あかん。

目をウルウルさせている。

有名な祭りらしい。

マッテオ達に話しをしてみると毎年行っているらしい。

今年はコージ達と一緒に行くそうだ。

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