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第9話 地竜2
しおりを挟む「レティシアは索敵のスキルが使えるのか。」
「範囲は広くないけど少しね。スキルじゃなくて魔法よ。」
「魔法が使えるのか。魔法は誰でも使えるのか?」
「10000人にひとりぐらいの割合で魔法に適性のある人はいるみたい。」
「誰でも使えると言うわけじゃないのか。」
魔力はあるけど使う術に繋がらないとか、魔力量が少ないなど魔法自体の適正がないという訳ではなさそうだ。
普通にクリーンや火種などの生活魔法を使っているし。
わしはマップが使えるので魔物の位置もじゃが薬草などのアイテムの場所もわかるのでこんな依頼は簡単じゃ。
既にインベントリの中にもたくさんあるし。
魔物はわしを中心に30mぐらいの距離をとって移動しているので遭遇することはない。
たぶんわしの魔力か何かを感じとって避けているのじゃろう。
ゲームの時はそんなことは無かったので手当たり次第わしの経験値になってもらったのじゃが今はそこまでする必要もないじゃろう。
じゃが100mほど離れてところに魔力反応の強い魔物がおりその近くに弱っちいのが4つ程反応がある。
ちょっと見に行ってやろう。
近づいて見るとでっかいトカゲといった感じの地竜と冒険者が闘っている。
地竜とはいえ大きさは10mほどありウロコは普通の剣では刃は通らない。
闘っているのはマッテオのパーティだ。
小僧達ではちょっと力不足かな。
どこまで頑張れるか少し様子見してやろう。
あーあ、しっぽの一振りで吹き飛んでしまった。
まあ死にはしないだろう。
倒れているマッテオに「交代するかい。」と話しかける。
「ばか、よせ。後ろ、後ろから来てるから。」
とマッテオは必死の様子。
わしが振り返って地竜を見ると地竜はぎくっとなって立ち止まり棒立ちになってしまう。
「おまえの肉うまいんじゃよ」と言うと。
地竜は逃げようとして後足で立ちあがるがわしは
「うまいものは逃がさない。」
と言いながら立ち上がった地竜のお腹をペチャっと叩く。
ドーンと音を立てて地竜が20mほどふき飛びパタリと倒れた。
マッテオ達が「えっ。」と言って目を見開く。
地竜に近づいて頭をぺちぺち叩いてやる。
「これわしがもらっていいじゃろ。」
と言うとマッテオ達がコクコクと頷く。
「ギルドに戻ったら美味しいもの食べさせてやるよ。」
と言って地竜をインベントリにしまう。
レティシアが走って来て
「なに危ないことしているのよ。心配するでしょう。」
と言ってわしを抱え上げぎゅーっと抱きしめる。
おまえ何を見てたんじゃ。
やめろー。
はなせー。
柔らかいものが顔に当たって息ができん。
おまえに殺されるわー。
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