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第69話 天使の光
しおりを挟む大荒野がこんな都市になるなんてびっくりだ。
露天掘りの鉱山を取り囲むようにして並ぶ精錬所と鍛冶場。
そしてひっきり無しに巨大な収納庫が現れては消える転移システムを採用した物流センター。
鉱山で働く人達が通うであろうショッピングセンターや娯楽施設。
高層建築が立ち並ぶビジネス街。
「すごーい高ーい。」
マヨネが驚いている。
浮動機に乗って移動する。
大きな劇場ができたのでライブをするからって招待状をもらったんだ。
ケルビムズとセラフィムはわかるんだけれどルシフェルも一緒って言うのは不思議だけどまあそれは前世のイメージなんだな。
この天使達、宗教的な事には関わりがないみたいだし。
宗教的な事って言うのは人間が作るもので、天使の様な超越者サイドには関係ない事なのかもしれない。
天使のアイドルグループって超豪華。
光の演出が絶品なんだって。
リビングでマヨネとお嬢様方が真似をして歌っていた。
ヘルミーネお嬢様の踊りがきれっきれでかっこよかった。
意外でしょう。
巨大な劇場は中央にステージがある。
そのステージにはもうたくさんの光の柱が立っている。
厳かなセラフィムの歌声が劇場に流れる。
ケルビム達のコーラスがまとわりつく。
セラフィムの歌に呼応するようにルシフェルの歌が響く。
その声にシンクロして光が舞う。
まさに天使の舞、天使の歌声だね。
ヘルミーネお嬢様とマリタお嬢様は立ち上がって両手に生活魔法で光を灯して振っている。
普通は光る魔道具を使うんだけどね。
サイリウムライトの代わり?
魔法って便利だね。
ステージだけじゃなくて観客席にも光が舞い溢れている。
「凄かったね。」
圧倒されてそれぐらいしか言葉にならない。
なんだか天使の光でいろんな事や心が浄化された様に感じた。
ものすごく感動して帰るとダイニングに全部いた。
セラフィムもルシフェルもケルビム達も。
そして中学生みたいにキャアキャア言ってプリンやチョコレートケーキを食べていた。
うーむ。この天使達、自由すぎる。
何故かトラとハチも混ざって笑っていた。
感動を返せ。
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