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第20話 装備を新調?

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倒れたゴブリン達がドロップアイテムを残して光の粒になって消えて行く。

棍棒だとか臭い腰巻き、1匹で5Gだから鉄貨5個で価値としては500円ぐらいだろうか。

ドロップとしてはこんなものだけれど今回は伯爵から1匹当たり1銀貨の褒賞が出る。

だいたい5000円ぐらいかな?

冒険者1人あたり30匹も狩っていたら1日で15万円相当になる。

命をかけてって考えたらどうかな?って感じだけれど時給として考えたら結構な金額だ。

「あんな大きな大剣を持っていたのにドロップしたのは鋼の剣ってしょぼくね?」

ゴブリンキングが光の粒になって消えてしまった後にドロップされたアイテムを見てウツミがぼやく。

「鉄の剣が折れちゃったんだからちょうど良かったんじゃないの。」

確かに鋼の剣だったら折れる事はなかったと思うけど。

このクエストって周回出来ないんだろうな?

鋼の剣の後って言うとミスリルとかオリハルコンみたいなのになるのか。

さすがに魔剣や聖剣なんてのはその辺の武具屋では売っていないんじゃないかな?

などと独り言を言っていると

「そんな事ないよ。」

鍛治師のセルツスが一本の剣を持ってくる。

「魔法付与の出来る魔剣ならレベルはともかく作ることが出来るよ。」

「わたし、付与魔法が使えるし。」

くま姉さんのジリアが言う。

「おおーっ、すごい。」

「だけど、勇者なら聖剣と聖衣は初めっから持っているんじゃないの?」

実はもってます。
でもそんなのいきなり使ったらゲームバランスがめちゃくちゃになって面白くないじゃん。

「強くなってからじゃないと装備出来ないんだ。」

とか言ってごまかす。

「おじいちゃんがくれるって言ったけれどあれって勇者以外は装備出来ないの。勇者の孫でもダメだったわ。」

ユリアが言う。

「それにしちゃユリアの剣って強力そうな剣だよね。」

「ミスリルの剣に強引に聖属性を付与したのよ。」

「そんな事出来るんだ。」

「マジタリア魔法国にはこう言う事が出来るオールドマスターウィザードがいるのよ。」

なんだか聖剣よりもかっこよく見える。

「ところでなんでお前たちはわたしの店で茶会をやっているんだ?」

ゴブリン退治が終わってハツグルの街に帰ってきたウツミは手に入れた鋼の剣に合わせて鋼の鎧を買おうとセルツスの武具屋に来たのだ。

ゴブリンキングとの闘いで既に鉄の鎧はガタガタになってしまったし、鉄の剣がポッキリ折れたのにはさすがのウツミもぞっとした。

チートな能力があるわけでもないんだから少しばかりいい装備にしてもいいかなと思った。

「その装備じゃ結構きつかっただろう。レベリングで余裕をもって攻略している割には装備にゆとりを持たせないのは変じゃないか?」

おっしゃる通り。













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