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第12話 盗賊1
しおりを挟む「ムール、こんなに薬草集めてさー。これっているの?」
パエリが不満そうだ。
パエリは寝起きが悪いのに早起きさせて冒険者ギルドにいったのが気に入らないんだ。
でも放っておくとお昼まで寝ているし。
「だって別に拾わなくてもムールのインベントリにいっぱい入っているでしょう。」
「パエリのインベントリは空じゃん。」
「ムールがいるからいいでしょう?」
何言ってんだ。
「自分で集めてインベントリのマスを埋めていくのが楽しいんでしょうが。」
オレ?オレは転生する前にさんざんやりこんでインベントリを何回も一杯にしてカンストして来たんだからもういいんだ。
多分、今のインベントリはその時のデータを引き継いでいるんだろう。
「ムールこそ何言ってんの。」
パエリはゲームに興味がないみたいだ。
パエリはどこの街へ行ってもスラムや教会の施設の子どもに遭遇するとパンやお金を持っているだけ全部渡してしまう。
まあいくらでもインベントリに入っているからパエリの好きなようにしたらいいんだけどね。
なんだか街道の方から女の子の悲鳴が聞こえる。
「んー。勇者の出番かなー。」
パエリが胸を張ってポーズしている。
「そんなのいいから行くよ。」
オレは飛行魔法でパエリを持ち上げて現場に向かう。
「そんなに高く飛んじゃダメ。怖いでしょう。」
「パエリこのぐらいの高さなら全然大丈夫な耐性スキルがあるよ。とりあえずすっごく頑丈みたいだよ。」
「それだけ?」
「今のところね。」
「あ、見えた。」
「かなりあぶない感じ。」
「パンツとられそう。
既に馬車が横倒しになっていて、従者や護衛の冒険者が倒れている。
そしてお決まりだけどどこかのえらい貴族のお嬢様が危機一髪だ。
「ムール、急がないとお嬢様のパンツが。」
盗賊?多分盗賊の1人がお嬢様にあかんことをしようとしている。
パエリがまっすぐその盗賊に向かっていく。
他の盗賊はただ走って行くパエリに弾き飛ばされてしまう。
まあ、勇者だし。
しかし既にお嬢様のパンツは半分下げられて....。
パエリのキックが盗賊の股間に炸裂する。
ギリギリ間に合ったようだ。
「どうだ、間に合ったぞー。」
パエリ嬉しそうだ。
カルナガリア王国のワーリク侯爵のお嬢様で領地に戻るところを盗賊に襲われたようだ。
「サーフラお嬢様、ご無事で。」
従者らしい男が現れる。
この人今までどこにいたんだ?
ジーッと疑いの目で見る。
パエリはなんとも思っていない様子。
おもむろにパエリがオレを両手で捧げるように持ち上げる。
「ムール、従者や護衛の冒険者にヒールをかけて治して。」
なにそれ、オレはパエリの魔法の杖か?
死んでる奴もいるよ。
まあなんでも治るけれど。
「馬車も直してあげて。」
まあなんでも直るけれど。
「ありがとうございます。勇者様ー。」
サーフラお嬢様が礼を言う。
「え?直したのオレじゃね?」
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