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第44話●しっぽと耳 4テイヨ奪還作戦
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「ギド、なんなのそれ。」
目覚めるとギドの頭の上に猫の耳がー。
ウフフしっぽもあるよ。いいでしょう。
「そんな魔法あったっけ。?」
レテはそう言いながら術式の解析を瞬時にする。
さすがは天才。
僕は昨日みんなが眠った頃に思いついてインベントリの中で30年思考錯誤してようやく出来るようになったんだけど。
レテがポンと猫耳っ娘に変身した。
ダメだー。可愛すぎるー。
もう今日は動けない、ずっとレテにくっついて過ごすー。
「しっぽを離しなさい。なんかぞくぞくする。ミルグラス王国に行くんでしょ。」
レテにほっぺたを摘まれる。
テイヨは一度会っているからどこにいるか、無事なのかはすぐにわかる。
生き物それぞれが持つ特有の魔力紋がアカシックレコードに記憶されているのでそれと一致する魔力紋を持つ者を探索魔法でとらえるだけでいい。
探索魔法もレテやギドぐらいの魔力を操作出来るのなら大陸全土をカバーする事が出来る。
実際の所、テイヨを連れて来るだけなら転移魔法を遠隔操作で使えばいいんだけど、それじゃあミルグラス王国や獣人族の問題は解決しない。
何よりギドがけもみみに酷い事をする奴らを全然許せないらしい。
「テイヨ、すまないね。まさかこんな事になってしまうなんて。もはや里に帰してあげることもままならない。」
グアレ・フォン・リネカー伯爵ががっくり肩を落としている。
「そうですね。それどころか私を匿っていたと言うだけで伯爵の立場も家の存続も難しくなってしまいますね。」
リネカー伯爵は獣人族を差別することなく里や孤児だったテイヨをずっと援助してくれた。
人からは変人って言われるけれど。
独身者で妻子はいない。
屋敷には獣人族の従者が少しいただけ。
テイヨと結婚すればいいと言われるけど伯爵は既に45歳 、まだ16歳のテイヨに自分ではテイヨが可哀想だと思っている。
比較的獣人族に対して寛容だった友人のキルポチヘ伯爵家にリネカー家を継がせる事を条件に4男のタパニと婚約させることが出来て喜んでいた。
しかし、この情勢下ではと婚約は破棄された。
残念な事に友人だと思っていたキルポチへ伯爵はリネカー伯爵が獣人を匿っている事をネタにして伯爵家の領地の譲渡を要求して来た。
「伯爵、この国を出て獣人族の里で一緒に暮らしましょう。」
テイヨは言うが、無事に里に辿り着ける保証はどこにもない。
クニラとアグネスタとミーリオは無事に里に帰れたのだろうか?
目覚めるとギドの頭の上に猫の耳がー。
ウフフしっぽもあるよ。いいでしょう。
「そんな魔法あったっけ。?」
レテはそう言いながら術式の解析を瞬時にする。
さすがは天才。
僕は昨日みんなが眠った頃に思いついてインベントリの中で30年思考錯誤してようやく出来るようになったんだけど。
レテがポンと猫耳っ娘に変身した。
ダメだー。可愛すぎるー。
もう今日は動けない、ずっとレテにくっついて過ごすー。
「しっぽを離しなさい。なんかぞくぞくする。ミルグラス王国に行くんでしょ。」
レテにほっぺたを摘まれる。
テイヨは一度会っているからどこにいるか、無事なのかはすぐにわかる。
生き物それぞれが持つ特有の魔力紋がアカシックレコードに記憶されているのでそれと一致する魔力紋を持つ者を探索魔法でとらえるだけでいい。
探索魔法もレテやギドぐらいの魔力を操作出来るのなら大陸全土をカバーする事が出来る。
実際の所、テイヨを連れて来るだけなら転移魔法を遠隔操作で使えばいいんだけど、それじゃあミルグラス王国や獣人族の問題は解決しない。
何よりギドがけもみみに酷い事をする奴らを全然許せないらしい。
「テイヨ、すまないね。まさかこんな事になってしまうなんて。もはや里に帰してあげることもままならない。」
グアレ・フォン・リネカー伯爵ががっくり肩を落としている。
「そうですね。それどころか私を匿っていたと言うだけで伯爵の立場も家の存続も難しくなってしまいますね。」
リネカー伯爵は獣人族を差別することなく里や孤児だったテイヨをずっと援助してくれた。
人からは変人って言われるけれど。
独身者で妻子はいない。
屋敷には獣人族の従者が少しいただけ。
テイヨと結婚すればいいと言われるけど伯爵は既に45歳 、まだ16歳のテイヨに自分ではテイヨが可哀想だと思っている。
比較的獣人族に対して寛容だった友人のキルポチヘ伯爵家にリネカー家を継がせる事を条件に4男のタパニと婚約させることが出来て喜んでいた。
しかし、この情勢下ではと婚約は破棄された。
残念な事に友人だと思っていたキルポチへ伯爵はリネカー伯爵が獣人を匿っている事をネタにして伯爵家の領地の譲渡を要求して来た。
「伯爵、この国を出て獣人族の里で一緒に暮らしましょう。」
テイヨは言うが、無事に里に辿り着ける保証はどこにもない。
クニラとアグネスタとミーリオは無事に里に帰れたのだろうか?
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