44 / 93
第44話●しっぽと耳 4テイヨ奪還作戦
しおりを挟む
「ギド、なんなのそれ。」
目覚めるとギドの頭の上に猫の耳がー。
ウフフしっぽもあるよ。いいでしょう。
「そんな魔法あったっけ。?」
レテはそう言いながら術式の解析を瞬時にする。
さすがは天才。
僕は昨日みんなが眠った頃に思いついてインベントリの中で30年思考錯誤してようやく出来るようになったんだけど。
レテがポンと猫耳っ娘に変身した。
ダメだー。可愛すぎるー。
もう今日は動けない、ずっとレテにくっついて過ごすー。
「しっぽを離しなさい。なんかぞくぞくする。ミルグラス王国に行くんでしょ。」
レテにほっぺたを摘まれる。
テイヨは一度会っているからどこにいるか、無事なのかはすぐにわかる。
生き物それぞれが持つ特有の魔力紋がアカシックレコードに記憶されているのでそれと一致する魔力紋を持つ者を探索魔法でとらえるだけでいい。
探索魔法もレテやギドぐらいの魔力を操作出来るのなら大陸全土をカバーする事が出来る。
実際の所、テイヨを連れて来るだけなら転移魔法を遠隔操作で使えばいいんだけど、それじゃあミルグラス王国や獣人族の問題は解決しない。
何よりギドがけもみみに酷い事をする奴らを全然許せないらしい。
「テイヨ、すまないね。まさかこんな事になってしまうなんて。もはや里に帰してあげることもままならない。」
グアレ・フォン・リネカー伯爵ががっくり肩を落としている。
「そうですね。それどころか私を匿っていたと言うだけで伯爵の立場も家の存続も難しくなってしまいますね。」
リネカー伯爵は獣人族を差別することなく里や孤児だったテイヨをずっと援助してくれた。
人からは変人って言われるけれど。
独身者で妻子はいない。
屋敷には獣人族の従者が少しいただけ。
テイヨと結婚すればいいと言われるけど伯爵は既に45歳 、まだ16歳のテイヨに自分ではテイヨが可哀想だと思っている。
比較的獣人族に対して寛容だった友人のキルポチヘ伯爵家にリネカー家を継がせる事を条件に4男のタパニと婚約させることが出来て喜んでいた。
しかし、この情勢下ではと婚約は破棄された。
残念な事に友人だと思っていたキルポチへ伯爵はリネカー伯爵が獣人を匿っている事をネタにして伯爵家の領地の譲渡を要求して来た。
「伯爵、この国を出て獣人族の里で一緒に暮らしましょう。」
テイヨは言うが、無事に里に辿り着ける保証はどこにもない。
クニラとアグネスタとミーリオは無事に里に帰れたのだろうか?
目覚めるとギドの頭の上に猫の耳がー。
ウフフしっぽもあるよ。いいでしょう。
「そんな魔法あったっけ。?」
レテはそう言いながら術式の解析を瞬時にする。
さすがは天才。
僕は昨日みんなが眠った頃に思いついてインベントリの中で30年思考錯誤してようやく出来るようになったんだけど。
レテがポンと猫耳っ娘に変身した。
ダメだー。可愛すぎるー。
もう今日は動けない、ずっとレテにくっついて過ごすー。
「しっぽを離しなさい。なんかぞくぞくする。ミルグラス王国に行くんでしょ。」
レテにほっぺたを摘まれる。
テイヨは一度会っているからどこにいるか、無事なのかはすぐにわかる。
生き物それぞれが持つ特有の魔力紋がアカシックレコードに記憶されているのでそれと一致する魔力紋を持つ者を探索魔法でとらえるだけでいい。
探索魔法もレテやギドぐらいの魔力を操作出来るのなら大陸全土をカバーする事が出来る。
実際の所、テイヨを連れて来るだけなら転移魔法を遠隔操作で使えばいいんだけど、それじゃあミルグラス王国や獣人族の問題は解決しない。
何よりギドがけもみみに酷い事をする奴らを全然許せないらしい。
「テイヨ、すまないね。まさかこんな事になってしまうなんて。もはや里に帰してあげることもままならない。」
グアレ・フォン・リネカー伯爵ががっくり肩を落としている。
「そうですね。それどころか私を匿っていたと言うだけで伯爵の立場も家の存続も難しくなってしまいますね。」
リネカー伯爵は獣人族を差別することなく里や孤児だったテイヨをずっと援助してくれた。
人からは変人って言われるけれど。
独身者で妻子はいない。
屋敷には獣人族の従者が少しいただけ。
テイヨと結婚すればいいと言われるけど伯爵は既に45歳 、まだ16歳のテイヨに自分ではテイヨが可哀想だと思っている。
比較的獣人族に対して寛容だった友人のキルポチヘ伯爵家にリネカー家を継がせる事を条件に4男のタパニと婚約させることが出来て喜んでいた。
しかし、この情勢下ではと婚約は破棄された。
残念な事に友人だと思っていたキルポチへ伯爵はリネカー伯爵が獣人を匿っている事をネタにして伯爵家の領地の譲渡を要求して来た。
「伯爵、この国を出て獣人族の里で一緒に暮らしましょう。」
テイヨは言うが、無事に里に辿り着ける保証はどこにもない。
クニラとアグネスタとミーリオは無事に里に帰れたのだろうか?
1
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
刻の短刀クロノダガー ~悪役にされた令嬢の人生を取り戻せ~
玄未マオ
ファンタジー
三名の婚約者候補。
彼らは前の時間軸において、一人は敵、もう一人は彼女のために命を落とした騎士。
そして、最後の一人は前の時間軸では面識すらなかったが、彼女を助けるためにやって来た魂の依り代。
過去の過ちを記憶の隅に押しやり孫の誕生を喜ぶ国王に、かつて地獄へと追いやった公爵令嬢セシルの恨みを語る青年が現れる。
それはかつてセシルを嵌めた自分たち夫婦の息子だった。
非道が明るみになり処刑された王太子妃リジェンナ。
無傷だった自分に『幻の王子』にされた息子が語りかけ、王家の秘術が発動される。
巻き戻りファンタジー。
ヒーローは、ごめん、生きている人間ですらない。
ヒロインは悪役令嬢ポジのセシルお嬢様ではなく、彼女の筆頭侍女のアンジュ。
楽しんでくれたらうれしいです。
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】妃が毒を盛っている。
井上 佳
ファンタジー
2年前から病床に臥しているハイディルベルクの王には、息子が2人いる。
王妃フリーデの息子で第一王子のジークムント。
側妃ガブリエレの息子で第二王子のハルトヴィヒ。
いま王が崩御するようなことがあれば、第一王子が玉座につくことになるのは間違いないだろう。
貴族が集まって出る一番の話題は、王の後継者を推測することだった――
見舞いに来たエルメンヒルデ・シュティルナー侯爵令嬢。
「エルメンヒルデか……。」
「はい。お側に寄っても?」
「ああ、おいで。」
彼女の行動が、出会いが、全てを解決に導く――。
この優しい王の、原因不明の病気とはいったい……?
※オリジナルファンタジー第1作目カムバックイェイ!!
※妖精王チートですので細かいことは気にしない。
※隣国の王子はテンプレですよね。
※イチオシは護衛たちとの気安いやり取り
※最後のほうにざまぁがあるようなないような
※敬語尊敬語滅茶苦茶御免!(なさい)
※他サイトでは佳(ケイ)+苗字で掲載中
※完結保証……保障と保証がわからない!
2022.11.26 18:30 完結しました。
お付き合いいただきありがとうございました!
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】ある二人の皇女
つくも茄子
ファンタジー
美しき姉妹の皇女がいた。
姉は物静か淑やかな美女、妹は勝気で闊達な美女。
成長した二人は同じ夫・皇太子に嫁ぐ。
最初に嫁いだ姉であったが、皇后になったのは妹。
何故か?
それは夫が皇帝に即位する前に姉が亡くなったからである。
皇后には息子が一人いた。
ライバルは亡き姉の忘れ形見の皇子。
不穏な空気が漂う中で謀反が起こる。
我が子に隠された秘密を皇后が知るのは全てが終わった時であった。
他のサイトにも公開中。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる