推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる

ケイちゃん

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復活の厄災編

第二十六話 障壁②

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「アルノアさん…その頭に生えているのって…。」

 レズリィは今までずっと隣にいた彼女の本当の姿に驚きを隠せなかった。
 巻いた髪じゃない異質な固形、それの存在が初めて彼女の素顔を見た新鮮さよりも、言い表すことが出来ない哀しい感情が体を巡った。
 角…人型が持つ角…悪魔以外考えられない。アルノアさんが…悪魔…?

「やはりか、悪魔特有の魔力を感じて怪しいと思ったんだ。」

 ジアロの表情が一変した、疑いから確信へ、そして現れた脅威を退けようとし、鋭い目つきでアルノアを睨んだ。

「ここのきまりは知っているか?この里に害を及ぼす魔物がこの領土を踏み入れた場合、始末対象になるということを。」
「しっ、始末って!アルノアさんは何も悪いことはしてません!私達が一緒にいました、私達が証言になります!」
「今までだけだろう、悪魔は平気で嘘をつく、騙す、利用する、全ては自身の快楽のために。そんな奴は生かしておくわけにはいかない、あなた達はその元凶を狩るために旅をしているのだろう?勇者パーティー。」
「知ってるんだな、俺達のことを。」

 勇者という言葉と共にその鋭い目線が俺の方へ向けられた、疑問と怒りが混ざったその感情は、いわく何故野放しにしていたのかという理由だろう。

「もちろんだ、勇者という存在が20年の時を経て復活したという知らせは全国に飛び回った。皆お前の活躍に期待しているんだ、そんな勇者が悪魔と一緒に旅をしているなど他の者達に見られたりでもしてみろ。誰もお前を味方にしなくなる。」

 ジアロの話と共に後方から彼と同種族のエルフが数人連れてやってきた。皆状況をいち早く察知し、弓矢を引き絞ってこちらに敵意を向けた。

「さて…無駄話が過ぎたな。」

 ジアロは腰に刺さった剣を抜き、徐々にアルノアに近づく。

「抵抗はするな、無駄に苦しみが増えるだけだからな。」

 彼が持つ剣が間合いに入った、振れば確実にアルノアの首が吹き飛ぶことになるだろう。
 アルノアは静かに目を閉じその時を待った、結局こうなる運命なんだと最後までこの姿の自分を悔やんで斬られる覚悟をした。

「ちょっと待ってくれるか。」

 ガシっ!
「うわっ…!」

 クロムはアルノアを持ち上げ、自分の背に隠すように後ろに退がらした。アルノアに突きつけられる剣は今やクロムの首筋につけられた。

「クロム…お前っ!?」
「勇者、何をしている?」
「話をさせてくれ、お前らの王か巫女に。今こうして喧嘩しているよりも重要な話だ。」
「そんなものは後だ!今はあなたの後ろにいる悪魔を始末する!」

 ジアロは身勝手なクロムの振る舞いに憤慨した、だがクロムはその怒りに臆することなく強気な口調で言い放ち一歩前進した。

「やってみろよ、少しでもアルノアに傷を与えてみろ、俺はお前らに剣を抜くぞ。」

 首筋につけられた剣が皮を裂き、血が伝って流れ始めた。
 このクロムの常軌を逸する行動にジアロは咄嗟に剣を引っ込め後退った。

(なんだこの者は…自分を盾にしてでも守ろうとする行為。それに、悪魔だとわかって驚きや戸惑いも見せないこの表情…何か訳があるというのか?)

 妙な違和感に考えふけてると後方からクロムに対する非難が溢れ出した。

「ふざけたことを!私達の希望の存在である勇者が悪魔の肩を持つというのか!」
「仲間だからって躊躇うな!そいつは悪魔、悪逆非道な人物に救いなど与えるな!」

 エルフ達の非難の怒号は止むことなくすべてクロムに向けて浴びせられた。それを後ろで見ていたアルノアは、初めて心が痛む気持ちを味わった。

「やめろよ…私なんかのために何でお前が怒られなきゃならないんだよ。これは私の問題だ!勝手に横槍入れてんじゃねえよ!」
「生憎…お節介な役職だからな、勇者っていう職業は。」(だって仕方ないじゃないか…いつも強気なお前にそんな顔させられねぇよ。)

 怒りと苦しみが混ざった辛そうな彼女の顔を見て、俺は安心させるよう優しげな笑みを浮かべた。
 それに気を引き取られてしまい、後方で弓矢を構えているエルフがアルノアにめがけて矢を放つ瞬間を見過ごしてしまった。
 バシュ!と矢尻が空気を切り裂く音が聞こえ、気づいた時には俺の顔を通りすぎた。

「あっ…!」

 俺は一瞬最悪な想像をして急いで振り向いた、そこにいたのは矢がアルノアに当たる前に掴んで止めたコハクの姿があった。

「何をしている!?まだ攻撃をしていいとは言っていないぞ!」
「ですがジアロ隊長、今奴を仕留めずにいつやるというのですか。」
「そういう問題ではない、勇者は彼女に手を出せば反撃すると語った。まだ私達はその争いに火種をつけてはならないんだ!」

 ジアロは後方で武器を構えている仲間達に、改めて無断で攻撃することを止めるよう指示を出した。
 彼が危険視するのは、ワケを知らないまま勇者と敵対関係になってしまうということ。お互い戦闘になれば双方に被害が出て、あわよくば勇者のこれからに支障が出るかもしれないと察したからだ。

「すまないコハク、俺が守るはずだったんだが…。」

 コハクは掴んだ矢を折って、矢を放った人物を睨みつけた。たとえ仲間の姿が悪魔であっても、仲間を傷つけようとした者を許すわけにはいかなかった。

「クロムさん、私も同じ気持ちです。悪いことをしていないアルノアさんに対して殺していい理由なんてどこにもありません!」

 コハクは思い出す、ルーナ城で同族の仲間を助けるために一人悪人達が集まる場所に乗り込んだ勇気を。馬車の暴走で重傷を負ってレズリィを助けに行けない悔しさを見せた時を。
 そんな彼女を見てきたコハクにとって、他人から悪人と揶揄されるのはどうしても許せなかった。

「あなた達、さっきから聞いてれば偏見がすぎると思いませんか?」
「なに?」
「悪魔は人間達にとって悪い奴だから殺すんですか?悪魔はずる賢く危険な性格だから殺すんですか?」

 コハクはエルフ達に妙な質問をするとクロムの方に指を指しこう伝えた。

「じゃあなんでアルノアさんはクロムさんを殺さないんですか?悪魔の天敵である勇者が無防備に背を向けているんです、殺すことなんて簡単にできるでしょう。そんな疑問を感じずあなた達はずっとクロムさんを非難していた。」
「っ…!」

 コハクの言葉にハッと勘づいたジアロ、攻撃の意思を見せなかった彼だからこそ今まで疑問に感じていた答えに気づいた。

(もし本当にそうだとしたら…確かに考えてみれば勇者を殺せる機会などいくらでもあった。それに、匂いに敏感な獣人族を欺きながら殺害など困難だ、単体の悪魔にそんな芸当が出来てもメリットなどどこにもない。)

 ジアロは自身の予想が当たっているかどうか判断するため、クロムに一つ問いかけた。

「勇者、アルノアに敵意がない根拠はあるのか?仲間だからじゃない、私達に納得出来る証言がないと信用出来ない。」
「お前らの言う悪魔はヘラグランデが使いによこした帝国軍だ、ヘラは自分の敵意になる奴を始末しようと部下を送る。もしアルノアがそのヘラの使いなのだとしたら、俺が出会うずっと前から潜伏していたってことになるはずだ。」

 クロムの言葉にレズリィは改めてあの時の記憶を思い出した。

「たしか…採用試験は3年前、その頃はクロムさんに出会っていませんし、帝国が脅威になるという話はあまり聞きませんでした。」
「もし俺がヘラの立場だったら、3年もかけて勇者との絆を紡ぐよりも、まだ未熟な状態の勇者を倒した方が確実性がある。ってことはつまり…アルノアはヘラに操られていない、事故でこんな姿になってしまった被害者なんだ!」

 ジアロは少し黙ると頭の中で色々な仮説を考えた、だが自分は里の警備の身、このような悪魔との読み合いに関しての知恵は恥ずかしながらない。
 だから…ここは危険でも頼るしかなかった。

「お前達!武器を下ろすんだ、彼らを処遇を私達から長に変える!」
「ジアロ隊長!彼らの話を信じるのですか!?」
「私達ではこの問題に対処できるほど世界に触れてない、長に判断を仰ぐべきだ。」

 隊長の命令通り彼らは手に持ってる弓矢を下げた、誰しも納得がいかない表情をしており、こちらを睨む視線を感じた。

「勇者パーティーよ、今だけはあなた達の仲間に手は出さない、この里の長に判断してもらい敵意がないことを証明させてもらえ。」
「それって…ひとまずは助かったってことか?」
「だが拘束はさせてもらうぞ、そしてこの里では自由に動けないと…」

 ギリギリッ!
 ジアロがまだ俺達と話してる間に、弓矢を下げていたはず後方のエルフ達が再び俺達に向けて矢を放とうと弓を引き絞った。その矛先は近くにいたジアロにも向けられていた。

「なっ、何をしてるんだお前達!無益な争いは控えろ!害のない旅人に手をあげるというのか!」
「駄目だ!悪魔を里には入れさせない!それがこの里で決めたきまりなんですから!」

 後方のエルフ達の異常さにジアロは待ての合図を送ったが、真横に位置していたエルフがそれを無視し矢をジアロに向けて放った。

 ザッ!バキバキッ!
「っ!?」

 放たれた矢はジアロの足元に刺さり、地面から刺々しい氷の造形物が現れ彼の足を包んだ。

「あなたは間違っています!どういう意図があっても悪魔は見つけ次第殺さないと駄目です!隊長がここで許したら、私達の仕事は何のためにあるというのですか!」
「お前達…」

 ジアロは部下から告げられた自身の役割に気持ちが揺らいでしまい、脱出できる機を逃してしまう。

 バシュ!バシュ!
 続く二矢、三矢と放たれた矢はジアロの足元に刺さり、足を包んだ氷は徐々に体の方へと伸びていった。

「嘘でしょ…こんな時に仲間割れをするなんて…。」
「仲間割れよりも…あの矢、一種の魔法武器のようなやつじゃないか?矢を撃ち込むのと同時にその矢から魔弾が放たれる。くらえば二回のダメージを受けることになるぞ。」
「今武器の説明してる場合かよ!あいつら、抑止力になってた近衛隊長を無力にしやがった。次は本気で殺しにくるぞ!」

 俺の目の前では胸元まで氷漬けになって動けなくなっているジアロの姿があった。彼は耳につけている装置を肩で押して起動し、苦悶の表情を浮かべながら俺達に向けて叫び伝えた。

「手を出すな…!生きたければ…」

 彼の言葉は伸びていく氷に呑まれそれ以外発することはなかった。
 手を出すなという意味、おそらく悪魔絡みで里の警備隊と戦えば襲撃者と認識されてしまうからだろう。
 だがその言葉を真に受けるほど余裕がないことを実感させられてしまうことが起きる。

「おいおい…どういう報告をしたらこんなに呼べるんだよ!?」
「軽く20人はいます、戦わないと消耗戦ではこちらが不利です!」

 後方より遠くから増援部隊がこちらにやってくる、コハクはその視力を活かして数を把握したが出来ればそんな報告は聞きたくなかった。

「公務を妨害、悪魔を擁護、隊長を唆す、罰を与えるのには十分な数だ。近衛隊、私達の指名を真っ当しろ!狙いは悪魔、歯向かう奴等も攻撃して構わない!私達の里を守るんだ!」

 一人のエルフが背中に背負った剣を高く掲げ、周りのエルフ達に号令をかけた。それに同調するように次々とエルフ達の目がこちらに殺意を向けてくる、恐ろしいほどの集団心理だ。

(くそっ!ここは逃げ…いや、この状況で逃げ出したらもっと誤解を生む。だからといって武力で無力化はもっと駄目だ。)

 魔法を纏う矢がこちらに向けてくる、防ぐといってもレズリィはまだ補助魔法である魔法防壁《マジックバリア》は覚えていない。
 号令をかけたエルフが手を上げ始めた…急げ!考えろ!この場を戦わずして危機を脱する方法を!そう自身に問いかけながら頭を回転させた。

「そういえば…」

 俺はふと思い出す、メブキの遺跡でプラントゴーレムのガレキ落としを防ぐことが出来たあの方法を。

「そうだ!レズリィ!四方にウォール《遮蔽物》を展開!アルノアは氷結魔法でカバー!」
「わっ、わかりました!」
「そういうことか!」

 レズリィ達が魔法を唱え始めるが、それに気づいたエルフはすぐさま攻撃の指示を出した。

「撃て!」

 合図を受けたエルフ達の手から一斉に矢が放たれる、射出される矢の速さでは防壁を張る前にこちらに被弾してしまう。

「「氷結《ブリザド》!」」

 俺とアルノアは地面に氷結魔法を撃ち込み、氷の壁を作り出した。だが相手は魔法を込めた弓矢、氷の壁に触れた直後火炎魔法が発動し、目の前で簡単に穴を開けられた。

「あっぶね!やっぱり氷じゃ耐久面は乏しいな。」
「クロムさん、アルノアさん入ってください!展開します!」

 レズリィの準備完了の知らせを受け、すぐに彼女の近くに固まった。その直後、レズリィが杖の端を地面に叩きそこから半透明な立方体が全員を包んだ。

「遮蔽物《ウォール》!」
「アルノア、壁をどんどん凍らせて分厚くするんだ!」
「言われなくても!お前こそ全部のもん出し切れよ!」

 俺が考えたのは氷結魔法と補助防壁魔法で、即席の魔法防壁《マジックバリア》の作り出すことだった。
 防御に強い遮蔽物《ウォール》に氷結魔法を上乗せすることで、氷が攻撃の身代わりとなり防壁のダメージを軽減することができる。
 予想通り、放たれた第二の矢は氷壁に傷を与えるが中にあるウォールには届かなかった。

「くっ、障壁魔法と氷結魔法の二つの壁で防いだか。しかもあの氷、壊れた部分から修復している。」
「どうする?全員で火炎魔法を撃ってあのバリアを溶かそうか?」
「急かさなくてもいい、後ろにはさっき呼んでおいた増援部隊がいる。彼らの魔力量と私達の戦力、こちらが圧倒的に有利なのは間違いない。」

 そう予想したエルフの後ろから新たな近衛隊が到着した。彼らは氷漬けになっているジアロとその向こうで壁作って侵入を拒んでいる悪魔を見かけて目を丸くした。

「これは…どういう状況だ?」
「皆、報告したとおりこの里に悪魔が入ってきた。私達の仕事はただ一つ、里に降りかかる危険因子を取り除くことだ!」

 指揮役として動いていたエルフの一人が増援部隊にこれまでに起きたことを簡単にまとめた、肝心の内容が省かれているためわからない人からすれば完全に敵として認識してしまう、俺はそのことに怒りを感じた。

「あの野郎、自分がやってることが正義だって固着しすぎて考えるのを放棄してる。何がなんでもアルノアを殺したいみたいだな。」
「くそっ…私のせいでこんなことに巻き込まれるなんて。」  
「誰もお前のせいだって言ってない!あいつらがただお前を知らないだけだ、ジアロだってそうだろ?わかってくれる奴は絶対にいる!だから悲観的になるな!」

 俺はアルノアにそう鼓舞するが、内心この状況でわかってくれる人などおそらくいないだろう。だが言わなければ、この気持ちを伝えなければ、俺達は間違いなくやられてしまう。

「全員、目の前のバリアに集中放火!悪魔もろともそれを庇う者達も有罪だ!」

 そう悩んでいる間にエルフ達は一斉に攻撃を仕掛けようとしている。彼らの攻撃指示を聞いた皆もこのままでいいのかと俺に問いただしてきた。

「まずいです、このままじゃじり貧ですよ!」
「クロム!本当にこれでいいのかよ!私達は何もしなくていいのかよ!」
「クロムさん!私行きます!反抗したのは私一人だけならクロムさんに敵意があったと言われずに済むはずです!」
「待て…待ってくれ…今考えてる!」
「クロム!」
「クロムさん!」
「クロムさん!」

 俺の中であらゆる選択が駆け巡る、戦うか?逃げるか?守り通すか?どれだ…どれが最良の選択なんだ?ゲームのストーリーだったら…

「あっ…。」

 俺はこの状況でも判断ができない理由がわかってしまった、ずっと俺はゲームのストーリーに頼りっぱなしだった。
 答えを知っているから最善の道に進めると思っていた、違う…答えに頼りすぎて自分の決断に自信が持てなくなっていたのだ。
 忘れていた…これも人生と同じ、先の見えない未来に向けて無数の選択肢を選ばせられることを。

 パァン!
 俺は浸りすぎてしまった自分のその考え方を戒めるように強く頬を叩いた。

(馬鹿!何甘やかしてんだ俺!答えが敷かれたレールを走るだけでリリスを助けられるか?そんな安全な道を進むだけでこれからの敵に立ち向かえるか?そんな甘いことかよ!人生っていうのは!)

 見えないから選択ミスに恐れてしまう、見えないから後に残る後悔が増え続ける、そんな心情に押しつぶされるのは嫌だが…大事な決断に限って答えがわからないから選べないという弱い人間になるのはもっと嫌だ。
 この不平等な世界でも人間は生き抜くために自分の選択から未来を切り開いてきた。俺の未来も誰かが決めたものじゃない、自分から作っていかなきゃ駄目なんだ。
 俺は剣を抜いた。
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