推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる

ケイちゃん

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悪魔の絆編

第二十二話 集落①

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「はぁぁぁぁぁ!」

 俺は雄叫びをあげながら複数のゴブリン達に向かって突っ込んでいった。
 最初の一人を《スラッシュ》で首を落とし、すぐに剣を右から左に移し替え、次にやって来た二人を《ダブルスラッシュ》で体を抉り斬った。

 ギャァギャァ!
 仲間の仇と言わんばかりに騒ぎだしたゴブリン達は、数を増やして俺に攻撃をしかけてきた。

「ソニックラッシュ!」

 だがそのゴブリン達の攻撃は横から風のように現れたコハクの乱撃により阻止され、傾れるように倒れていった。

「新技か?一気に四体も倒すなんてすごい威力だな。」
「はい、足の速さを活かしたソニッククローを要領に腕の回転を速くして一瞬に何発を叩き込めるようにしたんです。」

 コハクは自身の手を握り返していた、それは自分の技の利用性に確信を持つような動きと見て取れた。
 そんなコハクを見て負けてられないと感じた俺は、彼女が前を先導している隙にスッと指を掲げステータスパネルを開いた。
 そこに書かれていた俺のレベルは15、剣術スキルもレベル3まで上がり新しいスキル《ドラゴンリープ》を覚えていた。
 そして、今まで解放されていなかった防御スキルがいつの間にか解禁されており、俺はそのスキルに目線がいった。

(いつの間にか防御スキルが解禁されてる!?ゼルビアにいた時はセーレの編成にばかり気を取られて見落としてた。)

 手で頭を触りなぎら過去の自分を責めながら防御スキルの中身を拝見した。そこには…

 防御スキルLV.2 《反撃の守勢》《毒耐性》

 が書かれており、何故だか身の回りで感じた出来事が映し出されているように見えた。

(反撃の守勢…たしかダメージを受ける度に攻撃力がわずかにあがるっていうパッシブスキルだったか、毒耐性はそのまんまか…ってことはもしや、俺の体に異常が見られた時にその対抗術を覚えていくってことか?なんだか使いにくいスキルだなこれ…。)

 剣術スキルは剣を使って熟練度を上げてスキルを獲得するように、おそらく防御スキルは攻撃を受けるかつその攻撃方法に対策を練ったスキルが獲得できるようになってると考えた。
 契約決闘の際に、俺はセーレにボコボコにされた経験を持つため《反撃の守勢》が生まれ、モルガンに時間経過の毒魔法をくらったことにより《毒耐性》が生まれたと仮説を立てると話がまとまる。

(この感じでいくと、勇者スキルの解放も何か特殊な条件があるってことか。でもそんな条件、ストーリーの中であったっけかな…。)

 自分のスキルの考察に頭を悩ませていると遠くでコハクの声が響いた、夢中になりすぎて置いてかれそうになっていたようだ。

「こっちですクロムさん!」
「悪い!今行く!」

 俺はパネルを閉じてコハクのもとへと駆け出した。
 鬱蒼たる森を走っていると、獣道のような少しだけ木々が開けた場所に辿り着く。そこには柔らかな地面にくっきりと馬車が通った痕跡が奥までが続いていた。

「ここです!たしかここで二人が投げ出されたのを見ました!」
「だったら本気でまずいことになったな…。」

 地面にあったのは馬車の痕跡だけではなかった、奥に進む度誰かの足跡が傍から続いており、たどって行くとある地点にその足跡が集まっていた。まるでその場所に何かがあって物珍しさにやって来たかのように。

「この足跡…ゴブリン達の足跡で間違いないです。クロムさん、やっぱりこれは…。」
「争った痕跡がないところを見ると、連れ去ったって感じか…。」
「クロムさんの予想通りかもしれません、これ…レズリィさんの…。」

 コハクは木の陰から銀色の杖を見つけてきた、やはりここにレズリィ達がいたのは間違いない。

「よかった…これさえあれば。」

 そう呟きながら俺は杖を持ち魔力を送り込んだ、すると先端の青い宝石がほのかに光だした。

「クロムさん、一体何を?」
「目印さ。それよりもコハク、これで匂いを辿れるか?」

コハクは杖を手に取ると顔を近づけて匂いを嗅ぎ出した。

「大丈夫です、匂いの判別がつきました。確実に辿り着けます。」
「よし、あとはルミールだな。レズリィと一緒にいればいいが。」

 手がかりを手に入れ再び捜索に取り掛かろうとしたその時、コハクが腕を伸ばし俺の行く道を防いだ。

「左右から複数!来ます!」

 コハクの敵襲の知らせを受けたすぐ、木々の間から矢が飛んできて俺の腕に被弾した。

「痛っ!」
「クロムさん!」

 切れ味の悪い石の矢尻だったため防具を貫くことはなく地面に矢が転がったが、石をぶつけられるような感覚なので普通に痛い。

「野郎!やりやがったな!火球《ファイア》!」

 俺はすぐ矢を放って来た方向に向けて火炎魔法を放った。それは木に直撃し、弾けた炎に驚いたのか近くでゴブリンの声が聞こえた。
 俺はすぐその場所を察知し、反撃の隙を与えぬよう素早く近づき、木の陰に隠れたゴブリンに刃を入れた。

「違う…!」

 俺はミスをしてしまった、攻撃したのは石斧を持ったゴブリンであり弓矢ではなかった。
 ギィヒヒ!
 その姿を木の上から見ていたゴブリンはあざ笑いながら俺に向けて弓をしならせた。

「させない!」

 コハクは木の間を転々と素早く移動し、矢を発射しようとしているゴブリンに重い蹴り《ラビットスティング》を喰らわせた。
 ゴブリンは何が起こったのか分からず呻き声をあげずに遠くまで吹き飛ばされた。

「すまない助かった!」
「クロムさん、腕の怪我は!?」
「大丈夫だ、それよりも次が来るぞ!」

 俺の話を待たずにして後ろから複数のゴブリンが喚きながらこちらに向かってくる。
 俺とコハクは言葉要らずに敵の攻撃をかいくぐり、一体一体ずつ仕留めていった。不思議なことにさっきのような死角からの不意打ちの恐怖は無くなっていた。
 背中を守ってくれるから、ただその信頼関係が二人の戦闘の手助けになっていた。

 馬車を離れてからどれくらい経ったのだろうか?行く先々ゴブリンに襲われ続け、捜索が思った以上に難攻していた。
 俺は地面に転がる多数のゴブリンを見て、うんざりするような顔をして今思ったことを口にした。

「それにしても多すぎだろ、もう百体は倒してるんじゃないか俺達。」
「まさか…って言いたいところですけど確かに多すぎますね。食料が備蓄されてる町を襲うために集団で狩りをするって聞いたことはありますが、その集団の数ほど倒してる気がします。」
「嫌な予感がするな…これがもし狩りのメンバー達だったとしたら。」
「私も同じことを考えてました、狩りをする者がいれば拠点を守る者もいます、もしここまで倒してきたのがまだ氷山の一角だったとしたら…。」

 二人の頭の中で考えたくもない予想が思い浮かんだ、同時期に負傷者を守りながら戦っているモルガンも同じ事を考えていた。

「このゴブリン達…襲撃にしては数が多すぎる。たった一台の馬車と複数の人間達を襲うためにここまでの規模を要するか?」

 彼女の目の前には何体のもゴブリン達を相手にしているヒュドラがいた。毒液を使った攻撃のためか、毒で溶けたゴブリン達の腐乱臭が立ち込め、モルガンは思わず鼻を摘んだ。

「ヒュドラ、しばらく毒液の攻撃は控えるんだ。臭いったらありゃしない。」

 ヒュドラは不満そうに低く呻くと、ゴブリンの集団がいる場所に這いずりながら移動し、体の大きさを十分に活かした尻尾の薙ぎ払いで一掃した。
 だが、ヒュドラの広範囲な尻尾攻撃によりゴブリンの溶けた死体が投げ飛ばされモルガンの目の前に倒れた。

「この臭いじゃ怪我人達もたまったものじゃないな。」

 そう言うとモルガンは魔法陣を地面に向けて展開し、中級風魔法「風撃《エアロレイ》」を放った。
 人間を軽々しく吹き飛ばす風の衝撃波を放つ魔法だが、モルガンが放った風魔法は渦を巻きながらにどんどん大きくなり、最終的にはつむじ風が出来上がるほどに巨大化した竜巻に変化した。

「さぁ…ゴミ掃除の時間だ。」

 モルガンは腕を振り回すとそれに合わせて竜巻が動き始める、移動するだけでゴブリンや漂う腐乱臭が吸い込まれ、あらかた吸い込んだ竜巻は上空に向けてすべて投げ出した。

「さて…もし私の予想通りなら捜索の難易度は一気に跳ね上がる。勇者君、獣人君…気をつけた方がいい。」

 モルガンは二人が無事に帰ってくることを祈ることしか出来なかった。自分の予想が外れてほしいと考えたことは何度もあるが、こうして誰かの命が危うくなるとなれば彼女にも自責の念が募る。
 彼女は近くにある岩に足を組んで座り、ただ目の前でヒュドラとゴブリン達の争いを眺めていた。
 その足は落ち着かない様子で片方がリズムよく動いていた。

 一方その頃、クロムとコハクは…

「あっちから攻撃音が聞こえます!」
「行こう!」

 森の中を移動していると、魔法による爆発音がこだまするように森の中を響いている事に気づき、二人はその正体を確かめるべく急いで向かった。

「来るな!こっちに来るな!」

 ゴブゥゥゥゥ!
 焦茶色の短髪に長く尖った耳をしたエルフの男性が、目の前の少し大きいゴブリン達に怖気づきながら魔法で応戦していた。
 ルミールだ。

「うっ…詠唱限界が…!」

 突然体が痺れて硬直し、膝から崩れ落ちるように倒れた。
 この世界では詠唱限界という、魔法を連続で詠唱することが出来なくなる魔法使いにとって致命的な欠点が存在する。
 例えるなら人が息を吐き続けると苦痛の限界で吐くことが出来なくなるのと同じく、魔法も魔力の過剰な放出に体が追いつけず、反射的に魔法を撃つのを拒否するように体が痺れて動けなくさせる。

「嫌だ!こんな死に方!僕はまだ…!」

 動けない体を必死に動かし、這いずりながら少しでもゴブリン達の距離を離そうとした。だがそんな努力も無駄に終わり、ゴブリンの一人がルミールの足を踏みつけた。

「いぎっ!がぁぁぁぁぁ!」

 ルミールはあまりの痛みに両目を見開き苦痛の悲鳴をあげた。
 グヘへ!グヘへ!
 何度も足を踏み付けながら腹の奥から楽しそうに笑い続けるゴブリン。その傍から二体のゴブリンが現れ、武器である木の棍棒を振り回しながら不気味な笑みでこちらに近づいてくる。
 ああ…殺される。そう感じたルミールは訪れる死を悔いながら親しんだ人物の名前を呟いた。

「モルガン先生…エレーナ…ごめん。ゴブリン相手じゃ肉片すら残らないかも…。」

 ギヘヘ!ギヘヘ!
 人外の笑い声と共に、狂気を体現させた殺意が降ってこようとしている。死を覚悟し目を閉じた瞬間…

「ダブルスラッシュ!」
「ラビットスティング!」

 人の声、肉を抉る攻撃音、ゴブリンの苦痛の叫び、一瞬の内に暗闇の中で情報が駆け巡った。
 ルミールは恐る恐る目を開くと、目の前に二人の背中が立っていた。

「危なかった…ギリギリだったな。」
「ルミールさん、大丈夫ですか?」
「クロムさん?コハクさん…!」

 驚くほど掠れた声で二人の名前を口にしたルミール、彼が無事なことを確認すると二人は目の前のゴブリン達に集中した。

 ゴブゥゥ!グルル!
 痛めた傷を押さえながら立ち上がり、怒りの唸り声を発してこちらに敵意を見せるゴブリン。
 さっきは助けるのに夢中だったから気にしていなかったが、今まで戦ってきた奴らより一回りデカい。

「ちっ…ホブゴブリンか。」
「巨体な分、中までダメージが浸透しにくいですね。」
「2対1(二ーイチ)でやるか?」
「いえ…一人でいけます!」

 ホブゴブリンは巨大な肉体から出る腕力を駆使して人の胴体ほどある棍棒を勢いよく振り回す。
 だがコハクにとってそんな一振りはまるで止まっているように見えた。

「遅いです!ウィンドクロー!」

 棍棒を横に薙ぎ払った隙にコハクはボブゴブリンの足元に近づき、風を纏った斬撃で足の筋肉を抉り取った。

 ゴブゥゥ!?
 片足の自由が効かなくなり四つん這いの状態になった隙を狙って追撃を繰り出そうとするがーー。

 グオォォォォ!
 コハクの背後からもう一体のホブゴブリンが棍棒をこちらに振り下ろしてきた。
 それでもコハクにはかすりもせず、一瞬で見切ってギリギリで回避した。そしてその回避した先には四つん這いに倒れていたゴブリンがいた。

 ゴァァァァァ!
 重い一撃が負傷した仲間に直撃し、苦痛な叫びをあげながら地面に叩き潰された。仲間に手をかけたことで困惑している隙を狙い、コハクは手で槍を模した形を作り凄まじい速さで次々とホブゴブリンの体を引き裂き、貫いていった。
 自分の体に穴が開けられるたび、見る見るうちに死という恐怖に染まっていき戦意喪失したかのよう白目を剥き地面に伏せた。

「さすがコハクだな、こっちも負けていられねぇ!」

 俺の目の前でもホブゴブリンは巨体を活かした攻撃を仕掛けていた、だがコハクと違うのはその俊敏な動きで一瞬の隙を突く攻撃を出すことが出来ないことだろう。

「さすがに当たりに行くのは馬鹿がやることだよな。」

 そう言いながらニヤっと笑った俺の顔を見たゴブリンは頭にきたのか、俺に向かって突進を仕掛けてきた。

「おい気をつけろ、そこ滑るから。」

 俺はゴブリンが来る進行方向に氷結魔法で地面を凍らせた、するとわかっていたかのように足を滑らせ倒れた状態で俺のもとへとやって来た。

「スラッシュ系じゃ傷は浅かったな、だったらこれでどうだ!ドラゴンリープ!」

 ドラゴンリープ、体を回転しながら飛び上がり、その勢いで目の前の敵一体に大ダメージを与える大技。
 ボス戦などに重宝される大技だが、力をためるのが長く次の順番で放つことができるタイプの技なため相手がスタン状態で動けなくなっている時にしか出番がない。

「うぉぉぉぉぉ!」

 覇気がこもった叫びをあげながら勢いよく剣を振り下ろした。それは今まで聞いたことがない衝撃音を発しホブゴブリンを一刀両断した、あまりの威力に剣を持っている手が痺れるほどだ。

「マジか…さすがため技だな、他の技とは比べ物にならない迫力だ。」

 目の前で放った一撃が本当に自分がやったことなのか実感が湧かず、ぽかーんと口を開けていた。

「たっ、助かりましたぁぁぁ!」

 安心して緊張感が解けたのか、ルミールは涙混じりに感謝の叫びをあげた。

「足が腫れてますね…これでは歩けないでしょう、私が背中を貸します。」

 ルミールの足はホブゴブリンに踏み付けられて大きく腫れていた、ルミールは申し訳ない顔をしてコハクの背にまたがった。

(僕は…どうしてこんな…助けられてばかりなんだ…!情けない…!)

 助けてくれたこと、自分には何も出来なかった無力さにルミール中で激しい後悔と自責の念にかられ、コハクの肩を強く掴んだ。

「ルミールさん?」
「クロムさん、コハクさん、ごめんなさい…レズリィさんを守れなくて…。」
「レズリィに会ったのか?あいつは無事か?」
「僕は見たんです、あの異常なゴブリンの大群を…レズリィさんは連れて行かれて、僕は殺されそうになって…にっ、逃げ出して…!」

 ルミールは震えた声で何が起こったのか二人に伝えた。その顔は恐怖よりも罪悪が勝っていた。

「ごめんなさい…!本当にごめんなさい…!」

 コハクの背中に顔を埋め涙を流しながら謝罪した、自分の不甲斐なさにいっそこのまま死んでしまいたいくらい情けなくて恥ずかしかった。
それを見た二人はルミールを責めることはせず、まだ諦めない気持ちを彼に応えた。

「泣くなよ、まだ手遅れってわけじゃないだろ。連れて行かれたってことはまだ生きてる可能性がある。ルミール、お前も手伝ってくれ。」
「えっ?」
「戦えないと判断したから逃げた、でも今度は俺達がいる。一緒に戦って一緒に助けるんだ、それならお前が抱えてる罪悪もきえるだろ。」
「ぼっ、僕にそれができるのでしょうか?」
「出来るか出来ないかは俺達が決めることじゃない、だけど後悔したままでいくって選択肢は嫌だろ。」

 後悔したままという言葉にルミールの心は揺れ動いた。死にたくないからという自分が作り上げた言い訳を吐いて僕は逃げ出した、あっちはもっと恐ろしい体験をしているというのに…。
 そんな彼女を前に自分はできないとまた言い訳をつけて目を逸らすのか?

「僕も嫌です…逃げたままで終わらせたくない!僕にチャンスをください!」

 涙混じりに強い覚悟を持った目線を向けた、俺はそれに応えて軽く頷いた。

「よし!行こう!」

 俺達は再び森を駆け出した。ただ一つ、レズリィの無事を祈って。




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