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悪魔の絆編
第十九話 添い寝①
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ゼルビアの町に太陽の光が照らし始め、冒険者達は次々と宿屋を出て次の冒険に勤しんでいた。夜の物静かな町とは打って変わって、人々が行き交う活気溢れた日常が戻ってきたようだ。
「おはようございますレズリィさん、それと…セーレさん?なんでそんな元気ないんですか?」
待ち合わせ場所にいたレズリィとセーレにコハクは元気な声で挨拶をするが、セーレのどんよりとした表情に目が行き声をかけた。
「ごめんコハク、今受け答える気力ないから話しかけないで…。」
「何かあったんですかレズリィさん。」
「セーレさんは今反省中です、まったく…他の皆さんにご迷惑がかからないようにしてって念を押したのに…。」
レズリィはむすっと片頬を膨らまし不満そうに顔をそむけていた。
何故こうなってしまったのか?それは遡ること1時間前、レズリィが泊まっていた部屋でそれは起こった。
「うっ…重い。なんですか一体…。」
レズリィは上にのしかかれているような寝苦しさを感じ、目が開き切ってない状態で起き上がった。
微かに見えたその光景は、自分の上にボロボロになったセーレと血によって赤く変色した毛布があった。
「わっ…わぁぁぁ!セーレさん!?どうしたんですか!」
衝撃の光景を目の前に一気に目が覚めたレズリィ、セーレの状態を確認しようと何度も彼女を揺さぶった。
「うん…ああ、もう朝なの…?まだ眠いからもうちょっと…。」
「もうちょっとじゃありません!ベットをこんなに血で汚して何かあったんですか!?」
セーレの反応と治りかけてる傷を見るかぎり大事には至ってないと安心したが、布団のいたるところに汚れた血痕を察して只事ではないと感じ彼女を問いただした。
「レズリィ様…ごめんなさい、詳しくは言えないけど激しい戦いでした。」
「激しい戦いって…まさか自分が強くなるために特訓を…。」
「おいレズリィ起きてるか?今町中騒ぎになってるみたいだぞ。」
二人の会話を挟むよう入口の扉からアルノアが入ってきた。彼女も目の前にある血だらけのベットを目の当たりにし驚いて駆け寄ってきた。
「ってうわ!お前何やったんだよセーレ、ベットが血だらけじゃねえか。」
「レズリィ様の上で力尽きちゃって…昨日は激しかったから。」
「激しいって何!?レズリィお前まさか…!」
「変な想像しないでください!私は何もしてませんしやろうともしないですから!」
レズリィは恥じらうように毛布で体を隠しながら吠えた。
「っと…こうしてる場合じゃない、私ちょっと馬車の運行に問題ないか見てくる。レズリィは他の奴らを起こしてやってくれ。」
「何かあったんですか?」
「今朝方広場に誰かが争ったような形跡があったってこの町の管理人達が騒いでてさ、滞在している冒険者に取り調べをしてるみたいなんだ。」
「誰かが…争った…。」
アルノアの言葉に何か思い当たるものが浮かび上がり、レズリィはセーレの顔を少し横目で見た。彼女は顔を隠すよう毛布に埋まっていた。
「とりあえず私は見てくるから、管理人達に捕まるなよ。取り調べなんて受けたら昼になっちまう。」
そう言うとアルノアはそそくさと部屋を後にした。再び二人だけになった部屋には、さっきまでの明るい雰囲気とは違う嫌な空気が流れ始めた。
「セーレさん?」
「あっ…ああ私も行かないと…。」
ガシッとセーレの肩を掴み、陰りを帯びた微笑みで問いかけた。
「セーレさん?」
「ひぃぃ!ごめっ…!違うんですよ、私に刃を向けてきたから迎撃しようとして…!」
ゴチン!ギリギリギリギリ…!
レズリィはセーレの言い分を最後まで聞かずに、立てかけてあった杖で頭を叩き、両手で彼女の頭をぐりぐりと押し込んだ。
「あなただったんですね!ベットの件といい、町中で暴れた件といい、他の人の迷惑にならないようにって言いましたよね私!」
「痛たたた!頭ぐりぐりはやめて!もうしません!もうしませんからーーー!」
悪魔でも痛いものは痛いのだろう、セーレは涙を浮かべながら反省の意を示した。
そんな朝を迎え、二人は指定された待ち合わせ場所に向かった。コハクは朝早くに出かけたと管理人から聞いたのでじきに合流するだろうと思ったが、クロムの行方だけは分からず、先に待っていると考え急いで向かっていたのだ。
だがその場所にクロムはいなかった…。
「あれ?そうなったらクロムさんは今どこに?」
「それが部屋にもいなくて、管理人に聞いてもそんな人は帰ってきてないって。アルノアさんの言っていた事件に巻き込まれていないといいんですけど…。」
レズリィはクロムが理由もなしに宿屋から戻らないことを心配し、焦燥感に駆られ周りをキョロキョロし始めた。
「ん?スンスン…。」
突然コハクが周りを見渡しながら匂いを嗅ぎ始めた。獣人は鼻はよく効く、覚えた匂いがあれば遠くにあるその匂いの根元の場所まで把握できるほどだ。
レズリィはその特性をコハクから聞いていた、だから今彼女がやっている行動を見てある可能性が生まれた。
「コハクさん、まさか…!」
「クロムさんの匂い…それにどんどん強くなってきてるってことはこっちに近づいてきます。」
コハクは自身の五感を働かせクロムの位置を割り出そうとした。だがそんな中でクロムを最初に見つけだしたのは…
「げっ…!あいつは!」
セーレの嫌味混じりに何かを指した声が聞こえ二人はセーレの方を振り向くと、人混みの中でこちらに手を振るウェーブがかかった濃い緑色の長い髪の女性がいた。そしてその隣りにはドクロのお面を被り黒いコートに身を包んだ怪しい人間にクロムが連れられていた。モルガンとニーナの二人だ。
「「別な意味でクロムさん巻き込まれていたー!」」
レズリィとコハクは同じ気持ちを声にし、彼女達の元に駆け寄った。
「ああ…!昨日の黒髪君じゃないか、ってことは君達三人が勇者君のパーティーかな。」
モルガンは笑みを浮かべながらセーレに手を振るが、セーレは他人のフリをしようとそっぽを向いた。
「えっと…あなたは一体?」
「はじめまして、勇者君に誘われて一緒に厄災魔獣を倒しに行く事になったモルガンだ。よろしく頼むよ。」
彼女の自己紹介に色々と聞き出したいことがあったのか、二人は俺に言い寄った。
「ええっ!?クロムさん!一体どういう事ですか?私達そういうの聞かされていませんよ!?」
「その前にクロムさんすごい顔真っ青ですよ!どうしたんですか!?」
クロムの目元には隈ができていて少しやつれているような顔つきをしていた。モルガンの明るい表情との対比が激しく、絶対只事ではないと二人は内心焦っていた。
「寝させてくれ…たのむ…横にならせてくれ…。」
俺は極度の疲労で気力のない声を発しながらゆらゆらと佇んでいた。その姿を見てモルガンは茶々を入れるように俺に注意した。
「まったく…だから睡眠をとれって言ったじゃないか、せっかく私のベットを貸してあげたのに。」
「べっ、ベットを貸した!?つまり一夜を過ごしたということですか!」
衝撃の言葉にレズリィはその意向を確かめるようクロムの体を揺さぶった。
「違いますよモルガン先生、私のベットです。先生は隣で寝てたじゃないですか。」
「とっ、隣で寝てた!?つまり添い寝したってことですか!」
「待ってレズリィ…!脳が揺れるからマジで…!」
ニーナの余計な一言で体を揺さぶっている速度が加速した。頭を上下左右に激しく揺らされていてもレズリィは気にも止めず、聞こえる状態じゃない俺に何個も質問をした。
「ああ、もしかして君は勇者君の彼女か何かだったか?だったらまずいことをしたな。」
「ええっ!?わっ、私はクロムさんとはそんな…仲間として接してるだけですよ…!」
モルガンの言葉に恥じらいを感じたのか、レズリィは顔を赤らめながら手で顔を隠していた。
そして俺は疲労と酔っためまいでその場に倒れ込んでしまった。
「ねぇ、その仲間が今泡吹き出して倒れてるけど大丈夫なの?」
「わぁぁぁ!クロムさぁぁぁん!」
ニーナの指摘で我に返ったのか、よだれを垂らしながら伸びてる俺をレズリィは慌てながら介護した。
「クロムさん…やっぱりあなたはすごいです。たった半日で仲間を作るどころか、添い寝までやり遂げるなんて…。」
「ふふっ、勇者君のパーティーは賑やかで楽しそうだね、そういうことだからさっさといつもの勇者君に戻ったらどうだい。」
(こんな状態にしたお前が何言ってんだ…!)
半分気絶しかけていたが、微笑を浮かべながら俺の心配をするモルガンの姿に不満の怒りを心の中にぶちまけた。
「おはようございますレズリィさん、それと…セーレさん?なんでそんな元気ないんですか?」
待ち合わせ場所にいたレズリィとセーレにコハクは元気な声で挨拶をするが、セーレのどんよりとした表情に目が行き声をかけた。
「ごめんコハク、今受け答える気力ないから話しかけないで…。」
「何かあったんですかレズリィさん。」
「セーレさんは今反省中です、まったく…他の皆さんにご迷惑がかからないようにしてって念を押したのに…。」
レズリィはむすっと片頬を膨らまし不満そうに顔をそむけていた。
何故こうなってしまったのか?それは遡ること1時間前、レズリィが泊まっていた部屋でそれは起こった。
「うっ…重い。なんですか一体…。」
レズリィは上にのしかかれているような寝苦しさを感じ、目が開き切ってない状態で起き上がった。
微かに見えたその光景は、自分の上にボロボロになったセーレと血によって赤く変色した毛布があった。
「わっ…わぁぁぁ!セーレさん!?どうしたんですか!」
衝撃の光景を目の前に一気に目が覚めたレズリィ、セーレの状態を確認しようと何度も彼女を揺さぶった。
「うん…ああ、もう朝なの…?まだ眠いからもうちょっと…。」
「もうちょっとじゃありません!ベットをこんなに血で汚して何かあったんですか!?」
セーレの反応と治りかけてる傷を見るかぎり大事には至ってないと安心したが、布団のいたるところに汚れた血痕を察して只事ではないと感じ彼女を問いただした。
「レズリィ様…ごめんなさい、詳しくは言えないけど激しい戦いでした。」
「激しい戦いって…まさか自分が強くなるために特訓を…。」
「おいレズリィ起きてるか?今町中騒ぎになってるみたいだぞ。」
二人の会話を挟むよう入口の扉からアルノアが入ってきた。彼女も目の前にある血だらけのベットを目の当たりにし驚いて駆け寄ってきた。
「ってうわ!お前何やったんだよセーレ、ベットが血だらけじゃねえか。」
「レズリィ様の上で力尽きちゃって…昨日は激しかったから。」
「激しいって何!?レズリィお前まさか…!」
「変な想像しないでください!私は何もしてませんしやろうともしないですから!」
レズリィは恥じらうように毛布で体を隠しながら吠えた。
「っと…こうしてる場合じゃない、私ちょっと馬車の運行に問題ないか見てくる。レズリィは他の奴らを起こしてやってくれ。」
「何かあったんですか?」
「今朝方広場に誰かが争ったような形跡があったってこの町の管理人達が騒いでてさ、滞在している冒険者に取り調べをしてるみたいなんだ。」
「誰かが…争った…。」
アルノアの言葉に何か思い当たるものが浮かび上がり、レズリィはセーレの顔を少し横目で見た。彼女は顔を隠すよう毛布に埋まっていた。
「とりあえず私は見てくるから、管理人達に捕まるなよ。取り調べなんて受けたら昼になっちまう。」
そう言うとアルノアはそそくさと部屋を後にした。再び二人だけになった部屋には、さっきまでの明るい雰囲気とは違う嫌な空気が流れ始めた。
「セーレさん?」
「あっ…ああ私も行かないと…。」
ガシッとセーレの肩を掴み、陰りを帯びた微笑みで問いかけた。
「セーレさん?」
「ひぃぃ!ごめっ…!違うんですよ、私に刃を向けてきたから迎撃しようとして…!」
ゴチン!ギリギリギリギリ…!
レズリィはセーレの言い分を最後まで聞かずに、立てかけてあった杖で頭を叩き、両手で彼女の頭をぐりぐりと押し込んだ。
「あなただったんですね!ベットの件といい、町中で暴れた件といい、他の人の迷惑にならないようにって言いましたよね私!」
「痛たたた!頭ぐりぐりはやめて!もうしません!もうしませんからーーー!」
悪魔でも痛いものは痛いのだろう、セーレは涙を浮かべながら反省の意を示した。
そんな朝を迎え、二人は指定された待ち合わせ場所に向かった。コハクは朝早くに出かけたと管理人から聞いたのでじきに合流するだろうと思ったが、クロムの行方だけは分からず、先に待っていると考え急いで向かっていたのだ。
だがその場所にクロムはいなかった…。
「あれ?そうなったらクロムさんは今どこに?」
「それが部屋にもいなくて、管理人に聞いてもそんな人は帰ってきてないって。アルノアさんの言っていた事件に巻き込まれていないといいんですけど…。」
レズリィはクロムが理由もなしに宿屋から戻らないことを心配し、焦燥感に駆られ周りをキョロキョロし始めた。
「ん?スンスン…。」
突然コハクが周りを見渡しながら匂いを嗅ぎ始めた。獣人は鼻はよく効く、覚えた匂いがあれば遠くにあるその匂いの根元の場所まで把握できるほどだ。
レズリィはその特性をコハクから聞いていた、だから今彼女がやっている行動を見てある可能性が生まれた。
「コハクさん、まさか…!」
「クロムさんの匂い…それにどんどん強くなってきてるってことはこっちに近づいてきます。」
コハクは自身の五感を働かせクロムの位置を割り出そうとした。だがそんな中でクロムを最初に見つけだしたのは…
「げっ…!あいつは!」
セーレの嫌味混じりに何かを指した声が聞こえ二人はセーレの方を振り向くと、人混みの中でこちらに手を振るウェーブがかかった濃い緑色の長い髪の女性がいた。そしてその隣りにはドクロのお面を被り黒いコートに身を包んだ怪しい人間にクロムが連れられていた。モルガンとニーナの二人だ。
「「別な意味でクロムさん巻き込まれていたー!」」
レズリィとコハクは同じ気持ちを声にし、彼女達の元に駆け寄った。
「ああ…!昨日の黒髪君じゃないか、ってことは君達三人が勇者君のパーティーかな。」
モルガンは笑みを浮かべながらセーレに手を振るが、セーレは他人のフリをしようとそっぽを向いた。
「えっと…あなたは一体?」
「はじめまして、勇者君に誘われて一緒に厄災魔獣を倒しに行く事になったモルガンだ。よろしく頼むよ。」
彼女の自己紹介に色々と聞き出したいことがあったのか、二人は俺に言い寄った。
「ええっ!?クロムさん!一体どういう事ですか?私達そういうの聞かされていませんよ!?」
「その前にクロムさんすごい顔真っ青ですよ!どうしたんですか!?」
クロムの目元には隈ができていて少しやつれているような顔つきをしていた。モルガンの明るい表情との対比が激しく、絶対只事ではないと二人は内心焦っていた。
「寝させてくれ…たのむ…横にならせてくれ…。」
俺は極度の疲労で気力のない声を発しながらゆらゆらと佇んでいた。その姿を見てモルガンは茶々を入れるように俺に注意した。
「まったく…だから睡眠をとれって言ったじゃないか、せっかく私のベットを貸してあげたのに。」
「べっ、ベットを貸した!?つまり一夜を過ごしたということですか!」
衝撃の言葉にレズリィはその意向を確かめるようクロムの体を揺さぶった。
「違いますよモルガン先生、私のベットです。先生は隣で寝てたじゃないですか。」
「とっ、隣で寝てた!?つまり添い寝したってことですか!」
「待ってレズリィ…!脳が揺れるからマジで…!」
ニーナの余計な一言で体を揺さぶっている速度が加速した。頭を上下左右に激しく揺らされていてもレズリィは気にも止めず、聞こえる状態じゃない俺に何個も質問をした。
「ああ、もしかして君は勇者君の彼女か何かだったか?だったらまずいことをしたな。」
「ええっ!?わっ、私はクロムさんとはそんな…仲間として接してるだけですよ…!」
モルガンの言葉に恥じらいを感じたのか、レズリィは顔を赤らめながら手で顔を隠していた。
そして俺は疲労と酔っためまいでその場に倒れ込んでしまった。
「ねぇ、その仲間が今泡吹き出して倒れてるけど大丈夫なの?」
「わぁぁぁ!クロムさぁぁぁん!」
ニーナの指摘で我に返ったのか、よだれを垂らしながら伸びてる俺をレズリィは慌てながら介護した。
「クロムさん…やっぱりあなたはすごいです。たった半日で仲間を作るどころか、添い寝までやり遂げるなんて…。」
「ふふっ、勇者君のパーティーは賑やかで楽しそうだね、そういうことだからさっさといつもの勇者君に戻ったらどうだい。」
(こんな状態にしたお前が何言ってんだ…!)
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