推しがラスボスなので救いたい〜ゲーマーニートは勇者になる

ケイちゃん

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旅立ち編

第十一話 弱者奮闘

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 夜の帳が降りたルーナ城の街中。本来なら街灯が照らし暗い夜を明るく照らすのだが、帝国の襲撃により被害が出た箇所は暗く人並みもないゴーストタウンと化していた。
 そんな暗闇の中、アルノアとコハクの二人が奴隷商人のいる仕事場に向かっていた。
 先導するコハクは匂いを感じながら進み続け、迷路のような街を迷いなく進んでいくが…

「これは…」

 コハクの足が止まり、困惑した表情で暗い大通りを見渡していた。

「どうしたコハク?」
「匂いが…別れています。」
「別れてる?どういう事だ。」
「私は襲撃事件の際に出会った商人の匂いを辿ってここまで来ました。あそこにあるのがその商人がいた場所です。」

 コハクが指を指した方向には一件だけ玄関に灯りがついている建物があった。街灯もその他の建物も灯りはついていないために、暗い街の中でかなり目立ってしまっている。よく観察するとその建物はベニヤ板で窓を覆い隠しており、室内の灯りが少しだけ漏れている。間違いなくあそこには人がいる。

「いかにもって感じの建物だな…。」

 アルノアがその建物を見つけると次にコハクはその建物を指した指を違う方向へ向けた。その方向は灯りもなく暗闇に覆われた路地に指していた。

「あの路地の先に、私の同族の匂いがするんです。それに混ざって不衛生な場所に長くいたような匂いがこびりついています、おそらくかなり危険な状態かと…。」

 アルノアは嫌な予想を立てた。クロムコハクは事件の際に商人に会っている、そしてその商人から鍵を奪いその場を後にした。
 だがその後は?商人からして知らない奴が奪われた鍵で奴隷を解放させようと行動したら?
 解放された奴隷の証言で一気に覆る、商人にとって一番危険なのは女王を騙して利益を多く取っていた事が暴露されること。それを知っているのは囚われている奴隷達だ。

「まさか…あいつら口封じの為に奴隷達を別な場所に移したっていうのか?」
「うっ…証拠の文書を手に入れても、私の同族を助けられなかったら私達がこうしてやってきた意味が…!」

 コハクは頭を抱えながら、クロムが話をしていた内容を思い返していた。

 ーーアルノア達が出発する少し前…
 仕事場にいる商人達から証拠の文書を探しにいくのだが、人数が多ければ証拠隠滅のために誰かが動いてしまう。
 そんな状況を作らせないためにクロムは悪魔と戦う見せ物として商人達を誘い込む作戦を話しだす。

「契約決闘なんてそんなの駄目だ!お前それがなんだかわかって言ってるのか?悪魔が考えた理不尽な戦いだ。負けたらあいつらの奴隷にされちまうんだぞ!」

 アルノアは怒声をあげながら俺の胸ぐらを掴み体を揺らし続けた。

「待てアルノア、この決闘の仕組みを一から話すとまた話が長くなっちまう。お前とコハクは、商人達から証拠の文書を取ってくる事に集中してくれ。」
「だけど…!」
「アルノア…!こんな俺を信じろなんて無理な話だが、今だけは信じてくれ!俺は絶対負けない!」

 俺はアルノアの腕をぎゅっと掴み、強い覚悟を持つような鋭い目で彼女を説得した。
 皆が俺の名前を呟き、アルノアと俺の睨み合いによる沈黙が続いた。
 はぁ…というアルノアのため息がその沈黙を破り、根負けしたかのように自身の顔に手をつけて話した。

「…わかった。そこまで言うなら何か策があると思ってていいんだな?」
「ああ…だけどこれだけは言わせてほしい。お前達二人が商人の仕事場で好き勝手できるのは30分程度と思ってくれ。」
「30分?どうして?」

 何もわからないまま急な時間制限を突きつけた事にアルノアは少し困惑した。

「契約決闘はいざとなったら数分で終わらせる事できる、だけどそんな事したら商人達はすぐに帰ってしまうだろ。そうなれば…」
「商人達と鉢合わせになって、私達は不法侵入などの罪に問われる。密売している証拠を掴めなきゃ、何を言おうと私達は話すら聞いてもらえない。衛兵達はあっちの味方ですから。」

 俺の話を合わせるかのようにコハクがその理由を導き出した。だがその一方でアルノアは別な疑問に着眼した。

「いやその前に数分で終わるってなんだ?まさか勝てるっていうのか?お前が?スライムで苦戦していたお前が?」
「いちいち掘り返すな!こっちの事は心配しなくていいって決めただろ!」

 舐められてるような口調で大量の疑問を突きつけられたことに腹が立ち目が見開く。

「とにかく!お前達が十分な時間を持って探せるように俺が死ぬ気で時間を稼いでやる。だからそっちは頼んだぞ。」

 自分の責務を全うするよう、二人に安心して向かってほしいように、俺は軽く胸を叩いた。
 二人の目に映る俺の姿は、こっちはまかせろと示すように真剣ながらも笑っていた。

 ーーそして今に至る…
 コハクは俺が最後に言った言葉の真意に気がついてしまった。
 証拠の資料を探す事と奴隷達の救出、もし作戦途中でうまく事が運ばなくても私達が十分な猶予で探せるように、クロムさんは早めに決着をつけたい戦いをわざと引き延ばして時間を稼いでいるということに。

「はぁ…はぁ…。」
「おいどうしたコハク?」

 息が荒くなる、背筋が凍るほど冷たくなってきた。
 クロムさんが言っていた証拠の文書を探さないといけない、だが私の同族も助け出さないといけない、限られた時間の中では両方やるという時間は恐らくない。
 どちらかを捨てなければいけない…でも…そんな事私にはできない…!

「どうすれば…こんなところで迷っていられない。クロムさんが作ってくれる時間は少ないのに…」

 うなだれるコハクの姿を見てアルノアも同じ気持ちを抱いた、クロムが命懸けで作ってくれる時間を無駄にはしたくない。そう思うと、アルノアは背中を誰かから押されるように前へと歩きだした。

「はぁ…こうなりゃ私も腹をくくるしかないな。」

 アルノアはコハクの手をとり立ち上がらせた。突然の事で驚くコハクの目にはアルノアの表情が映る、その姿は相変わらずで深く被ったフードの中は表情が見えなかった。
 だが一瞬見えた彼女の鋭い眼光が、コハクの心臓を脈打たせ正気を取り戻した。

「コハク、お前は連れて行かれた奴隷達を頼む。私は文書の方をやる!」
「そんな…!一人で相手をするなんて危険すぎます!私もそっちに…」
「正直言うと、今の私はお前の足手まといでしかない。」

 コハクは少し驚いた、足手まといという言葉をまさかアルノアが話すとは思っていなかったからだ。
 アルノアはその理由を悔しさもなく、コハクを称賛するかのように淡々と話し出した。

「こんな暗闇の中をスイスイ進んでまったく息があがってない。それにここについてわかったんだ、お前は私についていけるようにわざと被害が少ない道を選んで進んでいたんだろ?」
「それは…」
「私は魔法使いだ、囚われてる奴隷達を救出する肉体労働は向いていないからな。その代わり、敵の無力化なら任せてくれ。」

 自身を誇るようにアルノアは胸を軽く叩いた、それを見たコハクはクロムの自信のあるあの姿に重ねた。
 二人の印象は対立しているのがほとんどだが、自分の力でなんとかしようとする思いだけは譲れず似ているところがあった。
 アルノアさんなら…この状況をなんとかしてくれるかもしれない。

「分かりました、ですがあくまで無力化ですからね?魔法で全部燃えたってオチはなしですよ。」
 
 その言葉に二人はふふっと小笑いし、お互いの務めを無事達成できるようハイタッチを交わした。

「いくぞ!」

 アルノアの掛け声と一緒に、二人は自身が行くべき道を進んだ。

 一方その頃、闘技場の中では帝国幹部にあっけなく倒されたクロムの姿を見て場内が静まりかえっていた。

「あーあ…つまんない奴ね。」

 セーレはがっかりした表情をして、クロムの馬鹿な行いに口出しをした。

「戦いの最中によそ見をするなんて舐めてるとしか言いようがないわ。こんな奴が帝国の脅威になるだなんて、私達帝国をおちょくっているようにしか感じないわよ!」

 手を広げ、自身の強さの証明と周りにいる人間達へ罵るよう声をあげる。不安や失望が闘技場の中を一気に拡散し、誰もが背中にヒヤリと冷たい汗が流れた。
 セーレは観客の不安な表情に追い打ちをかけるよう、余裕の笑みを浮かべながらクロムに近づく。
 これからが本番、契約決闘の醍醐味を味あわせ本物の絶望をその目で実感させる。

「さぁ、奴隷になる準備はいいかしら?なんなら最後に言い残す事を…」

 セーレは奴隷の刻印をつけるよう、手に不気味な緑色のオーラを放ちクロムに振りかぶるが、違和感を感じ動きが止まる。
 違和感…なぜかわからないがこいつのあの言葉が妙に引っかかる…。

 《戦闘直前…》
「そりゃあ皆珍しいものに興味があるからだろ?だって今からするのは俺達人間にとって勝率0%のデスゲームなんだから。」
「それをわかっていて私に挑もうとするなんて、やっぱりお前イカれてるわ。それとも…私に勝てる策でもあるっていうのかしら?」
「両方だ…!」

 両方…それは自身がイカれている事の自覚とこの決闘に勝てる策があるという事なのか…。いや…イカれているの意味がこいつの策に入っているとしたら…?
 セーレは自身の違和感の正体を確かめるべく、力尽きうつ伏せに倒れているクロムの頭を掴み上げた。

「ちがう…」

 セーレは目を細め、してやられたような口調で呟いた。彼女が持つクロムは軽く、顔も人形を模したような作りになっている、いや…そもそもここにいるのはクロムそっくりに作りあげられた人形だ。

「よそ見するなよ…俺はここだ!」

 俺は死角となった上から勢いをつけた攻撃を繰り出し、セーレの背中を力強く斬りつけた。
 だが、セーレは上からくる俺の殺気に気づきギリギリのところで回避したために軽い傷ですんでいた。
 突然のクロムの再登場により観客も一気に歓声が上がった。

「へへっ…倒せたと思って安心したか?それはルーナ城の技術が詰まった身代わり魔法だ。」
「なるほどね、お前は私のペナルティを狙ってわざと戦いから気をそらしたのね。契約上、対象者以外の奴隷化はペナルティとなり敗北になる。危ない危ない…。」

 人間如きに騙されたことに少し屈辱な感情が湧き出てくるセーレ、不意打ちが成功した事の達成感を顔に出そうとゆっくり顔を上げるクロム。
 だがセーレは俺の顔を見て「えっ…」と口に出しそうな口の開き方になり、呆れた目で俺を見返していた。

「ちょっと…鏡見てきなよ、殴られて顔腫れてるわよ?」

 最初の不意打ちで殴られたのであろう、片頬が赤く腫れている。
 だがクロムはそんな事も気にも止めずに話続けた。

「あんな恐ろしい技を使ってくるなんてな、一発限りの身代わり魔法だがお前を観察するために使って正解だった。」
「どこが?殴られてる時点で身代わりじゃ…」
「うるせぇ!今かっこいいところだろうが!俺に喋らせろ!」
「何この人やられてるのに逆ギレしてるんだけど!?」

 思わぬ反論にセーレは身じろぎした、逆にクロムは頭をかきながらセーレに話す言葉を思い出していたが…

「あーもう!せっかく台詞考えてきたのにお前のせいで忘れちまったじゃねえか!」
「ええぇ…私のせいなの?台詞を忘れるってことはどうでもいい事だったんじゃないの!?」

 どうでもいい事にセーレは頭を悩ませ、頭を手で抑えた。一体何をしているんだ?これは相手の人生を賭けたデスマッチなのに…とおかしな気分に戦闘意欲が削がれる。
 それがセーレが見せた二度目の隙だった。

「スラッシュ!」

 一瞬視界から離れていたクロムの姿が間合いの近くまで来ており、右手に持った剣が左斜め下から右上に斬りつけた。
 セーレはその行動に驚き、脊髄反射で伸ばした右腕で剣の軌道を逸らした。腕で斬撃を受け止めたために彼女の右腕からは赤い鮮血が流れ落ちた。

「ちょ!不意打ちとかやり方が汚いわよ!」
「何言ってんだ、お前もやってただろうが!」

 セーレは第二撃を恐れて後ろに離れた、俺は彼女が体勢を整えさないようダッシュで間合いに詰める。
 すると彼女の手から魔法陣が展開され、俺に向かって氷結魔法《フロズレイ》を放った。

「やべっ!」

 俺は正面からくる氷塊をギリギリで回避した。あの身代わりで見た氷結からの強烈な一撃のコンボは対処できなければ終わる。
 だがセーレの勢いは止まらない、俺が避けた先に目掛けてもう一度氷結魔法を繰り出した。

「連続詠唱とかマジかよ!」

 氷塊が俺の足元に着弾し凍てつく爆風が体を包んだ、ギリギリで回避したつもりだが俺の片足が凍漬けになっていた。

「ダークインパクト!」

 セーレの左手が禍々しい黒いオーラが包み込む、その状態のまま俺に向かって駆け出した。
 回避しようにも片足が地面に固定されてるため身動き出来るのは上半身だけ、もろにくらえば終わる…反撃しようにもパワーが足りない…
 彼女の拳がもうそこまできている、生き残る選択肢を限られた一瞬の中で必死に考え続けた。
 俺の所まで残り…3歩…2歩…1歩…。
 そして、彼女の拳が勢いよく俺の腹に目掛けて突き出した。

 ズバシャァァァァ!

 俺とセーレの間に発生する黒い閃光の音が闘技場に響き渡る。
 だがその一撃はクロムの体の脇を通り、直撃にならずにすんでいた。

「なっ!」

 セーレが見たのは自身が放つ左腕をクロムが左手で押して軌道を変えていた、そしてギリギリ脇にすり抜けるよう体を横にひねった事で攻撃を回避していた。

「痛ってぇなぁぁぁ!」

 俺はそう叫ぶとセーレの左腕を左手で掴み、右手から火炎魔法を零距離で彼女の腹部に攻撃した。
 スライム戦でつかんだ零距離魔法戦法、ただ普通に撃つよりも至近距離から撃った方が攻撃力が高い。
 それを証明するよう超至近距離から放った火炎魔法は、爆風と共に二人は引き離された。

「「ぐぁぁぁ!」」

 俺は零距離で魔法を放った代償に右手が火傷で黒ずんでしまった、かたやセーレは直撃した腹部を手で抑えていた。
初級魔法でも零距離で放った火炎魔法の爆風はかなりの威力だろう、苦しそうな呼吸をしながら口から吹き出したヨダレが顎を伝っていた。

「ああ…しんど…」

 俺はボソっと戦闘の疲労を吐露し、火傷した手を何度も握りながら状態を確かめていた。

「わかってた…こいつに挑むにはレベルも戦う人数も足りない事くらい…。」

 俺は改めて仲間の必要さを思い知った。アルノアの魔法があればダメージを稼げる、レズリィがいれば大怪我も回復させられる、コハクがいれば近接戦で狙われる確率が低くなる。
 そう思っていても今は一人、俺のスキルじゃ火力不足、手持ちの回復薬には制限がある、タイマン勝負じゃ休む暇もない。
 俺は横目に壁にかけられた大きな時計を見た、そして自分が言った事がいかにヤバい事なのか過去の自分を責めた。

(まだ5分しか経ってない、あの時自分で言ったことをナシにしてぇ…こいつとあと20分以上戦うとか無理ゲーすぎるだろ!)

 かくいうセーレは普段より鋭い目で訴えてくる、ここからが本番だと。

「つまんない奴って言ったこと撤回するわ。」

左手で顎に伝ったヨダレを拭い、戦闘を継続する身振りを見せるよう両手に黒いオーラを纏いながら構えた。

「戦おうじゃない!お互いの人生賭けてさぁ!」
「上等!」

二人は一緒のタイミングで踏み込み、攻撃の間合いに入った瞬間、セーレの拳と俺の剣がお互いの体目掛けて振りかぶった。

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