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朝鮮半島

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国内のことが粗方、方針が決まり政策が進む中、イギリスから朝鮮半島についての相談が持ちかけられた。

内容は朝鮮を清国から独立させること。そして通商条約を結ぶことだ。

イギリスは神日本に朝鮮を植民地にするか?と提案もしてきたが、神日本国はこれにNOと答えた。世界は帝国主義であったが、神日本国は各国は各国の人で治め、貿易により世界を発展させていく。を目指していた。

ではイギリスが植民地にしてよいか?と問われ、神日本国は肯定も否定もしなかったが、一言、私があの国を植民地にすると後々面倒ですよだけ忠告した。

女神である私の忠告にイギリスは耳を傾けてきたので、あの国を植民地にした場合の未来を教えた。そのことによりイギリスは植民地にすることはやめるようだ。

清国からの独立には賛成なので、朝鮮が独立できるように手助けはすると伝える。

朝鮮に開国を求めるための外交官を派遣した。各国からの求めに朝鮮は渋々開国する。勿論、反発する部隊もいるため軍隊も常駐させた。

「朝鮮半島は何もありません。近代国家にするためには多額の資金援助が必要となるでしょう」

清国に搾取され続けてきたため、首都であっても栄えてないのだという。

「それに朝鮮王朝は独立に反対のようでして、今までのように清国に守られていたいとの意思のようです」

清国より欧米諸国の方が強いというのに、それでも清国よりなのか。これは儒教の影響もあるかもしれない。

それでも欧米諸国は朝鮮半島の独立を促した。しかし朝鮮は独立できるほどの力がない。そこで求められたのは神日本国の力だ。朝鮮が独立できるように手助けしてやれというもの。

神日本国も簡単には頷くことはない。そんなことをしてもメリットはないのだ。ただ、一部植民地にしてしまえばという声も挙がったが、光様が植民地政策を否定したことで、その声は治まる。

神日本国は竹島、尖閣諸島、北方領土を神日本国の領土であると世界に認めさせ、竹島は埋め立て地にし建物を建て、尖閣諸島や北方領土も同様にする。また軍隊の派遣もした。

「大天光大神様、大天月女神様、朝鮮半島はいかがなさいましょう?」
「撤退したいところだが、各国がそれを望まないであろう」
「しかし、このまま駐留したとしても国益とはなりません」
「独立を促しながら、技術提供を呼びかけろ。世界が発展するのには各国が独立し、平等な貿易にて発展していく必要がある」
「御意に」

技術提供のため神日本国は朝鮮の留学生も受け入れることにした。朝鮮のことを真剣に考えてる人もいて何人かは留学に来て神日本国の技術を覚えていく。

だが、それが花開くことはなかった。朝鮮に帰れば売国奴だと彼らは罵られた。中には殺されてしまった人もいる。しかも殺した人は裁かれることなく英雄だと持ち上げられた。

そんな朝鮮に各国が呆れていく。法も何もないことに各国が朝鮮から離れた。勿論、神日本国も撤退する。朝鮮は放っておくほうが良いと判断した。
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