【完結】魔王倒して元の世界に戻るはずが朝鮮時代になりそこで側室になりました

ぅ→。

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魔法

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朝鮮に来て1年が経った。そろそろ王様に魔法を教えても大丈夫であろう。そのために準備もしてきた。

「王様、魔法を覚えましょう」
「いよいよか?」  

王様はやる気のようだ。

「まずは魔力を感じるところからです。私が王様に魔力を流しますので、それを感じてください」  
「待て、昭儀!それはお腹の子に害はないのか?」
「はい。問題ないので心配なさらないでください」

王様の手を握り、魔力を流していく。

「お? 何か暖かいものが流れてくる」
「それが魔力です。全身を巡らせるのでどのように魔力が動いてるか感じてください」

王様の中を魔力をゆっくり巡らしていく。

「おお。このようになってるのか?」
「では、王様自身で魔力を巡らしてみてください」

手を離し、魔力を見るために魔力を目に集めた。

最初は四苦八苦していたが、すぐにスムーズに動かせるようになってる。

「王様、凄いです!」
「そうか?」
「すぐに出来るなんて天才です!」

ファンタジーあふれる日本にいたのに、私は魔力循環に3日かかった。それを一瞬で成功させるなんて。

「魔力循環を毎日してください。慣れれば執務をしていても出来るようになります」
「そなたはしてるのか?」
「はい。寝てる時以外はしております」

そして、私は準備していたものを王様に渡す。

「これは?」
「私が書いたものです。魔法とは想像力が大切なのです。その想像力を得るために使ってください」

中を見ると王様は驚いていた。

「これは?」
「漫画というものです。右上から読み始め左上にいき、その後にその下を読みます」

朝鮮には筆しかなかったから、現代で使っていたペンを使用した。専用のぺんではないため少し見映えはよくない。

「これをそなたが書いたのか?この精密な線は何だ?」
「それは私がいた時代の道具を使ってます」
「それはどんなものだ?」 

リュックから筆入れをだし、中身を王様に見せる。

「これはそなたの大事なものではないか?使ってしまって良かったのか?」
「はい、これはただのペンですし。それに王様に魔法を知ってほしい気持ちの方が強いので」
「これは余の宝物だ。決して誰にも触れさせない」

そんな大したものでないのに。
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