17 / 17
第15話 統括、そして士気
しおりを挟む
「君に冒険者達の統括を任せたい」
「え?」
「君に冒険者達の統括を任せたい!」
「き、聞こえてますよ」
「そうか。で、返答は?」
「その前に質問していいですか?」
「なんだね?」
「なんで俺なんですか?」
「それは君が今回のクエストに参加している冒険者達の中で一番有能だと私が判断したからだ」
「でも俺Eランクですよ?」
「私は君のランクを信用していない。君の見事な激励、アックスビークを瞬殺する強さ、Eランクとはとても思えん」
「い、Eランクですよ。あれはただの火事場の馬鹿力です。なのでこのお話はお断りさせて頂くということでおねが」
「まちたまえ!」
俺が帰ろうとすると、ガンドさんに引き留められた。
「ぜひ君に統括を任せたい!」
「給料は出るんですか?」
「給料は出ないが名誉なことだぞ」
「この話は無かったというこで」
「待ってくれ!」
なにか引っ掛かるな。何でこうも俺に引き受けさせようとするんだ?
「 名誉なことならガンドさんがやればいいじゃないですか」
「そ、それは・・・いや!ここは君のような未来ある冒険者に任せたいんだ!」
「本音は?」
「自分勝手すぎる冒険者を統括するのは地獄なのでこの際押し付けようかなと」
「おい」
「あ・・・」
俺とガンドさんの間に微妙な空気が流れた。
「ガンドさん・・・」
「わ、分かった!認めるよ。君は昨日の夜を覚えているかい?」
「キラーブルの肉が沢山取れたからってどんちゃん騒ぎしたことですか?」
そうなのだ、昨日は昼間かなりのキラーブルを狩ったため、キラーブルの肉を肴にどんちゃん騒ぎをしてしまったのだ。
「そうだ。どんちゃん騒ぎだけでも大変だったのだが、やれキラーブルをこれだけ倒したんだからボーナスよこせだの酒が足りないから騎士団の酒をよこせだのと本当に大変だったのだ」
本当に大変そうだな・・・それを俺に押し付けようとしてたのか。貴族の人は怒っていないのだろうか?
「貴族の人は怒っていないんですか?」
「あの方は良いと仰っているが、さすがに今日も昨日の調子だとお怒りになるかもしれん。そうなれば現冒険者統括の私はクビになりかねん。だから君に頼むのだ」
ひでぇ。しかも今日はアックスビークを大量に狩ったから昨日以上の騒ぎになること間違いなしじゃねえか。ここは断ろう。
「やっぱりこの話は無かったということで。では特別報償金を下さい」
「君が統括を引き受けなければ特別報償金は渡さないと言ったら?」
「怒ります。アックスビークを瞬殺したくらいの力で暴れます」
「そ、それは勘弁してほしい。分かったなら統括を引き受けてくれたら特別報償金にさらに上乗せしよう!」
「いくらですか?」
「特別報償金の金貨三枚+金貨二枚でどうだ?」
「もう一声」
「で、では+三枚でどうだ?」
「もう一声」
「+四枚だ!これ以上は出せない!」
「五枚で」
「わ、分かった!+五枚の合計八枚でいいな!」
こんなにあっさり貰えるならもう少し欲しいな。
「ガンドさん」
「な、なんだね?」
「八枚っていうのもなんだか中途半端ですよね?どうせなら十枚にしませんか?」
「君は悪魔か!?」
まあ、護衛筆頭騎士なら給料もかなりのものだろうし、何とかなるだろ?
「今日はおそらく昨日の夜以上の騒ぎになりますよ?それから解放されるなら安いもんじゃないですか?」
「ううっ!分かった!払おう。その代わり責任は全てとってもらうぞ」
「わかりました。しっかり金貨十枚か、白金貨一枚用意してくださいね。それと指示を出したいので声を拡大してくれる魔道具とこの辺の地図を見せてください」
「うむ、了解した。声を拡大する魔道具とはボイストーンのことだな。ではボイストーンと地図を持ってこよう。これからはこの馬車を使うがいい」
「ありがとうございます」
「うむ。私は一つ後ろの馬車にいる。何かあればくるがいい」
そう言ってガンドさんは出ていった。あの様子ならもう少し要求しても大丈夫そうだったな。金貨十枚も想定内だったかな?
まあ引き受け仕事はしっかりしよう。とりあえず隊列を立て直すか。明日には常闇の森の近くを通る。常闇の森のモンスターはかなり強い。今の状態で群れで襲いかかってきたら一貫の終わりだ。幸いアックスビークとの戦闘で死者はいないものの少なからず怪我をした者もいる。大怪我をしてしまった者はクエストをリタイアするしかない。勿論ランク昇格もない。無情だがそうしなければならない。足手まといを連れていく訳にもいかない。今はアックスビークとの戦闘の影響で疲弊している者も多いだろう。
「オラオラァ!俺はまだまだ殺りたりねぇぞ!」
「もっと狩りまくって美人なネーチャンに貢ぐ金をゲットしてやらぁ!」
「金金金ー!」
・・・俺の激励を受けた一部の野郎共は違うようだが。そんな冒険者はほんの一部だろう。明日からは馬車の周りを守っているCランク以上の冒険者達も隊列の外側に配置した方が良さそうだな。ガンドさんに相談してみるか。
「ダメだ」
「どうしてですか!」
早速相談しに行ったが二つ返事でダメと言われた。
「彼らを外側に配置した方が効率良く進めます!今回のアックスビークも彼らが前線に居たら怪我人も大分少なかったはずです!」
「分かっている。だがあの方に怪我一つさせてみろ。下手をすれば我々全員の首が飛ぶぞ」
「でも昨日は冒険者達の騒ぎを許してくださったんですよね?そんな人が簡単に首を飛ばすとは思えません!」
「確かにあの方は寛大だが、あの方の家族は寛大ではない 」
「ですが!ただでさえアックスビークとの戦闘で皆疲弊しています!明日は常闇の森のすぐ横を通るんですよ?今回のアックスビーク以上のモンスターが現れたらひとたまりもありません!」
「分かっている。だがそんな敵もそうそう現れんだろう」
「ですが!」
「くどいぞ真也君。それとも君はアックスビーク以上のモンスターが現れる根拠でもあるのかね?」
「あります!」
「ほう、なんだね?」
「アックスビークは普段こんな所には生息していないんです。それにアックスビーク達の様子を見ていましたが。我々の方に気づいて襲いかかってきたというより、何かから逃げていたかのようでした」
「興味深い話だが、ダメだ。Cランク以上の冒険者には馬車の周りの、隊列の内側にいてもらう」
「そんな!」
「すまない真也君。分かってくれ」
「分かりました・・・失礼します」
くそっ!何かあってからじゃ遅いのに!どうするか。またCランク以上のモンスターの群れと遭遇したら本当に不味いぞ。俺は隊列の中心の馬車にいるから何かあっても戦闘中にここからすぐに前線に駆けつけることは難しい。ならさっきいた所に戻ればいいじゃないかと思うかもしれないが、俺が左側前方にいたときに右側後方から敵がくればひとたまりもない。だから俺はどこから来てもいいように隊列の中央にいなければ。だが、俺が駆けつけるまで少し時間がかかる。だから俺が駆けつけるまでの時間稼ぎをしなければならない。なので今の疲弊しきっている状態を一刻も早く何とかしなければ。冒険者達の士気を上げるにはどうしたらいいだろうか?
そうだ!良いことを思い付いた!
「え?」
「君に冒険者達の統括を任せたい!」
「き、聞こえてますよ」
「そうか。で、返答は?」
「その前に質問していいですか?」
「なんだね?」
「なんで俺なんですか?」
「それは君が今回のクエストに参加している冒険者達の中で一番有能だと私が判断したからだ」
「でも俺Eランクですよ?」
「私は君のランクを信用していない。君の見事な激励、アックスビークを瞬殺する強さ、Eランクとはとても思えん」
「い、Eランクですよ。あれはただの火事場の馬鹿力です。なのでこのお話はお断りさせて頂くということでおねが」
「まちたまえ!」
俺が帰ろうとすると、ガンドさんに引き留められた。
「ぜひ君に統括を任せたい!」
「給料は出るんですか?」
「給料は出ないが名誉なことだぞ」
「この話は無かったというこで」
「待ってくれ!」
なにか引っ掛かるな。何でこうも俺に引き受けさせようとするんだ?
「 名誉なことならガンドさんがやればいいじゃないですか」
「そ、それは・・・いや!ここは君のような未来ある冒険者に任せたいんだ!」
「本音は?」
「自分勝手すぎる冒険者を統括するのは地獄なのでこの際押し付けようかなと」
「おい」
「あ・・・」
俺とガンドさんの間に微妙な空気が流れた。
「ガンドさん・・・」
「わ、分かった!認めるよ。君は昨日の夜を覚えているかい?」
「キラーブルの肉が沢山取れたからってどんちゃん騒ぎしたことですか?」
そうなのだ、昨日は昼間かなりのキラーブルを狩ったため、キラーブルの肉を肴にどんちゃん騒ぎをしてしまったのだ。
「そうだ。どんちゃん騒ぎだけでも大変だったのだが、やれキラーブルをこれだけ倒したんだからボーナスよこせだの酒が足りないから騎士団の酒をよこせだのと本当に大変だったのだ」
本当に大変そうだな・・・それを俺に押し付けようとしてたのか。貴族の人は怒っていないのだろうか?
「貴族の人は怒っていないんですか?」
「あの方は良いと仰っているが、さすがに今日も昨日の調子だとお怒りになるかもしれん。そうなれば現冒険者統括の私はクビになりかねん。だから君に頼むのだ」
ひでぇ。しかも今日はアックスビークを大量に狩ったから昨日以上の騒ぎになること間違いなしじゃねえか。ここは断ろう。
「やっぱりこの話は無かったということで。では特別報償金を下さい」
「君が統括を引き受けなければ特別報償金は渡さないと言ったら?」
「怒ります。アックスビークを瞬殺したくらいの力で暴れます」
「そ、それは勘弁してほしい。分かったなら統括を引き受けてくれたら特別報償金にさらに上乗せしよう!」
「いくらですか?」
「特別報償金の金貨三枚+金貨二枚でどうだ?」
「もう一声」
「で、では+三枚でどうだ?」
「もう一声」
「+四枚だ!これ以上は出せない!」
「五枚で」
「わ、分かった!+五枚の合計八枚でいいな!」
こんなにあっさり貰えるならもう少し欲しいな。
「ガンドさん」
「な、なんだね?」
「八枚っていうのもなんだか中途半端ですよね?どうせなら十枚にしませんか?」
「君は悪魔か!?」
まあ、護衛筆頭騎士なら給料もかなりのものだろうし、何とかなるだろ?
「今日はおそらく昨日の夜以上の騒ぎになりますよ?それから解放されるなら安いもんじゃないですか?」
「ううっ!分かった!払おう。その代わり責任は全てとってもらうぞ」
「わかりました。しっかり金貨十枚か、白金貨一枚用意してくださいね。それと指示を出したいので声を拡大してくれる魔道具とこの辺の地図を見せてください」
「うむ、了解した。声を拡大する魔道具とはボイストーンのことだな。ではボイストーンと地図を持ってこよう。これからはこの馬車を使うがいい」
「ありがとうございます」
「うむ。私は一つ後ろの馬車にいる。何かあればくるがいい」
そう言ってガンドさんは出ていった。あの様子ならもう少し要求しても大丈夫そうだったな。金貨十枚も想定内だったかな?
まあ引き受け仕事はしっかりしよう。とりあえず隊列を立て直すか。明日には常闇の森の近くを通る。常闇の森のモンスターはかなり強い。今の状態で群れで襲いかかってきたら一貫の終わりだ。幸いアックスビークとの戦闘で死者はいないものの少なからず怪我をした者もいる。大怪我をしてしまった者はクエストをリタイアするしかない。勿論ランク昇格もない。無情だがそうしなければならない。足手まといを連れていく訳にもいかない。今はアックスビークとの戦闘の影響で疲弊している者も多いだろう。
「オラオラァ!俺はまだまだ殺りたりねぇぞ!」
「もっと狩りまくって美人なネーチャンに貢ぐ金をゲットしてやらぁ!」
「金金金ー!」
・・・俺の激励を受けた一部の野郎共は違うようだが。そんな冒険者はほんの一部だろう。明日からは馬車の周りを守っているCランク以上の冒険者達も隊列の外側に配置した方が良さそうだな。ガンドさんに相談してみるか。
「ダメだ」
「どうしてですか!」
早速相談しに行ったが二つ返事でダメと言われた。
「彼らを外側に配置した方が効率良く進めます!今回のアックスビークも彼らが前線に居たら怪我人も大分少なかったはずです!」
「分かっている。だがあの方に怪我一つさせてみろ。下手をすれば我々全員の首が飛ぶぞ」
「でも昨日は冒険者達の騒ぎを許してくださったんですよね?そんな人が簡単に首を飛ばすとは思えません!」
「確かにあの方は寛大だが、あの方の家族は寛大ではない 」
「ですが!ただでさえアックスビークとの戦闘で皆疲弊しています!明日は常闇の森のすぐ横を通るんですよ?今回のアックスビーク以上のモンスターが現れたらひとたまりもありません!」
「分かっている。だがそんな敵もそうそう現れんだろう」
「ですが!」
「くどいぞ真也君。それとも君はアックスビーク以上のモンスターが現れる根拠でもあるのかね?」
「あります!」
「ほう、なんだね?」
「アックスビークは普段こんな所には生息していないんです。それにアックスビーク達の様子を見ていましたが。我々の方に気づいて襲いかかってきたというより、何かから逃げていたかのようでした」
「興味深い話だが、ダメだ。Cランク以上の冒険者には馬車の周りの、隊列の内側にいてもらう」
「そんな!」
「すまない真也君。分かってくれ」
「分かりました・・・失礼します」
くそっ!何かあってからじゃ遅いのに!どうするか。またCランク以上のモンスターの群れと遭遇したら本当に不味いぞ。俺は隊列の中心の馬車にいるから何かあっても戦闘中にここからすぐに前線に駆けつけることは難しい。ならさっきいた所に戻ればいいじゃないかと思うかもしれないが、俺が左側前方にいたときに右側後方から敵がくればひとたまりもない。だから俺はどこから来てもいいように隊列の中央にいなければ。だが、俺が駆けつけるまで少し時間がかかる。だから俺が駆けつけるまでの時間稼ぎをしなければならない。なので今の疲弊しきっている状態を一刻も早く何とかしなければ。冒険者達の士気を上げるにはどうしたらいいだろうか?
そうだ!良いことを思い付いた!
0
お気に入りに追加
333
この作品の感想を投稿する
みんなの感想(3件)
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生-Transmigration-
キネロ
ファンタジー
よくある異世界転生モノですが
楽しんでもらえたら嬉しいです
高校2年生の闇月 輝は下校中に
突如現れた魔法陣によって
女神のもとに呼び出され
異世界<ヴェイル>に飛ばされる
そこでたくさんの人と遭遇し
この世界で生きて行くことを
決意する!
異世界転移したのにチートスキルついてないので現代兵器でチートをしてみる
栗林柴乃
ファンタジー
18歳高校三年の冬、私黒川纏は異世界に転移した・・・
異世界転移ときたらチートスキルがつくのが当たり前だとおもたっら何もつくことなく転移されてしまった・・・
神に怒りを覚えながら、異世界で生活することに
女子でのミリタリーオタクという珍しい設定の下
その知識を使い、チートスキルがないのにチートみたいなことをしていく物語です
週3更新で月水金に更新していきます
異世界転生!ハイハイからの倍人生
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は死んでしまった。
まさか野球観戦で死ぬとは思わなかった。
ホームランボールによって頭を打ち死んでしまった僕は異世界に転生する事になった。
転生する時に女神様がいくら何でも可哀そうという事で特殊な能力を与えてくれた。
それはレベルを減らすことでステータスを無制限に倍にしていける能力だった...
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。
10話
最後
シャイニ顔の赤いシャイニ
ここの言い回しなんだかおかしくないか?
ご指摘有難うございますm(__)m
早速修正しました!また何かございましたら、ご報告お待ちしています。これからも『異世界チートもほどほどにっ!』をよろしくお願いしますm(__)m
あれ?
ラルトに廃城のガイド料報酬を払ったのかな?
クエスト報酬(白金貨3枚)をすべて家賃として払ってしまっているのだが...
ご指摘有難うございますm(__)m
早速修正しておきました!またなにかありましたら報告お願いします!
ん~、あ、読ませて頂きました。
設定自体は悪くないのですが、描写が少し足りない気がします。
描写と言っても背景描写や戦闘描写、心理描写etc..色んな描写がありますが、今見た限りでは背景描写と戦闘描写が足りないと思います。
後、文で「」を書く際、一列空けてから書くと非常にスムーズに読者さんも読みやすくなると思います。
例↓
俺は目の前で座り込む美少女に話しかける。
「大丈夫か?」
「はい、ありがとうございます」
こんな感じです。
今まで書いた事は参考にしなくても大丈夫です、決めるのは読者ではなく作者さんですから(笑)
これから書いていく上でこれよりも厳しい指摘を受けることもあります。(経験談)
それでもめげずに頑張って書いてください。(私は一度挫折しましたが)
若手批判的な感想になってしまいましたが、私は心から貴方を応援していますよ。
作者は自由です。この事を忘れずに。
ご意見有難うございます!
次回作からさっそく参考にさせていただきます。ありがとうございましたm(__)m