天球の夜明け

週一回、30分。あなたと過ごすこの時間が、いつの間にかかけがえのないものになっていました。

社会人二年目の理香は日々のストレスから不眠症に悩まされていた。しかし、仕事終わりにふらっと訪れたナイトプラネタリウムで眠ってから不眠の症状が緩和するようになった。それ以来、週一回ここで寝落ちするのが習慣になっていた。
ナイトプラネタリウムを訪れるのはいつも私一人。館長の安達さんが星空を解説する穏やかな声を聴きながら、今日も眠りにつく。

これは恋が始まるお話。
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