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4 七尾のオムライス
4 七尾のオムライス(1)
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「うまいっすねぇ」
七尾優(ななおゆう)はラーメンを食べるとそれしか言わない。
仕事終わりになにか食べていこうかという時、七尾はいつもラーメン屋を選んだ。
藤堂はわりとなんでも出すけれど、さすがにラーメンは出さない。
仕事では作らないものを食べたいのかと思っていたが、単純に大好物なんだろう。
「おい、鼻水出てるぞ」
「え、嘘っ」
からかっただけなのだが、そのあと七尾はずるずるずると鼻水をすすったので、本当に出かけていたらしい。
そういう僕もさりげなくティッシュで鼻をかんだ。
カウンター席しかない狭いラーメン店だが、昼時をはずれているのに半分以上の席が埋まっている。見事に男性客ばかりだ。
豚骨味のがっつり系。
僕と七尾は細身だが、他の客はけっこうがっしりした体格をしている。
「お前は体型変わらなくていいな。こっちは仕事辞めて太ったよ」
そう言って、僕はすこしぽっこりしたお腹をなでる。
七尾はそんな僕をちらっと見て得意そうな顔をした。
「僕、最近筋トレしてるんですよ。先輩もしたらどうです? 細マッチョは女の子ウケがいいですからね~」
七尾は恋活系アプリで知り合った女の子とよく会っているらしい。
かなり前から真剣に恋人を探しているが、いっこうにできる気配がない。
悪い奴ではないし容姿も普通なのだが、若いせいかまだ子供っぽいところがある。女の子にはそこが物足りなく感じるのかもしれない。
「で、いま、いい感じの子はいるの?」
僕がそう訊ねると、七尾はぐいと水を飲んでからぐふふと変な笑い声を漏らした。
「一応いますけどね。何度かデートしてるんですけど、とっても可愛くていい子なんすよ」
「いつもそう言ってんじゃん」
「今度の子は一番です」
周りを気にしたのか、七尾は急に話すのをやめてラーメンを食べることに集中した。
十分ほどで食べ終わって店を出ると、七尾はスマホを取り出した。
「ねえ、先輩、このあとカフェ行きましょうよ。僕、行きたいお店あるんです」
七尾はおしゃれなカフェやスイーツが好きという、女子的な趣味がある。いまはこういうのが普通なのかもしれないが。
「いいけど、ラーメン食べ終わったばっかだし、アイスコーヒーぐらいしか入らないよ」
「そうですか……そこ、マロンケーキで有名なお店なんですよねぇ。僕、食べたいなぁ」
マロンという言葉で石川のことを思い出した。
お土産に買ってきたマロン味の焼き菓子は叔父さんや常連の人たちに好評だった。令子さんも喜んで食べてくれた。彼女には家族分もこっそりあげた。
「七尾だけ食べたら」
「じゃあ少しあげますね」
「いや、いいよ。好きなだけ食べて」
七尾が相変わらず天真爛漫にふるまっているので、ちょっと安心した。
藤堂を僕を辞めてから彼と会うのは今日が初めてだ。
久しぶりに連絡が来たときは正直嬉しかった。
店で一番仲良くしてた後輩だし、辞めると打ち明けた時は涙ぐんで引き止めてくれたのだから。
まるで弟みたいに思っていたので、七尾と一緒に仕事ができなくなるのは寂しかった。
自分からは連絡しにくかったけれど、こうしてまた前みたいにラーメンを食べに行けたのは嬉しい。
「たぶん、こっちなんですよね……」
スマホの地図アプリを凝視する七尾と並んで、初夏の陽気の街を歩いていく。
七尾は長袖をまくりあげているが、半袖でもいいぐらいだ。
すぐそこまで夏が来ている。
「先輩、仕事の方は見つかったんですか? この前の電話ではまだって言ってましたけど」
「ああ……そうだな。まだだな」
七尾にはまだ神楽坂の店のことは話していない。
まだ自分の気持ちが固まってないからだ。
七尾はちらっと心配そうな目で僕を見る。
早く安心させる言葉を言えたらいいんだけど。
「じゃあ叔父さんの店でまだしばらくは働くんですね」
「そうだな」
「僕、今度食べに行ってもいいですか?」
「いいよ。月曜以外はやってるから」
今日は月曜だ。叔父さんはおそらく深酒がたたってまだ布団の中だろう。というか、夜まで起きないはずだ。
気づくと七尾はちらちら僕の顔を見ている。
「なんだよ」
「いえ……なんか、先輩、やさしいですね」
「は?」
「今日会った時からずっと思ってたんですよね。なんかやわらかい雰囲気になったなぁって」
なんだ?
この前、石川も似たようなことを言ってた。
「やわらかい? じゃあ、おかたい感じだったんだ?」
七尾は慌てて、「いやいや」と否定する。
「おかたいっていうか……そうですね。なんかいつも、ぴりぴりしてましたから」
「ぴりぴり? まあ、仕事の時はな」
七尾は迷ったのか足を止めた。
「というか……なんか怖かったです」
「怖い?」
あ、と言って七尾は先に立って歩きはじめた。店が見つかったらしい。
オープンテラスがあるいかにも女性が好きそうなおしゃれなカフェだ。
一人ならまず入らない。
僕は食には興味があるが、店の内装や外観にはそれほどこだわりがない。どちらかというと昔から大事に使われてきた建物やインテリアに惹かれる。
だから、叔父さんの店も意外と好きなのかもしれない。
最近の店はどれも似たり寄ったりで店主の個性が感じられないものが多い。こざっぱりとしていて体裁がよく、いまどきを寄せ集めたような店は店主の顔が見えない。魂が込められていないというか。
どこかいびつでバランスが悪くても、そこに誰かのこだわりが感じられる店が僕は好きだ。
「やっぱりここだ! わー、おっしゃれーな店ですね」
七尾は大興奮。
彼のこういう素直で純粋なところは嫌いじゃない。
「えらくおしゃれだな」
店に入ると、テラス席に通された。どうやら七尾はしっかり予約していたらしい。
外から丸見えな席なんて落ち着けないから嫌だが、七尾をがっかりさせたくないので、おとなしくテーブルに通された。
通行人たちがちらちら見てくる。
しかも僕らは男二人だ。
七尾はきょろきょろ周りを見たり、メニューをぱたぱためくったりしてはしゃいでいる。
急に汗が出てきて、何度も額を手で拭った。
「わー、今日は暖かいし、最高ですね。先輩、僕ね、いつか海外でこういうおしゃれな席に座ってみたいんです。昼間からワインなんか飲んじゃったりして」
いいじゃない、と僕は汗を拭いながら乾いた笑いを漏らした。
七尾優(ななおゆう)はラーメンを食べるとそれしか言わない。
仕事終わりになにか食べていこうかという時、七尾はいつもラーメン屋を選んだ。
藤堂はわりとなんでも出すけれど、さすがにラーメンは出さない。
仕事では作らないものを食べたいのかと思っていたが、単純に大好物なんだろう。
「おい、鼻水出てるぞ」
「え、嘘っ」
からかっただけなのだが、そのあと七尾はずるずるずると鼻水をすすったので、本当に出かけていたらしい。
そういう僕もさりげなくティッシュで鼻をかんだ。
カウンター席しかない狭いラーメン店だが、昼時をはずれているのに半分以上の席が埋まっている。見事に男性客ばかりだ。
豚骨味のがっつり系。
僕と七尾は細身だが、他の客はけっこうがっしりした体格をしている。
「お前は体型変わらなくていいな。こっちは仕事辞めて太ったよ」
そう言って、僕はすこしぽっこりしたお腹をなでる。
七尾はそんな僕をちらっと見て得意そうな顔をした。
「僕、最近筋トレしてるんですよ。先輩もしたらどうです? 細マッチョは女の子ウケがいいですからね~」
七尾は恋活系アプリで知り合った女の子とよく会っているらしい。
かなり前から真剣に恋人を探しているが、いっこうにできる気配がない。
悪い奴ではないし容姿も普通なのだが、若いせいかまだ子供っぽいところがある。女の子にはそこが物足りなく感じるのかもしれない。
「で、いま、いい感じの子はいるの?」
僕がそう訊ねると、七尾はぐいと水を飲んでからぐふふと変な笑い声を漏らした。
「一応いますけどね。何度かデートしてるんですけど、とっても可愛くていい子なんすよ」
「いつもそう言ってんじゃん」
「今度の子は一番です」
周りを気にしたのか、七尾は急に話すのをやめてラーメンを食べることに集中した。
十分ほどで食べ終わって店を出ると、七尾はスマホを取り出した。
「ねえ、先輩、このあとカフェ行きましょうよ。僕、行きたいお店あるんです」
七尾はおしゃれなカフェやスイーツが好きという、女子的な趣味がある。いまはこういうのが普通なのかもしれないが。
「いいけど、ラーメン食べ終わったばっかだし、アイスコーヒーぐらいしか入らないよ」
「そうですか……そこ、マロンケーキで有名なお店なんですよねぇ。僕、食べたいなぁ」
マロンという言葉で石川のことを思い出した。
お土産に買ってきたマロン味の焼き菓子は叔父さんや常連の人たちに好評だった。令子さんも喜んで食べてくれた。彼女には家族分もこっそりあげた。
「七尾だけ食べたら」
「じゃあ少しあげますね」
「いや、いいよ。好きなだけ食べて」
七尾が相変わらず天真爛漫にふるまっているので、ちょっと安心した。
藤堂を僕を辞めてから彼と会うのは今日が初めてだ。
久しぶりに連絡が来たときは正直嬉しかった。
店で一番仲良くしてた後輩だし、辞めると打ち明けた時は涙ぐんで引き止めてくれたのだから。
まるで弟みたいに思っていたので、七尾と一緒に仕事ができなくなるのは寂しかった。
自分からは連絡しにくかったけれど、こうしてまた前みたいにラーメンを食べに行けたのは嬉しい。
「たぶん、こっちなんですよね……」
スマホの地図アプリを凝視する七尾と並んで、初夏の陽気の街を歩いていく。
七尾は長袖をまくりあげているが、半袖でもいいぐらいだ。
すぐそこまで夏が来ている。
「先輩、仕事の方は見つかったんですか? この前の電話ではまだって言ってましたけど」
「ああ……そうだな。まだだな」
七尾にはまだ神楽坂の店のことは話していない。
まだ自分の気持ちが固まってないからだ。
七尾はちらっと心配そうな目で僕を見る。
早く安心させる言葉を言えたらいいんだけど。
「じゃあ叔父さんの店でまだしばらくは働くんですね」
「そうだな」
「僕、今度食べに行ってもいいですか?」
「いいよ。月曜以外はやってるから」
今日は月曜だ。叔父さんはおそらく深酒がたたってまだ布団の中だろう。というか、夜まで起きないはずだ。
気づくと七尾はちらちら僕の顔を見ている。
「なんだよ」
「いえ……なんか、先輩、やさしいですね」
「は?」
「今日会った時からずっと思ってたんですよね。なんかやわらかい雰囲気になったなぁって」
なんだ?
この前、石川も似たようなことを言ってた。
「やわらかい? じゃあ、おかたい感じだったんだ?」
七尾は慌てて、「いやいや」と否定する。
「おかたいっていうか……そうですね。なんかいつも、ぴりぴりしてましたから」
「ぴりぴり? まあ、仕事の時はな」
七尾は迷ったのか足を止めた。
「というか……なんか怖かったです」
「怖い?」
あ、と言って七尾は先に立って歩きはじめた。店が見つかったらしい。
オープンテラスがあるいかにも女性が好きそうなおしゃれなカフェだ。
一人ならまず入らない。
僕は食には興味があるが、店の内装や外観にはそれほどこだわりがない。どちらかというと昔から大事に使われてきた建物やインテリアに惹かれる。
だから、叔父さんの店も意外と好きなのかもしれない。
最近の店はどれも似たり寄ったりで店主の個性が感じられないものが多い。こざっぱりとしていて体裁がよく、いまどきを寄せ集めたような店は店主の顔が見えない。魂が込められていないというか。
どこかいびつでバランスが悪くても、そこに誰かのこだわりが感じられる店が僕は好きだ。
「やっぱりここだ! わー、おっしゃれーな店ですね」
七尾は大興奮。
彼のこういう素直で純粋なところは嫌いじゃない。
「えらくおしゃれだな」
店に入ると、テラス席に通された。どうやら七尾はしっかり予約していたらしい。
外から丸見えな席なんて落ち着けないから嫌だが、七尾をがっかりさせたくないので、おとなしくテーブルに通された。
通行人たちがちらちら見てくる。
しかも僕らは男二人だ。
七尾はきょろきょろ周りを見たり、メニューをぱたぱためくったりしてはしゃいでいる。
急に汗が出てきて、何度も額を手で拭った。
「わー、今日は暖かいし、最高ですね。先輩、僕ね、いつか海外でこういうおしゃれな席に座ってみたいんです。昼間からワインなんか飲んじゃったりして」
いいじゃない、と僕は汗を拭いながら乾いた笑いを漏らした。
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