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19 初めてダンジョンに挑戦してみた 1
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当初心配していた、盗賊の襲撃も無く、俺たちは無事にラマータの街に到着した。
「では、三日後にまた護衛をお願いします。宿に使いを送りますので、すみませんが、それまでこの街で待機をお願いします」
王都に本店がある大商会「ビーピル商会」のパルトス支店で働くハンスさんが、丁寧に頭を下げた。
俺たちは彼が予約してくれた宿に向かいながら、二日間の過ごし方を話し合った。
「俺たちは、ギルドで適当な依頼を見つけて稼ぐつもりだ。トーマはどうする?」
「ええっと、俺はダンジョンに行ってみようかなと思っています」
「ダンジョンか……確かにそれも魅力的だな。なあ、ちょっとギルドでダンジョンについて聞いてみないか?」
「はい。俺も初めてなので、聞いてみようと思っていました。行きましょう」
俺たちは方向を変えて、いったんこの街の冒険者ギルドへ向かった。
夕方の混雑時間は過ぎていたので、ギルドの中の冒険者はまばらだった。
「すまない、ちょっと聞きたいことがあるんだが……」
ジェンスさんが代表して、黒髪のクールビューティな受付嬢の所へ向かった。
「はい、ようこそ当ギルドへ。初めての方ですか?」
「ああ、ついさっきこの街に着いたところだ。それで、ダンジョンのことを聞きたいと思ってな」
「なるほど、承知しました。この街のダンジョンについては、簡単な地図をつけたパンフレットを銀貨2枚で販売しておりますが、いかがですか?」
なるほど、説明時間の節約にもなり、ギルドの収入にもなる、賢い方法だ。
ジェンスさんは、俺たちを振り返った。
「いいですね。俺は一部もらいます」
「うん、あたしたちも一部買いましょう。ラウンジでそれを見ながら相談すればいいし」
「そうだな。じゃあ、二部もらえるか?」
「はい、ありがとうございます。何か分からないことがありましたら、ご質問ください。では、どうぞこちらを」
俺たちはパンフレットを二部買って、ラウンジに移動した。
「ふうん、なるほど……二つのダンジョンがあって、一つは初心者から中級者向け、もう一つは中級以上向けか。トーマはどっちに行くんだ?」
「俺は、ソロだし、ダンジョンは初めてだから初級者用に行きますよ」
「だったら、俺たちと一緒にパーティ組んで中級用に挑戦しないか?」
話の流れから、そういう流れになる事は予想できた。まあ、別にかまわないが、正直言うと面倒くさい。たぶん、ペースも合わないし、俺の能力をあれこれ詮索されるのも嫌だ。何より、一人で自分の力を試し、レベルアップしたい。人付き合い、苦手だし……。
『出ましたね、マスターの孤独癖(ぼっちへき)』
(何とでも言いたまえ。自分勝手は承知の上さ)
「ええっと……それより勝負しませんか?」
「「「「勝負?」」」」
「はい。俺と《赤き雷光》で、どっちが多くダンジョンで稼げるかの勝負です」
「はあ? そりゃあ、当然俺たちが有利だろう?」
「ふふん、それはどうでしょうね。俺は初心者ダンジョンだから、モンスターも弱いだろうし、かなり深くまで潜れると思うんですよ。皆さんは中級以上のダンジョンですから、当然魔物は強い。そうなると、魔物を倒す数は俺の方が多くなると思う。でも、魔石やドロップ品はそちらがより価値が高いはず。どうです? いい勝負になると思いませんか?
それで、負けた方が夕食をおごるんです」
「あはは……どう考えても俺たちに有利だけどな。だが、面白いじゃないか、いいぜ、その勝負受けよう」
ジェンスさんたちは俺の口車にうまく乗ってくれた。
宿へ皆で歩きながら、勝負の細かい決めごとや冗談をわいわい言い合って楽しかった。
翌日、朝食を一緒に食べた俺たちは、さっそくそれぞれのダンジョンに向かって出発した。
終了時間は午後四時、ギルドに五時までに集合となっている。
俺は、ジェンスさんたちと別れると、初級者ダンジョンがある西門の先へ走り出した。
ラマータの街は、ダンジョンを中心に発展したが、街の中にダンジョンがあるわけではない。スタンピード(魔物暴走)などの突発事故を防ぐために、街との間に城壁が作られているのだ。
初級者ダンジョンは、西門から百メートルほど先の小高い丘の上に建てられたパルテノン神殿のような建物の中にあった。ダンジョンの入り口は地下への階段になっている。
今日もたくさんの冒険者たちが、入り口まで行列を作っていた。丘の麓には、食べ物やアイテム、ドロップ品の買い取りや即売所などの出店が並んでいる。
俺はその出店を眺めながら、冒険者たちの列の後ろに並んだ。
「次の方、どうぞ」
約二十分あまり待って、ようやく俺の番が来た。
「お一人ですか?」
入口の前の検問所で、ギルド派遣の受付嬢から訊かれた。
「はい、そうです」
「……分かりました。ギルドカードをお願いします」
たぶん、俺が子どもなので一瞬ためらったのだろう。だが、カードを受け取って魔道具にセットした受付嬢は、俺がCランクと知って驚いたようだった。
「はい、受付完了しました。どうぞお気を付けて」
俺はカードを受け取って礼を言うと、いよいよダンジョンの入り口へと向かった。
階段を下りた先は、ほのかに明るく広い通路が十メートルほど続き、突き当りは金属の壁になっていた。俺の前のパーティが、今、その壁の前で彼らの足元から発生した光に包まれて一瞬のうちに姿を消した。
そう、ここのダンジョンは「転移型」のダンジョンなのだ。
(「転移魔法」って本当にあるんだな……さすが異世界だ)
『はい、転移魔法は無属性空間魔法の一つです。ストレージ魔法、いわゆる収納魔法と同じ種類のものです。二つの異なる空間座標にある転移陣を、仮想空間を中継することによって瞬時に移動が可能となります』
(うん、分からん。空間には仮想と現実の二種類があるのか?)
『少々難しい話になりますが、空間は無限にある、というのが正確な答えでしょう。並行宇宙といった方がマスターには分かりやすいでしょうか。今いるこの世界が現実世界とするなら、並行世界はすべて仮想世界、仮想空間だと言えます』
(ああ、もういい、分かった。要するに、二つの転移陣を別空間経由で一瞬にしてつなぐってことね?)
『はい、そういう認識でいいです』
「おい、さっさと行けよ」
ぼおっと考え事をしていたら、後ろから来たパーティに注意された。
「あ、す、すみません」
慌てて壁の前にある転移陣の上に乗った。薄緑色のまぶしい光が足元から輝き始め、俺は
一瞬気が遠くなるような感覚に襲われた後、先ほどと違う場所に立っていた。
「では、三日後にまた護衛をお願いします。宿に使いを送りますので、すみませんが、それまでこの街で待機をお願いします」
王都に本店がある大商会「ビーピル商会」のパルトス支店で働くハンスさんが、丁寧に頭を下げた。
俺たちは彼が予約してくれた宿に向かいながら、二日間の過ごし方を話し合った。
「俺たちは、ギルドで適当な依頼を見つけて稼ぐつもりだ。トーマはどうする?」
「ええっと、俺はダンジョンに行ってみようかなと思っています」
「ダンジョンか……確かにそれも魅力的だな。なあ、ちょっとギルドでダンジョンについて聞いてみないか?」
「はい。俺も初めてなので、聞いてみようと思っていました。行きましょう」
俺たちは方向を変えて、いったんこの街の冒険者ギルドへ向かった。
夕方の混雑時間は過ぎていたので、ギルドの中の冒険者はまばらだった。
「すまない、ちょっと聞きたいことがあるんだが……」
ジェンスさんが代表して、黒髪のクールビューティな受付嬢の所へ向かった。
「はい、ようこそ当ギルドへ。初めての方ですか?」
「ああ、ついさっきこの街に着いたところだ。それで、ダンジョンのことを聞きたいと思ってな」
「なるほど、承知しました。この街のダンジョンについては、簡単な地図をつけたパンフレットを銀貨2枚で販売しておりますが、いかがですか?」
なるほど、説明時間の節約にもなり、ギルドの収入にもなる、賢い方法だ。
ジェンスさんは、俺たちを振り返った。
「いいですね。俺は一部もらいます」
「うん、あたしたちも一部買いましょう。ラウンジでそれを見ながら相談すればいいし」
「そうだな。じゃあ、二部もらえるか?」
「はい、ありがとうございます。何か分からないことがありましたら、ご質問ください。では、どうぞこちらを」
俺たちはパンフレットを二部買って、ラウンジに移動した。
「ふうん、なるほど……二つのダンジョンがあって、一つは初心者から中級者向け、もう一つは中級以上向けか。トーマはどっちに行くんだ?」
「俺は、ソロだし、ダンジョンは初めてだから初級者用に行きますよ」
「だったら、俺たちと一緒にパーティ組んで中級用に挑戦しないか?」
話の流れから、そういう流れになる事は予想できた。まあ、別にかまわないが、正直言うと面倒くさい。たぶん、ペースも合わないし、俺の能力をあれこれ詮索されるのも嫌だ。何より、一人で自分の力を試し、レベルアップしたい。人付き合い、苦手だし……。
『出ましたね、マスターの孤独癖(ぼっちへき)』
(何とでも言いたまえ。自分勝手は承知の上さ)
「ええっと……それより勝負しませんか?」
「「「「勝負?」」」」
「はい。俺と《赤き雷光》で、どっちが多くダンジョンで稼げるかの勝負です」
「はあ? そりゃあ、当然俺たちが有利だろう?」
「ふふん、それはどうでしょうね。俺は初心者ダンジョンだから、モンスターも弱いだろうし、かなり深くまで潜れると思うんですよ。皆さんは中級以上のダンジョンですから、当然魔物は強い。そうなると、魔物を倒す数は俺の方が多くなると思う。でも、魔石やドロップ品はそちらがより価値が高いはず。どうです? いい勝負になると思いませんか?
それで、負けた方が夕食をおごるんです」
「あはは……どう考えても俺たちに有利だけどな。だが、面白いじゃないか、いいぜ、その勝負受けよう」
ジェンスさんたちは俺の口車にうまく乗ってくれた。
宿へ皆で歩きながら、勝負の細かい決めごとや冗談をわいわい言い合って楽しかった。
翌日、朝食を一緒に食べた俺たちは、さっそくそれぞれのダンジョンに向かって出発した。
終了時間は午後四時、ギルドに五時までに集合となっている。
俺は、ジェンスさんたちと別れると、初級者ダンジョンがある西門の先へ走り出した。
ラマータの街は、ダンジョンを中心に発展したが、街の中にダンジョンがあるわけではない。スタンピード(魔物暴走)などの突発事故を防ぐために、街との間に城壁が作られているのだ。
初級者ダンジョンは、西門から百メートルほど先の小高い丘の上に建てられたパルテノン神殿のような建物の中にあった。ダンジョンの入り口は地下への階段になっている。
今日もたくさんの冒険者たちが、入り口まで行列を作っていた。丘の麓には、食べ物やアイテム、ドロップ品の買い取りや即売所などの出店が並んでいる。
俺はその出店を眺めながら、冒険者たちの列の後ろに並んだ。
「次の方、どうぞ」
約二十分あまり待って、ようやく俺の番が来た。
「お一人ですか?」
入口の前の検問所で、ギルド派遣の受付嬢から訊かれた。
「はい、そうです」
「……分かりました。ギルドカードをお願いします」
たぶん、俺が子どもなので一瞬ためらったのだろう。だが、カードを受け取って魔道具にセットした受付嬢は、俺がCランクと知って驚いたようだった。
「はい、受付完了しました。どうぞお気を付けて」
俺はカードを受け取って礼を言うと、いよいよダンジョンの入り口へと向かった。
階段を下りた先は、ほのかに明るく広い通路が十メートルほど続き、突き当りは金属の壁になっていた。俺の前のパーティが、今、その壁の前で彼らの足元から発生した光に包まれて一瞬のうちに姿を消した。
そう、ここのダンジョンは「転移型」のダンジョンなのだ。
(「転移魔法」って本当にあるんだな……さすが異世界だ)
『はい、転移魔法は無属性空間魔法の一つです。ストレージ魔法、いわゆる収納魔法と同じ種類のものです。二つの異なる空間座標にある転移陣を、仮想空間を中継することによって瞬時に移動が可能となります』
(うん、分からん。空間には仮想と現実の二種類があるのか?)
『少々難しい話になりますが、空間は無限にある、というのが正確な答えでしょう。並行宇宙といった方がマスターには分かりやすいでしょうか。今いるこの世界が現実世界とするなら、並行世界はすべて仮想世界、仮想空間だと言えます』
(ああ、もういい、分かった。要するに、二つの転移陣を別空間経由で一瞬にしてつなぐってことね?)
『はい、そういう認識でいいです』
「おい、さっさと行けよ」
ぼおっと考え事をしていたら、後ろから来たパーティに注意された。
「あ、す、すみません」
慌てて壁の前にある転移陣の上に乗った。薄緑色のまぶしい光が足元から輝き始め、俺は
一瞬気が遠くなるような感覚に襲われた後、先ほどと違う場所に立っていた。
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