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1 プロローグ
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新しい物語を始めました。
しばらくは毎日更新します。
末永くお付き合い、よろしくお願いします。
**************************************
ラトス村(ナビ視点)
『初めまして。ナビゲーションシステムの通称〝ナビ〟です。まだご主人に名前を付けてもらっていないので、通称で失礼します。(このまま名無しの可能性が、無きにしも非ずで怖いのですが……いや、その可能性が高い……いやいや、希望は捨てまい……)
コホンッ……失礼しました。とりあえず、物語の最初の舞台となる村と主人公であるご主人の紹介をしましょう。
ここは、アウグスト王国の東の端にある辺境の村ラトス。今日も変わらない朝が訪れました。
三方を深い森と険しい山々に囲まれたこの村では、朝日は遅く昇り、夕日は早く沈みます。つまり太陽が見える時間が短いのです。そのため、作物があまり育たず、農地も少なかったので、主食はもっぱらジャガイモ。小麦や野菜はわずかに作られているに過ぎません。
ただ、その代わりにハーブや薬草をはじめ、山菜やキノコなどの山の幸は豊富です。また、イノシシやシカなどの獲物も増えすぎて困るほど生息しています。ただ、魔物も同様に様々な種類が多数生息していて、周囲の森の危険度は、冒険者ギルドによって上から3番目のBランク以上に指定されているのです。つまり、それ以下の冒険者はこの地に足を踏み入れることができません。もちろん、Cランク以下の冒険者でも、Bランク以上のパーティに入っていれば入ることができます。ちなみに、危険度は冒険者のランクと同じで、低い方から、F、E、D、C、B、A、Sの七段階になっています。
この村には定期的に契約商人が訪れます。二台の馬車に大量の日用品や雑貨、少し贅沢な甘味や服飾品などを積んで村に運び込み、帰りには大量の毛皮や加工肉、魔物の素材や魔石を積んで街へ帰っていきます。
人口三百人余りの辺境の小さな村ですが、貧困による卑屈さや惨めさとは無縁で、むしろ一般の街の住民より豊かな暮らしをしています。でも、いつの時代もそうですが、この村の若者にとって、やはり都会はあこがれの場所です。いつかは、街へ、王都へという思いは消えることはありません』
フッ、フッ、ホッ、ホッ……
『おやおや、来たようですね。まだ、薄暗い村の外の小道を、一人の十歳くらいの少年が軽快な足取りで走っています。彼の名はトーマ。私のご主人で、この物語の主人公なのです。では、ここから先は、ご主人に自己紹介していただきますね』
♢♢♢
俺の名はトーマ。実は、前世の記憶を持つ、いわゆる転生者だ。
今、俺は村の周囲を七周ほど走り終え、村の外れの空き地で今度はストレッチを始めたところだ。それを入念に約十五分ほどやると、今度は二メートルほどの木の棒をブン、ブンと音を立てて振り始める。それが約二十分続く。これが、俺の毎朝の日課である。暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、それを休むことなく淡々とやり続けている。
俺が朝に日課を終えて、共同井戸の側で顔を洗い、汗を拭き始める頃、ようやく村は目覚め始める。俺の密かな鍛錬を知る者は、家族以外にはほとんどいない。「ほとんど」というのは、例外として一人だけ、毎日のように俺の鍛錬を遠くから見つめている奴がいるからだ。
「あんた、また無駄なことやってんの?」
鍛錬を終えて家に帰ろうとしていると、飼い葉桶を抱えたまま、そいつが馬小屋の陰からつかつかと近づいて来て、いつもの言葉をぶつけてきた。
俺もいつものように無視して歩きだす。
「待ちなさいよ。何度言ったら分かるの? あんたは〝はずれギフト〟なのよ」
「知っている」
「どんなに頑張っても無駄なの!」
「……無駄かどうか、やってみないと分からない」
「無駄よっ! 無駄、無駄……あんたはこの村で畑を耕すか、家畜を飼って暮らすしかないのよ」
そいつ、この村の村長の孫娘で俺と同じ年のライラは、そう言い捨てると肩を怒らせながら自分の家の方へ歩み去って行った。
なぜ彼女が怒るのか、俺には全く理解できなかったが、馬鹿にされた不快感だけが残る。だが、いつものことなので、小さくため息を吐いただけで我が家への帰途に就いた。
「ギフトか……」
俺は小さくつぶやいて、もう一度ため息を吐いた。
そう、この世界の人間には生まれたときに『神』から与えられる『ギフト』というものがある。与えられたギフトが判明するのは、五歳の誕生日に教会で行われる《ギフト降授の儀》のときだ。
ギフトには大雑把に分けて、武闘系、生産系、技術系、その他の四種類がある。人は、その与えられたギフトに従って職業を決め、生きていく。それを疑問に思う人間はほとんどいない。なぜなら、ギフトはだいたいその家の代々の職業を引き継ぐようなものが与えられるからだ。例えば、農民の子には生産系の「栽培」「牧畜」、その他に含まれ、開墾などにとても有益な「土魔法」などのギフトが与えられる。
『ギフトに従って生きる』。それが当たり前で一番幸せなのだ、と誰も疑わない。
『神が考えた効率的な管理システム』……異世界の日本という国から転生した俺には、どうしてもそう思えてしまう。(ちなみに、俺は某セキュリティ管理会社のシステムエンジニアだった。死因? ご想像通り、過労死だよ。二十代で過労死だよ。二十四時間対応の顧客対応部門、しかも下っ端だったからね。そりゃあもう、酷いもんだったよ……フウ……)
ただ、この世界の『ギフト』には、時折よく分からないバグのようなものが発生する。いや、これも予定されたシステムの一つなのかもしれない。つまり〝小さな事故〟を意図的に発生させ、世界を変化あるいは進化させるきっかけとするのだ。
例えば、代々農民をやっている家に、突然『騎士』のギフトを持つ子供が生まれる。当然、親は困惑する。しかし、神が与えたものを無視するわけにもいかない。そこでなんとか子供を騎士にしようと頑張る。子供も神や両親の期待に応えようと頑張る。その結果、両親や子供の行動は、周囲に少なからぬ影響を与えるだろう。いや、この場合、たいていは子供に大きな潜在能力が与えられているか、子供に関わるイベントが用意されているはずだ(俺の推理だが)。なぜなら、それによって、世界に変化が起こるからである。神が意図的にバグを仕込んでいるなら、それが目的のはずだ。
元の世界でシステムエンジニアだったからこそ、神の意図が読み取れるのかもしれない。
さて、そんなわけで、俺も五歳の時、自分に与えられたギフトを知った。そして、両親をガッカリさせ、周囲の村人からは、それ以来さげすみの視線を浴びることになった。
ギフトには、ときどき『はずれギフト』と呼ばれるものがあり、それを授かった子供は、一生その呪縛から逃れることはできない。言わば「できそこない」の「ごく潰し」、人間なのに「不要ゴミ」扱いである。それでもまだ、裕福な商人や貴族の子供なら生きていくのにさほど困難はないだろう。だが、村の貧しい農民の子はたいてい放り出されて野垂れ死に、運が良ければ奴隷として売られるか、犯罪者や盗賊になって生き延びるしかない。
そして、俺が与えられたギフトも『はずれギフト』だった。いや、正確にはこの世界の人々には『よく分からないギフト』だった。
しばらくは毎日更新します。
末永くお付き合い、よろしくお願いします。
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ラトス村(ナビ視点)
『初めまして。ナビゲーションシステムの通称〝ナビ〟です。まだご主人に名前を付けてもらっていないので、通称で失礼します。(このまま名無しの可能性が、無きにしも非ずで怖いのですが……いや、その可能性が高い……いやいや、希望は捨てまい……)
コホンッ……失礼しました。とりあえず、物語の最初の舞台となる村と主人公であるご主人の紹介をしましょう。
ここは、アウグスト王国の東の端にある辺境の村ラトス。今日も変わらない朝が訪れました。
三方を深い森と険しい山々に囲まれたこの村では、朝日は遅く昇り、夕日は早く沈みます。つまり太陽が見える時間が短いのです。そのため、作物があまり育たず、農地も少なかったので、主食はもっぱらジャガイモ。小麦や野菜はわずかに作られているに過ぎません。
ただ、その代わりにハーブや薬草をはじめ、山菜やキノコなどの山の幸は豊富です。また、イノシシやシカなどの獲物も増えすぎて困るほど生息しています。ただ、魔物も同様に様々な種類が多数生息していて、周囲の森の危険度は、冒険者ギルドによって上から3番目のBランク以上に指定されているのです。つまり、それ以下の冒険者はこの地に足を踏み入れることができません。もちろん、Cランク以下の冒険者でも、Bランク以上のパーティに入っていれば入ることができます。ちなみに、危険度は冒険者のランクと同じで、低い方から、F、E、D、C、B、A、Sの七段階になっています。
この村には定期的に契約商人が訪れます。二台の馬車に大量の日用品や雑貨、少し贅沢な甘味や服飾品などを積んで村に運び込み、帰りには大量の毛皮や加工肉、魔物の素材や魔石を積んで街へ帰っていきます。
人口三百人余りの辺境の小さな村ですが、貧困による卑屈さや惨めさとは無縁で、むしろ一般の街の住民より豊かな暮らしをしています。でも、いつの時代もそうですが、この村の若者にとって、やはり都会はあこがれの場所です。いつかは、街へ、王都へという思いは消えることはありません』
フッ、フッ、ホッ、ホッ……
『おやおや、来たようですね。まだ、薄暗い村の外の小道を、一人の十歳くらいの少年が軽快な足取りで走っています。彼の名はトーマ。私のご主人で、この物語の主人公なのです。では、ここから先は、ご主人に自己紹介していただきますね』
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俺の名はトーマ。実は、前世の記憶を持つ、いわゆる転生者だ。
今、俺は村の周囲を七周ほど走り終え、村の外れの空き地で今度はストレッチを始めたところだ。それを入念に約十五分ほどやると、今度は二メートルほどの木の棒をブン、ブンと音を立てて振り始める。それが約二十分続く。これが、俺の毎朝の日課である。暑い日も寒い日も、雨の日も風の日も、それを休むことなく淡々とやり続けている。
俺が朝に日課を終えて、共同井戸の側で顔を洗い、汗を拭き始める頃、ようやく村は目覚め始める。俺の密かな鍛錬を知る者は、家族以外にはほとんどいない。「ほとんど」というのは、例外として一人だけ、毎日のように俺の鍛錬を遠くから見つめている奴がいるからだ。
「あんた、また無駄なことやってんの?」
鍛錬を終えて家に帰ろうとしていると、飼い葉桶を抱えたまま、そいつが馬小屋の陰からつかつかと近づいて来て、いつもの言葉をぶつけてきた。
俺もいつものように無視して歩きだす。
「待ちなさいよ。何度言ったら分かるの? あんたは〝はずれギフト〟なのよ」
「知っている」
「どんなに頑張っても無駄なの!」
「……無駄かどうか、やってみないと分からない」
「無駄よっ! 無駄、無駄……あんたはこの村で畑を耕すか、家畜を飼って暮らすしかないのよ」
そいつ、この村の村長の孫娘で俺と同じ年のライラは、そう言い捨てると肩を怒らせながら自分の家の方へ歩み去って行った。
なぜ彼女が怒るのか、俺には全く理解できなかったが、馬鹿にされた不快感だけが残る。だが、いつものことなので、小さくため息を吐いただけで我が家への帰途に就いた。
「ギフトか……」
俺は小さくつぶやいて、もう一度ため息を吐いた。
そう、この世界の人間には生まれたときに『神』から与えられる『ギフト』というものがある。与えられたギフトが判明するのは、五歳の誕生日に教会で行われる《ギフト降授の儀》のときだ。
ギフトには大雑把に分けて、武闘系、生産系、技術系、その他の四種類がある。人は、その与えられたギフトに従って職業を決め、生きていく。それを疑問に思う人間はほとんどいない。なぜなら、ギフトはだいたいその家の代々の職業を引き継ぐようなものが与えられるからだ。例えば、農民の子には生産系の「栽培」「牧畜」、その他に含まれ、開墾などにとても有益な「土魔法」などのギフトが与えられる。
『ギフトに従って生きる』。それが当たり前で一番幸せなのだ、と誰も疑わない。
『神が考えた効率的な管理システム』……異世界の日本という国から転生した俺には、どうしてもそう思えてしまう。(ちなみに、俺は某セキュリティ管理会社のシステムエンジニアだった。死因? ご想像通り、過労死だよ。二十代で過労死だよ。二十四時間対応の顧客対応部門、しかも下っ端だったからね。そりゃあもう、酷いもんだったよ……フウ……)
ただ、この世界の『ギフト』には、時折よく分からないバグのようなものが発生する。いや、これも予定されたシステムの一つなのかもしれない。つまり〝小さな事故〟を意図的に発生させ、世界を変化あるいは進化させるきっかけとするのだ。
例えば、代々農民をやっている家に、突然『騎士』のギフトを持つ子供が生まれる。当然、親は困惑する。しかし、神が与えたものを無視するわけにもいかない。そこでなんとか子供を騎士にしようと頑張る。子供も神や両親の期待に応えようと頑張る。その結果、両親や子供の行動は、周囲に少なからぬ影響を与えるだろう。いや、この場合、たいていは子供に大きな潜在能力が与えられているか、子供に関わるイベントが用意されているはずだ(俺の推理だが)。なぜなら、それによって、世界に変化が起こるからである。神が意図的にバグを仕込んでいるなら、それが目的のはずだ。
元の世界でシステムエンジニアだったからこそ、神の意図が読み取れるのかもしれない。
さて、そんなわけで、俺も五歳の時、自分に与えられたギフトを知った。そして、両親をガッカリさせ、周囲の村人からは、それ以来さげすみの視線を浴びることになった。
ギフトには、ときどき『はずれギフト』と呼ばれるものがあり、それを授かった子供は、一生その呪縛から逃れることはできない。言わば「できそこない」の「ごく潰し」、人間なのに「不要ゴミ」扱いである。それでもまだ、裕福な商人や貴族の子供なら生きていくのにさほど困難はないだろう。だが、村の貧しい農民の子はたいてい放り出されて野垂れ死に、運が良ければ奴隷として売られるか、犯罪者や盗賊になって生き延びるしかない。
そして、俺が与えられたギフトも『はずれギフト』だった。いや、正確にはこの世界の人々には『よく分からないギフト』だった。
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