ダリルの剣 ~バスク人剣士が見た日本の剣流~

mizuno sei

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第一章

関門海峡を越えて

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 門司の関は対岸の下関と合わせて、古くは赤間が関と呼ばれ、九州と本州をつなぐだけでなく、朝鮮や中国との交易の拠点としても重要な位置を占める港町として栄えていた。当然検問も厳しく、関所の前には商人や旅人、荷物運びの馬方たちが長蛇の列を作っていた。

「はあ┅┅これでも、今日は海が荒れているとかで、客は少ない方だと言うんですがね┅┅」
「まあ、検問所とはどこの国でもこんなものだろう。ところで、あれは何だ?」
 ダリルは列の前方にいる派手な衣装を着た一団を指さして尋ねた。
「ああ、あれは旅回りの芸人ですよ。歌や踊り、軽業、手品などを見せて客から金を貰う商売です」
「おお、やはりそうか┅┅ニホンにもいるのだな┅┅」
「ありゃあ京の都で有名な〝菊の丞一座〟でやんすよ」
 ダリルと副島がオランダ語で会話をしていると、すぐ後ろに並んでいる遊び人風の男がにこにこしながら口を挟んできた。
「ほお、有名なのか?初めて聞く名だが┅┅」
「そりゃあもう┅┅上方では知らない者はいないくらいで┅┅まあ、ここいらではまだ知らねえもんが多いですがね┅┅来月は江戸で興行するそうでやんすよ」
「ふむ┅┅そのほうえらく詳しいな?」
「えっへっへへ┅┅実はあっしも一座の荷物持ちでして、後ろの連中もずらっと荷物持ちでやんすよ」
 副島は後ろに並んだ荷車の列を見ながら、ダリルに通訳した。

「ところで、お侍様方はどちらまでおいでになりますんで?」
「ああ、まあ、どこというあてはない。全国を回る旅の途中なのでな」
 それを聞いた男は驚いて、自分の額をぽんと一つ叩いた。
「こいつは驚いた┅┅へえ、全国を┅┅あっしら旅の芸人でも、全国は無理でやんすよ。よほどのご用がおありなんでしょうな?」
「うむ、まあ、それはそのほうが知らずともよいことだ」

 副島はようやく列が進み始めたので前を向きながら、話を打ち切るようにそう言った。だが、男はなおもなれなれしい態度で話しかけてきた。
「しかし、異人さんがお連れとは珍しいでやんすね。鎖国のお触れが出てから、京の都でも異人さんを見かけることはめっきりすくなくなりやんした┅┅」
 副島はもう返事をせず前を向いたままだ。ダリルは副島の仏頂面と後ろを交互に見ながら、何だろうと不審に思っていた。
「あ、そうそう、つい先日聞いたんでやんすがね、周防の大島にあの島原の大乱で生き残った隠れキリシタンが流れ着いたとかで、昨年大きな捕り物が┅┅」
「そのほう、珍しい髪をしておるな」
「へっ┅┅?」

 副島は後ろにちらりと目をやって、低い声で続けた。
「夏も近いというのに、額の真ん中だけ日焼けをしておらぬ。つい近頃髪型を変えでもしたのか?」
 男は、横に流した髷に手をやりながら、一瞬険しい表情になったが、すぐにぽんぽんと額を叩きながら笑った。
「いやあ、こいつは参った┅┅あはは┅┅実はあっしはつい先日まで商家で働いていたんでやんすが、仕事が嫌になりましてね。他に何か良い仕事がないかと思案していたところに、この菊の丞一座の噂を耳にしたんでやんす。こいつぁ天命だと思いましたね。すぐに博多まですっとんでって、頭を下げまくり、こうして一座の一員に入れてもらったというわけでして┅┅」
 副島はため息を吐いて手を上げた。
「ああ、わかったわかった、もうよい。そのほうがキリシタン探索の忍びであろうとなかろうと、どうでもよいが、我らはれっきとした認可をもらった上で旅をしておる。疑うなら、出島の長崎奉行所に行って調べるがよい」
「あれれ、こいつはとんだお疑いを抱かせちまったみたいで、どうぞお許しくださいまし┅┅あっしはけしてそんなつもりでは┅┅いや、もうおしゃべりはここまでにいたしやす。本当にすいやせんでした」
 男はぺこぺこと頭を下げてそう言うと、もうそれきり話しかけることはなかった。副島は小さな声で、それまでのやりとりをかいつまんでダリルに話した。

「ふうん、隠れているキリスト教徒を見つけ出すのか┅┅その後はどうなるのだ?」
「改宗するように説得します。まあ、たいていはこの段階でキリスト教を捨てるんですが、中には聞き入れない者もいます。その場合は十字架にはりつけて殺すことになります」
「そうか┅┅どこの国も同じだな┅┅ニホンには魔女裁判はないのか?」
「ああ、それはありませんね。そもそも悪魔とか魔女とかいう概念が我が国にはありません。まあ、近いものとして妖怪とかは伝説で語られますが、それはギリシア神話の怪物と基本同じようなものです」

 そんなことを話している内に、ようやく関所の検問の順番になった。まず、通行手形の改めがあり、それがすむと二人は関所の中に通されて、役人に質問されたり荷物の検査などを受けた。その後、新しい通行手形を渡され、十分足らずで関所を出ることが出来た。
「さて、港へ行って渡し船をみつけ、今日の内に下関に渡っておきましょう」
「うむ、そうしよう」

 二人が港へ歩いて行くと、途中でまたあの旅芸人一座と出くわした。彼らは主役たちか幹部たちなのか、何やら下働きの者たちを怒鳴り散らしながら、荷車のもたれかかるようにしてふんぞり返っていた。恐らく先ほどの荷物持ちの男たちが遅いのでいらいらしているのだろう。
 二人はその横を通り過ぎて、波止場に向かった。すでに大きな渡し船の横には、大勢の客たちが並んでいた。

「まだ、空きはあるか?」
 副島は客から金を受け取っていた世話人らしい男に尋ねた。
「いやあ、申し訳ありませんが、予約で一杯になっておりますんで┅┅菊の丞一座の方たちがこれから乗船なさるんですよ」
「ああ、そうか┅┅他に船はあるのか?」
「へい、あと半刻ほどで先に出た船が戻ってきますんで、そこの茶店でお待ちになっていておくんなさい」
 男が指さしたのは、先ほど芸人一座がたむろしていた場所だった。
「あと半刻ほど待たねばならないようです。向こうの魚河岸でも見に行きますか?」
「うむ┅┅だが、魚は見えないな┅┅」
 副島は何となくあの芸人一座が気にくわなかったので、近づきたくなかったのである。ダリルは薄々副島のそんな心情を察して、世話人の男が指さしたのと反対の方向へ向かう副島の後に黙ってついていった。

 二人が魚の生臭い匂いが漂う河岸の中をぶらぶら歩き始めてまだ四半刻も経たない頃、急に波止場の方から悲鳴や怒鳴り声が聞こえてきた。
「ん、何の騒ぎだ?」
「さあ、何でしょう?行ってみますか?」

 二人は頷き合うと、騒ぎが聞こえる方へ近づいていった。すると、さっきの船着き場で、数人の役人が、例の旅芸人一座を取り囲んでいる。

「さっさと積荷を開けて見せろっ!これ以上刃向かうと、全員お縄にして牢屋行きだぞ」
「お役人さん、さっきから言ってますが、これは黒田様から預かった大切なお品、おいそれと開けるわけにはいかないんですよ。京の板倉様にお届けしなくてはいけないもので┅┅
書状もこの通り、ちゃんとございます」
「それが怪しいと言っておるのだ。そのような大切な品をなぜ芸人一座などに┅┅」
「おっと、それ以上あっしらを愚弄なさるのは、黒田様を愚弄なさるのと同じ事になりやすよ┅┅いいんですかい?」
「ぐっ┅┅貴様ら┅┅」
「ふふ┅┅じゃあ、もう船が出ますんで、これで┅┅お役目ご苦労様でした」
 芸人たちは笑い声を上げながら船に乗り込もうとした。
「行かせてなるかっ!」
「おいっ、島村、やめろっ!」
 若い役人の一人が、抜刀して芸人たちに斬りかかっていった。

 見守っていたダリルと副島は、思わずあっと声を上げて身を乗り出した。当然一般人の芸人が切られてしまうと思ったのだ。だが、現実は予想外の展開を見せていた。
 斬りかかられた背の高い座長らしき男は、軽やかな身のこなしで役人の一撃をかわすと、周囲の芸人たちがさっと座長を守るように、手に手にクナイのような短い剣を持ってたちはだかったのである。

「ん、あれは┅┅」
 副島はその武器を以前にも見たことがあった。それは、長崎奉行所が出島に移る前、まだ平戸にあった頃のことだ。当時平戸には多くの明国人が住んでいた。彼らの多くは日明交易に従事していたが、中には料理や踊り、曲芸などで生計を立てる者もいた。そうした中に剣舞を芸として見せる者たちがいた。彼らが使っていたのが短い剣に色鮮やかな房を付けたものだった。

「ぬう、やはりただの芸人ではないな┅┅明国の者か?」
 芸人たちはそれには答えず、とも綱を外して船を出そうとしている。
「させるかっ!」
 役人の一人が船尾に走って、綱を外そうとしていた男に切りつけた。男は素早く船に戻って小さな剣を役人に放ったが、それが役人の左腕に刺さり、役人はうめき声を上げてその場にうずくまった。
 そしてそれが合図だったかのように、四人の役人たちは一斉に船に乗り込んで芸人たちに襲いかかっていったのである。
「ダリルさん、行きましょう、船にいる一般人を守ります」
「了解!」
 
 二人は乱闘が始まった船の中に走り込んでいった。商人や遍路などの一般の乗客は、突然始まった乱闘劇に悲鳴を上げて逃げ惑い、あるいは荷物の陰に身を隠して震えていた。
「おいっ、こっちだ、ここに隠れろ」
 副島とダリルは、激しく動き回る役人と芸人一座の者たちの間を縫うようにして、甲板に取り残されてうずくまっている何人かの乗客たちを荷物の陰に引っ張っていった。
 乱闘はなおも続いていたが、数で勝る芸人たちが次第に優勢になり、役人たちはほとんどが体のあちこちを切られて血を流していた。
「ダリルさん、申し訳ありませんがこの人たちを守っていて下さい┅┅それがしはちょっと、役人の加勢をしてきます」
「俺も行こう」
「いや、これは本当は余計な手出しというやつです。ただ、それがしも一応奉行所の役人ですから、見過ごせなくて┅┅すぐに片付けますので待っていて下さい」

 副島は苦笑気味にそう言うと、乱闘の中に飛び出していった。
「長崎奉行所通司副島計馬、御助勢いたす」
「ありがたい、お願い申す」
 顔から血を流している年配の役人が、飛んでくる小剣を受けながら答えた。
 副島は辺りを見回して、船首の所に数人の部下に守られるようにして立っている座長の男に目を付けた。剣をだらりと下げたまま、すたすたとその男の方へ近づいていく。それに気づいた手下たちが、一斉に彼に襲いかかってきた。
「ぎあああっ」
「うわあああっ」
 副島が刀を振るたびに、芸人たちがバタバタと倒れていく。ただし、誰も血は流していない。鮮やかな峰打ちである。
 
 近づいては勝てないと分かった芸人たちは、今度は一斉に小剣を投げてきた。副島はそこで一気に走り出す。虚を突かれた取り巻きたちが、慌てて前に立ちはだかると見るや、今度は一転して左右に移動し、船を揺らしながら手下たちを次々に峰打ちで倒していった。

 すでに、芸人たちは役人たちの相手はやめて、動ける者全員が船首に集まり、座長を守るように取り囲んでいた。
「もはや逃れられんぞ、観念しろっ」
「ふふ┅┅それはどうかな┅┅」
「なにいっ?」
「後ろを見てみろ」
 副島と役人たちが振り返って見ると、芸人の一人が、先ほど左腕をケガした役人を背後から羽交い締めにして、喉元に小剣を突きつけていた。さらには、荷物の上に派手な衣装を着た女芸人が手に持った短銃の先を下に隠れている乗客に向けていたのである。

「うぬう┅┅卑怯な┅┅」
「ふん、知ったことか┅┅さあ、仲間と客の命が惜しかったら海に飛び込め、貴様からだ」
 座長は副島をにらみつけながら指さした。
「副島、助けようか?」
 ダリルのオランダ語が聞こえてきた。
「すみません、お願いします」
 
 副島がオランダ語で答えた次の瞬間、鉄砲の音が響き渡った。
「きゃあああっ」
 そして女の悲鳴が続く。
「うわっ、て、てめえっ」
 最後に男の声と、どさっと何かが倒れる音がして、静かになった。
「こっちは終わったぞ」
「あはは┅┅早すぎです。でも、助かりました┅┅」
 役人たちも芸人たちもあっけにとられて、気絶した男を縄で縛っているダリルを見つめていた。荷物の上には、女芸人が胸にナイフを刺されて倒れていた。

「くっ、くそおおおっ、一人残らず殺せっ!」
 ついに、芸人たちはやけくその突撃を開始した。しかし、それは自滅を早めたに過ぎなかった。
 朝から曇っていた空もわずかに青空がのぞき、時折日差しが雲間から差し込むようになっていた。海はまだやや時化ていたが、船の運航には問題ないという。
「誠にありがとうございました。おかげで抜け荷をしていた一味を捕らえることができました。以前から目は付けていたのですが、なかなか証拠がつかめず、もどかしい思いをしておったのです」
 五人の役人たちは、博多からずっと菊の丞一座を追ってきた大阪町奉行所配下の同心たちだった。
「いやあ、昼頃一座の男が、しつこく探りを入れてきたので何かあるとは思いましたが、まさか抜け荷を運んでいたとは┅┅しかし、奴ら、物騒なことを言ってましたね。黒田様や板倉様もご存じのこととか┅┅」
 年配の同心は苦々しい表情で下を向いたが、すぐに顔を上げて言った。
「ここから先は御奉行様のお仕事です。我々が口を挟むことではござらぬ」
「そうですね┅┅では、我々はこれで」
「┅┅副島殿、ダリル殿、大阪においでの折は、どうぞ奉行所を訪ねて下さい。町をご案内いたします」
「はい、その折はどうぞよろしくお願いします」

 副島とダリルは頭を下げ続ける生真面目な同心に別れを告げ、船に乗り込んだ。かなり遅い時間になったが、何とか今日最後の渡し船に乗ることができた。
「さあ、いよいよ九州を離れて本州に入りますよ」
「ああ、楽しみだな┅┅とりあえず、早く一杯やりたいものだ」
「あはは┅┅同感です。この辺りは良い魚が捕れますからね、楽しみです」
 二人を乗せた渡し船は小さく上下に揺れながら、夕日が照らす対岸に向かってゆっくり
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