ダリルの剣 ~バスク人剣士が見た日本の剣流~

 ダリル・バスケスは傭兵を生業とするバスク人の剣士だった。
 彼は雇われたジャカルタ行きのオランダ商船で、一人の日本人奴隷の若者トウジと知り合う。
 彼の剣技に魅せられたダリルは、彼と剣の練習に励み、友情を育んでいった。
 しかし、インドを経由して間もなく、トウジはマラリヤを患い、あっけなく死んでしまう。
 ダリルはトウジの遺品である日本刀を携え、彼の遺族に会うため、そして、日本の剣術を知るために、長崎へと向かうのだった。
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