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HO4.ほら吹き男爵(5話)
4.届かない手の悔い
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佐藤美貴子が逃げるように教室を出て行くと、哲夫もすぐに立ち上がった。
「追うぞ」
「彼女は『天啓』を受けていません」
テータが言う。
「私たちが関わる理由はないのではありませんか?」
「『天啓』を受けてないからだよ。いや、そうだな。神林さんと浪越さんは佐藤さんを追ってくれ。俺はさっきの彼女にフォローを入れるから」
要するに、佐藤美貴子の立場が悪くならないように、と言う事だろう。先ほど、有り体に言えば「面子を潰した」哲夫が追うよりも、杏とテータが話した方が良いのは間違いない。
「わかりました」
テータは頷いた。
「行きましょう神林さん」
「あ、はい」
「さっきは突然口を挟んですみませんでした」
哲夫は、先ほども見せた爽やかな笑顔を浮かべて、まだ話し込んでいる保護者の集団に歩み寄った。その横を通って、杏とテータは教室を出て行く。佐藤を見失わないことに気を取られるあまり、来校者バッヂを返し忘れたことに気付いたが、あとで引き返せば良いだろう。
佐藤は二人が後を追ってくることにも気付かないくらい取り乱しているらしい。少し可哀想だな、と杏は思った。
恐らく、よかれと思ってやっていたに違いない。もちろん、言われた方の不快感は計り知れない。一緒に立ち聞きしていた杏も、やはり不愉快な気持ちになった。佐藤のそれはもはや「加害」と言っても差し支えがないのだろう。
けれど、相手のことを心配してのことだった、ということであるならば、それが上手く行かなかった上に、突然現れた公務員が意図的に邪魔に入ったというのは、やはり本人にとっては相当ショックだったのではないだろうか。
杏は佐藤には肩入れするつもりはない。明らかに相手の保護者に対して言い過ぎだったし、佐藤には関係ないことだ。けれど、「上手く行かなくてショックを受けた」ことに対しては素直に同情する。
それは彼もそうだから。
佐藤の場合は、「天啓」を受けていないからこそ、自分が自ら至った結論だからこそ、自分の頭から直接生えているからこそ、それが否定されたときのショックは大きいのだろう。だから、哲夫は邪魔に入った自分たちがフォローするべきだと考えたのだ。佐藤には「天啓」の様な、取り除ける原因がないから。そして、彼女たちにはこれから六年間、子供を同じ学校に通わせる。同じコミュニティに属する。「天啓」を受けた被害者たちは結晶などの摘出で一旦関係は途切れ、病気として扱われて戻される。佐藤にはそれがない。今日、「第三者からも注意されるほどの暴論を吐いた保護者」と言うレッテルを貼られてそれが六年続く。
だから、間に入った哲夫たちには責任がある。知らんぷりをするのは簡単だが、哲夫はそれを自分に許さなかったのだろう。
「神林さん」
失速する佐藤。それを見て、テータが鋭く声を掛けた。理由は、佐藤が立ち止まったことではない。
その正面に立つ、一人の男性の姿だ。
中年以上にはなるだろうか。優しそうな顔立ちをしていて、心配そうに佐藤を見ている。
「あの」
彼が口を開いた。
「具合が悪いんですか?」
「え?」
佐藤は素っ頓狂な声を出す。
「あ……いえ、なんでもないです」
「でも、顔色が悪いですよ」
「ああ、そうかもしれませんけど、あの、大丈夫ですから」
息を切らせながら、途切れ途切れに応じる佐藤。
「そんなにぜぇぜぇ言って。ぜんそくや気管支炎では? 呼吸困難になってしまうかも……」
「いや、これは走っただけで」
「わかりませんよ。そんなに汗をかいて。発熱していますか? 肺炎かも」
「だから違うって言ってるじゃないですか」
杏とテータは目を見交わした。恐らく……佐藤ではなくて、あちらの男性が「救済者」だ。「天啓」を受け、「使命」を全うしようとしている。
「どうして怒るんですか?」
男性は悲しそうに言う。
「僕は……あなたを『救済』しようとしているのに」
「何を言ってるんですか……?」
「具合の悪い人は、救ってあげないと……」
佐藤は明らかに怯えの気配を覗かせて、じりじりと後ずさり始めた。テータがこちらを見る。杏は頷いた。二人は同時に駆け出し、佐藤を庇うようにして前に出た。
「えっ、あ、あなたたちは……」
「佐藤さん、さっきはすみませんでした。僕たちは、あなたを馬鹿にしに来たわけじゃないんです。ただ、僕たちが探しているのがあなたなんじゃないかと思って。でも、違ったみたいですね」
杏は相手の男性を見据える。男性は、彼の顔を見ると、引きつった顔を浮かべていた。話の通じない相手の、底の知れない異常さを感じたような、そんな顔をされている。
「き、君は……」
彼は口をぱくぱくさせながら、言うかどうかを迷っているらしい。
「一体、なんの使命を受けているんだ?」
「僕の『使命』ですか?」
杏は唇を舐めた。
「それは……利用されているあなたたちの『救済』ですよ」
テータは、「救済者」と対峙する杏に注意を払いながらも、佐藤の肩を叩いた。
「あなたはすぐにここから離れてください。先ほどはすみませんでした。今はいませんが、さっきの彼は、あなたのことを気に掛けていましたよ。あなたが他の人を気遣っていたのは事実であるからと」
「わ、私……」
「他の保護者には彼が話していますから。今後も普通に接してください。今まであなたが言ったことで溝はできてる。その溝は埋まらない。でも、溝を挟んで話はできるはずです」
「……はい」
佐藤は目の端に涙を光らせながら、その場を立ち去った。
「あっ、待ってください!」
男が佐藤の後を追おうとした。次に動いたのはテータだった。男が暴れた時に備えて、有機体の翼を広げる。一気に二人の間に割り込んだ。
「え?」
テータを……厳密には、その翼を見て、彼は絶句する。それはそうだろう。あんな、言い方は悪いが色の抜けたエンサイの茎が絡み合ったような翼を見たら誰でも……。
「うわあああああああああああああ!!!!!!」
彼は絶叫した。絶望の表情で。テータもこれには困惑する。杏も困惑した。驚くのは当然だと思うが、絶望することなんて、今までなかった。もしかして、「天使」が登場する信仰を持っているのだろうか。
「あ、あ、あああああ! たいへ、ん、たいへんだ! 救急車! 早く救急車! 呼ばないと!」
彼はポケットからスマートフォンを取り出して、震える手で操作し始めた。杏は慌てて駆け寄ると、その手首を掴んだ。
「お、落ち着いてください! 彼女に救急車は必要ありませんから!」
「だって、あれが出てきたんだ! この前も! 僕はその時何もできなかったんだ! あの人は僕に『具合が悪いんですか』って聞いてくれたのに! 僕は何もできなかった! 救急車も他の人が呼んだんだ!」
男の目から涙があふれてくる。
「『救え』なかったんだ!」
「あなた……」
テータは翼をしまってこちらに近付いてきた。
「日曜日、商業施設で私のこれと同じ物に身体を破られる人を見たんですね?」
そうか。杏も腑に落ちた。
「あなたが『天啓』を受けたのはいつですか?」
「に、日曜日の、夜……あの日、救えなかった僕に、神様がチャンスをくれたんだ」
彼は泣き崩れた。嗚咽を漏らす。
「だから…………具合の悪い人を救ってあげないといけないんだ……それが僕の『使命』だから」
「だからと言って、人を『病気』にしてしまうのは感心しませんね」
テータは穏やかに言った。
杏は思い出す。身内を病気だと偽ることで、自分の献身を評価されようとした人の事件があったという話を。でも、目の前の彼とはまた違う話だ。
この男は、きっと目の前で人が倒れたショックと、何もできなかった自分の無力感の中にずっといて、まだ救われていないのかもしれない。
柳井のことを思い出す。ハローワークで杏に声を掛けた最初の「天啓の救済者」。転職エージェントを名乗っていた彼も、きっと会社で何かあったのだろう。「天啓」を受けて彼が「救いたい」と思ったのは、仕事を辞めざるを得なかった人たちだったのだ。
杏も同じだ。
「その気持ち、わかります。僕も同じですから」
「そうなのかい?」
「はい。僕も、目の前で人がああなるところを見ました。僕は何もできなかった」
動いたのはテータだったし、救急車を呼んだのは哲夫だった。テータは柳井の窒息死と失血死を選ぶことを迫られた。柳井はテータの決断むなしく死んでしまった。
杏は何もできなかった。
「神林さん……」
テータが声を掛ける。
「でも、あなたがそうやって人を救おうとして躍起になればなるほど、あなたの命が危ない。そうなっては、これから救える人、誰も救うことはできませんから」
「僕の命なんて」
「いえ、聞いてください。あなたは今、あの人と同じようになろうとしているんですよ。だから、まずはあなたが救われてください。話はそれからです」
杏の言葉を聞いて、男性は静かに泣いた。
「追うぞ」
「彼女は『天啓』を受けていません」
テータが言う。
「私たちが関わる理由はないのではありませんか?」
「『天啓』を受けてないからだよ。いや、そうだな。神林さんと浪越さんは佐藤さんを追ってくれ。俺はさっきの彼女にフォローを入れるから」
要するに、佐藤美貴子の立場が悪くならないように、と言う事だろう。先ほど、有り体に言えば「面子を潰した」哲夫が追うよりも、杏とテータが話した方が良いのは間違いない。
「わかりました」
テータは頷いた。
「行きましょう神林さん」
「あ、はい」
「さっきは突然口を挟んですみませんでした」
哲夫は、先ほども見せた爽やかな笑顔を浮かべて、まだ話し込んでいる保護者の集団に歩み寄った。その横を通って、杏とテータは教室を出て行く。佐藤を見失わないことに気を取られるあまり、来校者バッヂを返し忘れたことに気付いたが、あとで引き返せば良いだろう。
佐藤は二人が後を追ってくることにも気付かないくらい取り乱しているらしい。少し可哀想だな、と杏は思った。
恐らく、よかれと思ってやっていたに違いない。もちろん、言われた方の不快感は計り知れない。一緒に立ち聞きしていた杏も、やはり不愉快な気持ちになった。佐藤のそれはもはや「加害」と言っても差し支えがないのだろう。
けれど、相手のことを心配してのことだった、ということであるならば、それが上手く行かなかった上に、突然現れた公務員が意図的に邪魔に入ったというのは、やはり本人にとっては相当ショックだったのではないだろうか。
杏は佐藤には肩入れするつもりはない。明らかに相手の保護者に対して言い過ぎだったし、佐藤には関係ないことだ。けれど、「上手く行かなくてショックを受けた」ことに対しては素直に同情する。
それは彼もそうだから。
佐藤の場合は、「天啓」を受けていないからこそ、自分が自ら至った結論だからこそ、自分の頭から直接生えているからこそ、それが否定されたときのショックは大きいのだろう。だから、哲夫は邪魔に入った自分たちがフォローするべきだと考えたのだ。佐藤には「天啓」の様な、取り除ける原因がないから。そして、彼女たちにはこれから六年間、子供を同じ学校に通わせる。同じコミュニティに属する。「天啓」を受けた被害者たちは結晶などの摘出で一旦関係は途切れ、病気として扱われて戻される。佐藤にはそれがない。今日、「第三者からも注意されるほどの暴論を吐いた保護者」と言うレッテルを貼られてそれが六年続く。
だから、間に入った哲夫たちには責任がある。知らんぷりをするのは簡単だが、哲夫はそれを自分に許さなかったのだろう。
「神林さん」
失速する佐藤。それを見て、テータが鋭く声を掛けた。理由は、佐藤が立ち止まったことではない。
その正面に立つ、一人の男性の姿だ。
中年以上にはなるだろうか。優しそうな顔立ちをしていて、心配そうに佐藤を見ている。
「あの」
彼が口を開いた。
「具合が悪いんですか?」
「え?」
佐藤は素っ頓狂な声を出す。
「あ……いえ、なんでもないです」
「でも、顔色が悪いですよ」
「ああ、そうかもしれませんけど、あの、大丈夫ですから」
息を切らせながら、途切れ途切れに応じる佐藤。
「そんなにぜぇぜぇ言って。ぜんそくや気管支炎では? 呼吸困難になってしまうかも……」
「いや、これは走っただけで」
「わかりませんよ。そんなに汗をかいて。発熱していますか? 肺炎かも」
「だから違うって言ってるじゃないですか」
杏とテータは目を見交わした。恐らく……佐藤ではなくて、あちらの男性が「救済者」だ。「天啓」を受け、「使命」を全うしようとしている。
「どうして怒るんですか?」
男性は悲しそうに言う。
「僕は……あなたを『救済』しようとしているのに」
「何を言ってるんですか……?」
「具合の悪い人は、救ってあげないと……」
佐藤は明らかに怯えの気配を覗かせて、じりじりと後ずさり始めた。テータがこちらを見る。杏は頷いた。二人は同時に駆け出し、佐藤を庇うようにして前に出た。
「えっ、あ、あなたたちは……」
「佐藤さん、さっきはすみませんでした。僕たちは、あなたを馬鹿にしに来たわけじゃないんです。ただ、僕たちが探しているのがあなたなんじゃないかと思って。でも、違ったみたいですね」
杏は相手の男性を見据える。男性は、彼の顔を見ると、引きつった顔を浮かべていた。話の通じない相手の、底の知れない異常さを感じたような、そんな顔をされている。
「き、君は……」
彼は口をぱくぱくさせながら、言うかどうかを迷っているらしい。
「一体、なんの使命を受けているんだ?」
「僕の『使命』ですか?」
杏は唇を舐めた。
「それは……利用されているあなたたちの『救済』ですよ」
テータは、「救済者」と対峙する杏に注意を払いながらも、佐藤の肩を叩いた。
「あなたはすぐにここから離れてください。先ほどはすみませんでした。今はいませんが、さっきの彼は、あなたのことを気に掛けていましたよ。あなたが他の人を気遣っていたのは事実であるからと」
「わ、私……」
「他の保護者には彼が話していますから。今後も普通に接してください。今まであなたが言ったことで溝はできてる。その溝は埋まらない。でも、溝を挟んで話はできるはずです」
「……はい」
佐藤は目の端に涙を光らせながら、その場を立ち去った。
「あっ、待ってください!」
男が佐藤の後を追おうとした。次に動いたのはテータだった。男が暴れた時に備えて、有機体の翼を広げる。一気に二人の間に割り込んだ。
「え?」
テータを……厳密には、その翼を見て、彼は絶句する。それはそうだろう。あんな、言い方は悪いが色の抜けたエンサイの茎が絡み合ったような翼を見たら誰でも……。
「うわあああああああああああああ!!!!!!」
彼は絶叫した。絶望の表情で。テータもこれには困惑する。杏も困惑した。驚くのは当然だと思うが、絶望することなんて、今までなかった。もしかして、「天使」が登場する信仰を持っているのだろうか。
「あ、あ、あああああ! たいへ、ん、たいへんだ! 救急車! 早く救急車! 呼ばないと!」
彼はポケットからスマートフォンを取り出して、震える手で操作し始めた。杏は慌てて駆け寄ると、その手首を掴んだ。
「お、落ち着いてください! 彼女に救急車は必要ありませんから!」
「だって、あれが出てきたんだ! この前も! 僕はその時何もできなかったんだ! あの人は僕に『具合が悪いんですか』って聞いてくれたのに! 僕は何もできなかった! 救急車も他の人が呼んだんだ!」
男の目から涙があふれてくる。
「『救え』なかったんだ!」
「あなた……」
テータは翼をしまってこちらに近付いてきた。
「日曜日、商業施設で私のこれと同じ物に身体を破られる人を見たんですね?」
そうか。杏も腑に落ちた。
「あなたが『天啓』を受けたのはいつですか?」
「に、日曜日の、夜……あの日、救えなかった僕に、神様がチャンスをくれたんだ」
彼は泣き崩れた。嗚咽を漏らす。
「だから…………具合の悪い人を救ってあげないといけないんだ……それが僕の『使命』だから」
「だからと言って、人を『病気』にしてしまうのは感心しませんね」
テータは穏やかに言った。
杏は思い出す。身内を病気だと偽ることで、自分の献身を評価されようとした人の事件があったという話を。でも、目の前の彼とはまた違う話だ。
この男は、きっと目の前で人が倒れたショックと、何もできなかった自分の無力感の中にずっといて、まだ救われていないのかもしれない。
柳井のことを思い出す。ハローワークで杏に声を掛けた最初の「天啓の救済者」。転職エージェントを名乗っていた彼も、きっと会社で何かあったのだろう。「天啓」を受けて彼が「救いたい」と思ったのは、仕事を辞めざるを得なかった人たちだったのだ。
杏も同じだ。
「その気持ち、わかります。僕も同じですから」
「そうなのかい?」
「はい。僕も、目の前で人がああなるところを見ました。僕は何もできなかった」
動いたのはテータだったし、救急車を呼んだのは哲夫だった。テータは柳井の窒息死と失血死を選ぶことを迫られた。柳井はテータの決断むなしく死んでしまった。
杏は何もできなかった。
「神林さん……」
テータが声を掛ける。
「でも、あなたがそうやって人を救おうとして躍起になればなるほど、あなたの命が危ない。そうなっては、これから救える人、誰も救うことはできませんから」
「僕の命なんて」
「いえ、聞いてください。あなたは今、あの人と同じようになろうとしているんですよ。だから、まずはあなたが救われてください。話はそれからです」
杏の言葉を聞いて、男性は静かに泣いた。
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